『えんとつ町のプペル』の読書感想文を書こうとして、原稿用紙の前で手が止まっていませんか?
本作は西野亮廣さんが手がけた絵本で、映画化もされた話題作。
けむりに包まれた「えんとつ町」を舞台に、ごみから生まれたプペルと、少年ルビッチの友情をえがいた物語。
2016年の発売から3か月で無料公開され、累計55万部をこえるベストセラーになりました。
年間100冊以上の本を読む私が、書き方のガイド(例文・題名・書き出しまで)、コピペしてすぐ使えるテンプレートを用意しました。
小学生の方も、中学生の方も、この記事を読めば、あらすじの整理から感想文の完成まで、迷わず進められるはずです。
『えんとつ町のプペル』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『えんとつ町のプペル』の読書感想文では、まずあらすじを短くまとめることが大切です。
あらすじが長すぎると、肝心の感想を書くスペースがなくなってしまいますからね。
ここでは学年別に3パターンのあらすじを用意しました。
なお、結末には触れていませんので、ネタバレの心配もいりません。
お手本①(小学生向け・約120字)
『えんとつ町のプペル』は、けむりで空が見えない町を舞台に、ごみから生まれたプペルと少年ルビッチが、本当の空や星を信じて行動する物語です。町の人たちに信じてもらえなくても、自分の信じることをあきらめない姿がえがかれています。
お手本②(中学生向け・約180字)
『えんとつ町のプペル』は、煙に覆われた町で暮らす少年ルビッチと、ごみから生まれたプペルが、本当の空の存在を信じて行動する物語です。周囲の人から反対されたり笑われたりしても、自分の信じることを曲げずに進む姿がえがかれています。夢を持ち続けることや、人を信じることの大切さを考えさせられる作品でした。
お手本③(高校生・じっくり書きたい人向け・約250字)
『えんとつ町のプペル』は、煙によって空が見えない町を舞台に、少年ルビッチとごみ人間プペルが、「本当の空」を信じ続ける姿をえがいた物語です。町の人々は長年の常識にしばられ、新しい考えを受け入れようとしません。しかし主人公たちは、周囲の反対や偏見に負けることなく、自分たちが信じる真実を追い続けます。夢や希望だけでなく、「常識を疑う勇気」についても考えさせられる作品です。
『えんとつ町のプペル』の読書感想文の書き方
『えんとつ町のプペル』の読書感想文で押さえておきたい重要ポイントは、じつは3つだけ。
その3つさえおさえれば、あとは自分の経験を当てはめていくだけです。
この記事では、そのポイントの解説にくわえて、穴埋め式のテンプレートも用意しました。
書くことに自信がない方でも、順番に埋めていけば感想文が完成する仕組みです。
ここが重要!3つのテーマとポイント
読書感想文というのは、あらすじの紹介文ではありません。
大切なのは「自分がどう感じたか」という部分です。
この本を通して私が感じた、感想文に欠かせない要点は次の3つ。
- 夢や希望を信じ続けること
- 勇気を持って一歩踏み出すこと
- 人を信じて支え合うこと
この3つの要点について、「どう感じたか」を書き出す前に、まずはメモを取ることをおすすめします。
ノートの真ん中に線を引いて、左側に「本の中の出来事」、右側に「そのとき自分が思ったこと」を書いていくだけ。
これだけで、感想文の材料はほとんど揃ってしまいます。
なぜ「どう感じたか」がそれほど重要なのか、疑問に思う方もいるかもしれません。
読書感想文というのは、読んだ本と自分自身をつなげる作業なんですね。
あらすじだけを並べた文章は、誰が書いても同じ内容になってしまいます。
でも、「自分がどう感じたか」を書けば、それはあなただけの文章になるというわけ。
先生たちも、そこを一番読みたがっていますよ。
ポイント①夢や希望を信じ続けること
この作品の中心にあるのは、「みんなが信じなくても、自分は夢や希望を信じ続ける」というテーマです。
主人公は周囲に反対されたり笑われたりしても、自分が信じるものをあきらめません。
正直、私も初めて読んだときは、ここまで信じ抜けるものかと少し驚きました。
皆さんも、周りに「無理だよ」と言われて、夢をあきらめそうになったことはありませんか。
そんな経験があれば、それはそのまま感想文の材料になります。
メモの取り方としては、「あきらめそうになった出来事」を一つ思い出して、そのときの気持ちを一言で書いてみてください。
「くやしかった」「不安だった」、そんな一言で十分です。
そこから、主人公の姿と自分の経験を重ねて書けば、説得力のある文章になります。
ポイント②勇気を持って一歩踏み出すこと
夢や希望は、信じているだけでは実現しません。
作品の中では、「一歩踏み出す勇気」がくり返しえがかれています。
新しいことに挑戦するとき、不安になってしまう気持ち。
これは、誰にでも身に覚えがあるのではないでしょうか。
私自身、新しいジャンルの本に手を出すときは、今でも少し迷います。
でも一方で、その一歩を踏み出したからこそ出会えた本もたくさんあるんですよね。
メモを取るときは、「挑戦した経験」だけでなく、「挑戦できなかった経験」も書き出してみましょう。
どちらも感想文の材料として使えます。
挑戦できなかった経験からは、「次はこうしたい」という気持ちが自然と出てくるはずです。
ポイント③人を信じて支え合うこと
作品の中では、主人公が一人ではなく、お互いを信じ合うことで前へ進んでいきます。
友達や家族に助けられた経験は、誰にでも一つや二つあるものです。
その経験を思い出すとき、少し照れくさい気持ちになる方もいるかもしれませんね。
でも、その照れくささこそ、感想文にとって大切な感情表現になります。
メモには「助けてもらった出来事」と「そのときの気持ち」をセットで書いてください。
「うれしかった」だけでなく、「安心した」「勇気が出た」など、できるだけ具体的な言葉を選ぶのがコツです。
こうして3つのポイントをメモにまとめれば、感想文の骨組みはほぼ完成したようなもの。
あとは次のテンプレートに当てはめていくだけです。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを盛り込んだ、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄を埋めていくだけで、自然と感想文の形になりますよ。
STEP1 本を選んだ理由(50~150字)
私が『えんとつ町のプペル』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
でも読んでみると、( )について考えさせられる絵本でした。
STEP2 あらすじ(100~200字)
『えんとつ町のプペル』は、煙で空が見えない町を舞台に、ごみから生まれたプペルと少年ルビッチが、本当の空や星を信じて行動する物語です。
周りの人に信じてもらえなくても、自分が正しいと思うことをあきらめずに進んでいく姿がえがかれています。
※このまま使っていただいてもOKです。
STEP3 一番心に残った場面(150~250字)
私が一番心に残ったのは、( )の場面です。
なぜなら、( )と思ったからです。
この場面を読んで、私は( )と感じました。
STEP4 テーマ①夢や希望を信じること(200~300字)
この作品を読んで、一番大切だと思ったのは夢を信じることです。
私は今まで、( )であきらめそうになったことがあります。
でもルビッチの姿を見て、( )ことが大切なのだと思いました。
私もこれからは、( )ようにしたいです。
STEP5 テーマ②勇気を持って行動すること(200~300字)
この作品では、勇気を出して行動することも大切だと思いました。
私は( )が苦手です。
でも主人公は( )しました。
その姿を見て、私も( )と思いました。
STEP6 テーマ③人を信じること・支え合うこと(200~300字)
この作品では、人を信じることの大切さも伝わりました。
私には( )という大切な人がいます。
その人はいつも( )してくれます。
私もこれからは、( )ようにしたいと思いました。
STEP7 自分の経験と結び付ける(150~250字)
私も以前、( )という経験をしました。
そのときは( )と思っていました。
でも、この本を読んで、( )という考え方ができるようになりました。
STEP8 まとめ(100~200字)
『えんとつ町のプペル』を読んで、私は( )が一番大切だと思いました。
これからは( )ことを忘れずに生活していきたいです。
この絵本を読んで、本当に良かったと思いました。
『えんとつ町のプペル』の読書感想文の例文
ここからは、テンプレートを使って書き上げた『えんとつ町のプペル』の感想文の例文をご紹介します。
小学生向けと中学生向け、それぞれの学年に合った長さでまとめました。
あくまで一例ですので、自分の経験や言葉に置きかえて、オリジナルの感想文に仕上げてくださいね。
800字(原稿用紙2枚)の小学生向け
【題名】信じる気もちをあきらめない
私は『えんとつ町のプペル』を読んで、信じることの大切さに気づかされた。
さいしょは、けむりで空が見えない町のお話だから、少し暗いのかなと思っていた。
でも、読みすすめるうちに、その考えはすぐに変わった。
私が一番心にのこったのは、ごみから生まれたプペルと、少年ルビッチが出会う場面だ。
まわりの人がプペルをきたないものあつかいしても、ルビッチだけはにげなかった。
この場面を読んだとき、正直、少しおどろいた。
ふつうならこわがってしまいそうなのに、ルビッチはちがったからだ。
もう一つ心にのこったのは、ルビッチが「空の上に星がある」と信じつづけたところ。
町の人たちは、そんなものはないと笑う。
それでもルビッチは、自分の気もちを曲げなかった。
私ならどうするだろうと、少しまよってしまった。
私は学校で発表をするとき、まちがえたらどうしようと思ってしまう。
友だちの前で話すのが苦手で、やりたくないなと感じることもある。
でも、この本を読んで、こわくても一歩ふみ出すことが大切なんだと思うようになった。
そして、プペルとルビッチが、おたがいを信じ合っていたことも、とても印象的だった。
友だちがいるから、勇気を出せることもあるのだと思う。
私も友だちに「大丈夫だよ」と言ってもらえて、うれしかったことがある。
今度は自分が、だれかを励ませる人になりたい。
それに、プペルの体があんなにきたなくても、ルビッチは何度も体をあらってあげていた。
見た目では分からない、やさしい心があるのだと私は思った。
夢はすぐにはかなわないかもしれない。
でも、信じることをやめなければ、きっと前に進める。
この絵本を読んで、私はそう感じた。
これから私は、できないと思ってもすぐにあきらめず、まずは挑戦してみようと思う。
そして、自分の夢も、友だちの夢も、応援できる人になりたい。
この絵本は、私に勇気と希望をくれた一さつだ。
1200字(原稿用紙3枚)の中学生向け
【題名】信じ続けることの本当の意味
私は『えんとつ町のプペル』を読んで、「信じること」と「勇気を持って行動すること」の大切さを改めて考えさせられた。
読む前は、有名な絵本という印象しかなく、正直なところ、子ども向けのファンタジーだろうと軽く考えていた。
しかし、実際に読んでみると、夢を持ち続けることや、人と違う考えを信じ抜くことの難しさがえがかれていて、想像していた以上に深い内容だった。
この落差には、少し驚かされた。
特に印象に残ったのは、ごみから生まれたプペルと、煙突掃除屋の少年ルビッチが出会う場面だ。
町の人々はプペルを「汚いもの」として遠ざけ、独りぼっちにしてしまう。
それでもルビッチだけは逃げようとせず、プペルに名前をつけて友達になった。
この場面を読んで、私は「本当のやさしさとは何か」を考えさせられた。
もう一つ心に残ったのは、ルビッチが周囲から反対されても、本当の空があることを信じ続けた点だ。
町の人たちは、煙で空が見えない生活を長い間、当たり前だと思い込んでいる。
しかしルビッチは、「当たり前だから正しい」とは考えず、自分が信じることを最後まで貫いた。
この生き方を、私は美しいと思う。
私は学校生活の中で、自分の意見を言うことをためらってしまうことがある。
間違っていたらどうしよう、周りに変だと思われたらどうしようと、つい考えてしまうからだ。
とはいえ、この作品を読んで、周りに合わせることだけが正しいとは限らないと思うようになった。
自分が正しいと思うことを伝える勇気も、時には必要なのではないだろうか。
また、この作品では、人との信頼関係も丁寧にえがかれていた。
ルビッチとプペルは、お互いを信じ合っていたからこそ、困難を乗り越えられたのだと思う。
私も部活動で苦しい練習を続けられたのは、一緒に頑張る仲間がいたからだった。
一人ならあきらめていたかもしれない。
でも、「みんなも頑張っている」と思えたことで、最後まで続けることができた。
この経験と重なり、物語がより身近に感じられた。
さらに、この物語を読んで考えたのは、「常識」とは何かということだ。
多くの人が信じていることでも、本当に正しいとは限らない。
だからこそ、自分の頭で考え、自分の目で確かめようとする姿勢が大切なのではないだろうか。
『えんとつ町のプペル』は、夢や友情をえがいた物語であると同時に、自分を信じることの大切さを教えてくれる作品だった。
ただし、信じ続けることは決して簡単なことではない。
それでも、失敗を恐れて挑戦しないよりは、自分が信じることに一歩踏み出す方が良いと、私は思うようになった。
これからは周りの意見に流されるだけではなく、自分で考え、自分で選び、勇気を持って行動できる人になりたい。
そして、誰かの夢を笑うのではなく、応援できる人でありたいと思う。
この絵本から学んだことを、これからの毎日にも生かしていきたい。
書き出し例×5
①読後の印象から始める
『えんとつ町のプペル』を読み終えたあと、私の心に一番残ったのは、「信じることをあきらめない強さ」だった。
けむりに包まれた町の中で、それでも本当の空を信じ続けた主人公。
その姿を思い出すたび、私の中に小さな勇気がわいてくる。
夢を持ち続けることの大切さを教えてくれる、とても心に残る絵本だった。
②本を選んだ理由から始める
私が『えんとつ町のプペル』を読もうと思ったのは、きれいな絵と不思議な題名にひかれたからだ。
正直、そこまで期待していたわけではなかった。
でも、読んでみると、ただの冒険のお話ではなく、夢や勇気について考えさせられる作品だった。
期待していなかった分、この驚きは大きかった。
③自分の経験と結び付ける
私は新しいことに挑戦するとき、「失敗したらどうしよう」と不安になることがある。
この気持ち、皆さんにも覚えがあるのではないだろうか。
『えんとつ町のプペル』を読んで、そんな自分の気持ちが少し変わった。
不安があっても、一歩踏み出していい。
そう思わせてくれる一冊だった。
④テーマから始める
「夢を信じ続けることは、とても難しいことだ。」
『えんとつ町のプペル』を読んで、私はそう感じた。
でも同時に、信じることをやめなければ未来は変えられるのだとも思った。
矛盾しているようで、じつはこの二つの気持ちは、ちゃんとつながっている。
⑤疑問から始める
「みんなが『できない』と言ったら、自分もあきらめてしまうだろうか。」
『えんとつ町のプペル』を読んで、私は何度もこのことを考えた。
答えは、正直まだはっきりとは出ていない。
でも、考え続けること自体に、意味があるのだと思う。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 | 向いている学年 |
|---|---|---|
| 1 | 信じる気もちを大切にしたい | 小学生 |
| 2 | 勇気を出して一歩前へ | 小学生 |
| 3 | 本当の空を信じて | 小学生・中学生 |
| 4 | 希望を信じるということ | 中学生 |
| 5 | あきらめない心が未来を変える | 中学生 |
振り返り
ここまで、『えんとつ町のプペル』の読書感想文について、あらすじの型から例文まで、一気にご紹介してきました。
ポイントは3つだけ。
夢や希望を信じ続けること、勇気を持って一歩踏み出すこと、そして人を信じて支え合うこと。
この3つさえおさえれば、あとはテンプレートの空欄を、自分の経験で埋めていくだけです。
正直、感想文というのは、身構えるほど難しいものではありません。
あなた自身が感じたことを、あなたの言葉で書けば、それだけでもう十分な感想文になります。
この記事が、皆さんの一助になれば、とてもうれしく思います。
自信を持って、書き始めてみてください。きっと、あなたにもいい感想文が書けますよ。
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