『ぼくは勉強ができない』の読書感想文|中学生と高校生の例文(2000字)とあらすじ

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文 感想

※プロモーションが含まれています

ぼくは勉強ができない』の読書感想文を書こうとして、何から手をつければいいのか迷っていませんか。

本作は、山田詠美さんが書いた青春小説で、勉強が苦手な高校生・時田秀美が、自分なりの価値観で人を見て、恋愛や友情、家族との関わりのなかで成長していく物語です。

タイトルだけを見ると「勉強しなくていい」という話なのかと思ってしまいますが、読んでみると全く違います。

私は年間100冊以上の本を読んでいますが、そのなかでも「人の価値とは何か」を静かに問いかけてくる、印象深い一冊でした。

この記事では、基本的な書き方から例文・題名・書き出しまで、コピペして使えるテンプレートも交えながら丁寧に解説していきますので、中学生のあなたも高校生のあなたも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文に使える「あらすじ」の型

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文を書くとき、あらすじを長々と書きすぎるのは避けたいところ。

あらすじはあくまで感想文の入り口であって、主役はあなた自身の感想だからです。

ここでは、感想文の本文に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3つのタイプに分けてご紹介します。

あらすじパターン①:主人公紹介型

主人公の時田秀美は、成績はよくないが、サッカーが得意で年上の恋人がいる17歳の高校生だ。父親の顔を知らずに育ったが、母親と祖父から深い愛情を受けて育った秀美は、学校の成績だけで人を判断する考え方に疑問を持っている。クラスでは、成績優秀な脇山と対立しながら、秀美は自分なりの生き方を探していく。

あらすじパターン②:対立構造型

学校では、成績のよい生徒が評価され、大学進学が当然のように考えられている。そんな価値観に反発するのが、勉強が苦手な秀美だ。成績優秀で学歴を重視する脇山との対立を通して、秀美は「勉強ができること」と「人として優れていること」は別なのだと主張していく。二人の関係は、物語全体を通して大きな軸になっている。

あらすじパターン③:成長物語型

恋人の桃子や幼なじみの真理、担任の桜井先生との関わりを通して、秀美は自分の未熟さに気づいていく。特に、友人・片山の死は、他人の心を簡単には理解できないという現実を秀美に突きつける。既成の価値観に反発するだけでなく、自分自身の判断基準を作っていく秀美の姿が、静かな成長物語として描かれている。

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文の書き方

ここからは、実際の書き方について確認していきます。

ポイントは3つだけ。

①勉強と人間の価値の関係、②自分らしく生きるということ、③秀美への共感・反発、この3つを押さえれば、内容のある感想文が書けます。

下に穴埋め式のテンプレートも用意したので、順番に埋めていくだけで感想文の骨組みが完成しますよ。

この物語の中心となる3つのテーマとポイント

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文で、絶対に外せないポイントが3つあります。

この3つさえ押さえておけば、単なるあらすじ紹介で終わらない、あなたらしい感想文になりますよ。

  1. 勉強ができることと、人間として優れていることは同じなのか
  2. 周囲の「普通」に流されず、自分らしく生きるとはどういうことか
  3. 秀美の考え方に共感できる部分と、共感できない部分

この3つについて、読んでいる最中に「自分はどう感じたか」を、その都度メモしておくことを強くおすすめします。

メモの取り方は、そんなに難しく考えなくて大丈夫。

付箋やノートの端に「驚いた」「共感した」「ちょっと納得できない」など、一言で構いません。

ページ数と一緒に書いておくと、あとで感想文を書くときに見返しやすくなります。

なぜ、この「どう感じたか」のメモが大事なのかというと、感想文で評価されるのは「あらすじを正確に説明する力」ではなく「自分の考えを言葉にする力」だから。

読んでいる最中の新鮮な感情こそ、あとから思い出そうとしても、なかなか出てこないもの。

だからこそ、感じた瞬間にメモしておくことが、何よりの近道になります。

ポイント①:勉強ができる=優れている、なのか

秀美は、成績優秀な脇山に対して、勉強ができることと人間的な魅力は別だと考えています。

あなたは、テストの点数だけで、友達や自分を評価してしまったことはありませんか。

この問いについて、自分の経験と結びつけながらメモしてみましょう。

「勉強ができる人=すごい人」という思い込みに、あなた自身、気づかされる瞬間があるはずです。

ポイント②:自分らしく生きるとはどういうことか

秀美は、大人の言葉をそのまま信じたりせず、自分の目で見て考えようとする少年。

周りと違う意見を持つことに、不安を感じたことはありませんか。

この作品を読むと、「普通」でいることの窮屈さと、自分らしくいることの難しさの両方が見えてきます。

どちらの気持ちも、素直にメモしておくとよいでしょう。

ポイント③:秀美の考え方に、共感できるか

秀美の考え方すべてに、賛成する必要はありません。

共感できた部分と、共感できなかった部分、両方をはっきり書き分けるのがコツです。

「私は秀美の〇〇には共感した。でも△△には少し違和感があった」というように、対立する気持ちを両方書くと、深みのある感想文になりますよ。

穴埋め式テンプレート

それでは、実際に埋めていくだけで感想文が完成するテンプレートをご紹介します。

ステップ順に、空欄を埋めていってくださいね。

STEP1:読んだきっかけ

「私が『ぼくは勉強ができない』を読もうと思ったきっかけは、__________だ。」

「タイトルを見たとき、私は__________と思った。」

STEP2:簡単なあらすじ

「この作品の主人公は、__________という少年だ。」

「秀美は学校生活のなかで、__________と考えている。」

STEP3:勉強と人間の価値について

「私が特に考えさせられたのは、__________ということだ。」

「私は、勉強ができることは__________という点で大切だと思う。一方で、人間の価値は__________だけでは決まらないと思う。」

STEP4:自分らしく生きるとは

「秀美の考え方で印象に残ったのは、__________だ。」

「自分らしく生きるということは、__________ことだと私は考える。」

STEP5:共感できる部分・できない部分

「私は秀美の__________という考え方には共感した。その理由は、__________という経験があるからだ。」

「一方で、秀美の__________という部分については、少し違う考えを持った。」

STEP6:自分の経験と結びつける

「私の学校では、__________ということがある。」

「私は以前、__________ということで悩んだことがある。」

STEP7:読んで変わったこと

「この本を読む前、私は__________と考えていた。」

「しかし読んだあと、私は__________と考えるようになった。」

「『ぼくは勉強ができない』を読んで、私は__________ということを学んだ。」

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文の例文

ここからは、テンプレートをもとに実際に書いた『ぼくは勉強ができない』の読書感想文の例文をご紹介します。

中学生向けと高校生向け、それぞれの文字数でまとめましたので、コピペしてそのまま使うのではなく、ぜひ自分の言葉に置き換えるための参考にしてみてくださいね。

1200字(原稿用紙3枚)の中学生向け

【題名】勉強だけでは決められない

私がこの本を手に取ったのは、タイトルが気になったからだ。『ぼくは勉強ができない』というタイトルを見て、勉強ができないことをそのまま認めてしまう主人公に、少し驚いた。

主人公の時田秀美は、成績はよくないけれど、サッカーが得意で、年上の恋人もいる高校生だ。母親と祖父に育てられ、深い愛情を受けて育った秀美は、学校の成績だけで人を判断する考え方に、強い違和感を持っている。クラスには、成績優秀で大学進学を重視する脇山という生徒がいて、秀美と何度もぶつかる。この対立を読みながら、私は「勉強ができること」と「人として優れていること」は、本当に同じ意味なのだろうかと考えさせられた。

私自身、テストの点数がよかった友達を、なんとなくすごい人だと思ってしまうことがある。反対に、成績が悪いと、その人の他のよいところまで、見えなくなってしまうことがあった。秀美の考え方を知って、そんな自分の見方は少し単純だったのかもしれないと感じた。勉強ができることは、もちろん大切な力のひとつ。でも、それだけで人の価値が決まるわけではないのだと、この本は教えてくれる。

秀美は、脇山が知識をどれだけ誇っていても、人の気持ちを理解できなければ意味がないと考えている。この部分を読んだとき、私は思わずうなずいてしまった。勉強ができる人が、必ずしも人にやさしいとは限らない。そんな当たり前のようで忘れがちなことを、秀美は改めて気づかせてくれた。

もうひとつ心に残ったのは、秀美が周りの「普通」に流されずに生きている姿だ。学校では、みんなと同じであることが求められる場面が多い。私も、周りと違う意見を言うのをためらってしまうことが、正直よくある。でも秀美は、大人の言葉をそのまま信じたりせず、自分の目で見て、自分の頭で考えようとする。この姿勢には、素直に共感した。

一方で、秀美の言動すべてに賛成できたわけではない。自分の考えに自信を持ちすぎて、相手の気持ちを考えずに強く言いすぎてしまう場面もあり、そこは少し身勝手だとも思った。もし私が秀美の友達だったら、正直につきあうのは大変かもしれないと感じた場面もある。とはいえ、そうした未熟さも含めて、秀美という人物が魅力的に描かれているのだと思う。

この本を読む前、私は勉強ができることが一番大事だと、どこかで思い込んでいた。しかし読み終えたいま、人を評価する物差しは、成績だけではないのだと考えるようになった。友情や恋愛、家族との関わり、他人の気持ちを想像する力も、立派な「勉強」なのだと思う。

これから私は、テストの点数だけで自分や友達を判断しないようにしたい。そして、秀美のように、自分の目で見て考える力を大切にしていきたい。友達のよいところを見つけるとき、成績という物差し以外にも、目を向けてみようと思う。それは簡単なことではないかもしれないが、少しずつでも意識していきたい。『ぼくは勉強ができない』は、勉強の意味そのものを、私に問い直させてくれる一冊だった。

2000字(原稿用紙5枚)の高校生向け

【題名】人の価値は何で決まるのか

『ぼくは勉強ができない』というタイトルを本屋で見かけて、私はすぐに手に取った。自分にも思い当たる節があったからだ。テストで点数が取れないと落ち込み、周りと比べて自信をなくす。そんな経験を持つ高校生は、私だけではないと思う。

主人公の時田秀美は、成績はよくないけれど、サッカーが得意で、年上の恋人・桃子とつきあっている高校生だ。父親の顔を知らずに育ったが、母親と祖父から深い愛情を受け、世間の「普通」にとらわれずに成長してきた。学校では、成績優秀で大学進学を重視する脇山という生徒と何度もぶつかりながら、秀美は自分なりの生き方を探っていく。読み進めるうちに、私はいつの間にか秀美の考え方に引き込まれていた。

まず心に残ったのは、「勉強ができること」と「人として優れていること」は、同じ意味ではないという秀美の考え方だ。学校では、テストの点数がよい人ほど評価される場面が多い。私自身、模試の結果が悪かった日は、自分がだめな人間になったような気がして、必要以上に落ち込んでしまうことがある。でも秀美は、脇山がどれだけ知識を誇っていても、人の気持ちを理解できないなら意味がないと考えている。この考え方に触れたとき、私は正直、少し救われたような気持ちになった。勉強ができることは、もちろん大切な力のひとつ。とはいえ、それだけがすべてではないのだと、この本は静かに教えてくれる。

もうひとつ、印象に残ったのは、秀美が周囲の「普通」に流されずに生きている姿だ。学校生活では、みんなと同じ意見を持つことが、なんとなく求められる場面が多い。私も、周りと違う考えを持ったとき、それを口に出すのをためらってしまうことがよくある。友達との関係を壊したくないという気持ちが、どうしても先に立ってしまうからだ。でも秀美は、大人の言葉をそのまま信じたりせず、自分の目で見て、自分の頭で考えようとする。この姿勢を知って、私は少し驚いた。周りに流されないというのは、簡単なようでいて、実はとても勇気のいることなのだと気づかされたからだ。

一方で、秀美の言動すべてに共感できたわけではない。自分の考えに自信を持ちすぎるあまり、相手の気持ちを考えずに強く言いすぎてしまう場面もあり、そこは少し身勝手だとも感じた。もし私が秀美のクラスメートだったら、正直に向き合うのは大変かもしれないと思う場面もいくつかあった。ただし、そうした未熟さも含めて、秀美という人物が魅力的に描かれているのだとも思う。人は誰でも、正しいことばかり考えて生きているわけではない。迷ったり、意地を張ったりしながら、少しずつ自分の考えをつくっていくものなのだと、秀美の姿から感じた。

秀美の周りには、幼なじみの真理や、サッカー部の顧問である桜井先生など、彼を一人の人間として見てくれる大人や友人がいる。学校の規則や成績だけで生徒を判断しない桜井先生の存在は、秀美にとって大きな支えになっているのだろうと思う。私にも、成績だけで判断せず、自分の話をちゃんと聞いてくれる先生がいる。この本を読みながら、そうした人の存在のありがたさを、改めて感じることができた。

また、秀美が友人の死をきっかけに、他人のことをわかったつもりになっていた自分に気づく場面も、深く心に残った。どれほど親しい相手でも、その人の抱えている悩みのすべてを理解することはできない。この事実は、当たり前のようでいて、私にはとても重く感じられた。私自身、仲のいい友達に対して、なんとなく「わかっている」つもりになっていることが多い。でも本当は、相手の心の中まで見えているわけではないのだと、この本を読んで改めて思い知らされた。だからこそ、わかったつもりにならず、相手の話に丁寧に耳を傾けることが大切なのだと感じている。

この本を読む前、私は「勉強ができること」がそのまま自分の価値を決めるものだと、どこかで思い込んでいた。しかし読み終えたいま、人を評価する物差しは、成績だけではないのだと考えるようになった。友情や恋愛、家族との関わり、そして他人の気持ちを想像しようとする力も、立派な「勉強」のひとつなのだと思う。

これから私は、テストの点数だけで自分や友達を判断しないようにしたい。周りと違う考えを持ったときも、それを恐れずに口に出せる自分でありたいと思う。そして、わかったつもりにならず、相手の話にきちんと耳を傾けられる人でありたいとも思う。もちろん、秀美のように、自分の考えに固執しすぎて、相手を傷つけてしまうことがないよう、気をつけたいとも思う。簡単なことではないかもしれないが、少しずつ意識していきたい。『ぼくは勉強ができない』は、勉強の意味そのものを、私に問い直させてくれる一冊だった。

書き出し例×5

①タイトルへの疑問から始める

「ぼくは勉強ができない」というタイトルを見たとき、私は「勉強ができないことは、本当に悪いことなのだろうか」と疑問に思った。学校では、勉強ができる人が「すごい人」だと思われることが多いからだ。しかし読み進めていくうちに、その疑問は少しずつ形を変えていった。タイトルの持つ意味は、最後まで読むと、最初とはまったく違って見えてくる。

②自分の経験から始める

私はテストの点数が返ってくると、友達の点数と自分の点数を、つい比べてしまうことがある。点数がよければうれしいし、悪ければ落ち込む。そんな単純な自分にとって、『ぼくは勉強ができない』は、勉強について改めて考えさせられる作品だった。主人公の秀美の考え方は、私の当たり前を、静かに揺さぶってきた。

③主人公への興味から始める

『ぼくは勉強ができない』というタイトルを見て、私は「主人公は、勉強ができないことをどう思っているのだろう」と興味を持った。読み進めていくと、主人公の時田秀美は、私が想像していたような、卑屈な人物とは違っていた。むしろ堂々としていて、自分の考えをしっかり持っている少年だった。その姿に、私は少しずつ引き込まれていった。

④「普通」について考えるところから始める

私たちは普段、「勉強はしっかりするもの」「成績はよいほうがいい」と、当たり前のように考えている。でも、その「当たり前」は、本当に正しいのだろうか。『ぼくは勉強ができない』を読んで、私はそんな疑問を持つようになった。当たり前を疑うことの大切さを、この本は教えてくれる。

⑤読後の気持ちから始める

この本を読み終わって、私は「勉強ができること」と「人として優れていること」は同じではないのだと思った。主人公・時田秀美の考え方は、学校生活のなかで周りの人と自分を比べてしまう私に、別のものの見方を教えてくれた。読み終えたあとも、しばらく心に残り続ける作品だった。

題名の例×10

番号 題名の例 向いているテーマ
1 勉強ができるってどういうこと? 勉強と人間の価値
2 勉強だけでは決められない 勉強と人間の価値
3 人の価値は何で決まるのか 勉強と人間の価値
4 成績だけがすべてじゃない 勉強と人間の価値
5 自分らしく生きるということ 自分らしさ
6 周りと違ってもいい 自分らしさ
7 自分のものさしで考える 自分らしさ
8 「普通」って何だろう 自分らしさ
9 秀美から教えてもらったこと 読後の変化
10 勉強ができなくてもいい? 読後の変化

中学生なら「勉強ができるってどういうこと?」、高校生なら「人の価値は何で決まるのか」あたりが、特に使いやすいでしょう。

少し印象に残るタイトルにしたいなら、「『普通』って何だろう」もおすすめです。

振り返り

『ぼくは勉強ができない』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から例文、書き出し、題名まで、一通りご紹介してきました。

ポイントは、あらすじの紹介で終わらせず、秀美の考え方と自分自身の価値観を比べること。

勉強ができることと人間の価値、自分らしく生きること、秀美への共感と反発。

この3つを意識するだけで、感想文の深みは大きく変わってきます。

最初は難しく感じるかもしれませんが、テンプレートに沿って空欄を埋めていけば、きっとあなたらしい感想文が仕上がるはずです。

この記事が、あなたの読書感想文づくりの助けになれば嬉しいです。

自信を持って、書き上げてくださいね。

コメント