『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文|小学生の書き方と例文

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文 感想

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ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文を書こうと予定している小学生は夏休みには特にたくさんいらっしゃるはず。

本作は、秋田犬のハチと、上野英三郎博士という一人の人との出会いから別れ、そして待ち続けた日々をえがいたノンフィクション。

著者は岩貞るみこさんで、渋谷駅の忠犬ハチ公として今も語りつがれる、実話にもとづく物語です。

正直に言うと読み始める前は「もう何度も聞いた有名な話だから新しい発見はないだろう」くらいに思っていました。

でも実際は、想像していた以上に深いテーマがつまっていて、少し驚いたんです。

この記事では、基本的な書き方から例文・題名・書き出し・テンプレートまで感想文をスムーズに書けるよう、私の経験もふまえて、丁寧に解説していきますよ。

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文に使える「あらすじ」の型

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文を書くとき、まず悩むのが「あらすじをどこまで書くか」ということではないでしょうか。

あらすじを長く書きすぎると、感想文というより「本の説明文」になってしまいます。

ここでは、感想文の中に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3つのタイプに分けてご紹介します。

シンプルにまとめるタイプ

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』は、秋田犬のハチと、東京帝国大学の上野博士との物語です。ハチは博士にかわいがられ、毎日駅まで送り迎えをするようになります。しかし博士は仕事先で急に亡くなってしまい、ハチはそのことを知らないまま、いつものように駅で博士を待ち続けます。やがてハチの姿は多くの人に知られ、「忠犬ハチ公」と呼ばれるようになりました。

気持ちに寄せて書くタイプ

この物語で描かれるのは、ハチと上野博士との深い絆。ハチは博士と過ごす毎日を心から楽しみ、博士もまたハチを家族のようにかわいがりました。ところが、その幸せな日々は博士の突然の死によって終わりを迎えます。それでもハチは、博士を思う気持ちを忘れず、来る日も来る日も駅に立ち続けたのです。

時間の流れに沿って書くタイプ

秋田で生まれたハチは、東京の上野家に引き取られ、上野博士と出会います。博士との毎日は、ハチにとってかけがえのない時間でした。しかしある日、博士は大学で倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいます。ハチはその後も長い年月、渋谷駅で博士の帰りを待ち続けることになります。

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文の書き方

ここからは、『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文の書き方について、具体的に見ていきます。

ポイントはたった3つ。

この3つさえおさえておけば、感想文の中身に迷うことはぐっと減るはずです。

さらに、その3つを盛りこんだ穴埋め式テンプレートも用意しましたので、空欄をうめていくだけで感想文が完成する形になっています。

この本で心に残る3つのテーマやポイント

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文で、絶対にはずせないポイントが3つあります。

この3つを意識するだけで、感想文の内容にぐっと深みが出ますよ。

  1. 大切な人を思い続ける気持ち
  2. 約束・信頼・絆
  3. 別れと命の大切さ

この3つの要点について、それぞれ「自分はどう感じたか」をメモしておくことを、私は強くおすすめします。

メモの取り方はかんたんです。

ノートに要点を1行書いたら、その下に「うれしかった」「悲しかった」「びっくりした」など、自分の気持ちを表す言葉を書きそえるだけ。

この一言があるかないかで、感想文の説得力がまったくちがってきます。

あらすじだけをなぞった文章は、だれが書いても似たような内容になってしまいます。

でも、自分がどう感じたかは、自分にしか書けません。

その「自分だけの気持ち」こそが、読書感想文を「自分らしい一本」に仕上げる、いちばんの材料なんですね。

①大切な人を思い続ける気持ち

ハチは、博士と過ごした毎日を、けっして忘れませんでした。

その姿から読み取れるのは、大切な人を思う気持ちの強さ。

皆さんにも、家族や友達など「大切だな」と感じる人がいるのではないでしょうか。

ハチがなぜあれほどまでに博士を思い続けたのか、自分ならどう感じるかを、メモに書き出してみてください。

②約束・信頼・絆

ハチと博士の間には、言葉にはできないような深い信頼が生まれていました。

この絆は、命令されて生まれたものではありません。

いっしょに過ごした毎日の積み重ねが、少しずつ絆を育てていったのです。

皆さんにも、家族や友達との間に、大切な約束や思い出はありませんか?

そのときの気持ちを思い出しながら、メモしてみましょう。

③別れと命の大切さ

この物語には、楽しい場面だけでなく、つらい別れも描かれています。

ここではくわしい結末には触れませんが、大切な人と過ごせる時間について、深く考えさせられるはずです。

当たり前だと思っている毎日が、実はとても貴重なものだと気づかされる瞬間が、きっと皆さんにも訪れます。

その気づきを、ぜひ自分の言葉でメモに残しておいてください。

穴埋め式テンプレート

それでは、先ほどの3つのポイントを盛りこんだ穴埋め式テンプレートをご紹介します。

空欄をうめていくだけで、自然な流れの感想文ができあがりますよ。

STEP1 読もうと思った理由

私が『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読もうと思ったきっかけは、(  )です。

「ハチ公」という名前を聞いて、私は(  )と思いました。

STEP2 かんたんなあらすじ

この物語は、ハチという犬と、飼い主の(  )との物語です。

ハチは毎日(  )をして過ごしていましたが、ある日(  )という出来事が起こります。

STEP3 心に残った場面

私が一番心に残ったのは、ハチが(  )する場面です。

この場面を読んで、私は(  )と感じました。

STEP4 大切な人を思う気持ちについて

ハチが博士を思い続ける姿を見て、私にとって大切な人は(  )だと気づきました。

その人とは、いつも(  )をしています。

STEP5 絆について

私にも、(  )との間に大切な思い出があります。

そのとき私は(  )と感じました。

STEP6 別れと命の大切さについて

もし大切な人と会えなくなったら、私は(  )と思います。

だからこそ、今いっしょにいる時間を(  )したいと思いました。

STEP7 これからの自分

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んで、私は(  )ことの大切さを学びました。

これからは、家族や友達に(  )していきたいです。

小学生向け『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文の例文

ここからは、実際の例文をご紹介します。

800字と1200字、それぞれ小学生向けの適切な長さでまとめた一例として、参考にしてみてください。

800字(原稿用紙2枚ぶん)

【題名】ハチが教えてくれた大切な気持ち

私は『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んだ。

きっかけは、渋谷にハチ公の銅像があると聞いたことだった。ただの有名な犬の話だと思っていたが、読んでみると印象が全然ちがった。

ハチは秋田で生まれた犬で、上野博士という人に育てられることになった。上野博士はハチをとてもかわいがり、必要以上におさえつけずに自由に育てた。ハチも博士のことが大好きで、毎朝駅まで見送り、夕方になると迎えに行くようになった。

私が一番心に残ったのは、ハチが博士を毎日駅で待つ場面だ。雨の日も、暑い日も、雪の日も、ハチは同じ時間に駅へ向かった。私はこの場面を読んで、正直、ここまで一人の人を思い続けられるものかと驚いた。

私にも、毎日いっしょにいる家族がいる。当たり前すぎて、あまり意識したことがなかった。でも、ハチと博士の関係を読んで、いっしょにいられる時間は当たり前ではないのかもしれないと思うようになった。

ハチが博士を待ち続けたのは、だれかに命令されたからではないと思う。博士といっしょに過ごした時間が楽しくて、うれしかったから、その気持ちをずっと忘れなかったのだと思う。私はそこに、約束や信頼という言葉では言い表せない強い絆を感じた。周りの人がハチを「忠犬」と呼んでも、ハチ自身は気にしていなかったはずだ。ただ、大好きな人にもう一度会いたい。その気持ちだけで駅に通い続けたのだと思うと、胸がぎゅっとなった。

この本を読む前、私は「大切な人を思う」ということを当たり前の普通のことだと思っていた。しかし、ハチの姿を見て、それは毎日をていねいに過ごすことなのだと気づいた。

これからは、家族や友達といっしょにいる時間を、もっと大事にしていきたい。当たり前だと思っていた毎日に、少しずつ感謝しながら過ごしていこうと思う。

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』は、私に大切な人を思う気持ちの強さを教えてくれた一冊だった。

1200字(原稿用紙3枚ぶん)

【題名】大切な人を思い続けるということ

私は『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』という本を読んだ。

タイトルは前から知っていたが、実際に読むのは初めてだった。正直、有名な話だからといって、そこまで感動するとは思っていなかった。しかし読み終えたとき、私の考えはすっかり変わっていた。

ハチは秋田県で生まれた犬で、東京にいる上野博士のもとで育てられることになった犬だ。長い旅で弱っていたハチだったが、博士の家でミルクをもらい、少しずつ元気を取りもどした。博士はハチを人間のように大切にあつかい、必要以上におさえつけずに自由に育てた。

やがてハチは、毎朝博士を駅まで見送り、夕方には迎えに行くことが日課になった。雨の日も雪の日も、ハチは同じ時間に駅へ向かった。最初は当たり前の習慣のように思えるが、読み進めるうちに、それがただの習慣ではないと分かってくる。

私が一番心をうたれたのは、博士が仕事で家をはなれたとき、ハチが落ち着かなくなる場面だ。ハチにとって博士は、食事をくれる人というだけの存在ではなかった。かけがえのない、大切な家族だったのだと分かる場面で、私はここまで犬が人を思うものかと素直に驚いた。

その後、物語にはハチと博士の別れが描かれる。くわしい結末はここでは書かないが、ハチがそれからも変わらず、同じ場所に通い続けたことだけは、多くの人が知っているとおりだ。周りにはハチにやさしくする人もいれば、じゃまに思う人もいたようだ。それでもハチは、ただ一人の人を思って、毎日同じ場所に立ち続けた。

私はこの本を読んで、ハチと博士のあいだにある絆について考えた。二人の間には、言葉では説明しきれないほど深い信頼があったのだと思う。私にも、家族や友達とのあいだに、大切な約束や思い出がある。とはいえ、それを毎日意識しているかというと、そうでもない。ふだんはあまりに当たり前で、忘れてしまっていることの方が多い気がする。

もし私がハチのように、大切な人と急に会えなくなったら、どうなるだろうか。想像しただけで、少しつらい気持ちになった。でも一方で、そのつらさがあるからこそ、いっしょにいられる今の時間がどれほど貴重なのかにも気づかされた。

読む前の私は、「大切な人を思う」ということを、なんとなく分かったつもりでいた。しかし読み終えたあとは、それが日々の小さな時間の積み重ねなのだと、はっきり感じるようになった。ハチが博士を思い続けた気持ちは、ただの忠義ではなく、いっしょに過ごした時間そのものへの愛情だったのだと思う。

これからは、家族や友達といっしょにいる時間を、もっと大切にしていきたい。話をすること、いっしょに食事をすること、そのひとつひとつが、実はとても貴重な時間なのだと忘れずにいたい。

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』は、私にとって、大切な人を思う気持ちの強さと、いっしょに過ごす時間の大切さを教えてくれた一冊になった。

書き出し例×5

①ハチの気持ちを想像する

もし、大好きな人が突然いなくなってしまったら、私はどうするだろう。『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んで、私は何度もそのことを考えた。ハチが飼い主を待ち続ける姿が、とても心に残った。読み進めるうちに、ハチの気持ちがだんだんと自分のことのように感じられてきた。読み終えたあとも、しばらくその余韻が消えなかった。

②「なぜ待ち続けたのか」から始める

ハチは、なぜ何年も飼い主を待ち続けたのだろう。私は『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読む前から、ハチ公のことを名前だけは知っていた。でも、この本を読んで、今まで知らなかったハチの気持ちについて考えるようになった。ただ有名な犬というだけでなく、一匹の犬の強い思いがそこにあったのだと分かった。

③自分の家族と比べる

私には、毎日いっしょに暮らしている家族がいる。いつもいっしょにいるので、それが当たり前だと思っていた。でも、『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んで、家族といっしょに過ごせる時間は、当たり前ではないのかもしれないと思うようになった。この本をきっかけに、身近な人との時間をあらためて見つめ直すことになった。

④素直な感情から始める

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んで、私はとても悲しい気持ちになった。でも、ただ悲しいだけではない。ハチが大好きな飼い主を思い続ける姿を見て、私は「大切な人を思う気持ちは、こんなにも強いものなのだ」と感じた。悲しさの中にも、あたたかい気持ちが残る、不思議な読後感だった。

⑤「自分だったら?」から始める

もし私がハチだったら、飼い主がいなくなったあとも、毎日待ち続けることができるだろうか。私は『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』を読んで、自分がハチの立場だったらどうするかを考えた。そして、ハチが待ち続けた理由について考えるうちに、家族や友達を大切にすることについても、自然と考えるようになった。

題名の例×10

最後に、題名の例を10個、表にまとめました。

迷ったときは、この中からしっくりくるものを選んでみてください。

番号 題名の例
1 ハチが教えてくれた大切な気持ち
2 大切な人を思い続けるということ
3 ハチはなぜ待ち続けたのか
4 いっしょにいられる時間を大切にしたい
5 ハチ公の心に残ったもの
6 私も家族を大切にしたい
7 ハチ公から教えてもらったこと
8 ずっと待ち続けたハチ
9 大切な人との絆
10 当たり前の毎日を大切に

振り返り

『ハチ公物語-待ちつづけた犬-』の読書感想文の書き方について、あらすじの型からテンプレート、例文、書き出し、題名まで、一気にご紹介してきました。

ポイントは、大切な人を思い続ける気持ち・約束や信頼、そして絆・別れと命の大切さという、3つの軸。

この3つを意識するだけで、感想文の内容はぐっと書きやすくなるはずです。

私自身、この物語を思い返すたびに、当たり前の毎日のありがたさを、あらためて感じさせられます。

皆さんも、テンプレートの空欄を一つずつうめていけば、きっと自分らしい感想文が仕上がりますよ。

むずかしく考えすぎず、自分の気持ちを素直に言葉にすることを、まずは大事にしてみてください。

あなたにも、きっと心に残る一本が書けるはずです。

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