『おてがみほしいぞ』の読書感想文を、これから書こうとしているみなさんへ。
今日は、この本の読書感想文の書き方について、くわしくご紹介していきます。
『おてがみほしいぞ』は、こうまるみづほさんが作り、丸山誠司さんが絵を描いた幼年童話。
森にすむオオカミのギロンが、お手紙をもらいたくてたまらなくなる、心があたたかくなるお話。
あかね書房から出版され、小学校低学年の読書感想文の課題図書としてもよく選ばれています。
わたしは読書が趣味で、年間100冊以上の本を読んでいるのですが、この作品はやさしさがぎゅっとつまった一冊だと感じました。
この記事では、あらすじの書き方から、例文、題名、書き出しのパターンまで、テンプレートを使いながらまとめてご紹介します。
本のテーマである「思いやり」を、感想文にどう反映させればいいのか迷っている人も多いのではないでしょうか。
そんな小学生のみなさんの力になれるよう、丁寧に解説していきますね。
『おてがみほしいぞ』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『おてがみほしいぞ』の読書感想文では、あらすじを長々と書きすぎないことが大切です。
あらすじが長くなると、肝心の感想が書けなくなってしまうからです。
ここでは、感想文の本文にそのまま組みこみやすい、200字前後のあらすじを3パターンご紹介します。
自分の書きたい雰囲気に近いものを選んで、コピペして使ってもらってもかまいません。
あらすじパターン①(シンプル型)
『おてがみほしいぞ』は、お手紙をもらいたくてたまらないオオカミのギロンが主人公のお話です。郵便屋のヤギが動物たちにお手紙をくばる様子を見て、ギロンも自分あてのお手紙がほしくなります。ところがギロンには、お手紙を出す相手がひとりもいませんでした。そこでギロンが思いついたのが、少し変わった作戦。友だちがいないさびしさから始まる、心あたたまる物語です。
あらすじパターン②(感情重視型)
川で魚つりをしていたオオカミのギロンは、動物たちがお手紙を受けとって喜ぶ姿を見て、うらやましい気もちになります。「自分もお手紙がほしい」と思ったものの、ギロンには手紙を出す友だちがいません。友だちがいないさびしさをかかえながらも、ギロンはあきらめずに、ある行動に出ます。気もちを伝えることの大切さが、じんわりと伝わってくる作品です。
あらすじパターン③(テーマ重視型)
『おてがみほしいぞ』は、手紙をきっかけに、人とのつながりや思いやりのあたたかさを教えてくれる物語です。お手紙がほしくてたまらないオオカミのギロンは、友だちがいないという悩みをかかえています。そんなギロンが選んだ行動と、そのあとに待っている結末には、思わずあっと驚かされます。読み終えたあと、だれかに気もちを伝えたくなる、そんな一冊です。
『おてがみほしいぞ』の読書感想文の書き方
ここからは『おてがみほしいぞ』の読書感想文の書き方について、具体的にご説明します。
書き方のポイントは、大きく分けて3つ。
この3つさえおさえれば、感想文づくりはぐっとラクになります。
そのうえで、そのまま埋めるだけで完成する穴埋め式のテンプレートもご用意しました。
むずかしく考えず、順番にすすめていきましょう。
この本で大切な3つのテーマやポイント
『おてがみほしいぞ』の読書感想文を書くときに、これだけは書いておきたいというテーマやポイントが3つあります。
この3つを入れるだけで、感想文の内容にぐっと深みが出ますよ。
- 相手を思いやる気もち
- 気もちを伝えることの大切さ
- 人を喜ばせることのうれしさ
まずはこの3つを頭の中に置いたうえで、それぞれについて「自分はどう感じたか」をメモしていくのがおすすめです。
メモといっても、むずかしく考える必要はありません。
ノートの端に、思いついた言葉を箇条書きで書いていくだけで十分です。
「うれしかった」「びっくりした」「わたしも似たことがあった」など、心が動いた瞬間をそのまま書きとめていきましょう。
なぜ「どう感じたか」のメモがそんなに大事なのか、疑問に思う人もいるかもしれませんね。
じつは、感想文で一番評価されるのは、あらすじの説明ではなく、自分の心がどう動いたかという部分。
先生が読みたいのは、あなただけの気もちや経験なのです。
だからこそ、メモを取っておくことで、あとから文章にまとめやすくなります。
ポイント① 相手を思いやる気もち
この作品でいちばん伝えたいのは、「相手のことを考えるやさしさ」です。
手紙を書くこと自体よりも、「相手に喜んでもらいたい」という気もちが、物語の中心にあります。
このポイントについては、次のような経験を思い出しながらメモしてみましょう。
- 友だちにやさしくしてもらったこと
- 自分が友だちを助けたこと
- 家族に親切にしたこと
わたし自身、この場面を読んだときは、正直かなり心を動かされました。
友だちがいないオオカミが、それでもだれかを思う気もちを持ち続けているところに、じんとくるものがあったからです。
みなさんにも、友だちにやさしくしてもらってうれしかった経験、ありませんか。
そのときの気もちを思い出しながら書くと、自分らしい感想文になりますよ。
ポイント② 気もちを伝えることの大切さ
作品の中では、手紙を通して気もちを伝えることのすばらしさが描かれています。
「思っているだけ」ではなく、言葉や手紙にして伝えることの大切さに気づける作品なのです。
このポイントについては、次のような経験がヒントになります。
- 手紙を書いたこと
- お礼を言ったこと
- 「ありがとう」を伝えた経験
ここは、少し迷いながら読んだ人もいるかもしれません。
「手紙なんて書いたことがない」という人も、実は多いのではないでしょうか。
でも一方で、メールやメッセージで「ありがとう」を伝えた経験なら、ある人も多いはず。
手紙という形にこだわらず、気もちを言葉にした経験ととらえて書いてみてください。
ポイント③ 人を喜ばせることのうれしさ
主人公のギロンは、「自分がうれしい」だけでなく、「相手が喜んでくれること」がうれしいと感じています。
この気もちは、小学生のみなさんが自分の生活と結びつけやすいテーマ。
次のような経験を思い出しながらメモしてみましょう。
- プレゼントをしたこと
- お手伝いをしたこと
- 家族や友だちを笑顔にできたこと
この3つのポイントは、①→②→③という流れでつなげると、とても自然な文章になります。
相手を思いやる気もちがあるから、その気もちを伝えたくなる。
そして、伝えたことで相手が喜んでくれると、自分もうれしくなる、という流れです。
ぜひこの順番を意識しながら、次のテンプレートを使ってみてください。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントをそのまま感想文に組みこめる、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄部分に自分の言葉を入れるだけで、感想文が完成する形式です。
そのままコピペして使ってもらってもかまいませんので、ぜひ活用してみてください。
STEP1 本を選んだ理由
私が『おてがみほしいぞ』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
STEP2 あらすじ
『おてがみほしいぞ』は、手紙をきっかけに、相手を思いやる気もちや、気もちを伝えることの大切さが分かる物語です。
STEP3 一番心に残った場面
私が一番心に残ったのは、( )の場面です。
なぜなら、( )と思ったからです。
STEP4 相手を思いやる気もちについて
私も( )のときに、やさしくしてもらったことがあります。
そのとき私は、( )と思いました。
STEP5 気もちを伝えることについて
私は( )ということがありました。
気もちを言葉で伝えると、( )ことが分かりました。
STEP6 人を喜ばせたうれしさについて
私も( )をして、相手が笑顔になったことがあります。
STEP7 まとめ
『おてがみほしいぞ』を読んで、私は( )が一番大切だと思いました。
これからは( )ようにしたいです。
『おてがみほしいぞ』の読書感想文の例文
ここからは私が小学生になりきって書いた『おてがみほしいぞ』の読書感想文の例文をご紹介します。
800字と1200字、それぞれの文字数に合わせた例文を用意しました。
あくまで参考例なので、自分の言葉や体験を加えて、自分らしい感想文に仕上げてくださいね。
800字(原稿用紙2枚)の小学校の低学年向け
【題名】ありがとうを伝えたい
わたしは『おてがみほしいぞ』を読んだ。
お手紙をもらいたくてたまらなくなるオオカミの話だった。
さいしょ、ギロンは川で魚つりをしていた。
そこへ郵便屋のヤギがやってきて、リスやウサギにお手紙をくばっていった。
もらった動物たちは、みんなとてもうれしそうだった。
それを見ていたギロンも、じぶんもお手紙がほしくなったのだ。
でも、ギロンにはお手紙を出す相手がいなかった。
友だちがいないからだ。
ここを読んで、わたしは少しさびしい気もちになった。
もし自分だったらどうするだろうと考えたからだ。
ギロンは、じぶん宛てにお手紙を書くという作戦を思いついた。
「ギロンさんへ」と書いたお手紙をポストに入れて、とどくのをワクワクしながら待つ場面が、いちばん心に残った。
待っているときのギロンの気もちが、よく伝わってきたからだ。
わたしにも、にたようなことがあった。
前に、おばあちゃんに手紙を書いたことがある。
少しはずかしかったけれど、「いつもありがとう」と書いて渡した。
おばあちゃんはとても喜んでくれた。
そのとき、手紙には気もちを伝える力があるのだと思った。
この本を読んで、思っているだけでは気もちは伝わらないのだと分かった。
わたしは家族に「ありがとう」と思っていても、言葉にしないことがある。
でも、本の中では、気もちを伝えることでみんなが笑顔になっていた。
だから、わたしももっと「ありがとう」を言葉にしたいと思った。
学校でも、友だちが消しゴムを貸してくれることがある。
わたしは「ありがとう」と言うけれど、この本を読んで、もっと相手がうれしくなる言い方をしてみたいと思った。
そして、友だちが困っていたら、じぶんから声をかけられる人になりたい。
『おてがみほしいぞ』は、手紙だけの話ではなかった。
人を思いやる気もちや、じぶんの気もちを伝える大切さを教えてくれる本だった。
これからは、家族や友だちに、ありがとうの気もちをもっと言葉で伝えたい。
1200字(原稿用紙3枚)の小学校の中学年向け
【題名】小さな手紙が教えてくれたこと
わたしは『おてがみほしいぞ』を読んだ。
森にすむオオカミのギロンが、お手紙をもらいたくてたまらなくなる話だった。
物語のはじまりで、ギロンは川で魚つりをしていた。
そこへ郵便屋のヤギがやってきて、リスやウサギたちにお手紙をくばっていった。
手紙をもらった動物たちは、みんなとてもうれしそうにしていた。
その様子をじっと見ていたギロンは、じぶんもお手紙がほしくてたまらなくなったのだ。
「手紙を出せば手紙をもらえる」とキツネに聞いて、ギロンもお手紙を書こうと決心する場面は、わたしも思わずわくわくしてしまった。
でも、ここでギロンには大きな問題があった。
お手紙を出す相手がいなかったのだ。
ギロンには友だちがいない。
だれも手紙を書く相手がいないのである。
ここを読んで、わたしは少しさびしい気もちになった。
もし自分に手紙を出す相手がひとりもいなかったら、と考えてしまったからだ。
そこでギロンは、じぶん宛てにお手紙を書くという作戦を思いついた。
「ギロンさんへ」と書いたお手紙をポストに入れて、とどくのをワクワクしながら待つ。
この場面が、わたしはいちばん心に残った。
待っているあいだのギロンの気もちが、とてもよく伝わってきたからだ。
しかし、いくら待ってもお手紙はとどかない。
ギロンは郵便屋のヤギに、どうして手紙をくれないのかと問いつめる。
このあとの展開が気になって、わたしはページをめくる手が止まらなかった。
わたしにも、にたようなことがあった。
前に、おばあちゃんの誕生日に手紙を書いたことがある。
少しはずかしかったけれど、「いつもありがとう」と書いて渡した。
すると、おばあちゃんはとても喜んでくれて、「大事にするね」と言ってくれた。
そのとき、手紙には気もちを伝える力があるのだと感じた。
この本を読んで、そのときのことを思い出した。
また、この本を読んで、思っているだけでは気もちは伝わらないということも分かった。
わたしは家族に「ありがとう」と思っていても、言葉にしないことがある。
でも、本の中では、気もちを伝えることでみんなが笑顔になっていた。
それを読んで、わたしももっと「ありがとう」や「うれしい」を言葉にしたいと思った。
とはいえ、いざ言葉にしようとすると、照れくさくて言えないこともある。
学校でも、友だちが消しゴムを貸してくれたり、こまっているときに助けてくれたりすることがある。
わたしは「ありがとう」と言うけれど、この本を読んで、もっと相手がうれしくなる言葉を伝えてみたいと思った。
そして、わたしも友だちがこまっていたら、じぶんから声をかけたり、手伝ったりできる人になりたい。
『おてがみほしいぞ』は、手紙を書くお話というだけではなかった。
相手を思いやる気もちや、じぶんの気もちを伝える大切さを教えてくれる本だった。
これからは、家族や友だちに、感謝の気もちを言葉や手紙でもっと伝えて、みんなが笑顔になれるようにしたい。
この本に出会えて、本当によかったと思う。
書き出し例×5
① 読後の印象から始める
『おてがみほしいぞ』を読み終えたあと、わたしはとてもあたたかい気もちになった。
手紙には、人を笑顔にする力があるのだと感じたからだ。
ふだん何気なくもらうメッセージにも、こんな力があるのかもしれない。
この本を読んで、わたしはそんなことを考えるようになった。
② 本を選んだ理由から始める
わたしが『おてがみほしいぞ』を読もうと思ったのは、「おてがみ」という言葉が題名に入っていて、おもしろそうだと思ったからだ。
読んでみると、やさしい気もちになれるお話だった。
正直、ここまで心を動かされる童話だとは思っていなかったので、少し驚いた。
③ 自分の経験と結びつける
わたしは友だちや家族に手紙を書いたことがある。
書くときは少しはずかしかったけれど、とても喜んでもらえた。
『おてがみほしいぞ』を読んで、わたしはそのことを思い出した。
あのときの気もちが、ギロンの気もちと重なる部分があった。
④ テーマから始める
「ありがとう」や「うれしい」という気もちは、思っているだけでは相手に伝わらない。
『おてがみほしいぞ』は、気もちを伝えることの大切さを教えてくれるお話だった。
この本を読むまで、わたしはそんなに深く考えたことがなかった。
⑤ 疑問から始める
手紙を一枚もらうだけで、人はそんなにうれしくなるものだろうか。
『おてがみほしいぞ』を読んで、わたしはその答えが分かった気がした。
読み終えるころには、だれかに手紙を書きたくてたまらなくなっていた。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 | おすすめの学年 |
|---|---|---|
| 1 | ありがとうを伝えたい | 小学1・2年生 |
| 2 | やさしい手紙の力 | 小学1・2年生 |
| 3 | 思いやりの大切さ | 小学3年生 |
| 4 | 人をよろこばせるうれしさ | 小学3年生 |
| 5 | 小さな手紙、大きな気もち | 小学3年生 |
題名を付けるときは、あらすじをそのまま使うのではなく、自分が一番心に残ったことを言葉にするのがコツです。
「手紙」「ありがとう」「思いやり」といった言葉を入れると、この作品らしい題名になりますよ。
振り返り
ここまで、『おてがみほしいぞ』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から例文、書き出し、題名まで、まとめてご紹介してきました。
ポイントは、①相手を思いやる気もち、②気もちを伝えることの大切さ、③人を喜ばせるうれしさ、この3つ。
この3つを軸にして、自分の経験と結びつけて書けば、きっとあなたらしい感想文が完成します。
むずかしく考えすぎなくても大丈夫ですよ。
テンプレートに自分の言葉をあてはめるだけで、感想文はちゃんと形になります。
この記事が、みなさんの読書感想文づくりの助けになればうれしいです。
『おてがみほしいぞ』を読んだ、あなただけの気もちを、ぜひ文章にしてみてくださいね。
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