『はてしない物語』の読書感想文、どんなふうに書けばいいのか悩んでいませんか?
ミヒャエル・エンデによるこの作品は、世界中で愛されているファンタジー小説で、映画化もされた有名な物語。
本が大好きな少年バスチアンが、不思議な本をきっかけにファンタージエンという世界へ入り込んでいくストーリーで、想像力や自分らしさについて深く考えさせられる一冊なんですね。
私は年間100冊以上の本を読んでいる、いわゆる読書好きなのですが、この小説は何度読み返しても新しい発見があると感じています。
この記事では、感想文を書く予定の小学生・中学生の皆さんに向けて、書き方から例文、書き出し、題名まで、テンプレート形式でまるっとコピペしやすいように紹介していきますよ。
「あらすじをどうまとめたらいいか分からない」「書き出しが思いつかない」という悩みも、このページを読めばきっと解消できるはずです。
『はてしない物語』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『はてしない物語』の読書感想文を書くときは、まず本文の中に短いあらすじを入れる必要があります。
ただし、あらすじを長々と書きすぎると、感想文なのにストーリー紹介で終わってしまうことも。
ここでは200字前後にまとめた「あらすじの型」を3パターン紹介するので、自分の感想文に合うものを選んでくださいね。
タイプ①:バスチアンの視点でまとめる型
主人公のバスチアンは、いじめられっ子で本が大好きな少年だ。ある日、古本屋で不思議な本を見つけ、こっそり持ち出してしまう。その本の中にはファンタージエンという世界が広がっていて、正体不明の「虚無」にどんどん飲み込まれていた。読み進めるうちに、バスチアンは自分がこの物語に深く関わっていくことに気づいていく。
タイプ②:アトレーユの冒険を中心にまとめる型
ファンタージエンの女王・幼ごころの君に命じられ、緑の肌を持つ少年アトレーユが「虚無」の正体を探る旅に出る。愛馬アルタクスとの別れや、竜フッフールとの出会いを経て、アトレーユは世界のはてに近づいていく。しかし、世界を救う鍵は、アトレーユ自身の力だけでは見つからないことが分かってくる。
タイプ③:テーマを軸にまとめる型
『はてしない物語』は、想像することの意味と、ありのままの自分を受け入れることを描いた物語だ。本の中の世界に入り込んだバスチアンは、さまざまな経験を通して、自分自身と向き合っていくことになる。ファンタジーでありながら、読む人自身の心にも問いかけてくる作品。
『はてしない物語』の読書感想文の書き方
読書感想文の書き方に、決まった正解があるわけではありません。
とはいえ、押さえておくべきポイントを外してしまうと、あらすじの説明だけで終わる感想文になりがちなんですよね。
ここでは、必ず書いておきたい3つのポイントを確認したうえで、そのまま使える穴埋め式テンプレートを用意しました。
順番に沿って埋めていくだけで、まとまりのある感想文が完成する作りになっています。
この壮大なストーリーのテーマとなる3つのポイント
『はてしない物語』で読書感想文を書くなら、次の3つのポイントは外せません。
- ① 想像力・空想する力の大切さ
- ② 「自分らしさ」とは何か
- ③ 現実から逃げるのではなく、現実と向き合うこと
この3つは、いずれも作品の中心にあるテーマ。
それぞれについて「自分はどう感じたか」をメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなります。
メモの仕方は簡単で、ノートやスマホのメモ帳に「場面」と「感じたこと」をセットで書くだけでOKです。
たとえば「アルタクスが沼に沈む場面→悲しかった、大切なものを失う怖さを感じた」というように、短くていいので書き出してみましょう。
なぜ「どう感じたか」のメモが大事なのかというと、読書感想文で一番評価されるのは、あらすじの正確さではなく、あなた自身の気持ちだからです。
同じ場面を読んでも、感じ方は人それぞれ。
だからこそ、自分だけの感想が、そのまま感想文の一番の魅力になるんですね。
①想像力・空想する力の大切さ
バスチアンは、現実の世界ではいじめられ、自分に自信を持てない少年です。
しかし、本の中のファンタージエンでは、想像力を使ってさまざまな経験をしていきます。
ここで考えたいのは「想像することにはどんな意味があるのか」という問いです。
本を読んで自分の世界が広がったと感じた経験、皆さんにもありませんか?
空想は現実逃避なのか、それとも自分を成長させる力なのか、この本を読みながらぜひ考えてみてください。
②「自分らしさ」とは何か
ファンタージエンで、バスチアンは「こうなりたい」という願いをかなえていきます。
でも一方で、願いをかなえるたびに、大切な何かを少しずつ失っていくんですね。
ここで考えたいのは「願いがすべてかなったら、本当に幸せなのか」という問いです。
強くなりたい、人気者になりたいという気持ちだけで、人は本当に幸せになれるのでしょうか。
周りから認められることと、自分が自分を認めることの違いについても、考えてみる価値があります。
③現実から逃げるのではなく、現実と向き合うこと
『はてしない物語』は、現実の世界からファンタージエンへ旅立ち、やがて現実の世界へ戻ってくる物語です。
つまり、ファンタージエンでの冒険は、単なる夢ではありません。
自分自身を見つめ直すための旅とも考えられます。
つらい現実から逃げたくなること、皆さんにもあるのではないでしょうか。
想像の世界で得たものを、現実の生活にどう生かせるのか、この本を通してぜひ考えてみてくださいね。
穴埋め式テンプレート
ここからは、3つのポイントを盛り込んだ穴埋め式テンプレートを、ステップごとに紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する作りになっていますよ。
STEP1 この本を選んだ理由
私が『はてしない物語』を選んだ理由は、( )です。
「はてしない物語」というタイトルを見て、( )という物語なのではないかと思い、興味を持ちました。
読む前は、( )ような物語だと思っていました。
STEP2 簡単なあらすじ
主人公のバスチアンは、学校で( )などの悩みを抱えている少年です。
ある日、バスチアンは( )という本を手に入れます。
その本の中では、( )という世界が危機に陥っていることが分かります。
物語を読み進めるうちに、バスチアンは次第に( )へと関わっていくことになります。
STEP3 想像力について考えたこと
私が一つ目に重要だと思ったのは「想像力の力」です。
バスチアンは現実の世界で( )という悩みを抱えています。
しかし、ファンタージエンを通して( )という経験をしていきます。
私はこのことから、想像することには( )という力があるのだと思いました。
STEP4 自分らしさについて考えたこと
二つ目に重要だと思ったのは「自分らしさ」です。
バスチアンはファンタージエンで( )ことを願うようになります。
私は以前、( )になりたいと思ったことがあります。
しかし、この作品を読んで、ただ( )になるだけでなく、( )ことも大切なのだと思いました。
STEP5 現実と向き合うことについて
三つ目に重要だと思ったのは「現実と向き合うこと」です。
私も、つらいことや嫌なことがあると、( )したくなることがあります。
しかし、この作品を読んで、現実から逃げるだけでなく、( )ことも必要なのだと思いました。
STEP6 これからの自分について
この作品を読んで、私はこれから( )ことを大切にしたいです。
『はてしない物語』を読んで、私は( )ことの大切さを学びました。
私もこれから、( )ことを大切にしながら、自分らしく生きていきたいと思います。
『はてしない物語』の読書感想文の例文
ここからは『はてしない物語』の読書感想文をテンプレートを使って書いた例文を紹介します。
小学生向けと中学生向け、それぞれの学年に合った長さでまとめてみたので、参考にしてみてくださいね。
800字の小学生向け
【題名】想像することの本当の意味
私は「はてしない物語」を読んだ。
主人公のバスチアンは、いじめられっ子で、本が大好きな男の子だ。
ある日、古本屋で不思議な本を見つけて、こっそり持ち出してしまう。
その本の中には、ファンタージエンという世界が広がっていた。
でも、その世界は「虚無」というものにどんどん飲み込まれていた。
私はこの場面を読んでどきどきした。
このままだと世界が消えてしまうかもしれないと思うと、続きが気になって仕方なかった。
アトレーユという少年が、世界を救うために旅に出る場面もすごく印象に残った。
自分より年下に見えるのに、逃げずに使命を引き受ける姿がかっこよかった。
アトレーユの相棒だった馬のアルタクスが、悲しみの沼に沈んでしまう場面では、私は思わず胸が痛くなった。
大切な仲間を失う悲しさが、すごく伝わってきたからだ。
私が一番考えさせられたのは、バスチアンが本の中に入り込んでいく場面だ。
本を読むことって、ただ物語を追いかけるだけじゃないんだなと気づいた。
読んでいるうちに、まるで自分もファンタージエンにいるような気持ちになったからだ。
私も、好きな本を読んでいるときは、時間を忘れることがある。
現実のことを忘れて、別の世界に行ったような気分になるのだ。
これって、想像する力があるからできることだと思う。
もうひとつ印象に残ったのは、バスチアンが少しずつ変わっていくところだ。
最初は自分に自信がなかったバスチアンが、物語の中で少しずつ強くなっていく。
その姿を見て、私も勇気をもらった気がした。
学校で自信が持てないことがある私にとって、バスチアンはとても身近に感じられた。
これから先の展開がどうなるのか、正直とても気になった。
この本を読んで、想像することの大切さを改めて感じた。
つらいことがあっても、想像する力があれば、きっと前を向けるはずだ。
私もこれから、いろいろな本を読んで、もっと想像する力を育てていきたいと思う。
1200字の中学生向け
【題名】「なりたい自分」と「本当の自分」
「はてしない物語」を読んで、私は本を読むことの意味について、深く考えさせられた。
主人公のバスチアンは、母親を亡くし、父親ともうまく話せず、学校でもいじめられている少年だ。
そんなバスチアンが、古本屋で不思議な本を盗んでしまうところから物語は始まる。
本の中にはファンタージエンという世界が広がっていて、そこは「虚無」という何かにどんどん侵食されていた。
この設定を読んだとき、私は少し意外だった。
ただの空想の世界の話ではなく、何かが「消えていく」という感覚が、とてもリアルに感じられたからだ。
女王である幼ごころの君に命じられ、アトレーユという少年が虚無の正体を探る旅に出る場面も印象的だった。
自分がなぜ選ばれたのかも分からないまま、覚悟を決めて旅立つ姿は、簡単には真似できない強さだと思う。
旅の途中、相棒の馬アルタクスが悲しみの沼に沈んでしまう場面では、私は思わず本を閉じたくなった。
大切な存在を失うつらさが、痛いほど伝わってきたからだ。
とはいえ、アトレーユはそこで立ち止まらず、竜フッフールとともに旅を続けていく。
その姿を見て、私は「悲しみを抱えたままでも前に進むことはできるのだ」と気づかされた。
私がこの作品で特に考えさせられたのは、バスチアンが物語の中に入り込んでいく場面だ。
読者として物語を追いかけていたはずのバスチアンが、いつのまにか物語の中の存在として求められていく。
この展開を読んだとき、私は本を読むという行為そのものについて、改めて考えさせられた。
私たちは本を読むとき、ただ文字を追いかけているだけなのだろうか。
物語の世界に入り込み、登場人物と同じように悩んだり喜んだりする瞬間があるはずだ。
私も、好きな小説を読んでいるとき、まるで自分がその場にいるような感覚になることがある。
現実の悩みを一時忘れて、別の世界に心を移すことができるのだ。
これは、想像する力があるからこそできることだと思う。
もうひとつ、私が印象に残ったのは、バスチアンという少年の変化だ。
物語の前半で描かれるバスチアンは、自分に自信が持てず、周りの目を気にしてばかりいる少年だった。
しかし、ファンタージエンでの経験を通して、バスチアンは少しずつ変わっていく。
この変化を読みながら、私は自分自身のことも重ねて考えてしまった。
私にも、自分に自信が持てず、周りと比べて落ち込むことがある。
でも一方で、ちょっとしたきっかけで自分を変えられることもあるのではないかと思うようになった。
物語がこの先どんな結末を迎えるのか、続きが気になって仕方がなかった。
「はてしない物語」というタイトルには、読むたびに新しい発見がある物語という意味も込められているように感じた。
想像することは、現実から逃げるためだけのものではない。
自分自身と向き合い、前へ進むための力にもなる。
この本を読んで、私はそのことに気づくことができた。
これからも、いろいろな本を読みながら、自分の想像する力を育てていきたいと思う。
書き出し例×5
「どう書き始めればいいか分からない」という人のために、書き出しのパターンを5つ紹介します。
気に入ったものがあれば、そのまま使ってもらってもOKです。
①冒険への期待から始める
『はてしない物語』を読む前、私は「はてしない」というタイトルから、どこまでも続く不思議な冒険の物語なのだろうと思っていた。
実際に読み始めると、ファンタージエンという想像もしたことのない世界が広がっていて、私はすぐに物語の中へ引き込まれていった。
②「想像力」から始める
私は本を読んでいるとき、ときどき自分が物語の世界に入り込んだような気持ちになる。
『はてしない物語』を読んで、私は改めて、本には現実には存在しない世界を想像する力があるのだと感じた。
そして、その想像する力は、ただ楽しいだけのものではないことにも気づいた。
③「もし願いがかなったら?」から始める
もし、自分の願いを何でもかなえられるとしたら、私は何を願うだろう。
『はてしない物語』を読みながら、私は何度もそんなことを考えた。
最初は「願いがかなうなら、きっと幸せだ」と思っていた。
しかし、バスチアンの物語を読んで、その考えが少し変わった。
④自分の悩みと結びつける
私は、学校で嫌なことがあったとき、「ここではないどこかへ行ってしまいたい」と思うことがある。
そんな私にとって、『はてしない物語』の主人公バスチアンの姿は、どこか他人事ではなかった。
バスチアンの冒険を追いながら、私は「現実から逃げること」と「自分を変えること」について考えた。
⑤「自分らしさ」への問いかけから始める
「自分らしく生きる」とは、どういうことなのだろう。
『はてしない物語』を読み終えたとき、私の頭に浮かんだのはこの疑問だった。
バスチアンはファンタージエンでさまざまな願いをかなえていくが、その一方で大切なものを失っていく。
その姿を見て、私は「なりたい自分」と「本当の自分」は同じなのだろうかと考えた。
題名の例×10
感想文の顔になる題名。
迷ったときは、以下の10個から選んでみてください。
| No. | 題名 |
|---|---|
| 1 | はてしない想像の世界へ |
| 2 | 想像する力が教えてくれたこと |
| 3 | もし願いがすべてかなったら |
| 4 | 本当の自分を探す旅 |
| 5 | 「なりたい自分」と「本当の自分」 |
| 6 | ファンタージエンから学んだこと |
| 7 | 自分らしく生きるということ |
| 8 | 逃げたい気持ちと向き合って |
| 9 | 本当の幸せとは何だろう |
| 10 | 私の中にもある「はてしない物語」 |
小学生なら「はてしない想像の世界へ」、中学生なら「『なりたい自分』と『本当の自分』」あたりが特におすすめですよ。
振り返り
『はてしない物語』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、テンプレート、例文、書き出し、題名まで一気に紹介してきました。
正直、この本は内容が濃くて、感想文にまとめるのが大変だと感じる人も多いはず。
でも一方で、想像力、自分らしさ、現実と向き合うことという3つのポイントさえ押さえれば、意外とすんなり書けてしまう作品でもあります。
テンプレートの空欄を埋めながら、自分の言葉で気持ちを書き足していけば、あなただけのオリジナルな感想文が完成するはずです。
小学生でも中学生でも、まずは一文字ずつ、自分の気持ちを言葉にしてみることから始めてみませんか?
この記事が、皆さんの読書感想文づくりの助けになれば嬉しいです。応援しています。
コメント