小手鞠るいさんが書いた『ひかる石のおはなし』の読書感想文を、これから書こうとしている皆さんへ。
この小説は、お母さんを亡くしてしまった男の子・楓が、ふしぎな光る石との出会いをきっかけに、少しずつ心を開いていく物語です。
悲しいテーマを扱っていますが、読み終えたあとはあたたかい気持ちになれる、そんな一冊なんですよ。
読書が趣味である私が、書き方・例文・題名・書き出しの作り方から、そのままコピペできるテンプレートまで、丁寧に解説していきますね。
小学生の皆さんが読書感想文をスムーズに書けるよう、この小説のテーマもわかりやすくまとめました。
読み終えるころには、きっと自分の言葉で感想文が書けるようになっているはずです。
『ひかる石のおはなし』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『ひかる石のおはなし』の読書感想文を書くとき、まず悩むのがあらすじの長さではないでしょうか。
結論から言うと、あらすじは長く書く必要はありません。
感想文の主役は、あらすじではなく「あなたの気持ち」。
ここでは、感想文の中に組み込みやすい200字前後のあらすじを、3つのタイプに分けてご紹介します。
そのままコピペして使ってもらってもかまいませんよ。
タイプ① シンプルにまとめる型
『ひかる石のおはなし』は、お母さんを亡くし言葉を失った男の子・楓が、道で見つけたふしぎな光る石と出会う物語です。石と話せるようになった楓は、お父さんとの会話をきっかけに、石や化石、命のつながりについて学んでいきます。やがて楓は少しずつ言葉を取り戻し、前を向いて生きていこうとする姿が描かれています。
タイプ② テーマを中心にまとめる型
『ひかる石のおはなし』は、大切な人を亡くした悲しみと、そこから立ち直っていく心の成長を描いた物語です。主人公の楓は、ひろった光る石とだけは話せるようになり、その石を通してお母さんとの思い出や、お父さんとの絆を少しずつ取り戻していきます。悲しみの中にもあたたかさがある、そんな一冊です。
タイプ③ 自分の感想につなげやすい型
『ひかる石のおはなし』は、主人公の楓がふしぎな光る石との出会いをきっかけに、本当に大切なものについて考えていく物語です。読んでいるうちに、私も自分にとっての大切なものについて、あらためて考えたくなりました。
『ひかる石のおはなし』の読書感想文の書き方
『ひかる石のおはなし』の読書感想文を書くうえで、重要なポイントは3つあります。
まずはこの3つを確認したうえで、穴埋め式のテンプレートを使って、実際に書き進めていきましょう。
この本の3つの大切なテーマ
読書感想文を書くときにいちばん困るのは、何を中心に書けばいいか分からないことではないでしょうか。
そこで、『ひかる石のおはなし』という小説を読むうえで、絶対に押さえておきたい3つのテーマをまとめました。
- ①ふしぎな光る石との出会い
- ②本当に大切なものへの気づき
- ③人を思いやる気持ちと成長
それぞれの場面を読んだとき、自分がどう感じたかをメモしておくのがおすすめです。
「驚いた」「切なかった」「じんとした」など、思いついた言葉をそのまま書き留めておくだけで大丈夫。
あとから読み返したとき、それが感想文の材料になってくれますよ。
なぜ「どう感じたか」がそんなに大切なのか、疑問に思う人もいるかもしれませんね。
それは、あらすじだけでは作品の紹介で終わってしまい、感想文にはならないからです。
皆さんの心が動いた瞬間こそが、感想文でいちばん伝えたい部分なんです。
①ふしぎな光る石との出会い
物語は、お母さんを亡くしてから誰とも話せなくなった楓が、帰り道でふしぎな石を見つける場面から動き出します。
暗いところでかすかに光るその石は、なんと楓に話しかけてくるのです。
この場面を読んだとき、私は「石がしゃべるなんて」と、おどろいた人も多いでしょう。
でも読み進めていくと、この石は楓にとって、久しぶりに素直な気持ちを話せる大切な相手なのだと分かってきます。
誰にも本音を言えなかった楓が、石にだけは少しずつ心を開いていく様子。
この場面を読んで、皆さんはどんな石だったら見つけてみたいと思いますか。
メモには、「もし自分だったら」という視点で感じたことを書いてみるといいでしょう。
②本当に大切なものへの気づき
楓が石と話しているところをお父さんに見つかる場面も、大きな見どころです。
お父さんは驚いた様子も見せず、化石や地球の歴史、そしてお母さんとの思い出をゆっくり語り始めます。
石には、昔の生き物や自然の記憶が眠っている、そんな話でした。
ここを読んで、私は本当に大切なものは、目に見えるものだけではないのだと感じました。
とはいえ、最初はただの石だと思っていたので、この見方の変化には少し驚かされます。
皆さんも、この場面を読んで「本当の宝物とは何だろう」と考えてみてください。
その答えをそのままメモに残すと、感想文にそのまま使えます。
③人を思いやる気持ちと成長
お父さんは、楓を無理に励まそうとせず、楓のペースに合わせて話を聞いていました。
久しぶりに楓の声を聞いたお父さんの顔が輝く場面では、私まで嬉しい気持ちになりました。
本当の優しさとは、相手のペースを大事にすることなのかもしれません。
楓はこの出来事をきっかけに、少しずつおしゃべりな男の子に変わっていきます。
皆さんの周りにも、無理に励まされるより、そばで話を聞いてほしいと感じた瞬間はありませんでしたか。
そのときの気持ちを思い出しながらメモしてみると、自分らしい感想文になりますよ。
穴埋め式テンプレート
ここからは、先ほどの3つのポイントを盛り込みながら書ける、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する仕組みです。
ステップごとに順番通り進めていきましょう。
STEP1 本を選んだ理由(50〜100字)
私が『ひかる石のおはなし』を読もうと思ったのは、( )と思ったからです。
読む前は、( )というお話だと思っていました。
STEP2 あらすじ(100〜150字)
『ひかる石のおはなし』は、主人公がひかる石との出会いをきっかけに、本当に大切なものは何かを少しずつ考えていく物語です。
人とのつながりや優しい気持ちの大切さを教えてくれるお話でした。
STEP3 一番心に残った場面(100〜150字)
私が一番心に残ったのは、( )の場面です。
その場面では、( )が描かれていました。
私は( )と思いました。
STEP4 本当に大切なものとは何か(150〜200字)
この本を読んで、私は本当に大切なものは( )だと思いました。
主人公は( )ことに気付きました。
私も( )を大切にしたいと思いました。
STEP5 人を思いやる気持ち(150〜200字)
この物語では、人を思いやる気持ちがたくさん出てきました。
私は( )の場面を読んで、とても温かい気持ちになりました。
私もこれからは( )ようにしたいです。
STEP6 自分の経験と結び付ける(100〜150字)
私にも( )という経験があります。
そのとき私は( )と思いました。
この本を読んで、( )ことが大切だと分かりました。
STEP7 まとめ(100〜150字)
『ひかる石のおはなし』を読んで、私は( )が一番心に残りました。
これからは( )ことを大切にして生活したいです。
この本を読んで、本当に大切なものについて考えることができました。
小学生向け『ひかる石のおはなし』の読書感想文の例文
ここからは『ひかる石のおはなし』の読書感想文の例文を、小学生向けにそれぞれの長さでご紹介します。
800字と1200字という2つの長さで書いてみました。
800字(原稿用紙2枚)
【題名】心の中で光るもの
私は『ひかる石のおはなし』を読んだ。主人公の楓は、お母さんを亡くしてから、誰とも話せなくなってしまった男の子だ。友だちに心ないことを言われて、ますます言葉を失ってしまう場面では、私も胸が痛くなった。
ある日、楓は道で不思議な光る石を見つける。その石は暗い場所でかすかに光り、楓に話しかけてくるのだ。最初にこの場面を読んだとき、私は「石がしゃべるなんて」と少し驚いた。でも読み進めるうちに、石は楓にとって、心を開ける初めての相手なのだと分かってきた。誰にも話せなかった楓が、石にだけは素直な気持ちを話せるようになっていく様子が、優しく描かれていた。
楓が石とだけは話せるようになる場面がとても印象に残った。誰にも言えなかった気持ちを、石にだけは打ち明けられる。私にも、家族には言いにくいことを、こっそり日記に書いたことがある。楓の気持ちが、少し分かる気がした。
お父さんが石について語る場面も好きだ。化石や地球の歴史の話を通して、お父さんとお母さんの思い出が語られる。石は、遠い昔の生き物や自然の記憶を持っている。そう考えると、楓が拾った石も、ただの石ではないように思えてくる。久しぶりに楓の声を聞いたお父さんの顔が輝く場面では、私まで嬉しい気持ちになった。
この本を読んで、私は本当に大切なものは目に見えるものだけではないと思った。楓にとっての石のように、誰にでも心の支えになるものがあるはずだ。私にとってそれは何だろうと考えると、家族や友だちとの時間なのかもしれない。楓が少しずつ心を開いていく姿を見て、人を思いやる気持ちの大切さも改めて感じた。
これからは、身近な人を思いやる気持ちを大事にしたい。楓のように、少しずつでも心を開いていけたらいいなと思う。悲しいことがあっても、支えてくれるものはきっとどこかにあるのだと信じたい。『ひかる石のおはなし』は、悲しみの中にもあたたかさを見つけられる、優しい物語だった。
1200字の小学生向け
【題名】ひかる石が教えてくれたこと
私は『ひかる石のおはなし』を読んだ。主人公の楓は、小学校に入る少し前にお母さんを亡くした男の子だ。そのショックで言葉を失い、友だちに心ないことを言われてからは、お父さんとも話せなくなってしまった。楓の家がずっと静かなままだったという場面を読んで、私は胸がぎゅっと苦しくなった。もし自分が楓の立場だったら、と考えると、とても他人事とは思えなかった。
物語が大きく動くのは、楓が学校からの帰り道で、不思議な光る石を見つける場面だ。暗いところでかすかに光るその石は、なんと楓に話しかけてくる。最初にこの場面を読んだとき、私は「石がしゃべるなんて」と正直かなり驚いた。でも読み進めるうちに、この石は楓にとって、久しぶりに素直な気持ちを話せる、大切な相手なのだと分かってきた。誰にも本音を言えなかった楓が、石にだけは少しずつ心を開いていく様子が、とても優しく描かれていたと思う。
私が一番印象に残ったのは、楓が石と話しているところをお父さんに見つかる場面だ。お父さんは驚いた様子も見せず、化石や地球の歴史、そしてお母さんとの思い出をゆっくり語り始める。石には昔の生き物や自然の記憶が眠っているという話を聞いて、私も一緒に胸がわくわくした。そして、久しぶりに楓の声を聞いたお父さんの顔が輝く場面では、私まで嬉しい気持ちになった。
この本を読んで、私は本当に大切なものは目に見えるものだけではないと感じた。楓にとっての石のように、誰にでも心の支えになるものがあるはずだ。私にとってそれは何だろうと考えてみると、家族と過ごすなんでもない時間や、友だちとのおしゃべりなのかもしれない。ふだんは意識していなかった分、この本を読んで少しはっとした。
また、楓とお父さんのやり取りを読んで、人を思いやる気持ちの大切さも改めて感じた。お父さんは楓を無理に励まそうとせず、楓のペースに合わせて話を聞いていた。私だったら、つい急いで元気づけようとしてしまうかもしれない。でも本当の優しさとは、相手のペースを大事にすることなのだと、この本から教わった気がする。友だちが元気のないときも、無理に励ますのではなく、そばで話を聞くことから始めてみたいと思った。
読んでいる間、私の気持ちは少し揺れ動いた。悲しい場面では切なくなったけれど、石とお父さんの話が出てくる場面では、あたたかい気持ちに変わっていく。とはいえ、悲しみがすっかりなくなるわけではないのだと思う。それでも、少しずつ前を向いていく楓の姿には、勇気づけられるものがあった。人はすぐに元気になれるわけではないし、時間をかけて少しずつ変わっていくものなのだと、この本を読んであらためて考えさせられた。
これからは、身近な人を思いやる気持ちを大事にしたい。そして楓のように、悲しいことがあっても、支えてくれるものはきっとどこかにあるのだと信じて過ごしたい。『ひかる石のおはなし』は、悲しみの中にもあたたかさを見つけられる、優しい物語だった。
書き出し例×5
①読後の感想から始める型
『ひかる石のおはなし』を読み終わったとき、私は「本当に大切なものは何だろう」と考えた。楓が光る石と出会い、少しずつ言葉を取り戻していく姿を読んでいるうちに、私も一緒に答えを探しているような気持ちになった。悲しい出来事から始まる物語だけど、読み終わるころには心があたたかくなっていた。この本には、大切なことに気づかせてくれる力があると思う。
②本を選んだ理由から始める型
私が『ひかる石のおはなし』を読もうと思ったのは、「ひかる石」という題名がとても不思議で、どんな物語なのか気になったからだ。読み始めてすぐ、主人公の楓が言葉を失っていることを知り、心がぎゅっと引き締まった。石と出会ってからの楓の変化を追いながら、私は少しずつこの物語に引き込まれていった。読んでよかったと、心から思える一冊だった。
③自分の経験から始める型
私にも、大切にしている物がいくつかある。でも『ひかる石のおはなし』を読んで、本当に大切なのは物そのものではないのかもしれないと気づいた。主人公の楓は、ひろった石との出会いをきっかけに、目に見えないものの大切さに気づいていく。私は自分の経験と重ねながら、楓の気持ちに寄り添うように読み進めた。読み終えたあと、自分の宝物についても、あらためて考えてみたくなった。
④疑問から始める型
「宝物って、何だろう。」私は『ひかる石のおはなし』を読んで、このことを何度も考えた。主人公の楓は、光る石との出会いを通して、本当に大切なものは何かを少しずつ見つけていく。私も楓と一緒に、答えを探しているような気持ちで読み進めた。読み終わったとき、その答えは一つではないのかもしれないと思った。
⑤テーマから始める型
人は毎日の生活の中で、いろいろな大切なものに出会っている。『ひかる石のおはなし』は、その「大切なもの」とは何かを、やさしく教えてくれる物語だ。お母さんを亡くした楓が、光る石との出会いを通して少しずつ心を開いていく姿には、静かな力強さがあった。読み終えたあと、私は自分の周りにある大切なものについて、じっくり考えてみたくなった。
題名の例×5
| 番号 | 題名の例 |
|---|---|
| 1 | 本当の宝物って何だろう |
| 2 | 心があたたかくなった一冊 |
| 3 | ひかる石が教えてくれたこと |
| 4 | 心の中で光るもの |
| 5 | 人を大切にする気持ち |
振り返り
ここまで、『ひかる石のおはなし』の読書感想文の書き方について、あらすじの型から例文まで、まとめてご紹介してきました。
あらすじは短くまとめること、そして「どう感じたか」を大切にすること。
この2つさえ押さえておけば、感想文づくりはぐっと楽になるはずです。
穴埋め式テンプレートを使えば、空欄を埋めていくだけで、感想文の形が自然に整っていきます。
難しく考えすぎず、まずは自分が心を動かされた場面を、素直に書いてみてください。
皆さんにも、きっと自分らしい、いい読書感想文が書けるはずです。
『ひかる石のおはなし』を読んだ皆さんの感想文が、素敵な仕上がりになりますように。
コメント