『ガラスのうさぎ』の読書感想文は、いざ書こうとすると案外難しいですよね?
本作は高木敏子さんが自身の戦争体験をもとに書いたノンフィクションで、東京大空襲で家族を失った少女の実話。
発表から半世紀近くたった今も読み継がれるロングセラーで、映画化も2度されている名作です。
皆さんの力になれるよう、本文に組み込めるあらすじ、書き出しや題名の例、コピペ可能なテンプレートまで、すべてご用意しました。
小学生向け・中学生向けに例文も書いてみたので、参考にしながら自分らしい感想文を仕上げてくださいね。
『ガラスのうさぎ』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『ガラスのうさぎ』の読書感想文を書くときに使いやすい、あらすじの型を3パターンご紹介しますね。
感想文の本文にそのまま組み込める長さなので、好みのタイプをコピペして使ってみてください。
シンプルにまとめるタイプ
『ガラスのうさぎ』は、東京大空襲で家族の多くを失った少女、敏子の実体験を描いたノンフィクションです。ガラス工場を営む家に生まれた敏子は、戦争が激しくなるにつれて、兄や父と離れて暮らすことになります。空襲によって当たり前の日常が奪われていく様子と、その中で懸命に生きようとする姿が丁寧に描かれています。読み終えたあとには、平和のありがたさをあらためて考えさせられる一冊です。
感情に寄せるタイプ
『ガラスのうさぎ』の主人公・敏子は、戦争によって母や妹、そして父までも次々と失っていきます。空襲の炎の中から見つかった、溶けてしまったガラスのうさぎは、まるで戦争の恐ろしさそのものを表しているかのようでした。悲しみを抱えながらも、家族のために前を向こうとする敏子の姿に、読んでいて胸を打たれる作品です。
テーマに寄せるタイプ
『ガラスのうさぎ』は、命の尊さと平和の大切さを問いかける戦争ノンフィクションです。作者・高木敏子さん自身の体験がもとになっており、東京大空襲によって家族を失っていく過程がリアルに伝わってきます。フィクションでは表現しきれない重みがあり、戦争を知らない世代だからこそ読んでおきたい一冊だと感じました。
※『ガラスのうさぎ』のくわしいあらすじはこちらにまとめています。

『ガラスのうさぎ』の読書感想文の書き方
ここからは『ガラスのうさぎ』の読書感想文の書き方について、大事なポイントを確認していきましょう。
読書感想文をスムーズに書くコツは、大きく3つあります。
まず、心に残った場面を明確にすること。
次に、そこで感じたことを具体的に書くこと。
そして最後に、自分の生活と結び付けて考えることです。
この3つを押さえれば、内容の濃い感想文に仕上がりますよ。
このあとは、心に残るポイントの見つけ方と、穴埋め式テンプレートを使って一緒に組み立てていきましょう。
この物語の重要な3つの場面
『ガラスのうさぎ』で読書感想文を書くなら、外せない3つの場面があります。
読み進める中で、この3つについて自分がどう感じたかをメモしておくと、あとで感想文を書くときにとても役立ちますよ。
- 溶けたガラスのうさぎを見つけた場面
- 疎開先で家族を失ったことを知る場面
- 父を失ったあとも生きようと決意する場面
この3つの場面それぞれについて、心が動いた瞬間をメモしていきましょう。
メモの取り方は簡単で、「どんな場面か」「そのときどう感じたか」「なぜそう感じたのか」の3つを、ノートやスマホに一言ずつ書き留めるだけで大丈夫です。
「何が起きたか」だけを書くと、それはただのあらすじの説明になってしまいます。
でも一方で、「どう感じたか」まで書くと、それは紹介文ではなく、あなただけの感想文に変わるんです。
①ガラスのうさぎが溶けた場面
父が丹精込めて作ったガラスのうさぎは、東京大空襲の炎で半分以上が溶けてしまいます。
形の変わってしまったガラスのうさぎは、戦争の恐ろしさそのものの象徴。
この場面を読んだとき、正直、私は言葉を失いました。
あの硬いガラスが溶けるほどの炎の中に人々がいたのだと考えると、胸が苦しくなります。
ここでは、「もし自分の大切なものが同じように壊されたら」と想像しながら、感じたことをメモしてみましょう。
②家族を失ったことを知る場面
疎開先にいた敏子は、東京大空襲によって母と二人の妹を失ったことを知ります。
離れた場所にいたからこそ、何もできなかった後悔や悲しみは計り知れません。
皆さんは、大切な人と離れて過ごした経験、ありませんか。
その時の不安な気持ちを思い出しながら読むと、敏子の心情がより深く理解できるはずです。
③生きようと決意する場面
敏子は、深い絶望を抱えながらも、家族のお墓参りをするために生きようと心に決めます。
ここでは、結末を細かく明かすことは避けますね。
ただし、この決意にいたるまでの敏子の心の揺れを丁寧に読み取ることが、感想文の深みにつながります。
悲しみのなかにも、小さな希望を見つけようとする強さ。
ここに、多くの読者が心を動かされるポイントがあります。
穴埋め式テンプレート
ここまでの3つのポイントを、そのまま感想文に組み込める穴埋め式テンプレートにしました。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成しますよ。
STEP1 本を選んだ理由
まずは、この本を選んだ理由を書いてみましょう。
私が『ガラスのうさぎ』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )という物語だと思っていました。
STEP2 あらすじ
次に、あらすじを100〜150字程度でまとめます。
上で紹介した3つの型のうち、好きなものをコピペして使ってもOKです。
STEP3 心に残った場面
( )の場面が、私にとって一番心に残りました。
そこでは( )が描かれていて、私は( )と感じました。
STEP4 命の尊さについて
この本を読んで、命の大切さについて( )と考えました。
今、平和に過ごせていることを( )と思います。
STEP5 家族の大切さについて
敏子が家族を失う様子を読んで、私は( )と感じました。
私も家族と( )ことを大切にしたいです。
STEP6 まとめ
『ガラスのうさぎ』を読んで、私は( )ことを学びました。
これからは( )ことを心がけて生活していきたいです。
『ガラスのうさぎ』の読書感想文の例文
ここでは『ガラスのうさぎ』の読書感想文の例文を、小学生向けと中学生向けにそれぞれの文字数でご用意しました。
題名・書き出しの例文もあわせて紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
800字の小学生向け
【題名】家族と過ごせる幸せ
『ガラスのうさぎ』を読んで、私は戦争の恐ろしさについて深く考えた。
この本は、実際に戦争を体験した人の話をもとに書かれていて、読んでいてとても心に残った。
主人公の敏子は、東京で暮らす普通の女の子だった。
でも戦争が始まると、家族がバラバラになってしまう。
お兄さんたちは戦争に行き、お父さんも遠くの町へ仕事で行くことになった。
私は、家族と離れて暮らすことがどれほどさびしいか、想像しただけで胸が苦しくなった。
敏子は妹たちと一緒に、田舎へ疎開することになる。
友達と離れ、知らない土地で暮らす毎日は、きっと心細かったに違いない。
私は、もし自分が同じ立場だったらと考えて、少し怖くなった。
一番心に残ったのは、空襲のあとに見つかった、溶けたガラスのうさぎの場面だ。
お父さんが心をこめて作ったガラスのうさぎが、火で溶けてぐにゃぐにゃになっていた。
形が変わってしまったうさぎを見て、戦争がどれほどひどいものかがよく分かった。
私は、ガラスすら溶かしてしまう戦争の恐ろしさに、正直びっくりした。
敏子は、大切な家族を戦争によって失ってしまう。
でも、その悲しみの中でも、前を向いて生きようとする姿があった。
私はこの本を読んで、今、家族と一緒に過ごせる毎日がどれほど幸せなことか気づいた。
当たり前だと思っていた毎日は、実は当たり前ではないのだ。
私は今まで、家族とけんかをすることもあった。
でも、この本を読んでからは、一緒に過ごせる時間をもっと大切にしたいと思うようになった。
小さなことでいらいらしていた自分が、少し恥ずかしくなった。
家族と笑い合える毎日は、当たり前のようで、とても貴重なものなのだと感じた。
この本を読んで、私は平和のありがたさを忘れずに生きていきたいと思った。
そして、戦争を経験していない私たちだからこそ、この物語を次の世代に伝えていく必要があると感じた。
『ガラスのうさぎ』は、命の大切さと平和のありがたさを教えてくれる、大切な一冊だった。
1200字の中学生向け
【題名】平和の重さを考えた一冊
『ガラスのうさぎ』を読んで、私は戦争というものの重さを、これまでよりも強く感じることになった。
この作品は、作者である高木敏子さんが実際に体験した出来事をもとに書かれたノンフィクションだ。
フィクションではなく実話だと知ったとき、物語の重みが一気に増した気がした。
主人公の敏子は、東京の下町でガラス工場を営む家に生まれた、ごく普通の少女だった。
しかし戦争が激しくなるにつれて、家族の生活は少しずつ壊されていく。
二人のお兄さんは戦地へ、お父さんは仕事のために遠くの町へ派遣され、家族はバラバラに離れて暮らすことになった。
当たり前だった家族との時間が、戦争によって次々と奪われていく様子に、私は言いようのない不安を感じた。
やがて敏子は、幼い妹たちと一緒に田舎へ疎開することになる。
慣れない土地での生活は厳しく、幼い妹たちは家が恋しくて泣いてしまう場面もあった。
離れて暮らす家族のことを思うと、敏子の心はどれほど不安でいっぱいだっただろうか。
私はこの場面を読んで、自分ならとても耐えられないだろうと感じた。
とくに印象に残っているのは、空襲のあとに見つかった、溶けたガラスのうさぎの場面だ。
お父さんが丁寧に作り上げたガラスのうさぎは、猛火の中で形を失い、ぐにゃぐにゃに溶けてしまっていた。
硬いはずのガラスさえも溶かしてしまう炎の恐ろしさを想像すると、戦争というものがいかに残酷なものかが伝わってくる。
私はこの場面を読んだとき、しばらく先を読むことができなくなってしまった。
敏子が大切な家族を次々に失っていく様子にも、深く心を動かされた。
悲しみのなかで敏子が見せる強さは、決して特別なものではなく、生きるためにやむを得ず身につけたものだったのかもしれない。
とはいえ、そこには家族を思う気持ちがはっきりと感じられて、読んでいる私まで胸が締め付けられるようだった。
もし自分が同じ立場に置かれたら、果たして前を向いて歩き続けられるだろうか。
そう考えると、簡単には答えの出ない重い問いを、この本から突きつけられた気がした。
この本を読んで、私が一番強く感じたのは、平和な毎日が決して当たり前ではないということだ。
私たちは毎日、学校へ行き、家族と食事をし、友達と笑い合って過ごしている。
しかしその日常は、多くの人の犠牲のうえに成り立っているのだと、この本は教えてくれた。
今まで私は、平和であることを深く意識せずに生活してきた。
でも、この本を読んでからは、何気ない一日一日が、実はとても尊いものなのだと思うようになった。
戦争を経験していない私たちだからこそ、こうした物語を読み、学び、次の世代へ伝えていく責任があるのではないだろうか。
『ガラスのうさぎ』は、命の尊さと平和の大切さ、そして家族という存在のかけがえのなさを、静かに、しかし強く語りかけてくる一冊だった。
書き出し例×5
①読後の気持ちから始める
『ガラスのうさぎ』を読み終えたあと、私はしばらく本を閉じたまま動けなかった。
主人公の敏子が体験した出来事は、あまりにも重く、悲しいものだった。
戦争によって当たり前の日常が奪われていく様子を読んで、平和のありがたさをあらためて感じた。
読み終えた今でも、あの溶けたガラスのうさぎの場面が頭から離れない。
②本を選んだ理由から始める
私が『ガラスのうさぎ』を読もうと思ったのは、戦争についてもっと知りたいと感じたからだ。
読み始める前は、少し昔の遠い出来事だと思っていた。
しかし読み進めるうちに、そんな考えは大きく変わっていった。
これは決して過去だけの話ではなく、今の私たちにも深く関わる物語だと気づかされた。
③自分の生活と比べて始める
私は毎日、家族と食事をし、当たり前のように学校へ通っている。
そんな何気ない毎日が、実はとても幸せなことなのだと、『ガラスのうさぎ』を読んで初めて気づいた。
主人公の敏子は、戦争によってその当たり前を次々と失っていく。
読みながら、自分の生活を見つめ直さずにはいられなかった。
④疑問から始める
「もし自分が戦争のなかで生きていたら、どうなっていただろう。」
『ガラスのうさぎ』を読みながら、私は何度もそう考えた。
主人公の敏子が体験した出来事は、想像するだけで胸が苦しくなるものばかりだった。
だからこそ、この本を通して戦争の実相を知ることには、大きな意味があると感じた。
⑤テーマから始める
平和とは、何気ない毎日を安心して過ごせることなのだと、私は思う。
『ガラスのうさぎ』は、そんな当たり前の日常がどれほど尊いものかを教えてくれる一冊だった。
戦争によって日常を失った少女の実体験を通して、命の重さと平和の大切さが、静かに、しかし力強く伝わってくる。
題名の例×5
| 題名の例 | おすすめの学年 |
|---|---|
| 命の重さを考えた一冊 | 小学生・中学生 |
| 平和の大切さを忘れないために | 中学生 |
| 当たり前の日常は宝物 | 小学生 |
| 戦争が教えてくれたこと | 中学生 |
| 家族と過ごせる幸せ | 小学生 |
振り返り
ここまで『ガラスのうさぎ』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から例文まで、たっぷりご紹介してきました。
正直なところ、この本は何度読んでも胸が締め付けられる作品です。
でも一方で、読むたびに新しい気づきがある一冊でもあります。
心に残った場面をメモし、テンプレートに当てはめていけば、感想文はきっとスムーズに書き上がるはずです。
大切なのは、上手な文章を書くことではありません。
あなたが感じたことを、あなたの言葉で書くこと。
それさえできれば、きっといい感想文に仕上がりますよ。
この記事が、皆さんの読書感想文づくりの力になれたら嬉しいです。
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