光村教育図書から出ている絵本『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文を書くことになった小学生のみなさん、こんにちは。
この絵本は耳が聞こえないというハンディを抱えながら、アメリカのメジャーリーグで活躍した実在の選手、ウィリアム・ホイの物語。
小学校中学年の課題図書にも選ばれたことがあり、多くの学校で読まれている一冊なんですよ。
正直、はじめてこの絵本を読んだとき、実話だと知って驚きました。
そのくらい、心に残るテーマがぎゅっと詰まったお話なんです。
この記事では感想文の書き方をできるだけ分かりやすく解説していきます。
テーマの整理から、書き出しや題名の例文、そして穴埋め式のテンプレートまで、まるごとサポートしますよ。
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
読書感想文の本文の中で、この本のストーリーを説明するときに使いやすい、短めの「あらすじ」を3つのタイプでご紹介します。
王道パターン
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』は、耳が聞こえないハンディを持つ少年ウィリアム・ホイが、大好きな野球をあきらめずに続け、努力の末にメジャーリーガーになるまでを描いた伝記絵本です。審判の声が聞こえないという壁にぶつかったホイは、手で合図してもらう方法を考え出します。その工夫は、やがて野球界に残る大切なものへと変わっていきました。本人の努力だけでなく、周りの人たちの協力も、物語の大きな見どころです。
短めパターン
耳が聞こえないウィリアム・ホイは、幼いころ病気で聴力を失いました。それでも野球への情熱は消えず、努力を重ねてプロの世界へ進みます。試合中は審判の声が聞こえず苦労しますが、手で合図してもらう方法を提案し、見事に乗り越えました。「できない」で終わらせない姿勢が光る、短くも読みごたえのある実話です。チームメートとも手ぶりで気持ちを伝え合いながら、ホイは着実に信頼を積み重ねていきました。
協力に注目したパターン
主人公のウィリアム・ホイは、耳が聞こえないことを理由に、周りからからかわれることもありました。それでも野球が大好きで、練習を重ねてプロ選手になります。審判の声が聞こえずに困っていたホイのために、手の合図という新しい方法が生まれました。本人の努力と、審判やチームメートの協力が重なり合って生まれた、心あたたまる実話の絵本です。「一人の工夫が、みんなの役に立つ」という点も、この物語ならではの魅力です。
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文の書き方
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文を書くときには、3つの点に注目。
「工夫すること」「好きなことをあきらめないこと」「周りの協力」の3つです。
まずはこの3つのポイントを確認しましょう。
そのあとで、穴埋め式のテンプレートを使って、実際に文章を組み立てるお手伝いをします。
このお話で大切な3つのテーマやポイント
読書感想文で高い評価をもらうには、あらすじをなぞるだけでは足りません。
心に残った場面について「自分がどう感じたか」を書き加えることが、何より大切なんです。
そこでまずは、『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文で、必ず押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
- ホイが「できない」で終わらせず、工夫したこと
- 耳が聞こえない困難があっても、野球をあきらめなかったこと
- ホイ一人ではなく、周りの人たちの協力があったこと
この3つは、どれも本文中で丁寧に描かれている場面です。
それぞれの場面を読んだときに、自分の心がどう動いたかをメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなります。
①「できない」を工夫で乗りこえる場面
一つ目は、ホイが「できない」で終わらせず、自分にできる方法を工夫したという点です。
耳が聞こえないホイは、審判の声を聞くことができませんでした。
そこでホイは、あきらめる代わりに、手で合図してもらうという新しいやり方を考え出します。
困ったときにすぐあきらめるのではなく、代わりの方法を探すという行動力に感動しませんでしたか?
この場面を読んだら、「ホイはなぜこの工夫を思いついたのだろう」「もし自分だったらどうするだろう」とノートにメモしてみましょう。
一言でいいので、驚いたことや疑問に思ったことを書き留めておくのがコツです。
②好きなことをあきらめない場面
二つ目は、耳が聞こえないという困難があっても、大好きな野球をあきらめなかったという点です。
周りにからかわれることがあっても、ホイは野球への気持ちを手放しませんでした。
とはいえ、好きなことだからといって、努力なしに続けられたわけではありません。
ホイは人一倍練習を重ねて、実力でチームに認めてもらったのです。
この場面では、「自分にとって好きなことは何だろう」「うまくいかなくても続けたいと思えることはあるだろうか」と考えながらメモしてみてください。
自分の好きなことと重ねて考えると、感想文に自分らしさが出てきます。
③周りの人の協力が見える場面
三つ目は、ホイ一人の努力だけでなく、周りの人たちの協力があったという点です。
審判やチームメートも、ホイに合わせて手の合図や身ぶりを使うようになりました。
「本人が頑張ればいい」で終わらないところが、この本の温かいところだと私は思います。
少しうれしい気持ちになった読者も多いのではないでしょうか。
この場面を読んだら、「周りの人はどんな工夫をしていたか」「自分だったら、困っている友達に何ができるか」をメモしておきましょう。
なぜ「どう感じたか」をメモすることが大切なのかというと、あらすじだけの感想文は、他の人が書いても同じ内容になってしまうからです。
自分だけが感じたことを書くことで、世界に一つだけの感想文になります。
メモがたまったら、次の穴埋め式テンプレートを使って、感想文の形に整えていきましょう。
穴埋め式テンプレート
STEP1 この本を選んだ理由
まずは、この本を選んだ理由を書きます。
私が『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』を選んだ理由は、( )です。
私は(野球/絵本/伝記/ )に興味があり、この本の題名を見て、( )と思いました。
STEP2 簡単なあらすじ
次に、簡単なあらすじを紹介します。
細かく書きすぎず、大きな流れをつかむのがコツですよ。
主人公のウィリアム・ホイは、( )ため、耳が聞こえなくなりました。
それでもホイは、大好きな( )をあきらめませんでした。
野球を続ける中で、ホイは( )という困難にぶつかります。
そこでホイは、( )という方法を工夫しました。
STEP3 心に残った場面①(工夫すること)
ここからは、心に残った場面を書いていきます。
まずは1つ目のポイント、「工夫すること」についてです。
私が一番心に残ったのは、ホイが( )した場面です。
その場面を読んで、私は( )と思いました。
「できない」で終わらせず、( )方法を考えたホイの姿から、私は( )ということを学びました。
STEP4 心に残った場面②(あきらめない心)
続いて2つ目のポイント、「好きなことをあきらめない心」について書きます。
ホイは、( )という困難があっても、大好きな野球を続けました。
私は、この姿を見て( )と思います。
私にも、( )という好きなことがあります。
うまくいかないときも、ホイのように( )たいです。
STEP5 心に残った場面③(周りの協力)
3つ目のポイント、「周りの協力」についても忘れずに書きましょう。
ホイが野球を続けられたのは、本人の努力だけではありません。
周りの人たちも、( )ように工夫してくれました。
私はこのことを知って、( )と思いました。
困っている人には、( )ことも大切なのだと感じました。
STEP6 自分の経験に置きかえる
ここで、自分自身の経験に置きかえてみましょう。
私にも、( )がうまくできなくて困った経験があります。
そのとき私は、( )してしまいました。
でも、ホイの姿を思い出すと、( )方法もあったのではないかと思います。
STEP7 これからの自分のまとめ
最後に、これからの自分について書いてまとめます。
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』を読んで、私は( )ことを学びました。
これからは、できないことがあっても、すぐにあきらめず( )したいです。
そして、周りの人に対しても、( )ことを大切にしたいです。
小学校中学年向け『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文の例文
ここからは、『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文の例文を、小学生向けの長さに合わせてご紹介します。
800字と1200字、それぞれの文字数に合わせて作成していますので、参考にしてみてください。
800字の小学3年生向け
【題名】ホイ選手から学んだ工夫する心
私はこの前、『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』という本を読んだ。
耳が聞こえない選手が、どうやって野球をするのか全然想像できなかった。
でも読んでみて、びっくりすることばかりだった。
ホイは小さいころ病気で耳が聞こえなくなってしまった。
声で話すこともできなかった。
それでもホイは野球が大好きだった。
周りの人にからかわれても、野球をやめなかった。
私はそこがすごいと思った。
プロ野球選手になってからも、ホイには大きな問題があった。
審判の「ストライク」や「ボール」という声が聞こえなかったのだ。
そこでホイは、審判に手で合図してほしいとお願いした。
ストライクなら右手、ボールなら左手をあげてもらう方法だ。
この工夫のおかげで、ホイは安心して試合に出られるようになった。
私はこの場面を読んで、少しうれしい気持ちになった。
「できない」とあきらめるのではなく、別の方法を考えたホイがかっこいいと思ったからだ。
この手の合図は、遠くにいる観客にもわかりやすいものになったそうだ。
一人のための工夫が、みんなの役に立つこともあるのだと知って、少し驚いた。
チームメートとも、声ではなく手ぶりで気持ちを伝え合っていたそうだ。
一人だけの力ではなく、周りの人たちの協力もあったからこそ、ホイは活躍できたのだと思う。
私にも、練習してもうまくできないことがある。
そんなとき、私はすぐに「もう無理だ」と思ってしまう。
そのたびに、少しくやしい気持ちになる。
けれど、ホイのように別のやり方を考えてみれば、できるようになるかもしれない。
本を読み終えて、そう思うと勇気がわいてきた。
好きなことなら、大変でも続けられるということも、この本から教わった。
これからは、できないことがあっても、すぐにあきらめない子になりたい。
そして、困っている友達がいたら、その人に合った方法を一緒に考えたい。
この本を読んで、工夫することの大切さを学んだ。
1200字の小学4年生向け
【題名】「できない」を「どうすればできる」に変えて
私はこの前、『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』という本を読んだ。
耳が聞こえない人が、どうやってメジャーリーグの選手になれたのか、読む前は全く想像できなかった。
野球は、審判の声や仲間のかけ声を聞くスポーツだと思っていたからだ。
ホイは小さいころ病気にかかり、耳が聞こえなくなってしまった。
声を出して話すこともできなかった。
当時は、耳が聞こえない人への理解が今よりずっと少ない時代だったそうだ。
ホイは周りの人にからかわれることもあったという。
それでもホイは、野球が大好きだった。
野球をしているときだけは、耳が聞こえないことを忘れられたのかもしれない。
私はその気持ちを想像して、少し胸が熱くなった。
プロの選手を目指すようになっても、道は簡単ではなかった。
耳が聞こえない選手に、周りは疑問を持っていたそうだ。
それでもホイはあきらめず、走る練習やバッティングの練習を重ねた。
努力の結果、ホイはプロのチームに入ることができた。
けれど、プロになってからも新しい問題があった。
審判の「ストライク」「ボール」という声が、ホイには聞こえないのだ。
何球目か分からなければ、次にどう動けばいいのか判断できない。
ここでホイは、ただ困るだけでは終わらなかった。
審判に「手で合図してほしい」とお願いしたのだ。
ストライクなら右手、ボールなら左手を上げてもらう方法だ。
私はこの場面を読んで、正直かなり驚いた。
「できない」で終わらせず、自分から新しい方法を提案するなんて、なかなかできることではないと思う。
この手の合図は、後に多くの選手や観客の役にも立つようになったらしい。
一人のための工夫が、みんなのためになることもあるのは意外に感じた。
ホイはチームメートとも、声ではなく身ぶりや手話で気持ちを伝え合っていたそうだ。
はじめは大変だったと思うが、仲間もホイに合わせて工夫してくれた。
本人の努力だけでなく、周りの協力があったからこそ、ホイは活躍できたのだと思う。
私にも、何度練習してもうまくできないことがある。
そんなとき、私はすぐに「もう無理だ」とあきらめてしまうことが多い。
とはいえ、あきらめないことだけが正しいとも言い切れない気もする。
でも、この本を読んで、あきらめる前に別の方法を考えてみることの大切さに気づいた。
好きなことなら、多少大変でも続けられるということも、ホイの姿から教わった。
そして、困っている人がいたら、「頑張って」と言うだけでなく、その人に合った方法を一緒に考えることも大事だと思う。
自分の得意なことと苦手なことは、人によって違う。
だからこそ、相手に合わせることが必要なのだろう。
これからは、できないことがあっても、すぐにあきらめない自分になりたい。
そして、友達が困っていたら、どうすれば一緒にできるかを考えられる人になりたい。
この本は私に、工夫することと、周りと協力することの大切さを教えてくれた。
書き出し例×5
パターン① 疑問から始める
「耳が聞こえないのに、どうやって野球をしたのだろう?」
私はこの本の題名を見たとき、そう思った。
野球は審判の声や仲間のかけ声を聞くスポーツだと思っていたからだ。
でも『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』を読んで、ホイは自分なりの方法を工夫しながら野球を続けたことを知った。
その工夫のしかたに、私はすっかり引き込まれてしまった。
題名だけを見ていたときには、想像もしていなかった内容だった。
パターン② 自分の「できないこと」から始める
私には、何度練習してもうまくできないことがある。
そんなとき、私は「自分には無理だ」とあきらめてしまうことが多い。
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』を読んで、私は「できない」と思ったときこそ、別の方法を考えることが大切なのだと感じた。
この本のホイの姿は、私の心に強く残った。
読み終えたあと、少し前向きな気持ちになれた気がする。
パターン③ 野球好きから始める
私は野球が好きなので、『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』という題名を見て、この本を読んでみたいと思った。
でも読み始める前は、耳の聞こえない人がどうやって野球選手になったのか、全く想像できなかった。
本を読んで、私はウィリアム・ホイの工夫と努力に驚いた。
野球好きの人には、特におすすめしたい一冊だ。
読み終えたあと、もう一度最初から読み返したくなった。
パターン④ 「もし自分だったら」から始める
もし私が耳が聞こえなくて、野球をしたいと思ったらどうするだろう。
私は『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』を読みながら、何度もそう考えた。
きっと私は「野球は無理だ」とあきらめてしまうかもしれない。
でも、ウィリアム・ホイはあきらめなかった。
その強さの理由を、この本を読みながらずっと考えていた。
読み終えたころには、答えのようなものが少し見えた気がした。
パターン⑤ 周りの人との関わりから始める
私はこの本を読むまで、困難を乗り越えるためには、自分自身が一生懸命努力することが一番大切だと思っていた。
でも、ウィリアム・ホイの人生を知って、その考えが少し変わった。
自分で工夫するだけでなく、周りの人がその人に合った方法を考えることも大切なのだと気づいたからだ。
このことに気づけたのは、この本のおかげだと思う。
今では、私にとって大切な一冊になっている。
題名の例×10
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | できないことを、できることに |
| 2 | あきらめない心 |
| 3 | ウィリアム・ホイが教えてくれたこと |
| 4 | 「できない」から「どうすればできる?」へ |
| 5 | 夢をあきらめない力 |
| 6 | 耳が聞こえなくても、夢はかなえられる |
| 7 | 工夫することの大切さ |
| 8 | ぼくもあきらめない人になりたい |
| 9 | みんなで支えるということ |
| 10 | ウィリアム・ホイと私 |
振り返り
『耳の聞こえないメジャーリーガー ウィリアム・ホイ』の読書感想文の書き方を、あらすじの型から穴埋め式テンプレート、例文まで幅広くご紹介してきました。
この絵本のテーマは、「工夫すること」「好きなことをあきらめないこと」「周りの協力」の3つ。
むずかしく考えすぎなくても、大丈夫です。
心に残った場面を思い出しながら、自分が感じたことを素直に言葉にしていけば、それだけで立派な感想文になります。
とはいえ、最初の一文が思い浮かばず、手が止まってしまうこともありますよね。
そんなときは、今回ご紹介した書き出し例やテンプレートを、遠慮なく使ってみてください。
感想文を書く小学生の皆さんを、心から応援しています。
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