『よるのあいだに』の読書感想文は、あらすじをただ紹介するだけでは、なかなか点数につながりません。
「どんな仕事が出てきたか」を並べるだけの説明文になってしまいがちなので……。
私は読書が趣味で、年間100冊以上の本を読んでいるのですが、絵本というのは、じつはシンプルに見えて感想文にしづらいジャンルなんですよね。
そこで今回は、小学生の皆さんが迷わず書けるように、書き方・例文・題名・書き出しまで、コピペしてすぐ使えるテンプレートも交えながら、丁寧に解説していきます。
ぜひ最後まで読んで、感想文づくりの参考にしてくださいね。
『よるのあいだに』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
読書感想文のなかであらすじを書くときは、ただ内容をつらつら説明するのではなく、200字前後で簡潔にまとめるのがコツです。
ここでは、タイプ別に3つのあらすじの型をご紹介します。
タイプ①:シンプル要約型
『よるのあいだに』は、みんなが夜眠っているあいだにも、病院や消防署、お店や工場などで働く人たちの様子をえがいた絵本です。見えない場所で社会を支える人たちの仕事を通して、感謝することや支え合うことの大切さを伝えてくれます。読み終えたあとには、夜に働く人たちへの感謝が、自然と心に残る一冊です。
タイプ②:テーマ紹介型
この絵本は、夜に働く人々の仕事を通して、社会は多くの人の支えによって成り立っていることを伝える作品です。病院や消防署、配送、清掃など、いろいろな仕事にスポットを当てているのが特徴。見えないところで努力している人への感謝の気持ちを、やさしい絵と文章で教えてくれます。
タイプ③:自分ごと化型
私は夜になると家でぐっすり眠っていますが、『よるのあいだに』を読んで、その時間にも生活を守るために働く人がいることを、初めて意識しました。病院、配送、清掃と、次々に登場する仕事の数々に驚かされます。ふだん見えない社会のしくみを知る、良いきっかけになる絵本です。
『よるのあいだに』の読書感想文の書き方
『よるのあいだに』の読書感想文を書くうえで、まず確認しておきたい重要な点が3つあります。
それが「気づき」「感謝」「助け合い」の3つ。
このあと、それぞれのポイントについて詳しく解説したうえで、穴埋め式のテンプレートもご用意しますので、順番に読み進めてもらえれば、感想文はスムーズに書き上がるはずです。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『よるのあいだに』の読書感想文を書くときに、必ずおさえておきたい要点が3つあります。
- 夜にもみんなのために働く人がいることへの気づき
- 働く人への感謝の気持ち
- みんなで助け合って生活していることへの理解
この3つは、この絵本がいちばん伝えたいメッセージそのものでもあります。
大切なのは、それぞれのポイントについて「自分がどう感じたか」を、あらかじめメモしておくこと。
ノートやメモ帳に、ポイントごとに一行でいいので、思ったことをそのまま書き出してみてください。
たとえば「夜にも働く人がいると知って、びっくりした」「家族が夜遅くまで働いていたことを思い出した」というふうに、短くて構いません。
この「どう感じたか」のメモが、実は感想文づくりのいちばんの核になります。
なぜなら、読書感想文というのは、あらすじの説明文ではなく、自分の気持ちや考えを伝える文章だから。
あらすじだけを書いてしまうと、先生から「内容紹介になっている」と指摘されることも少なくありません。
先に感じたことをメモしておけば、あとから文章にするときに、悩まずスラスラ書けるようになりますよ。
ここからは、3つのポイントをひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
①夜にもみんなのために働く人がいることに気づく
この絵本でまず伝えたいのは、「自分が眠っているあいだにも、たくさんの人が働いている」という事実です。
病院や消防署、配送、清掃など、多くの仕事が夜も休まず続いています。
私自身、この絵本を最初に読んだとき、夜の仕事の多さに驚いた記憶があります。
皆さんは、夜に働く人のことを、意識したことはありませんか?
感想文に書くときは、次のような内容がおすすめです。
- 夜にも働く人がいることに驚いた
- 今まで知らなかった仕事を知った
- 夜も社会が動いていることに気づいた
メモの段階では「え、こんな仕事も夜にあるの?」というような、素直な驚きの言葉をそのまま書き留めておくのがコツです。
そのメモをふくらませるだけで、自分らしい一段落が完成します。
②働く人への感謝
夜に働く人がいるからこそ、私たちは毎日を安心して過ごすことができます。
この絵本は、「ありがとう」という気持ちを持つことの大切さも、しずかに教えてくれる作品です。
感想文では、病院の人、消防士、配達する人、お店の人、ごみを集める人など、具体的な職業を挙げて、感謝の気持ちを書いてみましょう。
正直、私はこの絵本を読み返すたびに、当たり前だと思っていた朝の景色のありがたみに、あらためて気づかされます。
この本を読んで、家族や身近な人の仕事について、あらためて考えてみたという人も多いはず。
感謝の気持ちを書くときは、「なぜありがたいと思ったのか」という理由まで書き加えると、文章に深みが出ます。
③みんなで助け合って生活していること
この絵本では、一人だけで社会が成り立っているわけではなく、いろいろな仕事をする人が協力し合っていることが描かれています。
病院の人、運ぶ人、作る人、それぞれの役割があってこそ、私たちの毎日は成り立っているのです。
この視点は、学校生活にも当てはめて考えることができます。
友達と掃除を分担したこと、係の仕事を協力してこなしたこと、そういった経験と結びつけてみてはどうでしょうか。
助け合いというテーマは、身近な体験と結びつけやすいぶん、独自性のある感想文に仕上がりやすいポイントでもあります。
ただし、体験を書きすぎると本の感想からそれてしまうこともあるので、あくまで「本を読んで気づいたこと」を中心にまとめるのがポイントです。
なお、この絵本には最後にちょっとしたしかけが用意されているのですが、それはぜひ実際に読んで確かめてみてください。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを自然に盛り込める、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する仕組みです。
ステップ1:本を選んだ理由・第一印象
私は『よるのあいだに』を読みました。
この本を選んだ理由は、( )だったからです。
読む前は、( )と思っていました。
でも読み終わると、( )ということに気づきました。
ステップ2:あらすじの紹介
『よるのあいだに』は、みんなが夜眠っているあいだにも、病院や消防署、お店や工場などで働いている人たちの様子を紹介している絵本です。
私は、( )というところが特に心に残りました。
ステップ3:気づきを書く(ポイント①)
私は、( )という仕事が夜にもあることを知って、とても(びっくり・おどろき)ました。
今まで私は、( )と思っていました。
でもこの本を読んで、( )ことが分かりました。
ステップ4:感謝を書く(ポイント②)
私は、夜に働いている人がいるから、毎日の生活が安心してできるのだと思いました。
特に、( )の人には、「ありがとう」と言いたいです。
その理由は、( )だからです。
ステップ5:助け合いを書く(ポイント③)
私は、いろいろな仕事をする人が力を合わせていることが分かりました。
家でも学校でも、( )ことは大切です。
私も、( )ことをがんばりたいと思いました。
ステップ6:まとめ
私は『よるのあいだに』を読んで、( )ということを学びました。
これからは、( )という気持ちを大切にしたいです。
この本を読んで、夜にもたくさんの人が働いていることを知ることができて、とてもよかったと思いました。
『よるのあいだに』の読書感想文の例文
ここからは、実際に書かれた『よるのあいだに』の読書感想文の例を、小学生向けにそれぞれ適した長さでご紹介します。
あくまで一例なので、そのままコピペするのではなく、自分の言葉に置きかえながら、参考にしてもらえたらうれしいです。
800字の小学生向け
【題名】見えないところで働く人たちへ
私は『よるのあいだに』という絵本を読んだ。読む前は、夜はみんな眠っていて、静かな時間だと思っていた。
でも読み終わったとき、その考えは大きく変わった。
まず驚いたのは、夜にもこんなにたくさんの人が働いているということだ。病院や消防署、荷物を運ぶ人、パンを焼く人など、いろいろな仕事が夜のあいだも続いている。線路を直す人や、町を掃除する人も出てきた。私はそんなこと、今まで考えたこともなかった。
夜の町は静かに見えるけれど、実はたくさんの人が動いているのだと知って、びっくりした。夜は休みの時間だと思い込んでいた自分が、少しはずかしく感じたくらいだ。
次に感じたのは、感謝の気持ちだ。夜に働く人がいるから、朝になるとパンがお店に並び、電車が動き、道もきれいになっている。
私はいつも当たり前のように思っていたけれど、それは誰かが夜のあいだにがんばってくれているからなのだと気づいた。もし誰も働いていなかったら、朝の景色はまったく違うものになっていたと思う。この本を読んで、ありがとうという言葉を、もっと大切にしたいと思った。
そして最後に心に残ったのは、みんなで助け合っているということだ。一人だけの仕事では、町の暮らしは成り立たない。病院の人、運ぶ人、作る人、それぞれが力を合わせているから、私たちは安心して過ごせる。ひとつの仕事が欠けるだけでも、町は困ってしまうのだと思う。私は、学校でも友達と助け合うことを、もっと意識したいと思った。
私はこの絵本を読んで、自分の生活を思い出した。夜に救急車の音を聞いたことがある。あのときは、うるさいと思うだけだった。
でも今なら、誰かのために働いている人がいたのだと分かる。この本を読んで、自分の中の見方がひとつ変わった気がする。これからは、そういう人たちに感謝しながら、自分にできることをがんばりたい。そして私も、いつか誰かの役に立てる人になりたいと思った。
1200字の小学生向け
【題名】夜のあいだにあった、たくさんの発見
私は『よるのあいだに』という絵本を読んだ。読む前は、夜という時間について、あまり深く考えたことがなかった。夜イコール眠る時間、それだけだと思っていたのだ。
でも読み終わったとき、その考えは大きく変わった。
まず一番驚いたのは、私が眠っているあいだにも、たくさんの人が働いているということだ。病院で働く人、消防署で待機している人、荷物を運ぶ人、パンを焼く人、線路を直す人、町を掃除する人。絵本のページをめくるたびに、知らなかった仕事が次々に出てきて、正直びっくりした。
夜の町は静かに見えるけれど、実はこんなにたくさんの人が動いていたなんて、想像もしていなかった。私はこれまで、夜は何も起こらない時間だと勝手に決めつけていたのだと思う。それに気づけただけでも、この本を読んでよかったと感じた。
次に心に残ったのは、感謝の気持ちだ。夜に働く人がいるから、朝になるとお店にパンが並び、電車が動き、道もきれいになっている。私はいつも、それを当たり前のことだと思っていた。
でも本当は、誰かが夜のあいだにがんばってくれているからこそ、朝の景色が成り立っているのだと気づいた。もし誰も働いていなかったら、朝はまったく違う景色になっていたと思う。この本を読んで、ありがとうという言葉を、もっと大切にしたいと思うようになった。今まで何気なく使っていた言葉が、急に重く感じられたのも不思議だった。
そして最後に強く感じたのは、みんなで助け合っているということだ。一人だけの仕事では、町の暮らしは絶対に成り立たない。病院の人、荷物を運ぶ人、パンを作る人、それぞれが自分の役割をこなしているからこそ、私たちは安心して毎日を過ごせる。
ひとつの仕事が欠けるだけでも、町は困ってしまうのではないかと思う。私はこの絵本を読んで、学校生活のことも思い出した。友達と協力して掃除をしたり、係の仕事を分担したりすることも、小さな助け合いなのかもしれない。
私はこの絵本を読んで、自分の毎日の生活も、あらためて振り返ってみた。夜に救急車の音を聞いたことがある。あのときは、うるさいなと思うだけだった。
でも今なら、あの音の向こうに、誰かのために一生懸命働いている人がいたのだと分かる。そう考えると、なんだか少しあたたかい気持ちになった。私の家族にも、朝早くから仕事に出かける人がいる。今までは当たり前だと思っていたけれど、この本を読んでからは、少し違う気持ちで見送るようになった。
この絵本は、夜に働く人たちをただ紹介するだけの本ではないと思う。私たちの暮らしが、たくさんの人の見えない努力によって支えられているということを、やさしく教えてくれる本だ。私はこれからも、荷物を届けてくれる人や、お店で働く人、町をきれいにしてくれる人を見かけたら、心の中で「ありがとう」と伝えたい。そして、自分にできることを見つけて、誰かの役に立てる人になりたいと思う。
書き出し例×5
①本を選んだ理由から始める
私は『よるのあいだに』という題名を見て、「夜にはどんなことが起きているのだろう」と気になったので、この本を読んでみることにしました。
絵の雰囲気もやさしそうだったので、読む前から少し楽しみでした。
読み終わると、夜にもたくさんの人が働いていることを知り、とても驚きました。
タイトルだけで気になる本を選ぶのも、読書の楽しみのひとつだと思います。
②自分の経験と結び付ける
私は夜になると、家でぐっすり眠っています。
でも、『よるのあいだに』を読んで、その時間にもたくさんの人が私たちのために働いていることを知り、今まで考えたことがなかったのでびっくりしました。
皆さんは、夜のあいだに誰かが働いているところを想像したことはありませんか。
私はこの本を読むまで、まったく考えたことがありませんでした。
だからこそ、余計に新鮮な発見でした。
③驚いたことから始める
この本を読んで、一番驚いたことは、夜にも病院や消防署、お店などで働いている人がたくさんいるということです。
私は、夜はみんな休んでいるものだと思い込んでいました。
だから、この事実はとても意外でした。
知らなかった世界を教えてもらえるのが、読書のいいところですよね。
④学んだことから始める
『よるのあいだに』を読んで、私は「ありがとう」という言葉の大切さを、あらためて感じました。
私たちが安心して毎日を過ごせるのは、多くの人が見えないところで働いているからだと分かったからです。
この気づきは、私の中でとても大きなものになりました。
ふだん何気なく使っている言葉にも、こんな重みがあったのだと知りました。
⑤疑問から始める
私たちが眠っているあいだ、町では何が起きているのでしょうか。
『よるのあいだに』は、その答えを教えてくれる絵本でした。
そして私は、夜にもたくさんの人が働いていることを知りました。
読む前は想像もしていなかった答えに、正直、驚きを隠せませんでした。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | 見えないところでがんばる人たち |
| 2 | 夜にも働く人へ「ありがとう」 |
| 3 | みんなを支える夜の仕事 |
| 4 | 知らなかった夜の世界 |
| 5 | 助け合ってつながる毎日 |
振り返り
今回は『よるのあいだに』の読書感想文について、書き方から例文、テンプレートまで、まとめて解説してきました。
あらすじは短くまとめること、そして「気づき」「感謝」「助け合い」の3つのポイントを軸にすることが、この絵本の感想文をうまく書くコツです。
とはいえ、最初から完璧な文章を書ける人なんて、そう多くはありません。
私も昔は、感想文の書き出しひとつでかなり迷った経験があります。
でも一方で、テンプレートを使えば、空欄を埋めていくだけで自然と形になっていくもの。
今回紹介した型や例文を参考にしながら、ぜひ自分だけの言葉で、あなたらしい読書感想文を完成させてくださいね。
皆さんならきっと、いい感想文が書けるはずです。
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