『警察犬になったアンズ』の読書感想文を、これから書こうとしている小学生の方へ向けて、今日はお話ししていきます。
本作は、殺処分される寸前だったトイプードルが、茨城県で初めての小型警察犬になるまでを描いた、実話をもとにしたノンフィクションです。
作者は、茨城県警のベテラン警察犬指導士である、鈴木博房さん。
正式なタイトルは『警察犬になったアンズ 命を救われたトイプードルの物語』
本来は警察犬には向かない小さな犬が、あきらめずに努力を重ねていく姿には、私も何度も胸が熱くなりました。
この記事では、あらすじの書き方から、例文、テンプレート、題名や書き出しの工夫まで、まとめて紹介していきます。
『警察犬になったアンズ』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『警察犬になったアンズ』の読書感想文では、あらすじを長く書きすぎないことが大切です。
感想文の主役は、物語の説明ではなく、皆さんが感じたこと。
ここでは、感想文の中に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3パターン紹介します。
タイプ①:シンプルにまとめた型
『警察犬になったアンズ』は、殺処分寸前だったトイプードルのアンズが、鈴木さんに引き取られ、警察犬を目指して努力を重ねていく物語です。小さな体では難しい訓練も多く、何度も失敗を重ねますが、アンズは決してあきらめませんでした。やがてアンズは、茨城県初の小型警察犬として認められることになります。
タイプ②:気持ちを中心にまとめた型
前の飼い主に捨てられ、命を落としかけていたアンズは、鈴木さんとの出会いによって新しい人生を歩み始めます。シェパードたちの訓練を見て「私もやりたい」と思うようになったアンズは、厳しい訓練にも前向きに挑んでいきました。体が小さいからこそ生きる強みを見つけ、少しずつ自信を深めていく姿が描かれています。
タイプ③:テーマを強調した型
『警察犬になったアンズ』は、あきらめない心と、人と犬の信頼関係を描いた実話です。小さなトイプードルが警察犬になるなんて、前例がないと言われていました。でも一方で、アンズは常識を覆し、努力の末に夢をかなえます。人の役に立つために働く姿からは、命の大切さも伝わってくる作品です。
『警察犬になったアンズ』の読書感想文の書き方
『警察犬になったアンズ』の読書感想文を書くうえで、確認しておきたい重要なテーマやポイントは、大きく3つあります。
ここからは、この3つのポイントを詳しく解説したあと、そのまま使える穴埋め式テンプレートも用意していきます。
注目して取り上げたい3つのテーマやポイント
読書感想文を書く前に、ぜひ押さえておいてほしいポイントが3つあります。
- あきらめずに努力を続けること
- アンズと鈴木さんの信頼関係
- 人の役に立ちたいという気持ち
この3つは、それぞれ「どう感じたか」をメモしながら読み進めると、感想文がぐっと書きやすくなります。
メモの取り方は簡単です。
ノートに「場面」「なぜ心に残ったか」「自分ならどう思うか」の3つを書き出すだけ。
この一手間があるかないかで、感想文の深さが大きく変わってきますよ。
なぜ「どう感じたか」が重要なのかというと、感想文はあらすじの説明ではなく、自分の考えを伝える文章だからです。
この違い、見逃していませんでしたか?
ポイント①:あきらめずに努力を続けること
アンズは、警察犬になるために何度も訓練を重ねます。
思うようにいかないことがあっても、最後まで努力を続ける姿が印象的です。
この場面を読んで、「自分は苦手なことをすぐあきらめていないか」と考えてみましょう。
メモする内容としては、アンズが失敗した場面、そのときどう感じたか、自分の似た経験を並べて書くのがおすすめです。
ポイント②:アンズと鈴木さんの信頼関係
警察犬は、一匹だけでは仕事ができません。
訓練士との信頼関係があってこそ、本来の力を発揮できるのです。
アンズが鈴木さんを信じ、鈴木さんもアンズを信じたからこそ、難しい訓練を乗り越えられました。
皆さんも、家族や友達を信じて頑張れた経験はありませんか。
その経験をメモしておくと、感想文にそのまま使えますよ。
ポイント③:人の役に立ちたいという気持ち
警察犬は、自分のためではなく、人の命や安全を守るために働きます。
アンズの姿からは、「人の役に立つこと」の素晴らしさが伝わってきますね。
誰かを助けること、人のために頑張ること。
この気持ちに自分を重ねながら読むと、感想文の説得力がぐっと増します。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを自然に盛り込める、穴埋め式のテンプレートを紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する仕組みです。
STEP1:本を選んだ理由
私が『警察犬になったアンズ』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
STEP2:あらすじ
『警察犬になったアンズ』は、一頭の犬が警察犬になるために毎日努力を重ね、訓練士と信頼し合いながら成長していく物語です。
思うようにいかないことがあっても、あきらめずに挑戦し続ける姿が描かれています。
STEP3:一番心に残った場面
私が一番心に残ったのは、( )の場面です。
なぜなら、( )と思ったからです。
私はその場面を読んで、( )という気持ちになりました。
STEP4:あきらめずに努力すること
アンズは何度もうまくいかないことがありましたが、最後まで努力を続けました。
私は( )がとてもすごいと思いました。
私も( )をあきらめずにがんばりたいと思います。
STEP5:信頼することの大切さ
アンズは鈴木さんと信頼し合っていたからこそ、難しい仕事もできました。
私は( )の場面を読んで、信じ合うことは( )と思いました。
STEP6:人の役に立つこと
アンズは自分のためではなく、人の命や安全を守るために働きます。
私は( )がとても立派だと思いました。
私も( )ことで、人の役に立てる人になりたいです。
STEP7:自分の経験と結び付ける
私も( )をがんばったことがあります。
そのときは( )と思いました。
STEP8:まとめ
『警察犬になったアンズ』を読んで、私は( )が一番大切だと思いました。
これからは( )ようにしたいです。
小学生向けの『警察犬になったアンズ』の読書感想文の例文
ここからは、私が書いた『警察犬になったアンズ』読書感想文の例を、小学生向けの長さでそれぞれ紹介します。
そのままコピペするのではなく、自分の言葉に置きかえながら参考にしてくださいね。
800字(原稿用紙2枚)の小学校3~4年生向け
【題名】あきらめない心を教えてくれたアンズ
私は『警察犬になったアンズ』を読んで、一番心に残ったのは、アンズがどんなに失敗しても訓練をやめなかったところだった。
生まれてすぐに前の飼い主に捨てられ、殺処分されそうになっていたアンズが、鈴木さんに引き取られたところから物語は始まる。小さな体のアンズは、シェパードたちと同じ厳しい訓練に挑むことになるが、うまくいかないことばかりだった。それでもアンズは、何度も何度も挑戦を続けた。
私はこの場面を読んで驚いた。小さな犬が大きなシェパードと同じ厳しい訓練をするなんて、読む前は想像もしていなかったからだ。でも一方で、体が小さいからこそできることもあると知って、なるほどと思った。人ごみで目立たず、小さな手がかりも見落とさないところが、アンズならではの強みだった。
私が特に感動したのは、アンズと鈴木さんの信頼関係だ。アンズは一匹だけで頑張っていたのではなく、いつも鈴木さんと気持ちを通わせながら訓練していた。信じ合う関係があったからこそ、難しいことにも立ち向かえたのだと思う。お互いを信じる気持ちは、人と人の間でも同じように大切なものだと感じた。
私は運動会のリレーの練習で、うまくバトンを渡せずに悩んだことがある。何度も失敗して、もうやめたいと思った時もあった。でも仲間と励まし合いながら練習を続けた結果、本番では成功させることができた。あのときの気持ちを思い出しながら読んだので、アンズの頑張りが自分のことのように感じられた。
この本を読んで、私はあきらめずに続けることの大切さと、誰かと信じ合うことの温かさを学んだ。これから難しいことに出会っても、アンズのことを思い出して、最後まで頑張りたいと思う。小さな一歩を積み重ねることこそが、大きな夢につながる道なのだと、私は強く感じている。アンズが教えてくれたことを、これからの生活にも生かしていきたいと、心から思っている。
1200字(原稿用紙3枚)の小学校5~6年生向け
【題名】小さな体で見せてくれた大きな勇気
私は『警察犬になったアンズ』を読んで、一頭の犬が見せてくれた勇気に、心から驚かされた。
アンズは生まれてすぐに前の飼い主に捨てられ、殺処分されそうになっていたところを、鈴木博房さんに引き取られた。前の飼い主からは虐待も受けていたという。そんな環境からガラッと変わって、小さなトイプードルが大きなシェパードたちと同じ厳しい訓練を受けるなんて普通ではありえないことだと思う。
訓練の中でアンズは、何度も失敗を重ねる。高いハードルを越えられなかったり、草むらで危ない目にあったりしながらも、決して訓練をやめなかった。私はこの姿を読んで、「小さいからできない」と決めつけてはいけないのだと気づかされた。とはいえ、失敗が続く場面では、私も読んでいて少し切ない気持ちになった。それでもアンズは、諦めることなく、少しずつ前を向き続けた。歩幅が狭いことや、人ごみで目立たないことなど、小さな体だからこそ生きる強みもあると知って、なるほどと思った。
私が特に心を動かされたのは、アンズと鈴木さんの信頼関係だ。アンズは一匹だけで成長したのではなく、いつも鈴木さんとの絆を支えにしながら、一つひとつの課題を乗り越えていった。信じてくれる人がいるからこそ、難しい訓練にも立ち向かえたのだと思う。私も友達や家族に信じてもらえたとき、いつも以上に頑張れた経験があるので、この気持ちがよく分かった。信じ合うことは、犬と人の間でも、人と人の間でも、同じように大切なものなのだと感じた。
そしてもう一つ、私が大切だと思ったのは、警察犬が自分のためではなく、人を助けるために働いているということだ。行方不明になった人を捜したり、事件の手がかりを見つけたりする仕事は、簡単なことではない。それでもアンズは、小さな体を生かして、多くの人の役に立ってきた。私はこれを知って、少し嬉しい気持ちになった。誰かのために頑張ることは、こんなにも尊いことなのだと感じたからだ。
私は今まで、苦手なことがあるとすぐにあきらめてしまうことが多かった。習い事の練習でうまくいかないとき、すぐに投げ出しそうになる自分がいた。でも、この本を読んでからは、少しずつでも続けることの大切さを意識するようになった。アンズのように、失敗しても前を向き、信じてくれる人を大切にしながら、誰かの役に立てる人になりたいと、私は強く思った。
体が小さくても、心の強さは誰にも負けない。それが、この本を読んで一番強く感じたことだ。アンズの物語は、あきらめない心と、信じ合うことの大切さ、そして人の役に立つ喜びを、私に教えてくれる一冊だった。これからの毎日でも、アンズのことを思い出しながら、少しずつでも努力を重ねていきたいと思う。困ったときこそ、アンズの頑張る姿を思い出して、自分にできることを探していきたい。
書き出し例×5
①読後の感想から始める
『警察犬になったアンズ』を読んで、私は最後まであきらめずに努力することの大切さを学んだ。
殺処分寸前だったアンズが、小さな体で厳しい訓練に立ち向かう姿は、読んでいてとても胸が熱くなった。うまくいかないことがあっても投げ出さないアンズの姿から、私は勇気をもらった気がした。この本は、あきらめない心の大切さを教えてくれる一冊だ。
②本を選んだ理由から始める
私が『警察犬になったアンズ』を読もうと思ったのは、犬が好きだからだ。
警察犬がどんな仕事をしているのか知りたいと思い、この本を手に取った。表紙のアンズのかわいらしい姿からは、警察犬というイメージがあまり湧かなかったのも正直なところだ。でも一方で、それこそが読んでみたいと思った理由でもあった。読み始めてすぐ、その予想は良い意味で裏切られることになった。
③自分の経験と結び付ける
私は苦手なことがあると、途中であきらめたくなることがある。
『警察犬になったアンズ』を読んで、努力を続けることの大切さを改めて考えさせられた。アンズも何度も失敗を重ねていたが、それでも前を向き続けていた。その姿は、少し弱気になりがちな自分にとって、大きな支えになった一冊だ。
④印象的な場面から始める
「どうしてアンズはこんなにがんばれるのだろう。」
私は『警察犬になったアンズ』を読みながら、何度もそう思った。小さな体で大きなシェパードたちと同じ訓練を受けるアンズの姿には、驚きの連続だった。そして最後まで読み進めると、その理由が少しずつ分かってきた気がした。
⑤テーマから始める
努力を続けることは、とても大変なことだ。
でも、『警察犬になったアンズ』は、あきらめずに努力することが、夢をかなえる一番の近道なのだと教えてくれる物語だった。読み終えたあと、私は自分にできることを、もっと頑張ってみようと思うようになった。
題名の例×5
| No. | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | あきらめない心を教えてくれたアンズ |
| 2 | 小さな体で見せてくれた大きな勇気 |
| 3 | 信じ合う力の大切さ |
| 4 | 人の役に立つすばらしさ |
| 5 | 努力が未来を変える |
振り返り
ここまで『警察犬になったアンズ』の読書感想文の書き方について、あらすじの型からテンプレート、例文まで紹介してきました。
大切なポイントは、①あきらめずに努力を続けること、②アンズと鈴木さんの信頼関係、③人の役に立ちたいという気持ちの3つ。
この3つを意識しながら、自分の経験と重ねて書くだけで、感想文はぐっと書きやすくなりますよ。
テンプレートの空欄を埋めていくだけでも、しっかりとした一本の感想文が完成します。
アンズが最後まであきらめなかったように、皆さんもぜひ、自分らしい言葉で最後まで書き上げてみてください。
あなたにも、きっと心のこもった読書感想文が書けますよ。
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