『天国までの49日間』の読書感想文、どう書けばいいか迷っていませんか。
この記事では、桜井千姫さんが手がけた話題作を題材に、基礎的な書き方はもちろん、例文・題名・書き出しまで、まとめてご紹介していきます。
コピペしてすぐ使えるテンプレートも用意しましたので、中学生・高校生問わず、これから感想文に取りかかるあなたの力になれるはずです。
『天国までの49日間』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『天国までの49日間』の読書感想文を書くときに便利な、短くまとめた「あらすじ」を3パターン用意しました。
感想文の中で物語を説明する部分に、そのまま使ってみてください。
タイプ①:シンプル要約型
いじめを苦に命を絶った中学二年生の安音は、死後四十九日だけこの世にとどまり、天国か地獄かを自分で選ぶことになる。幽霊となった安音を見ることができる同級生・榊と過ごすうちに、家族や友人の本当の思い、そして自分の本当の気持ちに気づいていく物語。
タイプ②:登場人物中心型
主人公は折原安音、そして安音の姿を見ることができる榊洋人。二人は、亡くなった少女と生きている少年という立場を超えて心を通わせていく。安音は死後の世界から学校や家族を見つめ直し、生きていたときには気づけなかった周囲の思いを知っていく物語。
タイプ③:テーマ中心型
いじめ、家族、友情、そして命というテーマを描いた物語だ。死んでしまった主人公が、死後の四十九日間を通して「本当は生きたかった」自分の気持ちに気づいていく展開になっている。死んでから分かる気持ちだけでなく、生きているうちに声をかけることの大切さを伝える一冊だった。
『天国までの49日間』の読書感想文の書き方
読書感想文をうまく書くコツは、実はそんなに難しくありません。
私が考える重要なポイントは、次の3つ。
- 心に残った場面を具体的に選ぶこと
- その場面で「自分がどう感じたか」を書くこと
- 自分の経験や日常生活と結びつけること
この3つを押さえておけば、感想文の中身がぐっと濃くなります。
ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説したうえで、穴埋め式のテンプレートもご用意しました。
これさえ押さえれば書きやすくなる3つのテーマとポイント
『天国までの49日間』で読書感想文に取り入れやすいポイントは、大きく3つあります。
- いじめと人を傷つけること
- 相手の立場や気持ちを想像すること
- 命と生きることの意味
この3つについて、それぞれ「自分はどう感じたか」をメモしておくことをおすすめします。
感想文で高く評価されるのは、実はあらすじの正確さではありません。
「自分がどう感じたか」という部分こそが、感想文の核。
同じ本を読んでも、感じ方は人それぞれ違うはずです。
その違いこそが、あなただけのオリジナルな文章になっていきます。
①いじめと人を傷つけること
安音は、友人をかばったことがきっかけでいじめの標的になってしまいます。
死後の世界から見ると、いじめていた側の生徒たちにも、それぞれの悩みや不安があったことが分かってきます。
とはいえ、悩みがあるからといっていじめが許されるわけではありません。
この、割り切れないところが、この作品の深いところだと私は思います。
②相手の立場や気持ちを想像すること
物語の中で、安音は家族や同級生たちの「本当の気持ち」を、死後になって初めて知ります。
正直、生きているうちに気づけよ、と思ってしまう場面も、私にはいくつかありました。
でも一方で、それが簡単にできないからこそ、人間関係は難しいのかもしれません。
人の気持ちは、外から見ただけでは分からないもの。
この視点をどう自分の生活に重ねるかが、感想文の見せどころです。
③命と生きることの意味
安音は、死んでから初めて「本当は生きたかった」自分の気持ちに気づいていきます。
この展開を読んだとき、私は少し切ない気持ちになりました。
「死にたい」という言葉の裏には、「苦しみから逃れたい」という気持ちが隠れていることもある。
そのことに気づけるかどうかで、まわりの人の関わり方も変わってくるはずです。
穴埋め式テンプレート
ここからは、上で紹介した3つのポイントを盛り込みながら、感想文を組み立てられる穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄を埋めていくだけで、一本の感想文が完成する形式にしました。
STEP1 選んだ理由
私が『天国までの49日間』を選んだ理由は、( )です。タイトルの「49日間」という言葉を見て、私は( )と思いました。
STEP2 簡単なあらすじ
この物語は、( )という主人公が、( )という出来事をきっかけに、( )していく物語です。
STEP3 いじめについて感じたこと
作品の中では、( )ということが描かれています。私はこれまでいじめについて( )と考えていましたが、この本を読んで( )と思うようになりました。
STEP4 相手の気持ちを想像して感じたこと
登場人物の( )は、実は( )という気持ちを抱えていました。もし私がその立場だったら、( )と思います。
STEP5 命について感じたこと
私はこれまで「生きること」を( )だと思っていました。しかし、この本を読んで、( )ということに気づきました。
STEP6 自分の経験と結びつける
この作品を読んで、私は自分の( )という経験を思い出しました。当時の私は( )と思っていましたが、今振り返ると( )と感じます。
STEP7 まとめ
『天国までの49日間』を読んで、私は( )ということに気づきました。これからは、( )ということを大切にしていきたいです。
『天国までの49日間』の読書感想文の例文
ここからは『天国までの49日間』の実際の例文をご紹介していきます。
中学生向けに1200字、高校生向けに2000字、それぞれの学年に合った長さと言葉づかいでまとめました。
あくまで一例なので、そのまま使うというより、構成の参考にしていただけると嬉しいです。
1200字の中学生向け
【題名】相手の気持ちを想像するということ
私はこの夏、『天国までの49日間』という本を読んだ。表紙のタイトルを見たとき、四十九日というのはお葬式で聞いたことがある言葉だったので、少し不思議な気持ちになった。読み始めてすぐ、この物語が主人公の安音という中学二年生の女の子の話だと分かった。安音はクラスでいじめを受けていて、友達をかばったことがきっかけで標的にされてしまう。そのつらさに周りの誰にも相談できず、一人で抱え込んでいく様子が丁寧に描かれていて、読んでいる私まで苦しくなった。物語の途中で安音の前に天使が現れ、死後四十九日のあいだだけこの世にとどまり、天国か地獄かを自分で選べると告げる場面には驚かされた。
私が一番心に残ったのは、安音がいじめについて考える場面だった。安音をいじめていた生徒たちにも、それぞれ不安や悩みがあったことが後から分かってくる。だからといっていじめが許されるわけではないと安音は感じていて、私もそのとおりだと思った。悩みがあることと、人を傷つけていいことは別の話。私は今まで、いじめる側の人のことを、ただ意地悪な人だと思っていた。しかし本を読んで、その人にも何か理由があるのかもしれないと思うようになった。とはいえ、理由があるからすべてが許されるわけでもない。この二つの気持ちの間で、私はしばらく考え込んでしまった。
二つ目に印象的だったのは、安音の家族の場面だ。生きているとき、安音は家族に本音を話せずにいた。理解してもらえないと思い込んでいたからだ。ところが安音がいなくなったあと、家族は深く悲しみ、もっと早く気づいてあげればよかったと後悔する。この場面を読んで、私は少し胸が痛くなった。家族が自分をどれだけ大切に思っているか、本人はなかなか気づけないものなのかもしれない。私自身、家族に対してそっけない態度をとってしまうことがある。この本を読んでからは、家族との何気ない会話も、少し大事にしたいと思うようになった。
三つ目は、安音を見ることができる同級生・榊との関わりだ。榊は安音を怖がらず、責めもせず、ただじっくりと話を聞こうとする。無理に励ましたり、忘れさせようとしたりしないその姿勢を見て、誰かの話をきちんと聞くことの大切さを実感した。人の気持ちは、外から見ただけでは分からない。そのことに、私は正直驚いた。明るく見える人が、実は一人で悩みを抱えていることだってあるはずだ。榊自身も、霊感があることで周りから変わり者だと思われがちで、生きづらさを感じている。そんな二人だからこそ、少しずつ心を通わせていけたのだと思う。
この本を読んで、私は自分の身の回りのことを振り返るようになった。何気ない一言で誰かを傷つけていないか。困っている友達の変化に、自分は気づけているか。そうしたことを、今までよりも意識するようになったと思う。すぐに完璧にできるとは思わない。それでも、相手の立場になって考えることを忘れずに、これからの学校生活を過ごしていきたい。
2000字の高校生向け
【題名】四十九日という時間の意味
『天国までの49日間』を読み終えたとき、私はしばらく本を閉じたまま、じっと座っていた。物語の主人公は、折原安音という十四歳の少女だ。安音はクラスメイトからいじめを受けている。きっかけは、友人をかばったことだった。誰かを守ろうとしたことで、自分が標的になってしまう。この時点で、すでに胸がざわついた。学校では、いじめている生徒だけでなく、周りの生徒たちも見て見ぬふりをする。安音は誰にも悩みを話せないまま、少しずつ追い詰められていく。そして物語は、安音が命を絶ってしまう場面から本格的に動き出す。
死後の安音の前には天使が現れ、死んだからといってすぐに行き先が決まるわけではないと告げられる。安音には、死後四十九日間だけこの世にとどまり、そのあいだに天国へ行くか地獄へ行くかを自分で選ぶことが許される。この設定を読んだとき、私は少し不思議な気持ちになった。人は死んだら終わりではなく、自分の人生を見つめ直す時間が与えられるとしたら、どうだろうか。そんな問いを、この本は静かに投げかけてくる。もし自分が同じ立場だったら、どんな四十九日間を過ごすだろうか。読み進めながら、私は何度もそのことを考えずにはいられなかった。
私がこの本を読んで、まず考えさせられたのは、いじめと人を傷つけることについてだ。死後の安音は、自分をいじめていた生徒たちの様子を見に行く。すると、彼らにもそれぞれ不安や悩みがあったことが分かってくる。生きているあいだの安音は、いじめる側の人たちを、ただ意地悪な人だと思っていたはずだ。でも一方で、悩みを抱えていたからといって、いじめが許されるわけではない。この二つの考えは、簡単には両立しない。私はこの本を読みながら、その矛盾のようなものについて、何度も立ち止まって考えた。人を傷つけた事実は、事情を知ったからといって消えるものではない。私はそのことを、あらためて強く感じた。
二つ目に印象に残ったのは、安音の家族の場面だ。生きているとき、安音は家族に本音を打ち明けられずにいた。理解してもらえないと、心のどこかで思い込んでいたからだと思う。ところが安音がいなくなったあと、家族は深い悲しみに包まれ、もっと早く異変に気づいてあげればよかったと後悔する。この場面を読んで、私は正直、少し泣きそうになった。愛情があっても、それを本人が受け取れる状態でなければ、伝わらないことがある。この本は、そのことをはっきりと示していた。私自身、家族との会話をつい面倒に感じてしまうことがある。とはいえ、この本を読んでからは、何気ないやり取りの一つひとつが、実はとても大事なものなのかもしれないと思うようになった。
三つ目は、安音の姿を見ることができる同級生・榊洋人との関わりだ。榊は霊感が強く、周囲から少し変わった人物だと思われている。それでも榊は、安音を怖がったり責めたりせず、彼女の話をじっくりと聞こうとする。無理に励ましたり、忘れさせようとしたりしない、その距離の取り方が印象的だった。人の気持ちは、外から見ただけでは決して分からない。明るく振る舞っている人が、実は一人で悩みを抱えていることだってある。この当たり前のようなことに、私はあらためて気づかされた気がする。安音と榊は、亡くなった少女と生きている少年という、大きく立場の違う二人だ。それでも少しずつ信頼関係を築いていく姿を見て、人と人がつながるということについて、私なりに考えさせられた。
物語を通して、安音は自分が本当は何を望んでいたのかに気づいていく。苦しみから逃れたかっただけで、本当はすべてを終わらせたかったわけではなかったのかもしれない。そう思うと、胸がぎゅっと締めつけられるような気持ちになった。死んでから初めて分かることがある一方で、生きているうちに気づければ、変えられたことも、きっとあったはずだ。この本は、死んでから真実に気づくことを美しく描いているわけではないと思う。むしろ、生きているあいだに声をかけること、誰かに助けを求めることの大切さを、静かに伝えているように感じた。
私はこの本を読み終えたあと、自分の身の回りの人間関係について、あらためて考えるようになった。友達や家族の何気ない言葉の裏に、実はどんな気持ちが隠れているのだろうか。そんなふうに想像してみることを、これからは意識していきたい。そして、自分がつらいと感じたときには、一人で抱え込まずに、誰かに気持ちを伝える勇気を持ちたいと思う。読む前と読んだあとで、私の中の「命」という言葉の重さは、確かに変わったと思う。『天国までの49日間』は、私にとって、生きることの重さと、人とのつながりの大切さを、静かに教えてくれる一冊になった。
書き出し例×5
①「もし自分だったら」から始める
もし、自分が学校でつらい思いをして、誰にも相談できなくなったら、どうするだろうか。『天国までの49日間』を読んで、私は何度もこのことを考えた。この物語は、いじめや命について考えるだけでなく、人の気持ちを想像することの大切さを教えてくれる作品だった。読み始めたときは軽い気持ちだったが、読み進めるうちに、私はどんどんこの物語に引き込まれていった。
②いじめについて考えたことから始める
私はこれまで、「いじめはいけない」と何度も聞いてきた。それでも、なぜいじめはなくならないのだろう。『天国までの49日間』を読んで、私はいじめる側、いじめられる側、そしてそれを見ている側、それぞれの立場について考えるようになった。この本は、単純に「悪い人」と「かわいそうな人」を分けて描いてはいなかった。
③命について始める
「命は大切だ」と言われても、私は今まで、その意味を深く考えたことがなかった。毎日学校へ行き、友達と話し、家族と食事をすることが当たり前だと思っていたからだ。『天国までの49日間』を読んで、私はその当たり前の日常について考え直した。当たり前だと思っていたことは、実は当たり前ではないのかもしれない。
④相手の気持ちから始める
人の気持ちは、見ただけでは分からない。明るく笑っている人が、本当は悩みを抱えていることもあるはずだ。『天国までの49日間』を読んで、私は「相手の立場になって考える」ということが、思っていた以上に難しく、そして大切なことなのだと感じた。この気づきは、読み終えたあとも、しばらく私の頭から離れなかった。
⑤自分の経験につなげる
私は以前、友達との会話で、何気なく言った言葉が相手を傷つけてしまったことがある。そのときは、そんなつもりはなかったので、なぜ相手が傷ついたのか分からなかった。でも、『天国までの49日間』を読んで、私はその出来事をもう一度思い出した。あのとき、相手はどんな気持ちだったのだろうか。
題名の例×10
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | 相手の気持ちを想像するということ |
| 2 | 命の大切さを考えて |
| 3 | 「大丈夫」の裏側にある気持ち |
| 4 | 何気ない言葉が人を傷つけるとき |
| 5 | もし自分がその立場だったら |
| 6 | 49日間で考えた「生きる」ということ |
| 7 | いじめをなくすために私にできること |
| 8 | 見えない心の痛みに気づく |
| 9 | 当たり前の日常を大切にしたい |
| 10 | この命をどう生きるか |
振り返り
『天国までの49日間』の読書感想文について、あらすじの型から、書き方のポイント、テンプレート、そして実際の例文まで、一気にご紹介してきました。
正直、盛りだくさんの内容になったなと、書きながら私自身も感じています。
でも一つひとつのステップは、そこまで難しいものではありません。
心に残った場面を選び、そのときの気持ちを言葉にして、自分の経験と結びつける。
これだけで、感想文はぐっと書きやすくなるはずです。
あとは、テンプレートの空欄を、あなた自身の言葉で埋めていくだけ。
時間はかかるかもしれませんが、あなたにも、きっと心のこもった読書感想文が書けるはずです。
焦らず、自分のペースで取り組んでみてくださいね。
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