『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文、どう書けばいいのか迷っていませんか。
2026年の本屋大賞を受賞した話題作だけに、宿題で選んだという人も多いはず。
私は読書が趣味で、年間100冊以上の本を読んでいる「小説マニア」。
そんな私の視点から、『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文の書き方を、書き出しから題名、そして例文まで丁寧に解説していきます。
この記事を読めば、書き方・例文・題名・書き出しのコツが一気に分かりますし、テンプレートに沿って埋めるだけでコピペ感覚の下書きも作れますよ。
中学生にも高校生にも使える内容にしましたので、ぜひ最後まで付き合ってください。
『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文で触れたい3つの要点
読書感想文というのは、ただ「面白かった」で終わらせては評価されません。
『イン・ザ・メガチャーチ』のように、現代社会の構造を描いた作品なら、なおさらです。
まずは押さえておきたい3つの要点を、箇条書きで挙げておきます。
- 推し活・ファンダムの「魅力」と「危うさ」の両面
- 仕掛ける側・のめり込む側、それぞれの立場の違い
- 自分自身の生活やSNSとの接続
この3つさえメモしておけば、感想文の骨組みはほぼ完成したようなもの。
とはいえ、ただメモするだけでは感想文になりません。
大事なのは、それぞれの要点に対して「自分はどう感じたか」を書き添えることです。
なぜそこまでするのか、不思議に思いませんか?
読書感想文というのは、本の中身を説明する文章ではないからです。
あらすじだけを並べた文章は、読書感想文ではなく要約文。
評価される感想文は、必ず「自分の考え」が中心にあります。
ですから、3つの要点をメモするときは、横にもう一言「私はこう思った」と書き添えるクセをつけてください。
例えば、ノートの左側に「内容」、右側に「感じたこと」と分けて書く方法がおすすめです。
たった2行で構いません。
「内容:アイドルグループの運営に関わる男性が描かれている」「感じたこと:仕掛ける側にも事情があるんだなと驚いた」というように、シンプルにメモすればOKです。
では、3つの要点をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
1.推し活・ファンダムの「魅力」と「危うさ」
『イン・ザ・メガチャーチ』というタイトルは、巨大な教会という意味を持つ言葉です。
でも、この作品では特定の対象を熱狂的に支持する集団、いわゆる「界隈」の比喩として使われています。
推し活には、孤独を埋めてくれる温かさがあります。
仲間とつながれる安心感は、何にも代えられないもの。
ただし一方で、その熱狂が行き過ぎたとき、何が起きるのか。
そこまで想像を広げてみると、感想文に深みが出てきます。
「なぜ人はそこまで夢中になるのか」を考えるところから、自分の言葉が生まれてきますよ。
2.仕掛ける側・のめり込む側、それぞれの立場
この小説の大きな特徴は、3人の視点から物語が描かれている点です。
アイドルグループの運営に関わる男性、孤独を抱える大学生、そして推し活にのめり込んでいた女性。
立場も世代も違う3人が、それぞれの角度から「界隈」を見ています。
正直、この三者三様の視点には驚きました。
仕掛ける側だけを悪者にする話ではないんですよね。
のめり込む側にも、仕掛ける側にも、それぞれの理由があります。
感想文では、どの視点に一番共感したかを書くと、説得力が増します。
自分は仕掛ける側の気持ちに近いのか、のめり込む側に近いのか。
一度立ち止まって考えてみてください。
3.自分自身の生活やSNSとの接続
本の内容だけで感想文を終わらせてしまうのは、もったいない書き方です。
最終的には、自分の生活に引き寄せて考えることが何より重要。
SNSのフォロワー文化や、クラスの中の空気感。
似たような構造を、身の回りで感じたことはありませんか?
例えば、グループでの会話の中で「みんなが言っているから」という空気に流されそうになった経験。
そうした体験を一つ思い出してから書き始めると、文章がぐっと自分のものになります。
ここまでの3つの要点をメモしておけば、感想文の中身に困ることはまずないでしょう。
次は、これをそのまま使えるテンプレートに落とし込んでいきます。
『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文のテンプレート
空欄を埋めるだけで感想文が完成する形式を用意しました。
先ほどの3つの要点を、ステップごとに組み込んでありますので、順番に埋めてみてください。
ステップ1:読んだきっかけを書く
まずは書き出しの部分です。
「私が『イン・ザ・メガチャーチ』を読んだきっかけは、( )だった。読む前は( )と思っていたが、読んでみると( )と感じた。」
この3つの空欄を埋めるだけで、自然な導入が完成します。
ステップ2:作品の概要を書く
次は内容紹介の部分です。
「『イン・ザ・メガチャーチ』は、( )を題材にした物語である。仕掛ける側、のめり込む側、それぞれの視点から( )について描かれている。」
あらすじを長く書きすぎないことが、ここでのポイントです。
※『インザメガチャーチ』のあらすじはこちらにまとめています。

ステップ3:印象に残った点を書く
3つの要点のうち、特に響いたものを選んで埋めましょう。
「特に印象に残ったのは、( )という場面だった。なぜ印象に残ったかというと、( )からである。」
ここは一文だけで終わらせず、理由までセットで書くことが大切です。
ステップ4:自分の生活と結びつける
ここが感想文の中で一番自分らしさが出る部分です。
「私自身も、(学校生活・SNS・部活動など)の中で、( )と感じたことがある。この小説を読んで、( )と思うようになった。」
具体的な場面を一つ思い出してから書くと、グッと説得力が増しますよ。
ステップ5:まとめを書く
最後は締めの一文です。
「『イン・ザ・メガチャーチ』を読んで、私は( )ということを学んだ。これからは( )していきたい。」
この5ステップを順番通りに埋めれば、構成のしっかりした感想文がもう完成しています。
『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文の例文
続いて、実際の例文を見ていきましょう。
中学生向けに1200字程度でまとめたもの、高校生向けに2000字前後でまとめたものの2パターンご用意しました。
結末には触れていませんので、安心して参考にしてください。
1200字の中学生向け
【題名】界隈の熱を見つめて
私が『イン・ザ・メガチャーチ』を読むことになったきっかけは、友達から「今の社会がよく分かる本だよ」と勧められたことだった。
正直、推し活やファンダムという言葉にあまり興味がなく、最初は気が進まなかった。
でも一方で、本屋大賞を受賞した作品だと知って、少し読んでみたい気持ちもあった。
読み始めてすぐに、思っていたより読みやすい文章だと感じた。
そこは少し嬉しかった点である。
『イン・ザ・メガチャーチ』は、アイドルグループの運営に関わる男性、孤独を抱える大学生、そして推し活にのめり込んでいた女性、三人の視点から物語が進んでいく。
仕掛ける側とのめり込む側、立場の違う三人がそれぞれ「界隈」と向き合っている様子が描かれている。
単純に推し活を否定する話ではない。
むしろ、人がなぜそこまで夢中になるのかを丁寧に描いているように感じた。
特に印象に残ったのは、登場人物たちがそれぞれ違う理由を抱えながら、同じ「界隈」に関わっていく場面である。
仕掛ける側には仕掛ける側の事情があり、のめり込む側にものめり込む側の孤独がある。
その両方が丁寧に描かれていることに、私は少し驚いた。
悪者を決めつけない作りになっているからだ。
私自身も、クラスの中でSNSの話題についていけないと感じることがある。
みんなが同じ動画やアイドルの話で盛り上がっているとき、自分だけ少し置いていかれたような気持ちになる時がある。
そんな時、つい話を合わせてしまう自分がいた。
この小説を読んで、その「合わせてしまう気持ち」の裏には、孤独を埋めたいという思いが隠れているのかもしれないと気づいた。
仕掛ける側の事情も、のめり込む側の孤独も、自分の中に少しずつあるものなのかもしれない。
そう考えると、推し活やファンダムというのは、決して自分とは関係のない世界の話ではないと思えてきた。
読み終えた今、私は「界隈」というものを、ただ批判する対象としてではなく、人の心の動きとして見られるようになった。
これからは、周りの空気に合わせるだけでなく、自分が本当に何を感じているのかを、もう少し意識していきたい。
『イン・ザ・メガチャーチ』というタイトルの意味も、読む前と読んだ後でずいぶん違って見えるようになった一冊だった。
2000字の高校生向け
【題名】熱狂の中にいる私たち
『イン・ザ・メガチャーチ』を手に取ったのは、本屋大賞という言葉に惹かれたからだった。
正直に言うと、推し活やファンダムという言葉には、それまであまり関心がなかった。
自分には縁のない話だと思っていたからだ。
とはいえ、せっかく読むなら最後まで読み切りたいと思い、ページを開いた。
読み始めてすぐ、思っていた以上に物語に引き込まれていく自分がいた。
これにはちょっと驚いた。
『イン・ザ・メガチャーチ』は、アイドルグループの運営に関わる男性、孤独を抱えながら大学生活を送る人物、そして以前は推し活にのめり込んでいた女性、三人の視点が交差しながら進んでいく物語である。
タイトルの「メガチャーチ」という言葉は、本来は巨大な教会を指す言葉。
でもこの小説では、特定の対象に熱狂する集団そのものを表すための比喩として使われている。
仕掛ける側、のめり込む側、それぞれの立場から「界隈」というものが描かれていく構成になっている。
私が一番心を動かされたのは、仕掛ける側にもそれぞれの事情があるという描かれ方だった。
推し活と聞くと、どうしてものめり込む側の気持ちばかりに注目してしまう。
でも、運営する側にも家族と離れて暮らす孤独や、仕事として向き合う複雑さがある。
そこまで丁寧に描かれているとは思っていなかったので、読みながら何度も「そうだったのか」と考え込んでしまった。
どちらが正しいとか間違っているという話ではないのだと、読みながら気づかされた。
もう一つ印象的だったのは、のめり込む側の人物が抱えている孤独の描き方である。
誰かとつながりたい、何かに自分の時間を使いたい。
そうした気持ちは、決して特別なものではないと感じた。
私自身、テスト前になるとついSNSを開いてしまい、気づいたら1時間以上経っていることがある。
勉強しなければと思っているのに、画面の中の盛り上がりから離れられない時がある。
これって、結局同じ構造なのではないかと、読みながら少し怖くなった。
誰かと同じ話題で盛り上がりたい気持ちと、自分の時間を取られていく感覚。
その両方が、自分の中にも確かにあると気づいたからだ。
クラスの中でも似たようなことがある。
みんなが盛り上がっている話題に、自分だけついていけないと感じる瞬間。
そんな時、つい話を合わせてしまう自分がいる。
本当はそこまで興味がなくても、「分かる分かる」と言ってしまうことがある。
この小説を読んで、その行動の裏には、孤独になりたくないという気持ちが隠れているのかもしれないと思うようになった。
ただし、ここで一つ迷いも生まれた。
みんなに合わせることは、本当に悪いことなのだろうか。
仲間と同じ熱量で何かを応援できる時間は、それ自体は温かいもののはずだ。
でも一方で、その熱が行き過ぎたとき、自分の本当の気持ちが見えなくなってしまうこともある。
このバランスをどう取るかが、簡単には答えの出ない問題なのだと感じた。
読み終えた後、しばらく考え込んでしまった。
仕掛ける側にも、のめり込む側にも、それぞれの理由がある。
そのどちらか一方だけを正しいと決めつけることはできない。
私たちは、誰しも何かの「界隈」に片足を踏み入れているのかもしれない。
そう思うと、推し活やファンダムというのは、特別な誰かの話ではなく、私自身の話でもあるのだと気づかされた。
これからは、何かに夢中になる自分も、それを少し冷静に見ている自分も、両方大事にしていきたい。
『イン・ザ・メガチャーチ』というタイトルの重みを、読み終えた今、改めて感じている。
5つの書き出し例
書き出しに迷ったときのために、5つのパターンを用意しました。
どれもコピペしてアレンジできる形にしています。
例1:読んだきっかけから始める
「私は『イン・ザ・メガチャーチ』を、本屋大賞を受賞したと知って読むことにした。読む前は推し活というテーマにあまり興味がなかったが、読んでみると自分の生活と重なる部分が多くあった。」
例2:最初の印象から始める
「『イン・ザ・メガチャーチ』というタイトルを見たとき、最初は宗教の話かと思った。実際に読んでみると、現代の推し活やファンダムを描いた、想像していたよりも身近な物語だった。」
例3:印象に残った言葉から始める
「『イン・ザ・メガチャーチ』には、物語の力で人の心を動かすという言葉が出てくる。この一文を読んだとき、思わず手が止まった。」
例4:自分とのつながりから始める
「私も、SNSの話題についていけず、つい話を合わせてしまうことがある。そんな自分の姿が、『イン・ザ・メガチャーチ』に出てくる人物たちと重なって見えた。」
例5:作品のテーマから直接始める
「『イン・ザ・メガチャーチ』は、仕掛ける側とのめり込む側、それぞれの視点から「界隈」というものを描いた物語である。」
題名の例
題名をどうするか、最後まで迷う人も多いはず。
そんな時のために、5パターンの題名例を用意しました。
| タイプ | 題名例 | 向いている場合 |
|---|---|---|
| テーマ直接型 | 「界隈」というものについて考えた | 内容を分かりやすく伝えたい時 |
| 自分とのつながり型 | 私のクラスとも重なった熱狂の構造 | 評価されやすさを重視したい時 |
| 疑問形型 | なぜ人は熱狂するのか | 読者の興味を引きたい時 |
| 学び・気づき型 | 熱狂と孤独のバランスを学んで | 学んだことを強調したい時 |
| 比喩型 | メガチャーチの中で生きる私たち | 印象的な題名にしたい時 |
中学生なら自分とのつながり型、高校生なら疑問形型や学び・気づき型あたりが書きやすいでしょう。
振り返り
『イン・ザ・メガチャーチ』の読書感想文の書き方を、要点・テンプレート・例文・書き出し・題名まで一通り紹介してきました。
大事なのは、ストーリーを丁寧に説明することではありません。
自分がどう感じたか、それを言葉にすること。
テンプレートの空欄を埋めるだけでも、立派な感想文の骨組みになります。
難しく考えすぎなくて大丈夫。
あなたの中にも、きっと「あの場面、自分と似ている」と思える瞬間があったはずです。
その気づきを大切にして、自分の言葉で書いてみてください。
あなたにも、きっといい感想文が書けます。応援しています。
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