『ふたりのえびす』の読書感想文を、これから書こうとしている方も多いのではないでしょうか。
本作は、青森県八戸市に伝わる郷土芸能「えんぶり」を舞台に、太一と優希というふたりの少年が、えびす舞の練習を通して本当の自分と向き合っていく物語。
作者は青森県出身の児童文学作家、髙森美由紀さん。
地元の空気感がしっかりと伝わってくる、丁寧な筆致が魅力の一冊なんですよね。
この記事では、そんな『ふたりのえびす』の読書感想文の書き方(あらすじ・例文・題名・書き出しのパターン)をまるっとご紹介していきます。
コピペしてすぐ使えるテンプレートも用意しましたので、小学生の方も中学生の方も、ぜひ参考にしてくださいね。
『ふたりのえびす』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『ふたりのえびす』の読書感想文を書くときに、まず悩むのが「あらすじ」の書き方ではないでしょうか。
あらすじを長々と書いてしまうと、感想文というより、ただの説明文になってしまいます。
そこでこの章では、感想文の中にすっと組み込みやすい、200字前後のあらすじを3パターンご紹介します。
お好みのタイプを選んで、そのままコピペして使ってみてください。
タイプ①:物語の流れを紹介するあらすじ
『ふたりのえびす』は、青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」に参加することになった太一と優希、ふたりの少年の物語です。クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じている太一と、「王子」と呼ばれ女子に人気の高い優希は、えびす舞の練習を通して次第にぶつかり合うようになります。それでも練習を重ねるうちに、ふたりは少しずつ本音を見せ合い、お互いの本当の姿に気づいていきます。
タイプ②:テーマを中心にしたあらすじ
この物語のテーマは、友情・思いやり・成長。『ふたりのえびす』は、太一と優希というふたりの少年が、周りの期待に応えようとする自分と、本当の自分との間で揺れ動きながら、少しずつ相手を理解していく姿を描いた作品です。えんぶりのえびす舞という伝統行事を通して、ふたりの関係が変化していく過程が丁寧に描かれています。
タイプ③:自分の気持ちにつなげやすいあらすじ
『ふたりのえびす』は、太一と優希というふたりの少年が、青森県八戸市に伝わる「えんぶり」のえびす舞を通して、少しずつ心を通わせていく物語です。最初は反発し合っていたふたりが、練習を重ねる中で本音をぶつけ合い、相手を理解しようとする気持ちに気づいていく過程が丁寧に描かれています。読んでいると、自分と誰かとの関係を、思わず重ねたくなる作品です。
『ふたりのえびす』の読書感想文の書き方
『ふたりのえびす』の読書感想文を書くときに、おさえておきたい重要なポイントは、実は3つだけ。
難しく考える必要はありません。
この3つのポイントさえ意識すれば、感想文はぐっと書きやすくなります。
この章では、その3つのポイントを詳しく解説したうえで、穴埋め式のテンプレートもご用意しました。
テンプレートに沿って書き込んでいけば、感想文が自然と完成する仕組みになっていますよ。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『ふたりのえびす』の読書感想文で、ぜひ触れておきたいポイントが3つあります。
この3つを押さえておけば、あらすじの説明だけで終わらない、自分らしい感想文に仕上がります。
実際に書いてみると分かるのですが、この3つの視点があるだけで、文章の説得力はぐっと変わってきます。
まず、要点を箇条書きで確認しておきましょう。
- 本当の友情とは何か
- 相手を理解しようとする気持ち
- 人との出会いが自分を成長させること
この3つの要点について、ただ「こういう場面があった」と書くだけでは、感想文としては物足りません。
大切なのは、それぞれの場面を読んだときに「自分がどう感じたか」をメモしておくことです。
メモの取り方は簡単。
ノートやスマホのメモ機能に、「場面」「そのとき感じたこと」「似ている自分の経験」という3つの欄を作ってみてください。
読み進めながら心が動いた瞬間があれば、そのつど書き留めておくのです。
なぜ「どう感じたか」をメモすることが大切なのかというと、感想文の評価で重視されるのが、あらすじの正確さではなく、書き手自身の考えや気づきだから。
同じ場面を読んでも、感じ方は人それぞれ。
だからこそ、自分だけの言葉で気持ちを表すことが、読み手の心に残る感想文につながっていくわけですね。
それでは、3つの要点をひとつずつ見ていきましょう。
①本当の友情とは何か
この物語で、太一と優希は最初から仲が良かったわけではありません。
クラスでは明るいキャラを演じる太一と、「王子」と呼ばれる優希は、性格も立場もまったく違うふたり。
えびす舞の練習をきっかけに一緒に過ごす時間が増えていく中で、ふたりはぶつかり合いながらも、少しずつ本音を見せ合うようになっていきます。
この過程を読んでいると、「本当の友情とは、ただ仲良くふるまうことではないんだな」と気づかされます。
相手の弱さや本音を知り、それでも受け入れようとする姿勢こそが、友情の土台になっているのだと感じました。
感想文を書くときは、この場面を読んで「自分ならどうするか」「自分にも似た経験があるか」を考えてみてください。
友達とぶつかったことや、仲直りした経験を思い出してみると、感想文にぐっと深みが出ますよ。
正直なところ、私はこの場面を読んだとき、少し胸が痛くなりました。
なぜなら、誰かの前で「なりたい自分」を演じてしまう気持ちに、心当たりがあったからです。
でも一方で、太一が少しずつ本音を見せられるようになっていく展開には、読んでいてほっとするものがありました。
感想文にこうした「揺れる気持ち」を書いておくと、感情のこもった文章に仕上がります。
②相手を理解しようとする気持ち
太一も優希も、最初は相手のことをよく分かっていません。
むしろ、周りが作り上げたイメージを通してしか、お互いを見ていなかったとも言えます。
「明るいおちゃらけキャラ」「王子と呼ばれる人気者」という表面的な見え方だけでは、本当のふたりの姿は見えてこないのです。
でも一方で、練習を重ねる中で少しずつ言葉を交わし、本音を聞くようになると、ふたりの見え方は大きく変わっていきます。
人は見た目や第一印象だけでは分からない。
この作品を読んで、改めてそう感じた方も多いのではないでしょうか。
感想文では、「自分も誰かを思い込みで判断してしまった経験」や、「話してみたら印象が変わった経験」を書くと、テーマにしっかり結びつきます。
私自身、こういう場面を読むたびに、人を「キャラ」というレッテルだけで見てしまっていないか、少し不安になります。
とはいえ、レッテルをはがして相手と向き合うのは、簡単なようでいて、案外勇気がいるものですよね。
この物語のふたりのように、少しずつでも歩み寄る姿勢を大切にしたいと感じました。
③人との出会いが自分を成長させること
太一と優希は、お互いと出会い、向き合ったことで、少しずつ変わっていきます。
ひとりで悩んでいたときには気づけなかったことも、相手と関わる中で見えてくるものがあるのです。
とはいえ、その過程は決して楽なものではありません。
ぶつかり合ったり、気まずくなったりする場面もあります。
ただし、そうした揺れを経験するからこそ、ふたりは少しずつ前へ進んでいくのだと思います。
人との出会いは、自分では気づけなかった一面を教えてくれるきっかけになるわけで。
感想文では、部活動や習い事、クラス替えなど、自分自身が誰かとの出会いによって変わった経験を重ねてみると、説得力のある文章になります。
この結末までの過程を読み進めるうちに、私はふたりの関係がどう変化していくのか、続きが気になって仕方がありませんでした。
結末そのものはぜひ実際に読んで確かめてほしいのですが、そこに至るまでの積み重ねこそが、この物語の一番の魅力だと私は思います。
感想文を書くときも、結末を急いで説明するのではなく、そこに至る過程で自分が感じたことを丁寧にすくい上げてみてください。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを盛り込んだ、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄に自分の言葉を入れていくだけで、感想文の骨組みが完成する仕組みです。
ステップごとに、順番に埋めていってみてください。
ステップ1:書き出し・第一印象
私は『ふたりのえびす』を読みました。
この本を選んだ理由は、( )だったからです。
読み始める前は、( )という物語だと思っていました。
でも読み終わると、( )ということを考えさせられる作品でした。
ステップ2:あらすじの紹介
『ふたりのえびす』は、太一と優希というふたりの少年が、えんぶりのえびす舞を通して少しずつ心を通わせていく物語です。
私はこの作品を読んで、( )ということが伝えられていると思いました。
ステップ3:本当の友情について
この作品を読んで一番心に残ったのは、友情についてです。
私は、( )という場面が印象に残りました。
その理由は、( )だからです。
私も、( )という経験があります。
この作品を読んで、本当の友情とは( )ことなのだと思いました。
ステップ4:相手を理解しようとする気持ちについて
最初は相手のことがよく分からなくても、話したり一緒に過ごしたりすることで、少しずつ理解できるようになります。
私は、( )という経験を思い出しました。
この作品を読んで、人を見た目や第一印象だけで判断せず、( )ことが大切だと感じました。
ステップ5:人との出会いによる成長について
太一と優希は、お互いと出会ったことで少しずつ成長していきます。
私も、( )という出来事を通して成長できたと思います。
だから私は、人との出会いは( )ということを学びました。
ステップ6:まとめ
私は『ふたりのえびす』を読んで、( )ということを学びました。
これからは、( )を大切にして生活したいです。
この本は、友情や思いやりについて、改めて考えるきっかけになりました。
『ふたりのえびす』の読書感想文の例文
ここからは、『ふたりのえびす』の読書感想文の例文を、小学生向けと中学生向け、それぞれ適した文字数でご紹介します。
あくまで一例なので、自分の言葉に置き換えながら参考にしてくださいね。
800字の小学生向け(原稿用紙2枚分)
【題名】相手を知ろうとする気持ち
私は『ふたりのえびす』を読んで、友達について深く考えさせられた。
主人公の二人は、青森県八戸市に伝わる「えんぶり」というお祭りで、えびす舞を踊ることになる。
太一はクラスで明るいキャラを演じていて、優希は「王子」と呼ばれる人気者だ。
でも二人とも、本当の自分とは違う姿を周りに見せていることに気づかされる場面が印象に残った。
読み進めていくうちに、私は太一と優希が少しずつ本音をぶつけ合う様子に、なんだか胸が熱くなった。
最初はぶつかり合っていた二人が、練習を重ねるごとに、お互いのことを知ろうとしていく。
その変化を読んで、正直、少し驚いた。
見た目や第一印象だけでは、人のことは分からないのだと実感したからだ。
私にも似たような経験がある。
クラス替えのとき、あまり話したことのない子がいた。
静かな子だったので、話しかけにくいと勝手に思い込んでいた。
でも係の仕事で一緒になり、話してみると、とても優しい人だと分かった。
それからは仲良くなり、今では大切な友達だ。
話しかけてよかったと、あのとき少し嬉しかった。
また、この本を読んで、人との出会いは自分を成長させると気づいた。
太一も優希も、お互いと関わることで、少しずつ変わっていく。
ただし、それは簡単なことではなく、時にはぶつかり合うこともある。
それでも向き合い続けることに、大きな意味があるのだと思った。
この本を読んで、本当の友情とは、相手を知ろうとする気持ちから始まるのだと思った。
しかし勇気を出して話しかけるのは簡単ではない。
それでも一歩踏み出すことで、新しい発見があるのだと学んだ。
私自身も、勇気を出すかどうか迷った経験を思い出した。
これからは、第一印象だけで人を決めつけず、相手のことをちゃんと知ろうとする人になりたい。
そして、太一や優希のように、自分らしくいられる友達を大切にしていきたいと思う。
この本は、友情について改めて考えさせてくれる一冊だった。
1200字の中学生向け(原稿用紙3枚分)
【題名】第一印象の先にあるもの
『ふたりのえびす』を読んで、私は「相手を理解するとはどういうことなのか」を深く考えさせられた。
私たちはふだん、見た目や第一印象、周りの評判だけで人を判断してしまうことがある。
でも、この物語を読み進めるうちに、それだけでは相手の本当の姿は分からないのだと痛感した。
物語の舞台は、青森県八戸市に伝わる郷土芸能「えんぶり」だ。
太一と優希という二人の少年が、えびす舞を踊ることになり、練習を通してぶつかり合いながらも、少しずつ心を通わせていく。
太一はクラスで明るいキャラを演じ、優希は「王子」と呼ばれる人気者として見られている。
しかし二人とも、周りが期待するイメージと本当の自分の間で、ひそかに苦しさを抱えていることが分かってくる。
この設定を知ったとき、正直、少し意外だった。
人気者に見える人にも、悩みがあるのだと気づかされたからだ。
私は、この物語を読みながら、中学校に入学したばかりのころを思い出した。
小学校から一緒だった友達もいたが、初めて会う人も多く、最初は誰と話せばよいのか迷った。
あるクラスメートは口数が少なく、表情もあまり変わらなかったので、私は勝手に「あまり話しかけない方がいいのかもしれない」と思い込んでいた。
しかし班活動で一緒になり、思い切って話しかけてみると、実はとても優しく、周りの人をさりげなく助ける人だった。
あのとき勇気を出してよかったと、少し嬉しかったのを覚えている。
『ふたりのえびす』の主人公たちも、最初の印象だけにとらわれず、相手と向き合うことで距離を縮めていく。
もし最初の思い込みのまま相手を避け続けていたら、本当の関係は生まれなかっただろう。
とはいえ、自分から一歩踏み出すのは、決して簡単なことではない。
それでも踏み出す勇気があるからこそ、人間関係は少しずつ変わっていくのだと感じた。
また、この作品は「人との出会いが自分を成長させる」ということも教えてくれる。
人は一人では気づけないことでも、誰かと関わることで新しい考え方を知ることができる。
私自身も、部活動で先輩や友達と過ごす中で、自分にはなかった視点を学び、以前より周りの意見に耳を傾けるようになった。
人との出会いは、自分の世界を広げてくれる大切な機会なのだと思う。
さらに、この作品を読んで感じたのは、思いやりとは特別な行動ではなく、相手を理解しようとする姿勢から生まれるということだ。
ただ親切にするだけでなく、「相手は今どんな気持ちなのだろう」と想像することこそが、本当の思いやりにつながるのではないだろうか。
私はこれから、新しい出会いがあったときも、第一印象だけで相手を決めつけないようにしたい。
そして、自分とは考え方や性格が違う人とも積極的に向き合い、理解し合う努力を重ねていきたいと思う。
『ふたりのえびす』は、友情を描いた物語であると同時に、人と静かに向き合うことの大切さを教えてくれる、忘れがたい一冊だった。
書き出し例×5
①第一印象から始める
『ふたりのえびす』という題名を見たとき、私はどんな物語なのだろうと興味をもった。
青森の郷土芸能「えんぶり」を舞台にした話だと知り、少し珍しいテーマだと感じた。
読み進めるうちに、友情だけでなく、相手を理解しようとすることの大切さを教えてくれる作品だと分かった。
この本、そして読書感想文というものについて、改めて考えるきっかけになった一冊だ。
②自分の経験と結び付ける
新しいクラスになると、話したことのない人と出会うことがある。
『ふたりのえびす』を読んで、私も最初はよく知らない友達を勝手に判断してしまったことを思い出した。
この物語を通して、自分の過去の行動を振り返るきっかけをもらった。
③疑問から始める
本当の友情とは、どのようなものなのだろうか。
ただ一緒にいる時間が長ければ、それでいいのだろうか。
『ふたりのえびす』を読んで、私は友達とはお互いを理解しようとすることが大切なのだと感じた。
その気づきが、この感想文を書くきっかけになった。
④印象に残ったテーマから始める
人は見た目や第一印象だけでは分からない、とよく言われる。
頭では分かっていても、実際にはつい忘れてしまいがちなことだ。
『ふたりのえびす』を読んで、その言葉の意味を改めて考えるようになった。
この小説は、そんな当たり前のことを、静かに思い出させてくれる作品だった。
⑤学んだことを先に伝える
『ふたりのえびす』を読んで、私は人との出会いが自分を成長させてくれる大切なものだと学んだ。
正直、読む前はここまで心を動かされるとは思っていなかった。
この作品は、友情だけでなく、人と向き合う姿勢についても考えさせてくれる物語だった。
読み終えたあと、しばらく本を閉じたまま考え込んでしまったほどだ。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | 本当の友情とは何だろう |
| 2 | 相手を知る勇気 |
| 3 | 出会いが教えてくれたこと |
| 4 | 思いやりから始まる友情 |
| 5 | 『ふたりのえびす』から学んだ大切なこと |
振り返り
ここまで、『ふたりのえびす』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、テンプレート、例文、書き出しや題名の例まで、まとめてご紹介してきました。
ポイントは、あらすじの説明に偏りすぎず、「自分がどう感じたか」を中心に書くこと。
本当の友情とは何か、相手を理解しようとする気持ち、そして人との出会いが自分を成長させること。
この3つを意識するだけで、感想文はぐっと自分らしいものになっていくはず。
正直、私自身もこの小説を読み返しながら記事をまとめる中で、自分の友達関係を思い出し、少し懐かしい気持ちになってしまいました。
とはいえ、感想文は「正解」を書く必要はありません。
テンプレートはあくまで骨組みなので、そこに自分の言葉や経験を重ねていけば、それだけで十分に立派な一編になります。
小学生の方も、中学生の方も、この記事を参考にしながら、自分にしか書けない読書感想文を、ぜひ完成させてください。
あなたにも、きっと良い感想文が書けるはずですから。
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