『どんぐりと山猫』の読書感想文を書くことになって、あらすじのまとめ方や書き出しに悩んでいませんか。
本作は、宮沢賢治が1924年に発表した童話で、秋のある土曜日、少年・一郎のもとに「山猫」から届いた不思議な葉書がきっかけで始まる、ちょっと風変わりな物語です。
どんぐりたちの「誰が一番えらいか」という言い争いを、ユーモアたっぷりに描いた一冊で、笑いながらも、正しさや思いやりについて考えさせられる作品なんですよね。
読書が趣味の私が基本的な書き方から例文・題名・書き出し・コピペで使えるテンプレートまで、『どんぐりと山猫』の読書感想文を書く予定の小学生の皆さんに向けて、丁寧に解説していきますよ。
『どんぐりと山猫』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『どんぐりと山猫』の読書感想文を書くとき、あらすじをどこまで詳しく書くか、迷う人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、感想文の中でのあらすじは、100~150字程度に短くまとめるのがコツです。
出来事を細かく説明しすぎると、感想よりもあらすじの方が目立ってしまうからです。
ここでは、タイプ別に3つの型を紹介しますので、自分に合うものをコピペして使ってみてください。
①ストーリー中心タイプ
『どんぐりと山猫』は、山猫から不思議な葉書をもらった一郎が、山奥でどんぐりたちの裁判に立ち会う物語です。自分が一番えらいと言い張るどんぐりたちを前に、一郎は落ち着いて話を聞き、争いをおさめるための知恵を出します。読み終えたあとも、心に残る不思議な余韻がある一冊です。
②テーマ中心タイプ
『どんぐりと山猫』は、本当に正しい判断とは何かを考えさせてくれる童話です。どんぐりたちの言い争いを通して、みんなの話を聞くことの大切さや、思い込みで人を決めつけないことの意味が、やさしく描かれています。読み終わったあと、自分の日常を振り返りたくなる作品です。
③人物中心タイプ
『どんぐりと山猫』の主人公は、山猫から裁判の手伝いを頼まれた少年・一郎。あわてず周りの様子を見守る一郎の姿を通して、公平な判断とはどういうことかが伝わってきます。どんぐりたちの騒がしいやり取りとの対比も、読みどころのひとつです。
※『どんぐりと山猫』のもっとくわしいあらすじや簡単で短いあらすじはこちらにまとめています。

『どんぐりと山猫』の読書感想文の書き方
『どんぐりと山猫』の読書感想文をスムーズに書くために、まず確認しておきたい重要なテーマが3つあります。
この3つのポイントさえおさえておけば、感想文の中身に困ることはありません。
この3つを詳しく解説したうえで、そのまま埋めていくだけで完成する穴埋め式テンプレートも用意しました。順番に見ていきましょう。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
『どんぐりと山猫』の読書感想文を書くとき、押さえておきたい要点は次の3つです。
- 本当に正しいこととは何か
- 相手の話を聞くことの大切さ
- 人を見た目や思い込みで判断しないこと
この3つは、物語の中でくり返し描かれているテーマ。
ただ内容を知っているだけでは、感想文にはなりません。
大切なのは、それぞれの場面を読んで「自分がどう感じたか」をメモしておくことです。
皆さんは、本を読んでいるときに感じたことを、そのままにしてしまったことはありませんか?
後で感想文を書こうとしたときに、「あのとき何を思ったんだっけ」と忘れてしまうこと、私にも経験があります。
だからこそ、読んでいる途中で心が動いた瞬間を、簡単な言葉でいいのでメモしておくことをおすすめします。
ノートやふせんに「おどろいた」「なるほど」「ちょっと共感した」など、一言だけ書いておくだけで十分です。
この作業を面倒に感じる人もいるかもしれません。
とはいえ、このひと手間があるかないかで、感想文の書きやすさはまったく変わってきます。
なぜ「どう感じたか」がそれほど重要かというと、読書感想文はあらすじを説明する文章ではなく、自分の考えを伝える文章だからなんですね。
「どう感じたか」というメモがあれば、それをそのまま感想文の材料にできます。
逆にメモがないと、いざ書こうとしたときに、何も思い浮かばず筆が止まってしまうことも珍しくありません。
それでは、3つのポイントをひとつずつ詳しく見ていきましょう。
①本当に正しいこととは何か
どんぐりたちは、それぞれ勝手な理由をあげて「自分が一番えらい」と言い合っています。
この場面を読んで、私は正直、少し笑ってしまいました。
でも一方で、これは子どもの世界だけの話ではないなとも感じたんです。
大人の会議や、友達同士の話し合いでも、似たようなことは起こりますよね。
「正しいこと」というのは、一人の考えだけで決まるものではありません。
この物語を通して、正しさとは何かをじっくり考えてみるのがおすすめです。
メモの例としては、「どんぐりたちの主張のどこが自分勝手だと感じたか」「もし自分がその場にいたら、どう思うか」を書いておくと、感想文にそのまま使えます。
②相手の話を聞くことの大切さ
どんぐりたちが自分の意見ばかり主張する中、一郎は落ち着いて周りの話に耳をかたむけていました。
この姿を見て、私はちょっと反省させられました。
自分の意見を早く言いたくて、人の話を最後まで聞けないことって、皆さんにもありませんか?
私にも、友達との会話でつい割り込んでしまった経験があります。
一郎のように、まず相手の話を聞く姿勢は、学校生活でも役立つ大切な力です。
メモとしては、「一郎が話を聞いている場面で、自分ならどう行動するか」「話を聞くことで何が変わるか」を書き留めておくとよいでしょう。
③人を見た目や思い込みで判断しないこと
どんぐりたちは、自分の見た目や立場だけを根拠に「一番えらい」と主張していました。
ですが、物事は見た目や思い込みだけでは、決して分からないものです。
私も、初対面の人を勝手なイメージで判断してしまい、後から印象が変わった経験があります。
思い込みをなくすことは簡単ではありません。
ただし、まず相手を理解しようとする気持ちを持つだけでも、ずいぶん違ってくるはずです。
メモとしては、「自分が思い込みで人を判断してしまった経験」「その経験から何を学んだか」を書いておくと、オリジナリティのある感想文になります。
この3つのポイントについて、それぞれ「どう感じたか」をメモしておけば、あとはつなげていくだけで感想文の骨組みが完成します。
次の章では、そのままあてはめるだけで書ける穴埋め式テンプレートを紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを盛り込んだ、穴埋め式のテンプレートを紹介します。
空欄部分に自分の言葉を入れるだけで、感想文の下書きが完成する形式です。
ステップごとに順番に埋めていってください。
ステップ1:書き出し(本を選んだ理由)
私は『どんぐりと山猫』を読みました。
この本を選んだ理由は、( )だったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
ステップ2:あらすじ(100~150字)
『どんぐりと山猫』は、山猫から不思議な葉書をもらった一郎が、どんぐりたちの言い争いを通して、本当に正しい判断とは何かを考える物語です。
私は、( )という場面が、特に心に残りました。
ステップ3:①正しいこととは何か
どんぐりたちは、( )と言い合っていました。
私はこの場面を読んで、( )と思いました。
学校でも、( )ということがあるので、みんなの話を聞くことが大切だと感じました。
ステップ4:②話を聞くことの大切さ
一郎は、( )していました。
私は、( )という場面を読んで、相手の話を最後まで聞くことの大切さに気づきました。
これからは、( )ようにしたいです。
ステップ5:③思い込みで決めつけないこと
このお話では、( )ということがありました。
私にも、( )という経験があります。
だから、( )ことを大切にしたいと思いました。
ステップ6:まとめ
私は『どんぐりと山猫』を読んで、( )ということを学びました。
これからは、( )ということを意識して生活したいです。
このお話は、正しいことや思いやりについて教えてくれる、すてきな一冊でした。
『どんぐりと山猫』の読書感想文の例文
ここからは、実際に『どんぐりと山猫』の読書感想文を、小学生向けにそれぞれの文字数でまとめた例文を紹介します。
あくまで書き方の参考例なので、提出する際は、自分の言葉や体験を加えて書き直してくださいね。
800字の小学生向け
【題名】山猫裁判から学んだこと
私は『どんぐりと山猫』を読んだ。
不思議な葉書が届くところから始まる、少し変わったお話だった。
主人公の一郎は、山猫からもらった手紙を誰にも見せず、こっそり一人で山へ向かった。
そこで待っていたのは、どんぐりたちの大げんか。
みんなが「自分が一番えらい」と言い張っていて、正直、少しあきれてしまった。
でも読み進めるうちに、これはただのけんかの話ではないと気づいた。
どんぐりたちは、それぞれ自分の意見ばかりを主張して、相手の話をまったく聞こうとしなかった。
私はこの場面を読んで、学校での話し合いのことを思い出した。
自分の考えを早く言いたくて、友達の話を最後まで聞かなかったことがあるからだ。
一郎は違った。
あわてず、まわりの様子をよく見て、山猫やどんぐりたちの話にじっくり耳をかたむけていた。
その落ち着いた姿を見て、少し感動してしまった。
正しいことは、一人だけの考えでは決められない。
みんなの意見を聞いてはじめて、本当に納得できる答えが見えてくるのだと思う。
また、どんぐりたちが見た目や自分の思い込みだけで争っていたことも、印象に残った場面だった。
人を決めつけずに、まず理解しようとする気持ちが大切なのだと感じた。
私も、友達に対して思い込みで判断してしまうことがある。
この本を読んで、それは良くないことだと改めて思った。
小さなけんかでも、相手の気持ちを想像せず決めつけると、後で気まずくなることが多いからだ。
これからは、相手の話をしっかり聞いてから、自分の考えを伝えたい。
急いで結論を出さず、一度立ち止まって考える一郎のような人になりたいとも思った。
『どんぐりと山猫』は、不思議で楽しいだけの物語ではなかった。
正しさとは何か、人の話をよく聞くとはどういうことか、じっくりと考えさせられる一冊だった。
これからの学校生活でも、この本で学んだ大切なことを、ずっと忘れずにいたいと強く思う。
1200字の小学生向け
【題名】一郎の背中に教わったこと
私は『どんぐりと山猫』を読んだ。
不思議な葉書が、ある秋の日に一郎のもとへ届くところから、このお話は始まる。
差出人は「山猫」。
読み始めたときは、正直、何が起こるか予想できなかった。
一郎は、その葉書を親にも友達にも見せず、こっそり秘密にしていた。
自分だけの特別な出来事として、そっと大切にしたのだと思う。
私にも、誰にも言わずに一人で楽しみたい出来事があるので、その気持ちは少しわかる気がした。
山へ向かった一郎を待っていたのは、どんぐりたちの大げんかだった。
「自分が一番えらい」と、それぞれが言い張って、まったく譲らない。
その姿には、少しあきれてしまった。
しかし読み進めるうちに、これはただのけんかを描いたお話ではないと気づいた。
どんぐりたちは、自分の意見ばかりを主張して、相手の話をまったく聞こうとしなかった。
この場面を読んで、私は学校での話し合いを思い出した。
自分の考えを早く言いたくて、友達の話を最後まで聞かなかったことが、私にもあるからだ。
一郎はちがった。
あわてず、まわりの様子をよく見て、山猫やどんぐりたちの話にじっくり耳をかたむけていた。
その落ち着いた姿を見て、私は少し感動してしまった。
正しいことは、一人だけの考えでは決められない。
みんなの意見を聞いてはじめて、本当に納得できる答えが見えてくるのだと思う。
とはいえ、みんなの話を聞くというのは、口で言うほど簡単なことではない。
早く自分の意見を言いたい気持ちを、私もついおさえられなくなることがあるからだ。
それでも一郎のように、少し我慢して話を聞く姿勢が大切なのだと、この本を読んで学んだ。
また、どんぐりたちが見た目や自分の思い込みだけで争っていたことも、印象に残った場面だった。
人を決めつけずに、まず理解しようとする気持ちが大切なのだと感じた。
私も、友達に対して思い込みで判断してしまうことがある。
この本を読んで、それは良くないことだと改めて思った。
小さなけんかでも、相手の気持ちを想像せず決めつけると、後で気まずくなることが多いからだ。
一方で、思い込みをまったくなくすのは、そう簡単なことではないとも思う。
だからこそ、一度立ち止まって考える習慣が必要なのだと、この本を読んで気づかされた。
一郎が山猫の裁判にどう関わるのか、その先の展開はぜひ読んで確かめてほしい。
ここでは詳しく書かないが、読み終えたとき、きっと心に残る場面に出会えるはずだ。
これからは、相手の話をしっかり聞いてから、自分の考えを伝えたい。
急いで結論を出さず、一度立ち止まって考える一郎のような人になりたいとも思った。
『どんぐりと山猫』は、不思議で楽しいだけの物語ではなかった。
正しさとは何か、人の話をよく聞くとはどういうことか、じっくりと考えさせられる一冊だった。
これからの学校生活でも、この本で学んだ大切なことを、ずっと忘れずにいたいと強く思う。
書き出し例×5
①本を選んだ理由から始める
『どんぐりと山猫』という題名がおもしろそうだったので、この本を読んだ。
読み始める前は、動物たちが登場する楽しいだけのお話だと思っていた。
でも実際に読んでみると、正しいことや思いやりについて考えさせられる、深いお話だった。
不思議な葉書が届く場面から、もう物語に引き込まれてしまった。
②自分の経験と結び付ける
私は友達と意見が合わず、けんかになってしまったことがある。
そのときは、自分の考えばかり言ってしまい、あとで後悔した。
『どんぐりと山猫』を読んで、人の話をよく聞くことがどれだけ大切か、改めて思い知らされた。
この本は、私にとって、友達との接し方を見直すきっかけになった一冊だ。
③疑問から始める
「本当に正しいことって、いったい何だろう。」
この本を読み終えたあと、私はそんなことを考えた。
『どんぐりと山猫』は、答えをすぐに決めるのではなく、じっくり考えることの大切さを教えてくれるお話だった。
どんぐりたちの言い争いを見ながら、私も一緒に頭を悩ませてしまった。
④印象に残った場面から始める
私が『どんぐりと山猫』で一番心に残ったのは、一郎がどんぐりたちの話を落ち着いて聞いていた場面だ。
まわりが騒がしくなっても、あわてず様子を見守るその姿に、正直、少し感動した。
この場面を読んで、相手の話を聞くことの大切さを強く感じた。
一郎のような落ち着きを、私も見習いたいと思った。
⑤学んだことから始める
私はこの本を読んで、人の話を最後まで聞くことがとても大切だと学んだ。
これまで、自分の意見を早く言いたくて、人の話をさえぎってしまうことがあった。
『どんぐりと山猫』のどんぐりたちのように、自分勝手な主張ばかりでは、けんかは終わらない。
学校でも友達と話すとき、この本で学んだことを忘れないようにしたい。
題名の例×5
| No. | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | みんなの話を聞くこと |
| 2 | 本当に正しいことって何だろう |
| 3 | 一郎から学んだこと |
| 4 | 思いやりの大切さ |
| 5 | よく考えて決めること |
題名は、本のタイトルをそのまま使うよりも、自分が一番心に残ったことを短い言葉にする方が、印象に残りやすくなります。
「正しいこと」「思いやり」「話を聞く」といったキーワードを入れるのが、題名づくりのコツですよ。
振り返り
ここまで、『どんぐりと山猫』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から穴埋め式テンプレート、800字と1200字の例文、書き出しや題名の例まで、一通り紹介してきました。
正直、読書感想文というのは、白紙の原稿用紙を前にすると、それだけで気が重くなってしまうものですよね。
でも、あらすじを短くまとめ、3つのポイントについて感じたことをメモしていけば、思っているよりずっとスムーズに書き進められるはずです。
大切なのは、出来事を細かく説明することではなく、自分がどう感じたかを、自分の言葉で書くこと。
この記事で紹介したテンプレートや例文を参考にしながら、あなたらしい感想文をぜひ完成させてください。
『どんぐりと山猫』が伝えてくれる「正しさ」や「思いやり」を、自分の経験と結び付けて書けば、きっと読み手の心に届く一冊分の感想文になりますよ。
応援しています。
※もっと『どんぐりと山猫』を深く知りたい方はこちらも読んでみてください。


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