「『宝島』の読書感想文、何から書けばいいのか分からない」——そう悩んでいる人、多いのではないでしょうか。
本作はロバート・ルイス・スティーヴンソンが手がけた、海賊と宝探しを描いた冒険小説の名作です。
少年ジムが宝の地図を手にしたことをきっかけに、仲間や敵との出会いを通してぐんぐん成長していく姿は、今も色あせない魅力を放っています。
読書が趣味で、年間100冊以上の本を読んでいる私ですが、この『宝島』は何度読み返しても新しい発見がある一冊。
今回は、読書感想文を書く予定の小学生に向けて、書き方・例文・題名・書き出し・テンプレートまで、まるごとサポートする記事をお届けします。
『宝島』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
読書感想文の中で小説の内容を紹介するときには、あらすじを長く書きすぎないことが大切です。
ネタバレを避けつつ、200字前後でまとめるのがちょうどいいバランス。
ここでは、タイプ別に3つのあらすじの型をご紹介します。
タイプ①:勇気と成長を中心にした型
『宝島』は、少年ジムが偶然手に入れた宝の地図をきっかけに航海へ出る物語です。
船の上では思いがけない出来事が次々に起こり、ジムは危険と向き合いながら、自分の頭で考えて行動する力を身につけていきます。
最初はただの少年だったジムが、経験を通してたくましくなっていく過程が大きな見どころです。
タイプ②:仲間との関わりを中心にした型
宝の地図を手にしたジムは、仲間たちとともに船に乗りこみ、宝島を目指す航海へと出発します。
旅の途中では、信じていた相手が思わぬ一面を見せることもあり、ジムは誰を信じるべきか、何度も判断を迫られることに。
人とのつながりの難しさと大切さを、同時に感じさせてくれる物語です。
タイプ③:冒険そのものの面白さを中心にした型
『宝島』は、宝の地図を手がかりに未知の島を目指す、王道の海洋冒険小説です。
海賊との対立や航海中のトラブルなど、次から次へとハラハラする展開が続きます。
先の読めない展開に、ページをめくる手が止まらなくなりました。
『宝島』の読書感想文の書き方
読書感想文を書くときに大切なポイントは、大きく分けて3つあります。
ひとつは、心に残った場面をきちんと選ぶこと。
ふたつめは、その場面に対して自分がどう感じたかを言葉にすること。
みっつめは、自分の体験と結びつけて書くことです。
この3つを意識すれば、感想文はぐっと書きやすくなります。
この後、それぞれのポイントを詳しく解説したうえで、そのまま使える穴埋め式テンプレートもご用意しますね。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『宝島』の読書感想文を書くうえで、絶対にふれておきたいポイントが3つあります。
- ジムの勇気と成長
- 仲間との信頼と協力
- あきらめない気持ち
この3つは、物語の結末に関わらず、途中の場面だけでもしっかり感じ取れる要素。
それぞれのポイントについて、「自分はどう感じたか」をメモしておくと、あとで文章にするときにとても楽になりますよ。
メモの取り方は難しく考える必要はありません。
ノートやスマホのメモ帳に、「どの場面で」「どんな気持ちになったか」を一言でいいので書き出しておくだけで十分です。
例えば、「ジムが仲間のために行動する場面→自分ならこわくて動けないかも、と思った」というように、場面と感情をセットにして残しておくのがコツ。
正直、こうしてメモを取る作業は少し面倒に感じるかもしれません。
でも一方で、この一手間があるかないかで、感想文の説得力はまったく変わってきます。
なぜ「どう感じたか」がそれほど重要なのでしょうか。
それは、読書感想文が「あらすじを説明する文章」ではなく、「自分の考えを伝える文章」だからです。
あらすじだけを並べても、それは本の紹介にしかなりません。
そこに自分の感情や体験が加わることで、はじめてオリジナリティのある一本の文章に仕上がるんですね。
ここからは、3つのポイントをひとつずつ、じっくり見ていきましょう。
①ジムの勇気と成長
物語の序盤、ジムはどこにでもいる普通の少年として登場します。
ところが物語が進むにつれて、危険な場面に直面しながらも、少しずつ自分の判断で行動できるようになっていくのです。
この変化こそ、『宝島』という物語のいちばんの核と言ってもいいでしょう。
読書感想文では、「最初のジムはどうだったか」「途中でどんな行動を取ったか」「そこから何を学んだと思うか」の3段階で整理すると、まとまりのある文章になります。
あなたも、こわいけれど勇気を出して一歩踏み出した経験、ありませんか?
そのときの気持ちを思い出しながら書くと、ジムの姿と自分の経験がうまく重なってくるはずです。
私自身、この場面を読んだときは、正直かなり心を動かされました。
こわさを感じながらも前へ進む姿というのは、大人が読んでもグッとくるものがあるんですよね。
②仲間との信頼と協力
『宝島』の冒険は、ジムひとりの力だけでは決して成り立ちません。
仲間と協力しながら困難に立ち向かう場面が、物語のあちこちに描かれています。
とはいえ、全員が最初から信頼できる存在というわけではないのが、この物語のおもしろいところ。
信じていた相手の別の顔が見えてくる場面もあり、ジムは何度も「誰を信じるべきか」を考えることになります。
あなたにも、友達と協力して何かをやり遂げた経験や、逆に人間関係で迷った経験、ひとつくらいあるのではないでしょうか。
そうした自分の体験を思い出しながら、ジムの状況と重ねて書いてみてください。
どちらの立場に立って考えるべきか、私も読みながらけっこう迷いました。
信じることの難しさと大切さ、その両方が詰まった要素だと感じています。
③あきらめない気持ち
ジムは物語の中で、何度も危険な状況に追いこまれます。
それでも、そのたびに知恵をしぼって考え、最後まで前へ進もうとする姿勢を崩しません。
すぐに投げ出さない心の強さこそ、この物語がずっと読み継がれている理由のひとつでしょう。
感想文では、自分が何かに挑戦して、うまくいかなかったけれど頑張り続けた経験を思い出してみましょう。
学校の勉強やスポーツ、習い事(英語や楽器など)でも構いません。
そうした自分自身のエピソードを添えると、ジムの姿がぐっと身近に感じられる文章になります。
結末がどうなるかについては、ここではあえてふれません。
その先の展開は、ぜひ自分の目で確かめてほしいと思います。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを盛りこんだ、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄を埋めていくだけで、読書感想文の骨組みが自然と完成する仕組みです。
STEP1 本を選んだ理由を書く
私が『宝島』を読もうと思ったのは、( )からです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
読み終えると、( )が一番心に残りました。
STEP2 あらすじを簡単に書く
『宝島』は、( )が( )をきっかけに冒険へ出る物語です。
旅の途中では、( )といった出来事が起こります。
STEP3 ジムの勇気と成長について書く
私が一番すごいと思ったのは、ジムが( )ところです。
最初のジムは( )でしたが、冒険を通して( )ようになりました。
私も( )ときには、ジムのように勇気を出したいと思いました。
STEP4 仲間との信頼や協力について書く
私は( )の場面を読んで、仲間を信じることは( )と思いました。
自分の生活でも、( )を大切にしたいです。
STEP5 あきらめない気持ちについて書く
私は( )の場面を読んで、努力することの大切さを感じました。
私も( )があっても、最後まで頑張ろうと思います。
STEP6 作品から学んだことをまとめる
『宝島』を読んで、私は( )の大切さを学びました。
これからは( )ようにしたいと思います。
『宝島』の読書感想文の例文
ここからは、実際の読書感想文の例文を、それぞれ適した長さでご紹介します。
今回は小学生向けに、800字と1200字の2パターンを用意しました。
あくまで一例としてご覧いただき、そのまま提出するのではなく、自分の言葉で書き直して使ってくださいね。
800字の小学生向け
【題名】こわくても前へ進む勇気
ぼくが『宝島』を読もうと思ったのは、海賊や宝の地図にわくわくしたからだ。読む前は、ただ宝物を見つけるだけの冒険話だと思っていた。でも読み終わってみると、勇気や仲間を信じることの大切さを教えてくれる物語だった。
物語は、少年ジムが宝の地図を手に入れたことから始まる。仲間たちと船に乗りこみ、宝島を目指して航海するのだが、その途中で恐ろしい海賊たちと関わることになる。次々とおそいかかる困難の中で、ジムは自分の頭で考え、勇気を出して行動しながら成長していくのだ。
ぼくが一番心に残ったのは、ジムがこわい気持ちをかかえながらも、仲間のために動こうとする場面だ。もしぼくだったら、こわくて足がすくんでしまうと思う。でもジムは逃げ出さずに、自分にできることを一生けんめい考えていた。本当の勇気とは、こわくないことではなく、こわくても前に進むことなんだと気づかされた。
それから、仲間と力を合わせることの大切さも強く感じた。宝を見つけるためには、一人の力だけでは足りない。それぞれが自分の役目を果たし、たがいに助け合うからこそ、大きな困難もこえられるのだ。ぼくは運動会のリレーを思い出した。一人だけ速く走っても勝てるわけではなく、みんなで力を合わせることが何より大事だった。あのときの気持ちと、ジムたちの冒険が少し重なって見えた。
そして、あきらめない気持ちの大切さも学んだ。ジムは何度もあぶない目にあうが、そのたびに考えて、最後まであきらめずに立ち向かっていた。ぼくは算数の難しい問題を見ると、すぐにあきらめたくなることがある。だけど少しずつでも考え続ければ、道は開けるのかもしれない。
『宝島』は、宝探しのおもしろさだけでなく、勇気や努力、仲間を信じる心の大切さを教えてくれる物語だった。ぼくもこれから何かに挑戦するときには、ジムのことを思い出して、一歩前に進める人になりたいと思う。
1200字の小学生向け
【題名】信じることとあきらめないこと
私が『宝島』を読もうと思ったのは、海賊や宝の地図というものに、前からあこがれを持っていたからだ。表紙を見たときから、どんな冒険が待っているのだろうとわくわくしていた。読む前は、ただ宝物を見つけて喜ぶだけの単純な物語だと思っていた。でも読み終えたとき、それだけではないと分かって、少し驚いた気持ちになった。
この物語は、少年ジムが宝の地図を手に入れたことから始まる。地図を頼りに仲間たちと船に乗りこみ、宝島を目指して航海に出るのだが、その道中で恐ろしい海賊たちと関わることになってしまう。次々とおそいかかる危険な出来事の中で、ジムは自分の頭で考え、勇気を出して行動しながら、少しずつたくましく成長していくのだ。
私が一番心に残ったのは、ジムがこわい気持ちをかかえながらも、仲間のために自分から動こうとする場面だ。もし私だったら、こわくて何もできず、その場に立ちすくんでしまうと思う。でもジムは逃げ出さずに、自分にできることを一生けんめい考えて、実際に行動へうつしていた。この姿を見たとき、本当の勇気とは、こわくないことではなく、こわくても前に進むことなのだと気づかされた。正直なところ、この考え方を知ったときは、少し胸が熱くなった。
それから、仲間と力を合わせることの大切さも強く感じた。宝を見つけるためには、一人の力だけではとても足りない。それぞれが自分の役目をしっかり果たし、たがいに助け合うからこそ、大きな困難もこえられるのだ。私は運動会のリレーを思い出した。一人だけ速く走っても、それだけで勝てるわけではない。みんなで力を合わせることが、何よりも大事だった。あのときの気持ちと、ジムたちの冒険が、少し重なって見えた気がする。
そして、あきらめない気持ちの大切さも、この本から学んだ。ジムは何度もあぶない目にあうが、そのたびに冷静に考えて、最後まであきらめずに立ち向かっていた。私は算数の難しい問題を見ると、すぐにあきらめたくなってしまうことがある。どちらを選べばいいのか、分からなくなることも正直あった。だけど少しずつでも考え続ければ、きっと道は開けるのかもしれない。ジムの姿を思い出すと、そう信じられる気がしてくる。
もうひとつ、印象に残ったのは、登場人物たちが決して善人ばかりではないというところだ。味方だと思っていた人が、実は別の顔を持っていることもある。しかし、それを知ってすぐに人を信じられなくなるわけではない。むしろ、人を見極めることの難しさや、それでも信じようとする気持ちの大切さを、あらためて考えさせられた。
『宝島』は、宝探しのおもしろさだけでなく、勇気や努力、仲間を信じる心の大切さを教えてくれる物語だった。読み終えたあとも、ジムの行動がずっと頭の中に残っている。私もこれから何かに挑戦するときや、こまったことが起きたときには、ジムのことを思い出して、一歩前に進める人になりたいと思う。
書き出し例×5
①本を選んだ理由から始める
ぼくは海賊や宝探しの話が好きなので、『宝島』を読んでみようと思った。読み始める前は、ただ楽しい冒険の物語だと思っていた。でも読み終えると、勇気や仲間を信じることの大切さを教えてくれる本だと感じた。この本を選んで、本当によかったと思う。
②読後の印象から始める
『宝島』を読み終わったとき、一番心に残ったのは、主人公ジムの勇気だった。ぼくだったら怖くてできないと思うようなことにも、ジムは自分から挑戦していく。その姿を見て、「本当の勇気とは何だろう」と考えるようになった。
③自分の経験と結び付ける
ぼくは新しいことに挑戦するとき、失敗したらどうしようと不安になることがある。『宝島』の主人公ジムも、危険な冒険の中で不安な気持ちを抱えながら行動していた。その姿を読んで、ぼくも勇気を出して挑戦してみたいと思った。
④作品のテーマから始める
宝物を見つけるためには、勇気だけでなく、仲間を信じる気持ちも欠かせない。『宝島』を読んで、ぼくは協力することの大切さを、あらためて感じることができた。ひとりでは決してたどり着けない場所に、仲間となら手が届く。そう思わせてくれる物語だった。
⑤問いかけから始める
もし宝の地図を見つけたら、あなたは冒険に出かけるだろうか。ぼくは『宝島』を読んで、宝を見つけることよりも、冒険の中で成長していくことのほうが大切なのだと感じた。読み終えたあとも、その気持ちはずっと心に残っている。
題名の例×5
| タイプ | 題名の例 |
|---|---|
| 成長を中心に | ジムの勇気から学んだこと |
| 協力・友情を中心に | 仲間を信じることの大切さ |
| 学びを生活に活かす | 勇気を出して一歩進むために |
| 物語全体を表す | 冒険が教えてくれたこと |
| 汎用的な題名 | 『宝島』を読んで気づいた大切なこと |
振り返り
ここまで、『宝島』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、テンプレート、例文までお伝えしてきました。
いざ書こうとすると難しく感じるかもしれません。
でも一方で、ポイントさえ押さえてしまえば、思っているよりずっとスムーズに書き進められるはずです。
ジムの勇気、仲間との信頼、あきらめない気持ち。
この3つを軸に、自分自身の経験を重ねていくだけで、あなただけのオリジナルな一本が完成します。
テンプレートの空欄を埋めるところから、まずは気軽に始めてみませんか?
あなたにも、きっといい読書感想文が書けます。
この記事が、その後押しになれば嬉しいです。
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