『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文、どう書けばいいか迷っていませんか。
本作は、貧しい暮らしを送る少年ネルソンが、フードバンクの食べ物を盗む犯人を友だちと力を合わせて追いかける、子ども探偵ものの物語です。
作者はオンジャリ・Q・ラウフさん、訳は千葉茂樹さん。
2023年の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にも選ばれた、話題の一冊。
私の目から見ても、この本は「貧しさ」というテーマを子どもにもわかりやすく届けてくれる、良書だと感じました。
この記事では、あらすじの型から書き方、例文、題名、書き出しまで、コピペしてすぐ使えるテンプレートも交えながら丁寧に解説していきます。
読書感想文を書く予定の小学生の皆さんの力になれたら、うれしいです。
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文を書くとき、まず悩むのが「あらすじ」の書き方ではないでしょうか。
あらすじは感想文全体の1割ほどにとどめるのが基本です。
書きすぎてしまうと、肝心の「感想」を書くスペースが減ってしまいますからね。
ここでは、感想文の中に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3つのタイプに分けて紹介します。
自分の書きたい方向性に合わせて、好きなタイプを選んでみてください。
タイプ1:社会問題を軸にしたあらすじ
お父さんが出ていったあと、お母さんと妹の三人で暮らすネルソン。その家族の生活を支えているのが、フードバンクという仕組みだ。ところが、ある日からフードバンクに届く食べ物の量が減ってしまう。困った状況の中、ネルソンは友だちのクリシュとハリエットと協力し、食べ物が減っている理由をこっそり調べはじめる。貧しさの中でも前を向こうとする、ネルソンたちの姿を描いた物語だ。
タイプ2:探偵ものとしてのあらすじ
フードバンクから食べ物が盗まれているらしいという、噂が広まりはじめる。主人公のネルソンは、生活のためにフードバンクを頼っている少年だ。状況を変えたいと考えたネルソンは、友だちのクリシュとハリエットに声をかける。三人は「秘密の大作戦」と称して、スーパーなどで張り込みを開始することに。寄付されるはずの食べ物がどこで消えているのか、子ども探偵として調査を進めていく。
タイプ3:シンプルにまとめたあらすじ
看護師のお母さんと妹の三人で暮らすネルソンは、フードバンクを頼りに生活している。ところが、フードバンクの食べ物が減っていると知り、ネルソンは友だちと協力することを決意する。犯人をつかまえるため、三人で行動を起こす物語だ。
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文の書き方
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文を書くうえで、確認しておきたい重要な点は3つあります。
1つ目は「心に残るポイント」を見つけること。
2つ目は、そのポイントについて「自分がどう感じたか」を言葉にすること。
3つ目は、あらすじと感想のバランスを整えることです。
この3つさえ押さえれば、読書感想文はぐっと書きやすくなります。
とはいえ、いきなり「さあ書いて」と言われても、何から手をつければいいのか迷ってしまいますよね。
そこでこの後、心に残るべき3つのポイントを詳しく解説したうえで、そのまま埋めるだけで感想文が完成する穴埋め式テンプレートも用意しました。
順番に見ていきましょう。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文において、必ず触れておきたい要点は次の3つです。
- 生活の違いに気づくこと
- フードバンクという仕組みを知ること
- 仲間と力を合わせる大切さを知ること
この3つは、単なる物語の要約ではなく、自分の生活や社会への気づきにつながる、大切な視点なんです。
ポイントごとに「どう感じたか」をメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなります。
メモの取り方はかんたんです。
ノートに「場面」「気づいたこと」「自分ならどうするか」の3つの欄を作って、思いついたことをどんどん書き出してみてください。
正解を書く必要はありません。
感じたことをそのまま、素直に書いていくのがコツです。
なぜ「どう感じたか」がそんなに大事なのかは、読書感想文が「物語を知っているかどうか」を確かめるテストではなく、「自分の心がどう動いたか」を伝える文章だからです。
同じ本を読んでも、感じることは人それぞれ違います。
その「自分だけの感じ方」こそが、感想文の一番の価値になるわけですね。
ここから、3つのポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。
ポイント1:生活の違いに気づく
ネルソンの家庭は、看護師のお母さんと妹のアシュリーとの三人暮らし。
お父さんが家を出ていったことで、生活はぐっと苦しくなってしまいました。
物語の中で描かれる、ネルソンの家の冷蔵庫の様子。
食べ物があまり入っていない冷蔵庫の描写を読んで、驚いた読者も多いのではないでしょうか。
正直、私自身もこの場面を読んだとき、少し胸が締めつけられるような気持ちになりました。
ここで意識してほしいのが、自分の家との比較です。
自分の家の冷蔵庫には、どんな食べ物が入っていますか。
ぎっしり食べ物が詰まっているという人も、意外と少なくないはずです。
同じ小学生なのに、暮らしぶりがこんなに違うことに、驚いたことはありませんか。
この違いに気づくことこそ、この本を読む一番の意味だと私は思います。
毎日おなかいっぱい食べられることは、本当は当たり前ではないのかもしれません。
そう考えると、いつもの食卓の見え方が、少し変わってきますよね。
感想文には、ぜひ自分の生活とネルソンの生活を比べた感想を書き込んでみてください。
「私の家は〇〇なのに、ネルソンの家は〇〇だった」という形で書くと、具体性のある文章になります。
ポイント2:フードバンクという仕組みを知る
この物語のもう一つの柱が、フードバンクという仕組みです。
フードバンクとは、家庭やお店であまった食べ物を集めて、それを必要としている人に届ける取り組みのこと。
この本を読むまで、フードバンクという言葉を知らなかったという小学生も多いはずです。
私自身も、あらためて調べてみて「こんなに身近な仕組みだったのか」と、少し得した気分になりました。
物語の中では、フードバンクのことを「世界でいちばんすばらしい銀行」と表現する場面が出てきます。
お金ではなく食べ物を貸してくれる銀行なんて、面白い表現だと思いませんか。
ここで感想文に盛り込みたいのが、「なぜフードバンクが必要なのか」という視点です。
困っている人がいるからこそ、支える仕組みが必要になる。
当たり前のようですが、いざ言葉にしようとすると、意外と難しいテーマです。
もう一歩進めるなら、「自分の街にもフードバンクはあるのか」を調べてみるのもおすすめです。
自分の住んでいる場所と物語をつなげることで、他人事だった話が、ぐっと自分事に近づいていきます。
調べてみたら意外と近くにあって驚いた、という子もいれば、まだあまり知られていないと感じる子もいるでしょう。
どちらの気づきも、感想文の中で立派な材料になります。
ポイント3:仲間と力を合わせる大切さ
ネルソンは一人で悩みをかかえこまず、友だちのクリシュとハリエットに相談します。
そして三人で力を合わせて、行動を起こしていくのです。
困っているときに、友だちがすぐそばで支えてくれる。
この関係性に、心を動かされた読者も多いはずです。
一人で我慢するのではなく、誰かに相談する勇気。
そして、相談された側がすぐに「一緒にやろう」と言える優しさ。
どちらも、簡単なようでいて、実際にはとても大切な力だと思います。
とはいえ、いざ自分が同じ立場になったとき、すぐに行動できるかというと、少し自信がないという人も多いのではないでしょうか。
私も正直、迷ってしまうかもしれないなと感じました。
でも一方で、この本を読んだことで「困っている友だちに気づいたら、声をかけてみよう」という気持ちが芽生えるのも事実です。
感想文には、「自分だったらどう行動するか」「友だちが困っていたらどうするか」を具体的に書いてみてください。
ネルソンたちの行動を、自分の日常に置き換えて考えることが、深みのある感想文につながります。
穴埋め式テンプレート
ここまで紹介した3つのポイントを、そのまま感想文に組み込めるよう、穴埋め式のテンプレートを用意しました。
空欄を埋めていくだけで、まとまりのある文章が完成する構成になっています。
ぜひコピペして活用してみてください。
ステップ1:あらすじを書く
この本は、看護師のお母さんと妹の三人で暮らす( )が、生活を支えてくれる( )から食べ物が減っていると知り、友だちの( )と( )と協力して、理由を調べていく物語です。
ステップ2:生活の違いについて書く
私が特に心を動かされたのは、( )の場面です。
自分の家の( )と比べてみると、( )ということに気づき、正直( )と感じました。
ステップ3:フードバンクについて書く
この本を読んで、( )という仕組みを初めて知りました。
調べてみると、私の住んでいる( )にも、( )ということがわかりました。
ステップ4:仲間の力について書く
ネルソンが友だちと力を合わせて行動する姿を見て、私は( )と思いました。
もし自分の友だちが困っていたら、私は( )をしたいです。
ステップ5:これからの行動をまとめる
この本を読んで、私は( )ということに気づきました。
これから私は、( )をしてみたいと思います。
『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文の例文
ここからは、『フードバンクどろぼうをつかまえろ』の読書感想文の例文を、文字数別に紹介していきます。
800字と1200字、それぞれの分量に合わせた小学生向けの一例として、参考にしてみてください。
800字の小学生向け(原稿用紙2枚分)
【題名】ネルソンの冷蔵庫と、私の冷蔵庫
「冷蔵庫の中のあたたかみのある黄色いライト」
この本を読んで、まず心に残ったのがこの場面だった。
主人公のネルソンは、看護師のお母さんと妹のアシュリーとの三人暮らし。
お父さんが家を出ていってから、生活はずっと苦しいままだった。
私はこの本を読むまで、フードバンクという言葉を知らなかった。
食べ物が足りない人に、余った食べ物を届ける場所のことだそうだ。
ネルソンの家には食べ物があまりなくて、冷蔵庫もほとんど空っぽ。
でも、ネルソンにとって冷蔵庫は宝箱みたいに大切な場所だったらしい。
その理由を知ったとき、私は正直、少し驚いた。
自分の家の冷蔵庫を開けてみると、食べ物がぎっしり詰まっていたからだ。
同じ小学生なのに、こんなに生活がちがうなんて。
私はそれまで、そんなことを考えたこともなかった。
学校で毎日会う友だちの中にも、もしかしたら似たような苦しさをかかえている子がいるのかもしれない。
物語の中で、ネルソンは友だちのクリシュとハリエットと力を合わせる。
フードバンクの食べ物が減っている理由を、こっそり調べはじめるのだ。
一人で悩まずに、仲間と一緒に行動するネルソンの姿はとてもかっこいい。
私も、友だちが困っているときに、すぐ「一緒にやろう」と言える人になりたいと思った。
とはいえ、実際に行動するのはかんたんなことではないと思う。
勇気がいるし、失敗するかもしれないという不安もあるはずだ。
それでもネルソンは、家族のために一歩をふみ出した。
その勇気に、私は心をうたれた。
この本を読んでから、私はスーパーのフードバンクのカゴが気になるようになった。
今まで気づかなかっただけで、身近なところに支援の仕組みはあったのだ。
「当たり前」だと思っていた毎日の食事は、当たり前ではないのかもしれない。
そう気づかせてくれたこの本に、私は感謝したいと思う。
ネルソンたちがこの後どうなるのか、続きが気になって仕方がなかった。
1200字の小学生向け
【題名】フードバンクが教えてくれた、本当の「当たり前」
「冷蔵庫の中のあたたかみのある黄色いライト」
この本を読んで、まず心に残ったのがこの一文だった。
主人公のネルソンは、看護師のお母さんと妹のアシュリーとの三人暮らし。
お父さんが家を出ていってから、一家の生活はずっと苦しいままだった。
私はこの本を読むまで、フードバンクという言葉を知らなかった。
家庭やお店であまった食べ物を集めて、それを必要としている人に届ける仕組みのことだそうだ。
ネルソンの家には食べ物があまりなくて、冷蔵庫の中もほとんど空っぽ。
それでもネルソンにとって冷蔵庫は、大切な食材の入った宝箱のような場所だったらしい。
その理由を知ったとき、私は正直、少し驚いた。
自分の家の冷蔵庫を開けてみると、食べ物がぎっしり詰まっていたからだ。
同じ小学生なのに、こんなに生活がちがうなんて。
私はそれまで、そんなことを考えたこともなかった。
毎日おなかいっぱい食べられることは、当たり前ではないのかもしれない。
この本を読んで、はじめてそんな視点を持つことができた。
物語の中で、フードバンクにとどく食べ物の量が、だんだん減っていく場面がある。
困っている人がさらに困ってしまう状況に、私は胸が苦しくなった。
そんな中、ネルソンは友だちのクリシュとハリエットに相談する。
三人で力を合わせ、食べ物が減っている理由をこっそり調べはじめるのだ。
一人で悩みをかかえこまずに、仲間と一緒に行動するネルソンの姿はとてもかっこいい。
とはいえ、実際に行動するのはかんたんなことではないはずだ。
うまくいかないかもしれないという不安もあっただろう。
それでもネルソンは、家族のために、そして地域のために一歩をふみ出した。
その勇気に、私は心をうたれた。
私だったら、同じように行動できるだろうか。
正直に言うと、その自信はまだあまりない。
でも一方で、この本を読んで「自分にも何かできるかもしれない」という気持ちが芽生えたのも事実だ。
この本を読んでから、私はスーパーに行くたびにフードバンクのカゴをさがすようになった。
今まで気づかなかっただけで、身近なところに支援の仕組みはあったのだ。
家に帰って、家族と一緒にフードバンクについて調べてみた。
私の街にも、食べ物を寄付できる場所があることがわかって、少しうれしかった。
今度、おこづかいを使って、何か寄付をしてみようと思う。
大きなことはできなくても、小さな一歩なら私にも踏み出せるはずだ。
ネルソンや友だちの姿を見て、困っている人のために行動することの大切さを学んだ。
それを一人で抱えこまず、仲間と分け合うことの心強さも知った。
「当たり前」だと思っていた毎日の食事は、当たり前ではないのかもしれない。
そう気づかせてくれたこの本に、私は心から感謝したいと思う。
ネルソンたちがこの後どうなるのか、続きが気になって仕方がなかった。
これからも身の回りの「見えない苦しさ」に、もっと気づける人になりたい。
書き出し例×5
タイプ1:場面から入る書き出し
「冷蔵庫の中の、あたたかい黄色いライト。」
この本を読んで、まずこの一文が心に残った。
ネルソンの家の冷蔵庫には、食べ物があまり入っていなかった。
それなのに、なぜこの場面には「あたたかい」という言葉が使われているのだろう。
そう疑問に思いながら、私はページをめくる手が止まらなくなった。
きっとネルソンにとって、冷蔵庫は特別な意味を持つ場所だったのだと思う。
タイプ2:疑問から入る書き出し
毎日おなかがすいたまま学校に通う子が、本当にいるのだろうか。
この本を読むまで、私はそんなことを考えたこともなかった。
でも、主人公のネルソンはまさに、そんな生活を送っている少年だった。
お父さんが家を出ていってから、家計はどんどん苦しくなっていったという。
その事実を知ったとき、私は正直、言葉を失ってしまった。
タイプ3:比較から入る書き出し
私の家の冷蔵庫は、いつも食べ物でいっぱいだ。
でも、この本の主人公ネルソンの家では、冷蔵庫はほとんど空っぽに近い状態だった。
同じ小学生なのに、こんなに生活がちがうものなのか。
そう気づいたとき、私はとても驚いた。
この違いについて、もっと知りたいと思うようになった。
タイプ4:メッセージから入る書き出し
「フードバンクは、世界でいちばんすばらしい銀行。」
これが、この本の一番大切なメッセージだと私は思う。
銀行なのに、お金ではなく食べ物を貸してくれるなんて、不思議な場所だ。
この言葉に出会ってから、フードバンクという仕組みについて、もっと調べてみたくなった。
タイプ5:行動の変化から入る書き出し
この本を読んでから、私はスーパーに行くたびに「フードバンクのカゴ」を探すようになった。
以前は、そんなカゴがあることにすら気づいていなかった。
でも今では、「自分にも何か寄付できるかもしれない」と思うようになっている。
一冊の本が、私の日常をこんなに変えてくれるとは思わなかった。
題名の例×5
| タイプ | 題名の例 |
|---|---|
| 生活のちがいに気づく題名 | 私の冷蔵庫とネルソンの冷蔵庫 |
| 行動や変化を表す題名 | 私が初めてした、誰かを助けること |
| 疑問や問いかけの題名 | 「当たり前」は本当に当たり前? |
| フードバンクの仕組みに焦点を当てた題名 | 世界でいちばんすばらしい銀行 |
| 友情や仲間の力をテーマにした題名 | 友だちがいてくれたから、ネルソンはがんばれた |
振り返り
ここまで、『秘密の大作戦!フードバンクどろぼうをつかまえろ!』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、例文、書き出し、題名まで、一通り紹介してきました。
ポイントは、あらすじを長々と書かず、自分が「どう感じたか」を中心に据えること。
生活の違い、フードバンクという仕組み、そして仲間と力を合わせる大切さ。
この3つに自分の経験を重ねていけば、感想文はきっと深みのある一本に仕上がります。
最初は難しく感じるかもしれません。
でもテンプレートを使えば、思っているよりずっとスムーズに書き進められるはずです。
この記事で紹介した型や例文を参考にしながら、ぜひ自分らしい言葉で仕上げてみてください。
あなたにも、きっといい読書感想文が書けます。応援しています。
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