『けんかにかんぱい』の読書感想文、どう書けばいいのか悩んでいませんか。
本作は、宮川ひろさんがお話を書き、小泉るみ子さんが絵を手がけた児童書。
クラスの「けんか係」に任命された小学3年生の男の子が、さまざまなけんかを通して、友達の本当の気持ちに気づいていく物語です。
けんかは止めるものだと思っていた私も、この本を読んでちょっと考え方が変わりました。
私は年間100冊以上の本を読む読書好きなのですが、児童書を読み返すたびに、子どものころの気持ちを思い出させてもらえるんですよね。
この記事では、書き方(例文・題名・書き出しなど)と読書感想文に必要な要素をコピペしても使えるテンプレートとあわせて紹介していきます。
小学生のみなさんが、本の内容をふまえながら自分らしい感想文を書けるよう、丁寧にサポートしていきますね。
『けんかにかんぱい!』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『けんかにかんぱい』の読書感想文を書くときは、あらすじを長く書きすぎないことが大切です。
あらすじはあくまで、自分の感想を書くための導入部分。
ここでは、感想文の中で使いやすい200字前後のあらすじを、タイプ別に3パターン紹介します。
自分の書きたい感想文の雰囲気に合わせて、選んでみてくださいね。
タイプ①:シンプルに紹介する型
『けんかにかんぱい!』は、小学3年生の男の子が、クラスの「けんか係」になるお話です。「けんかとめ係」になりたかった主人公は、先生から意外な役目を任されて戸惑います。でも、いろんなけんかの場面に向き合ううちに、友達の気持ちを考えられるようになっていきます。けんかを通して、本当の仲よさとは何かを教えてくれる物語です。
タイプ②:主人公の気持ちに寄りそう型
主人公は、けんかを止めることが「けんか係」の仕事だと思っていました。ところが先生は「けんかはとめるものではない」と言い、主人公は納得できません。友達どうしのけんかに向き合いながら、少しずつ「本音を言い合うこと」の意味に気づいていきます。戸惑いから納得へと変わっていく心の動きが、読みどころです。
タイプ③:テーマに焦点をあてる型
『けんかにかんぱい!』が伝えているのは、「けんかをしてはいけない」ということではありません。お互いに本音をぶつけ合うからこそ、相手の気持ちが分かるということ。主人公は「けんか係」として、強い子と弱い子のけんかや、友達どうしのすれちがいに向き合います。友情の本当の意味を、やさしく教えてくれる一冊です。
『けんかにかんぱい!』の読書感想文の書き方
『けんかにかんぱい』の読書感想文を書くうえで、重要なポイントは3つあります。
この3つさえおさえれば、感想文はぐっと書きやすくなりますよ。
まずは3つのポイントを確認して、そのあとで穴埋め式のテンプレートを使って、実際に書き進めていきましょう。
この本から読み取りたい3つのテーマやポイント
この本で読書感想文を書くとき、外せないポイントが3つあります。
- けんかをしても本当の友達なら仲直りできること
- 相手の気持ちを考えることの大切さ
- 自分の経験と結びつけて考えること
この3つは、ばらばらに書くのではなく、順番につなげていくと自然な流れになります。
それぞれのポイントについて、「自分はどう感じたか」をメモしておくのがおすすめです。
メモの仕方は、むずかしく考えなくて大丈夫。
ノートに「場面」「なぜそう思ったか」「自分の気持ち」の3つを、短い言葉で書き出していくだけでOKです。
これができていると、感想文を書くときに言葉がすらすら出てきますよ。
なぜ「どう感じたか」のメモがそんなに大事なのかというと、あらすじだけでは「感想文」にならないから。
「けんかをして、仲直りしました」で終わってしまうと、ただの説明文になってしまいます……。
先生が評価してくれるのは、あらすじの正確さではなく、自分の考えや気持ちの部分。
だからこそ、事前のメモがあとで大きな力になってくれるんですね。
ポイント①:けんかをしても仲直りできること
この物語のいちばん大切なテーマが、これです。
主人公は「けんか係」として、いろんなけんかの場面に向き合います。
強い子と弱い子のけんか、女の子たちのすれちがい、家の事情がからむトラブル。
どの場面も、決して簡単には解決しません。
でも、お互いの気持ちを言い合うことで、少しずつ分かり合っていく様子が描かれています。
この部分を読んで、けんかって悪いことばかりじゃないんだな、と感じた人も多いのではないでしょうか。
感想文には、「なぜ仲直りできると思ったのか」まで書き込むと、ぐっと深みが出ますよ。
ポイント②:相手の気持ちを考えること
けんかをしているときって、どうしても自分の気持ちが先に立ってしまいますよね。
この物語では、先生やおじいちゃん、おばあちゃんの言葉を通して、相手の気持ちを考えることの大切さが伝えられます。
私はこの部分を読んだとき、正直、大人でも忘れがちなことだよなと、少し反省しました。
子どもだけでなく、大人にもぐっとくるテーマなんです。
感想文では、「自分が相手の立場だったらどう感じるか」を考えて書いてみましょう。
ポイント③:自分の経験と結びつけること
読書感想文で一番大切なのは、実は自分の体験なんです。
この物語には、学校生活でよくある出来事がたくさん登場します。
友達とけんかしたこと、ありませんか。
ちょっとしたすれちがいから、口をきかなくなってしまったこと、ありませんか。
そんな自分の経験を思い出しながら読むと、感想文に自分らしさが出てきます。
「本を読んで思い出した自分の経験」を書くだけで、感想文の説得力がぐんと上がりますよ。
穴埋め式テンプレート
ここからは、実際に感想文を組み立てていくための、穴埋め式テンプレートを紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する仕組みです。
先ほどの3つのポイントも、ちゃんと組み込まれていますよ。
STEP1:本を選んだ理由
私が『けんかにかんぱい!』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
STEP2:あらすじ
『けんかにかんぱい!』は、( )という物語です。
主人公は「けんか係」として、( )に向き合っていきます。
STEP3:心に残った場面(ポイント①)
私が一番心に残ったのは、( )の場面です。
なぜなら、( )と思ったからです。
この場面を読んで、けんかをしても( )ということが分かりました。
STEP4:相手の気持ちについて(ポイント②)
この本を読んで、私は( )の場面が心に残りました。
もし自分が相手の立場だったら、( )と感じると思います。
これからは、( )ように、相手の気持ちを考えたいです。
STEP5:自分の経験と比べる(ポイント③)
私も友達と( )ことでけんかをしたことがあります。
そのときは( )と思いました。
この本を読んで、「もっと早く( )すればよかった」と思いました。
STEP6:まとめ
『けんかにかんぱい!』を読んで、私は( )が一番大切だと思いました。
これからは友達とけんかをしても、( )ようにしたいです。
この本は、( )ことを教えてくれる、すてきな物語でした。
小学校低学年のための『けんかにかんぱい!』の読書感想文の例文
ここからは、私が実際に小学生になりきって書いた『けんかにかんぱい』の読書感想文の例を、文字数別に紹介します。
そのまま提出するのではなく、自分の言葉に書き直して参考にしてくださいね。
原稿用紙2枚/約800字
【題名】けんかのあとに気づいたこと
僕は『けんかにかんぱい!』を読んで、けんかは悪いことばかりじゃないんだと知った。
今まで僕は、けんかは絶対によくないことだと思っていた。
でもこの本を読んで、少し考えが変わった。
この本を読もうと思ったきっかけは、題名がおもしろそうだったからだ。
「けんかにかんぱい」ってどういう意味だろうと不思議に思いながら、ページをめくり始めた。
主人公はクラスで「けんか係」になった男の子だ。
先生に「けんかとめ係」をやりたいとお願いしたのに、なぜか「けんか係」に任命されてしまう。
僕はこの場面を読んで、えっ、けんかを止めちゃだめなの、と正直びっくりした。
主人公も同じ気持ちだったと思う。
物語の中では、いろんなけんかの場面が出てくる。
強い子と弱い子のけんか、女の子たちの仲間はずれ、自転車を買えない友達のこと。
主人公はそのたびに、どうすればいいのか悩み続ける。
僕はその姿を見て、自分ならどうするだろうと考えさせられた。
一番心に残ったのは、主人公がおじいちゃんとおばあちゃんに相談する場面だ。
本音を言い合うことの大切さを教えてもらって、主人公は少しずつ「けんか」の意味を理解していく。
僕はこの場面を読んで、なるほどな、と思った。
僕にも友達とけんかをしたことがある。
ちがう遊びをしたくて言い合いになり、その日は口をきかなかった。
次の日になると、なんだかさみしい気持ちになって、勇気を出して「ごめんね」と言った。
そのとき友達も「ぼくもごめん」と言ってくれて、とてもうれしかったのを覚えている。
この本を読んで、あのときのことを思い出した。
けんかをしても本音を言い合えば、もっと仲よくなれるんだと気づいた。
『けんかにかんぱい!』は、友達を思いやる気持ちの大切さを教えてくれる本だった。
これからは、けんかをしても相手の気持ちを考えて、素直に「ごめんね」と言える人になりたい。
そして、仲直りする勇気を大切にしていきたいと思う。
原稿用紙3枚/約1200字
【題名】本当の友達ってなんだろう
私は『けんかにかんぱい!』を読んで、けんかは悪いことばかりじゃないんだと知った。
今まで私は、けんかは絶対によくないことだと思っていた。
でもこの本を読んで、その考えが少し変わった。
この本を読もうと思ったのは、題名がおもしろそうだったからだ。
「けんかにかんぱい」って、けんかにかんぱいするなんて変な題名だなと思いながら、ページをめくり始めた。
読む前は、けんかをやめさせる話なのかなと思っていたが、実さいは少しちがった。
主人公はクラスで「けんか係」になった男の子だ。
学級会で係を決めるとき、自分から「けんかとめ係」をやりたいと考えて手を挙げた。
ところが先生は「けんかはとめるものではないぞ」と言い、主人公を「けんか係」に任命してしまう。
私はこの場面を読んで、えっ、けんかを止めちゃだめなの、と正直びっくりした。
主人公も同じ気持ちだったと思う。
物語の中では、いろんなけんかの場面が出てくる。
強い子と弱い子のけんかや、女の子たちの仲間はずれ、家の事情で自転車を買えない友達のこと。
主人公はそのたびに、どうすればいいのか分からず、悩み続ける。
私はその姿を見て、自分ならどうするだろうと考えさせられた。
一番心に残ったのは、主人公がおじいちゃんとおばあちゃんに相談する場面だ。
二人は自分たちの経験から、けんかをして本音を言い合うことの大切さを教えてくれる。
主人公は少しずつ「けんかは、お互いの気持ちを言い合うこと」なのだと理解していく。
私はこの場面を読んで、なるほどな、と思った。
もうひとつ心に残ったのは、「けんか係の歌」という指遊びの場面だ。
歌を通して、主人公が友達の本音や気持ちを少しずつ知っていく様子が、あたたかく描かれていた。
私はこの部分を読んで、けんかって、こんなふうに友情を深めることもあるんだと知り、少し嬉しい気持ちになった。
私にも友達とけんかをしたことがある。
ちがう遊びをしたくて言い合いになり、その日はずっと口をきかなかった。
次の日になると、なんだかさみしい気持ちになって、勇気を出して「ごめんね」と言った。
そのとき友達も「わたしもごめん」と言ってくれて、とてもうれしかったのを今でも覚えている。
あのとき勇気を出してよかったと、今でも思う。
この本を読んで、あのときのことを思い出した。
けんかをしたときは自分が正しいと思い込んで、なかなか謝れなかった。
しかし、けんかをすること自体が悪いわけではないのだと、この本を読んで気づいた。
大切なのは、けんかのあとにどうするかなのだと思う。
『けんかにかんぱい!』は、友達を思いやる気持ちの大切さを教えてくれる本だった。
けんかをしても、お互いの気持ちを考えれば仲直りできる。
これからは、けんかをしても相手の気持ちを考えて、素直に「ごめんね」と言える人になりたい。
そして、仲直りする勇気を、これからもずっと大切にしていきたいと思う。
書き出し例×5
①読後の感想から始める
『けんかにかんぱい!』を読んで、私は「けんかをしても、本当の友達なら仲直りできる」ということを強く感じた。
けんかは悪いことだと思い込んでいたけれど、この本を読んで、その考え方が少し変わった。
お互いの気持ちを言い合うことで、かえって仲よくなれることもあるんだと知った。
読み終わったあと、とてもあたたかい気持ちになった。
②本を選んだ理由から始める
私が『けんかにかんぱい!』を読もうと思ったのは、「けんかにかんぱい」という題名がおもしろかったからだ。
けんかに、かんぱいするってどういうことだろう。
不思議に思いながら読み始めた。
読み進めていくうちに、この本が伝えたいのはけんかそのものではなく、友情の大切さなんだと分かってきた。
③自分の経験と結びつける
私も友達とけんかをしたことがある。
そのときは自分が正しいと思っていて、なかなか謝ることができなかった。
でも『けんかにかんぱい!』を読んで、相手の気持ちを考えることの大切さに気付いた。
この本を読んでから、友達との接し方について、あらためて考えるようになった。
④疑問から始める
けんかは、本当に悪いことなのだろうか。
私は『けんかにかんぱい!』を読んで、このことを考えた。
けんかをすることよりも、そのあとどうするかが大切なのだと思う。
この本を読み終えたとき、けんかに対する私の考え方は、大きく変わっていた。
⑤テーマから始める
友達とずっと仲よくすることは、思っているよりむずかしいこと。
けんかをしてしまう日だって、きっとあるはずだ。
でも『けんかにかんぱい!』は、けんかをしても友情を大切にする方法を教えてくれる物語だった。
読んでいるうちに、自分の経験と重なる場面がいくつもあった。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | けんかのあとに大切なこと |
| 2 | 「ごめんね」が言える勇気 |
| 3 | 本当の友達とは |
| 4 | 相手の気持ちを考えたい |
| 5 | 友情にかんぱい! |
小学校2年生なら「友達っていいな」「仲直りできてよかった」のような、やさしい言葉の題名がおすすめです。
小学校3~4年生なら、「けんかのあとに大切なこと」のように、自分が学んだことが伝わる題名にすると、本文とのまとまりがよくなりますよ。
振り返り
ここまで、『けんかにかんぱい』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から例文、テンプレートまで紹介してきました。
この本が伝えたいのは、「けんかをしてはいけない」ということではありません。
お互いの気持ちを言い合うことで、本当の友情が育つということ。
読書感想文を書くときは、あらすじを簡潔にまとめて、そのあとに「自分がどう感じたか」をしっかり書くことが大切です。
正直、テンプレートを使えばここまで書きやすくなるのかと、私自身も少し驚きました。
むずかしく考えなくて大丈夫。
今日紹介したポイントとテンプレートを使えば、あなたにもきっと、心に残る読書感想文が書けますよ。
自分の経験を思い出しながら、あなたらしい感想文を仕上げてくださいね。
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