高田由紀子さんの『ポジション!』の読書感想文の書き方とあらすじを、短く簡単なものから詳しいものまで丁寧に解説していきますね。
この本は、2026年度の第72回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(小学校高学年の部)に選ばれた作品です。
スポーツが苦手な小学6年生の男の子が、ミニバスケットボールのチームに入り、仲間たちと自分の「居場所(ポジション)」を見つけていく成長物語。
なんか、読んでいるうちに自分のことのように感じられる……そんな本ですよ。
ちなみに、ぼくは年間100冊以上の本を読んでいるんですが、この本はめちゃくちゃ刺さりました。
というのも、「うまくない人でも、チームに必要な役割がある」というメッセージが、すごくリアルに描かれているんです。
読書感想文を書く予定のみなさんが困らないように、あらすじの要約(100字・200字・400字)から、書き方のテンプレート、1200字の例文、タイトルの付け方例まで、ぜんぶ用意したのでご活用ください。
高田由紀子『ポジション!』のあらすじ(ネタバレなし)
『ポジション!』のあらすじを100字・200字・400字の3パターンで紹介していきます。
短く簡単に知りたいひとも、詳しく要約を読んでから感想文を書きたいひとも、それぞれ使いやすいものを選んでみてください。
短いあらすじ(100字)
ミニバスチームに背が高いことを理由に誘われて入った小6の芽吹は、実は運動が大の苦手。
難病ながら車いすバスケをするルイや仲間たちとともに、自分だけの「ポジション(居場所)」を探していく成長の物語。
簡単なあらすじ(200字)
運動が苦手な小学6年生の朝丘芽吹は、ただ背が高いという理由だけでミニバスケットボールチーム「末広サンライズ」に誘われ、「何かが変わるかもしれない」と入団を決意する。
しかし、期待とは裏腹にまったく上達せず後輩にも抜かれてしまい、チームの中での自分の居場所を見つけられずに悩み続ける。
そんな芽吹だったが、難病で車いす生活をおくるルイと出会い、少しずつ変わっていく……。
詳しいあらすじ(400字の要約)
小学6年生の朝丘芽吹は、運動が大の苦手。
それでも背が高いからという理由で、人数不足のミニバスケットボールチーム「末広サンライズ」に誘われ、「何かが変わるかもしれない」という期待を胸に入団。
チームには芽吹を誘ったキャプテンの晴や、強豪チーム出身で実力者の結人もいた。
最初は歓迎された芽吹だったが、新しい後輩が入るとたちまち戦力外のような扱いに。
バスケを始めて数ヶ月たっても思うように上達できず、「自分はチームにいていいのだろうか」と悩み続ける日々が続く。
そんな中、芽吹は数年ぶりにルイと再会する。
ルイは難病で車いす生活を送りながらも、車いすバスケに情熱をぶつけ続けている少年。
激しく真剣にプレーするルイの姿に刺激を受けた芽吹は「自分も仲間の役に立ちたい」という気持ちを強め、苦手なバスケから逃げずに向き合おうと決意。
芽吹たちはそれぞれの壁を越えながら、自分だけの「ポジション(役割・居場所)」を模索していく。
『ポジション!』の読書感想文の書き方
『ポジション!』の読書感想文の書き方を解説していきます。
「何を書けばいいかわからない……」というひとも安心してください。
まず「3つのポイント」を押さえたあと、テンプレートに沿って書けば、自然にしっかりした感想文に仕上がりますよ。
これを書けばだいじょうぶ!3つのポイント
『ポジション!』の読書感想文を書くうえで、必ず押さえておきたい場面が3つあります。
この3つを中心に書けば、物語のテーマをきちんとつかんだ、しっかりした感想文になりますよ。
- 芽吹が「自分はチームにいていいのか」と葛藤する場面
- 車いすバスケをするルイとの出会いと、激しい試合の場面
- 芽吹・晴・結人の3人が、自分の「ポジション(役割)」を見つけていく結末
では、それぞれを詳しく見ていきましょう。
ポイント①:芽吹が「自分はチームにいていいのか」と葛藤する場面
『ポジション!』のいちばんの見どころのひとつが、主人公・芽吹の葛藤です。
芽吹は、バスケを始めて数ヶ月たっても思うように上達できず、「自分はチームに迷惑をかけているんじゃないか」と悩み続けます。
これ、正直、すごく共感しやすい場面ですよね。
部活でも習いごとでも、クラスの中でも、「自分はここにいていいのかな」って思うこと、みなさんも一度はあるんじゃないかと。
感想文では、この場面と自分の体験を結びつけて書くと、ぐっと深みが出ます。
「私も○○の時に、芽吹と同じような気持ちになったことがある」という書き方が、とても使いやすいですよ。
ポイント②:車いすバスケをするルイとの出会い
『ポジション!』のもうひとつの大きなポイントが、難病で車いす生活をおくるルイの存在です。
ルイは足が使えないにもかかわらず、車いすバスケに情熱を注ぎ、激しくプレーし続けます。
その姿を見て、芽吹たちは「バスケって、こんなにも本気でできるものなんだ」と気づかされるわけですね。
この場面は「障がいがある・ないに関係なく、夢中になれることの大切さ」について、自分の意見を書きやすい部分です。
たとえば、「ルイの姿を見て、自分は普段どれだけ本気で頑張れているかを考えた」という書き方が、読み手にも伝わりやすいですよ。
ポイント③:3人が「ポジション(役割)」を見つける結末
『ポジション!』というタイトルの意味が、いちばんはっきりとわかるのが、この結末の部分です。
芽吹だけでなく、晴も結人も、それぞれに悩みながら、「チームの中での自分の役割」を見つけていきます。
で、ここで気づくのが「ポジション」という言葉が、バスケコート上の立ち位置だけを指しているわけじゃない、ということ。
チームの中での自分の居場所、人生の中での自分の役割……そういう大きな意味を持つ言葉。
感想文の締めくくりに「自分はどんなポジションを見つけたいか」を書くと、きれいにまとまりますよ。
こう書こう!らくらくテンプレート
空欄を埋めていくだけで、3つのポイントをすべて含んだ感想文が完成するテンプレートを用意しました。
ステップ順に進めていきましょう。
ステップ①:書き出し(本の紹介)
わたしは、高田由紀子さんの『ポジション!』という本を読みました。
この本は、岩崎書店から出ている、小学校高学年向けの課題図書です。
表紙を見て、最初は【 】という印象を持ちました。
ステップ②:あらすじを自分の言葉で書く
このお話は、運動が【 】のに背が高いだけでミニバスチームに入ることになった、小学6年生の【芽吹(めぶき)】が主役の話です。
チームの名前は「末広サンライズ」で、そこで芽吹は、キャプテンの【晴(はる)】や、バスケ経験者の【結人(ゆうと)】と出会います。
また、難病で車いす生活をしているルイという少年とも出会い、彼がやっている「車いすバスケ」というスポーツにふれます。
ステップ③:ポイント①の葛藤について書く
わたしが一番芽吹の気持ちに共感したのは、【 】という場面です。
その場面で芽吹は、「【 】」と思っていました。
この気持ちを読んで、わたしは【 】と思いました。
なぜかというと、わたしも【 (自分の体験) 】のことがあるからです。
ステップ④:ポイント②のルイについて書く
ルイの車いすバスケの場面で、わたしが一番印象に残ったのは、【 】という場面です。
ルイは車いすで生活しているのに、【 】という姿を見せていました。
この場面を読んで、わたしは【 】と感じました。
ルイの姿を見て、自分が普段どれだけ本気でものごとに向き合えているか、考えさせられました。
ステップ⑤:ポイント③の「ポジション」について書く
物語の最後で、わたしが一番うれしかったのは、【 】という場面です。
「ポジション」という言葉は、ただバスケの「どこに立つか」という意味だけじゃなくて、「【 】」という意味でもあることがわかりました。
わたしも、自分が【 クラス・部活・家族など 】の中でどんな役割を果たせるか、考えてみました。
ステップ⑥:まとめ(これからどうするか)
『ポジション!』を読んで、わたしは【 】ということを学びました。
これから、わたしは【 】を大切にしながら生活していきたいと思います。
もし大変なことがあった時には、この本の言葉「何回失敗してもいい。でも挑戦しないで自分に負けたらいかん」を思い出して、もう一度頑張ろうと思います。
1200字の例文
わたしは高田由紀子さんの『ポジション!』を読んだ。
表紙には、バスケットボールをかかえた少年の絵があって、最初は「ふつうのスポーツ小説かな」と思っていた。
でも読み進めると、スポーツのことだけじゃなくて、自分の居場所について考えさせられる物語だった。
このお話の主人公は、小学6年生の芽吹。
運動がとても苦手なのに、背が高いというだけの理由でミニバスケットボールのチーム「末広サンライズ」に誘われる。
最初は乗り気ではなかったが「何かが変わるかもしれない」と思い、チームに入ることを決めた。
チームには自分を誘ったキャプテンの晴やバスケ経験者の結人もいる。
また、難病で車いす生活をしているルイを通して、車いすバスケというスポーツを知ることになる。
わたしが一番芽吹の気持ちに共感したのは、いくら練習してもうまくなれなくて、「自分はチームにいていいのだろうか」と悩んでいる場面だ。
芽吹は「みんなに迷惑をかけているんじゃないか」と感じながらも、チームを離れられずにいる。
この気持ち、わたしはよくわかった。
わたしも去年、合唱コンクールの練習で自分だけ音程がはずれてしまって「わたしがいないほうがよいのかもしれない」と思ったことがある。
芽吹はそんな気持ちになっても諦めずに練習を続けていた。
その姿を読んで「諦めなければ、きっと何かが変わる」と感じた。
次に、わたしの心に強く残ったのは、ルイが車いすバスケをしている場面だ。
ルイは足が使えないのに、車いすで激しくボールを追いかけ、誰よりも必死にプレーしていた。
ファウルをされても、すぐに立て直してゲームに戻るルイの姿は、本当にかっこよかった。
この場面を読んで、わたしは「障がいがあっても、あそこまでバスケができるんだ」と驚いた。
それと同時に「わたしは普段、どれだけ本気でものごとに取り組んでいるだろう」と、少し恥ずかしくなった。
ちょっとむずかしいと感じたら、すぐに「できない」とあきらめてしまうことが多い。
ルイのように、困難があっても前に進む力を、わたしも持ちたいと思った。
物語の最後では、芽吹だけでなく、晴も結人も、それぞれに自分の「ポジション(役割)」を見つけていく。
『ポジション!』というタイトルの意味が、ここでやっとわかった気がした。
「ポジション」とは、バスケコートの上で立つ場所のことだけではない。
チームの中で、じぶんが果たすべき役割。
自分がいるべき居場所、という意味でもある。
わたしもこの本を読んで「自分はクラスの中でどんな役割を果たせるか」を考えた。
わたしは友達と話すことが好きで、みんなを笑わせることが得意だ。
だから「クラスの雰囲気を明るくする係」がわたしのポジションなのかもしれない、と思った。
『ポジション!』を読んで「チームワーク」と「諦めないこと」と「自分の役割を見つけること」の大切さを学んだ。
この本の「何回失敗してもいい。でも挑戦しないで自分に負けたらいかん」をこれからもずっと忘れないでいたい。
タイトルの付け方例
読書感想文のタイトルは、感想文の「顔」です。
『ポジション!』の感想文らしいタイトルを15個考えてみました。
自分の感想文の内容に合うものを選んでみてくださいね。
- わたしのポジションはどこだろう
- 車いすバスケがおしえてくれたこと
- 運動がにがてでも、あきらめない
- 芽吹みたいにまけたくない
- みんなでみつけたじぶんの場所
- ポジションってなんだろう
- ルイからもらった勇気
- なんかい失敗しても挑戦する
- なかまがいるからがんばれる
- じぶんの役割をみつけた夏
- にがてなことからにげない勇気
- チームでがんばる喜び
- ぼくも居場所をさがしていた
- 車いすのルイにおしえてもらったこと
- 芽吹といっしょに前をむく
『ポジション!』の作品情報(ページ数やジャンル)
『ポジション!』がどんな本なのか、基本情報をまとめました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作者 | 高田由紀子 作 丹地陽子 絵 |
| 出版年 | 2025年10月31日 |
| 出版社 | 岩崎書店 |
| 対象年齢 | 小学校高学年(5〜6年生)以上 |
| ジャンル | 児童文学・スポーツ小説・成長物語 |
| ページ数 | 288ページ |
| 定価 | 1,650円(税込) |
主な登場人物
『ポジション!』に登場する主な人物をまとめました。
感想文を書く前に、ひととおり確認しておくと、物語のつながりがわかりやすくなりますよ。
| 人物名 | 紹介 |
|---|---|
| 朝丘芽吹(あさおか めぶき) | 主人公。小6の男子。 長身だが運動が苦手。 |
| 貴島ルイ(きじま るい) | 芽吹より4歳上の少年。 難病で車いす生活。 |
| 百田晴(ももた はる) | 芽吹のクラスメイト。 チームのキャプテン。 |
| 一条結人(いちじょう ゆうと) | 転校生でバスケ経験者。 チームの実力者。 |
| 大山鉄二(おおやま てつじ) | チームの監督。 通称「鉄じい」。 |
第72回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書(2026年度)の小学校高学年の部
この本は第72回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書です。
小学校高学年の部の課題図書の一覧と、それぞれの読書感想文の書き方とあらすじの紹介ページがこちらです。
| タイトル | 作者・訳者など | 出版社 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| 『ポジション!』 | 高田由紀子 作 丹地陽子 絵 |
岩崎書店 | 1,650円 |
| 『リヒト!』 | イノウエミホコ 作 | 文研出版 | 1,650円 |
| 『ミシュカ』 | エドワルト・ファン・デ・フェンデル アヌッシュ・エルマン 作 アネット・スカープ 絵 野坂悦子 訳 |
静山社 | 1,815円 |
| 『キミの一歩 アフリカ ゾウを食べるにはひと口ずつ』 |
味田村太郎 文 | あかね書房 | 1,980円 |



コメント