『図書館戦争』の読書感想文をこれから書こうとしている皆さんへ、書き方のコツをお伝えしていきます。
本作は、有川浩さんが手がけた人気シリーズで、アニメや実写映画にもなった話題の一冊。
本を検閲する法律が存在する近未来の日本を舞台に、本を守る「図書隊」の新人・笠原郁が、仲間とともに成長していく姿を描いた物語ですね。
アクションもあれば恋愛模様もあり、読み応えたっぷりの作品なんです。
とはいえ、いざ読書感想文を書こうとすると、「何から手をつければいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
この記事では、書き方の基本から、例文、題名、書き出しのパターンまで、まるごとご紹介していきます。
コピペしてそのまま使えるテンプレートもご用意していますので、中学生の方も高校生の方も、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
『図書館戦争』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
読書感想文の『図書館戦争』のパートでは、あらすじを長々と書く必要はありません。
大切なのは、自分の感想につながる部分だけを簡潔に紹介すること。
ここでは、そのまま感想文に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3つのタイプに分けてご紹介します。
タイプ1:テーマ重視型
タイプ2:主人公の成長重視型
タイプ3:人間関係重視型
※『図書館戦争』の簡単&詳しい2種類のあらすじはこちらでご覧ください。

『図書館戦争』の読書感想文の書き方
ここからは、『図書館戦争』の読書感想文の書き方について、具体的に見ていきましょう。
大切なのは、次の3つのポイントを押さえること。
そのうえで、穴埋め式のテンプレートを使えば、誰でも感想文の骨組みをスムーズに組み立てられます。
まずは3つのポイントから、順番に確認していきますね。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『図書館戦争』の読書感想文を書くうえで、ぜひ押さえておきたいポイントが3つあります。
物語すべてを説明する必要はありません。
次の3つに絞って、自分がどう感じたかをメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなりますよ。
- 「知る自由」と「表現の自由」の大切さ
- 主人公・笠原郁の成長
- 「正しいこと」を貫く難しさ
それぞれの場面を読んだときに、「驚いた」「なるほど」「自分ならどうするだろう」と感じた瞬間があったはずです。
そのときの気持ちを、ノートやスマホのメモに一行だけでいいので書き残しておきましょう。
「〇〇の場面で、△△と感じた」というシンプルな形でかまいません。
この「どう感じたか」のメモこそが、感想文の心臓部分になります。
あらすじだけを並べた文章は、正直なところ読んでいて退屈なもの。
一方で、自分の気持ちが乗った文章は、読み手にしっかりと伝わります。
だからこそ、メモを取っておくことがとても重要なんです。
ポイント1:「知る自由」と「表現の自由」の大切さ
『図書館戦争』の根っこにあるテーマ、それが「自由に本を読み、情報を得る権利」です。
作中では、本が検閲され、読むことさえ制限される社会が描かれています。
私たちは普段、図書館や本屋で好きな本を自由に手に取ることができますよね。
この「当たり前」が実はとても大切なことなのだと、気づかせてくれる作品なんです。
皆さんは、本を自由に読めることを当たり前だと思っていませんか。
この点についてどう感じたかをメモしておくと、感想文の中心となる段落が書きやすくなります。
SNSやインターネットなど、現代の情報社会と重ねて考えるのもおすすめです。
ポイント2:主人公・笠原郁の成長
主人公の笠原郁は、最初から完璧な人物ではありません。
失敗したり叱られたりしながらも、自分の信念を曲げずに努力を続けていきます。
その姿は、学校生活や部活動、勉強などで経験する「成長」と重ね合わせやすいはず。
自分にも似たような経験がなかったか、少し振り返ってみてください。
「あきらめずに努力する姿に励まされた」「仲間に支えられることの大切さを感じた」など、感じたことをそのままメモしておきましょう。
結末には触れず、成長の過程に注目するのがポイントです。
ポイント3:「正しいこと」を貫く難しさ
この作品には、「何が正義なのか」という問いが何度も登場します。
図書隊は本を守るために行動しますが、その行動が簡単に評価されるわけではありません。
正しいと思うことを貫くには、勇気や責任が必要だということが描かれています。
自分なら勇気を出して行動できるだろうか、と考えてみるのもいいでしょう。
周りに流されず、自分の考えを持つことの大切さについて、感じたことをメモしておいてください。
なぜ「どう感じたか」のメモがそれほど重要なのか、改めて説明しておきますね。
読書感想文で評価されるのは、あらすじの正確さではありません。
その本を読んで、自分の中で何が変わったのか、という点なんです。
メモを取っておけば、文章を書くときに「何を書けばいいか分からない」と迷う時間がぐっと減ります。
3つのポイントについて、それぞれ一行ずつでもメモが取れていれば、感想文の骨組みはもう完成したようなもの。
あとは次のテンプレートに当てはめるだけで、読み応えのある感想文が仕上がります。
穴埋め式テンプレート
ここからは、『図書館戦争』の読書感想文をコピペ感覚で完成させられる、穴埋め式テンプレートをご紹介します。
先ほどの3つのポイントを自然に盛り込める構成にしていますので、空欄を埋めるだけで文章の流れができあがりますよ。
STEP1:読んだきっかけを書く
私が『図書館戦争』を読もうと思った理由は、( )だからです。
読む前は、( )という話だと思っていました。しかし実際に読んでみると、( )が印象に残りました。
STEP2:あらすじを簡潔に紹介する
この作品は、( )が存在する近未来の日本を舞台に、本を守る図書隊へ入隊した主人公・笠原郁が、仲間とともにさまざまな任務を経験しながら成長していく物語です。
STEP3:「知る自由」について考えたことを書く
私が最も考えさせられたのは、「知る自由」についてです。
この作品では( )が描かれていました。
私は今まで( )を当たり前だと思っていましたが、この作品を読んで( )ということに気付きました。
STEP4:笠原郁の成長と自分を結び付ける
また、主人公の笠原郁にも共感しました。
郁は( )という失敗をしながらも、あきらめず努力を続けます。
私も( )のときに似た経験があります。
このことから、私は( )が大切なのだと思いました。
STEP5:正しいことを貫く勇気について書く
この作品では、「正しいことをすること」の難しさも描かれていました。
図書隊は( )のために行動します。
私は、自分だったら( )と思いました。
しかし、この作品を読んで、たとえ難しくても( )ことが大切なのだと感じました。
STEP6:これからどうしたいかをまとめる
『図書館戦争』を読んで、私は( )の大切さを学びました。
これからは( )ようにしたいと思います。
本を自由に読める今の環境を大切にしながら、自分の考えを持ち続けられる人になりたいです。
『図書館戦争』の読書感想文の例文
ここまでの内容を踏まえて、『図書館戦争』の読書感想文の例文をご紹介していきます。
中学生向けの1200字と、高校生向けの2000字、それぞれの文字数に合わせた例を用意しました。
参考にしつつ、ぜひ自分の言葉で書き換えてみてくださいね。
1200字の中学生向け
【題名】自由と勇気、図書館戦争から学んだこと
私が『図書館戦争』を読もうと思ったきっかけは、友達に勧められたことだった。
本を守るために戦うという設定を聞いたとき、正直かなり驚いた。
図書館と戦争、この二つの言葉が並ぶだけで不思議な気持ちになったのを覚えている。
この物語は、本を検閲する「メディア良化法」が存在する近未来の日本が舞台だ。
本を守る図書隊に入隊した笠原郁は、仲間とともに厳しい訓練や任務を経験しながら、少しずつ一人前の隊員へと成長していく。
その姿を通して描かれているのが、「知る自由」の大切さだ。
私は今まで、好きな本を自由に読めることをごく普通のことだと思っていた。
しかし本作を読んで、その普通が実はとても貴重なものなのだと気づかされた。
もし自分の好きな本が急に読めなくなったら、現代の人はどう感じるだろうか。
インターネットやSNSにはたくさんの情報があふれているが、その中には正しくないものも混ざっている。
だからこそ、自分で考えて選ぶ力が必要なのだと強く思った。
普段何気なく本を手に取っている自分の姿を、この作品を読んでから改めて振り返るようになった。
本を読める環境は、誰かが守ろうとしてくれているからこそ成り立っているものなのかもしれない。
次に印象に残ったのは、主人公・笠原郁の成長だ。
郁は最初、失敗ばかりで教官によく叱られている。
それでも落ち込んだままではなく、何度でも立ち上がり、少しずつできることを増やしていく。
この姿を見て、私は部活動での自分を思い出した。
一時期、思うような結果が出せず、続けることに迷った時期があったからだ。
けれど仲間や先生の励ましもあり、練習を続けるうちに少しずつ自信が持てるようになった。
郁の努力する姿は、あの頃の自分と重なって見えた。
失敗しても挑戦し続けることが成長につながるのだと、改めて感じさせられた。
最後に心に残ったのは、「正しいことを貫く勇気」だ。
図書隊の仲間たちは、自分たちが正しいと信じることのために行動し続ける。
けれど、それは決して簡単なことではないはずだ。
周りに反対されたり、自分が不利な立場になったりすることもあるだろう。
それでも信念を曲げない姿は、とてもかっこよく見えた。
自分だったら同じように行動できるだろうかと考えると、正直あまり自信は持てなかった。
私も学校生活の中で、自分の意見を言うべきか迷う場面がある。
そんなとき、この作品で見た勇気を思い出したいと思う。
『図書館戦争』はアクションや友情も楽しめる作品だが、それだけではない。
「自由とは何か」「正しさを貫くとはどういうことか」を考えさせてくれる一冊だ。
この本を読んで、私は本を自由に読める今の環境を、もっと大切にしたいと思うようになった。
そして、失敗を恐れず挑戦する強さも、少しずつ身につけていきたい。
これから先も、この物語で学んだ自由と勇気の意味を、ずっと忘れずにいたいと思っている。
2000字の高校生向け
【題名】当たり前ではない自由に気づいて
『図書館戦争』というタイトルを初めて目にしたとき、私はどんな物語なのか見当がつかなかった。
「図書館」と「戦争」という、普段は結びつかない言葉が並んでいたからだ。
てっきり難しい社会派の小説だと思い込んでいたのだが、読み始めてみるとそのイメージは良い意味で裏切られた。
本作は、本を検閲する「メディア良化法」が存在する近未来の日本を舞台にした物語だ。
本を守るために作られた図書隊に入隊した笠原郁が、仲間たちと支え合いながら任務をこなし、一人の隊員として成長していく姿が描かれている。
読み進めるうちに、私はこの物語がただのアクション小説ではないことに気づいていった。
そこにあったのは、「知る自由」というテーマだった。
私はこれまで、情報を自由に得られることを当然のことだと思っていた。
読みたい本があれば図書館や書店に行けばいいし、知りたいことがあればインターネットで調べればいい。
そんな環境が、当たり前のように自分の周りにあったからだ。
しかし本作の世界では、本を読むことそのものが制限されている。
この設定を知ったとき、私は少し怖くなった。
もし自分の好きな本が突然読めなくなったら、いったいどんな気持ちになるだろうか。
そう考えると、今自分が当たり前に享受している自由の重みが、じわじわと伝わってきた。
現代の私たちは、インターネットやSNSを通じて日々大量の情報に触れている。
その中には信頼できる情報もあれば、根拠のあいまいな情報も混ざっている。
だからこそ、与えられた情報をそのまま受け取るのではなく、自分の頭で考え、選び取る姿勢が欠かせないのだと思う。
『図書館戦争』を読んだことで、私は「自由」という言葉の重みを、以前よりも具体的に感じられるようになった気がする。
私はこの本を読むまで、自分が普段目にしている情報を疑ってみたことはなかった。
けれど、自由には常に責任がついて回るのだと知り、少し背筋が伸びるような気持ちになった。
次に強く心を動かされたのが、主人公・笠原郁の成長する姿だった。
郁は決して最初から優秀な隊員というわけではない。
むしろ失敗を繰り返し、教官である堂上に何度も叱られている。
それでも彼女は、そのたびに落ち込みながらも立ち直り、自分にできることを一つずつ積み重ねていく。
この姿を見ながら、私は自分自身の高校生活を振り返らずにはいられなかった。
勉強でも部活動でも、思うような結果が出ずに落ち込んだ経験は誰にでもあるはずだ。
私自身も、努力しているつもりなのに結果が伴わず、投げ出したくなった時期がある。
そんなとき、周りの友人や先生に支えられながら、なんとか続けてこられたことを思い出した。
郁が仲間に助けられながら前を向く姿は、あの頃の自分と重なって見えた。
失敗すること自体は、決して恥ずかしいことではないのかもしれない。
大切なのは、そこからどう立ち直り、次にどうつなげていくかということなのだと、この作品を通して教えられた気がする。
誰しも頑張っているのに結果が出ずにつらかった経験はあるだろう。
そんなとき、郁のように何度でも立ち上がる姿を思い出せたら、少し心が軽くなる気がする。
そしてもう一つ、私の心に残ったのは「正しいと信じることを貫く難しさ」だ。
図書隊の人々は、本を守るという自分たちの信念のために行動し続ける。
その行動は、時に周囲から反対されたり、大きな困難にぶつかったりすることもある。
それでも信念を曲げずに進み続ける姿は、読んでいてとても胸を打たれた。
高校生活の中でも、自分の意見が周りと違い、言い出しづらいと感じる場面は少なくない。
私自身、周囲に流されそうになった経験が何度もある。
そのたびに、自分の考えをどこまで貫けばいいのか、正直かなり迷ってしまう。
とはいえ、いつも強くいられるわけではないというのも、正直な気持ちだ。
それでも、この作品を読んでからは、自分の考えを持ち続けることの大切さを、以前より意識するようになった。
『図書館戦争』は、アクションあり、友情あり、時にはささやかな胸の高鳴りもある物語だ。
けれど、それだけで終わる作品ではないと私は思う。
「知る自由」を守ることの大切さ、失敗してもあきらめずに成長すること、そして正しいと思うことを貫く勇気。
この三つのテーマが、物語全体を通してしっかりと描かれている。
読み終えたあと、私は今自分が本を自由に読める環境にいることを、これまでよりずっと大切に感じるようになった。
そして、失敗を恐れず挑戦し続けること、自分の考えをきちんと持ち続けることも、これから意識していきたいと思う。
この本を読んで得たものを、これからの高校生活の中でも忘れずにいたい。
一冊の物語が、これほど自分の考え方を変えてくれるとは、正直思っていなかった。
書き出し例×5
その1:「知る自由」に着目した書き出し
私はこれまで、本を自由に読めることを当たり前だと思っていた。しかし『図書館戦争』を読んで、その「当たり前」が決して当たり前ではないことに気づかされた。物語の舞台は、本を検閲する法律が存在する近未来の日本だ。本を守るために戦う図書隊の姿を通して、私は「知る自由」の大切さを改めて考えさせられた。
その2:主人公の成長に着目した書き出し
『図書館戦争』を読んで最も印象に残ったのは、主人公・笠原郁が何度失敗してもあきらめずに前へ進む姿だった。郁は決して最初から優秀な隊員ではない。むしろ失敗続きで、教官によく叱られている。それでも一歩ずつ成長していく郁の姿に、私は自分自身の学校生活を重ねながら読み進めた。
その3:タイトルの意外性から入る書き出し
「図書館」と「戦争」という、一見結びつかない言葉が並ぶタイトルを見たとき、私はどんな物語なのだろうと不思議に思った。実際に読んでみると、単なるアクション小説ではなく、「自由とは何か」を深く考えさせられる作品だった。正直、この設定のギャップにはかなり驚いた。この意外性こそが、『図書館戦争』の大きな魅力なのだと思う。
その4:自分の体験につなげる書き出し
私は本を読むことが好きで、図書館にもよく通っている。そのため、『図書館戦争』のように本を守るために人々が戦う世界には、正直驚かされた。読み終えた今では、本を自由に読めることのありがたさを、以前より強く感じている。皆さんも、好きな本が読めなくなる世界を想像してみてほしい。きっと今の環境のありがたさに気づくはずだ。
その5:作品全体のテーマから入る書き出し
「自分が正しいと思うことを、最後まで貫けるだろうか。」『図書館戦争』を読み終えたあと、私の頭に最初に浮かんだのはこの問いだった。この作品は、本を守る物語であると同時に、自分の信念を持ち続けることの難しさを教えてくれる一冊。読み終えたときの余韻が、しばらく頭から離れなかった。
題名の例×5
| タイプ | 題名の例 |
|---|---|
| テーマを表した題名 | 「知る自由」の大切さを学んで |
| 主人公の成長に着目した題名 | あきらめない勇気が教えてくれたこと |
| 信念をテーマにした題名 | 自分の信じるものを守るということ |
| 本や図書館をテーマにした題名 | 本を守る人たちが守っていたもの |
| 読後の気づきを表した題名 | 当たり前の自由を大切にしたい |
読書感想文の題名は、作品名をそのまま使うよりも、自分が作品から学んだことや感じたことを表す言葉にすると印象が良くなります。
作品のテーマと自分の気づきが伝わる題名を意識してみてください。
振り返り
『図書館戦争』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から穴埋め式テンプレート、中学生向け・高校生向けの例文、書き出しや題名の例まで、幅広くご紹介してきました。
あらすじを長々と書く必要はありません。
大切なのは、「知る自由」「主人公の成長」「正しいことを貫く勇気」という3つのポイントについて、自分がどう感じたかをしっかり書くこと。
正直、読書感想文はハードルが高いと感じている人も多いはず。
でも、テンプレートに沿って空欄を埋めていくだけでも、自分らしい文章はちゃんと完成します。
この記事で紹介した型やテンプレート、例文をうまく活用すれば、あなたにもきっと心のこもった読書感想文が書けますよ。
ぜひ自信を持って、原稿用紙に向かってみてください。
■参考サイト:KADOKAWA『図書館戦争』総合サイト
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