『卵の緒』の読書感想文|中学生と高校生の書き方と例文

『卵の緒』の読書感想文 感想

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卵の緒』の読書感想文は、書き方さえつかんでしまえば、意外とすらすら書けるものなんです。

この作品は瀬尾まいこさんのデビュー作で、坊っちゃん文学賞を受賞した名作。

「自分は捨て子かもしれない」と疑う小学生の育生と、とぼけた言動で息子を支える母・君子との日々を描いた、涙とユーモアが同居する物語です。

この記事では、書き方・例文・題名・書き出し・テンプレートといった、感想文づくりに欠かせない要素をぜんぶまとめてみました。

中学生・高校生の皆さんが、コピペに頼らず自分の言葉で感想文を仕上げられるよう、丁寧にサポートしていきますね。

『卵の緒』の読書感想文に使える「あらすじ」の型

『卵の緒』の読書感想文を書くとき、あらすじをどこまで詳しく書けばいいのか、迷ったことはありませんか?

結論から言うと、あらすじは200字前後に短くまとめるのが正解。

出来事を順番に説明するのではなく、「どんな物語か」がひと目で伝わる要約にすることが大切です。

ここでは、シーンごとに使い分けられる3パターンのあらすじをご用意しました。

タイプ①:作品紹介から入るあらすじ

『卵の緒』は、自分の出生に疑問を持った小学生の育生と、とぼけた言動で息子を支える母・君子の日常を描いた物語だ。へその緒を見せてもらえないことをきっかけに、育生は自分が捨て子ではないかと悩み始める。しかし母との何気ない毎日を通して、証というのは目に見える物ではないのだと、少しずつ気づいていく。血のつながりよりも心の絆こそが、親子の証なのだと教えてくれる作品だ。

タイプ②:テーマを中心にまとめるあらすじ

『卵の緒』は、親子の愛情や家族の絆、命の大切さについて描いた物語だ。主人公の育生は、自分の出生をめぐる疑問と向き合いながら、母・君子との日常の中で少しずつ成長していく。ユーモラスな会話劇の裏に、家族とは何かという深いテーマが隠れている。読み終えたあと、じんわりと温かい気持ちが残る一冊だ。

タイプ③:自分の気づきにつなげるあらすじ

『卵の緒』は、自分は捨て子かもしれないと疑う育生と、その母・君子の日常を描いた物語だ。育生の悩みは深刻だが、君子のとぼけた返答が、物語全体を軽やかな空気で包んでいる。読んでいるうちに、家族というのは血のつながりだけで決まるものではないと、自然に思わされる。当たり前だと思っていた日常が、実はとても尊いものだったと気づかせてくれる物語だ。

『卵の緒』の読書感想文の書き方

『卵の緒』の読書感想文を書くうえで、確認しておきたい重要な点は3つ。

この3点さえ押さえておけば、感想文の骨組みは自然と出来上がります。

下の見出しでは、まず3つのポイントを詳しく解説したあと、それを盛り込める穴埋め式テンプレートをご用意しました。

順番に読んでいけば、迷わず一本の感想文が書けるはずですよ。

絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント

『卵の緒』の読書感想文を書くなら、外せない要点が3つあります。

この3つは、作品の魅力がぎゅっと詰まった部分。

感想文に盛り込むだけで、内容にぐっと深みが出ますよ。

  1. 家族とは何か・親子の愛情
  2. 命のつながり・自分の存在
  3. 相手を思いやること・人との絆

この3つの要点について大事なのは、あらすじを説明することではなく「自分がどう感じたか」をメモしておくこと。

読みながら「あれ、ちょっと胸にきたな」と思った場面があったら、その都度スマホのメモ機能やノートの端に、一言で構わないので書き留めておきましょう。

「驚いた」「切なかった」「ちょっと嬉しかった」など、感情を表す言葉をそのまま書くのがコツです。

なぜこの作業が大切かというと、読書感想文というのは、あらすじの要約ではなく「自分の心がどう動いたか」を伝えるための文章だから。

先生や採点者が読みたいのは、ストーリーの説明ではなく、皆さんの感じ方そのものなんですよ。

①家族とは何か・親子の愛情

『卵の緒』の中心テーマは、まさに「家族とは何か」という問い。

育生は、自分の出生に疑問を抱きながらも、母・君子との生活の中で家族の意味を考えていきます。

読みながら、「家族は血のつながりだけで決まるのか」という点について、自分ならどう思うか、メモしておくと良いでしょう。

感謝の気持ちや、安心できる居場所としての家族について考えると、感想文に深みが出てきますよ。

②命のつながり・自分の存在

育生は、自分がどのように生まれ、育てられてきたのかを考え続けます。

その姿から、「命とは何か」「自分がここにいる意味」について考えさせられるはずです。

命というのは、多くの人に支えられて存在しているもの。

読みながら感じた「自分の存在の大切さ」や「生まれてきたことへの感謝」を、忘れずにメモしておいてください。

③相手を思いやること・人との絆

登場人物たちは、お互いを大切に思いながら行動しています。

その姿から、思いやりや信頼といった、人との絆について考えることができるでしょう。

家族だけでなく、友達や周りの人との関係にも当てはめて考えてみると、より自分らしい感想文になりますよ。

読んでいて「自分にも似た経験があるな」と思った瞬間があれば、それも立派な感想文のネタになります。

穴埋め式テンプレート

ここからは、先ほどの3つのポイントを自然に盛り込める、穴埋め式のテンプレートをご紹介します。

空欄を埋めていくだけで、一本の感想文が完成する仕組みです。

ぜひ活用してみてくださいね。

ステップ1:書き出し(本を選んだ理由・第一印象)

私は『卵の緒』を読んだ。

この本を選んだ理由は、(   )だったからだ。

読む前は、(   )という物語だと思っていた。

しかし読み終えると、(   )ということを一番強く感じた。

ステップ2:あらすじの紹介(100~150字)

『卵の緒』は、自分の出生に疑問を抱いた育生が、母・君子との日々を通して、本当の家族とは何かを少しずつ理解していく物語だ。

私は、(   )というテーマが特に印象に残った。

ステップ3:家族とは何か・親子の愛情

私が最も心を動かされたのは、(   )という場面だ。

この場面から、家族とは(   )存在なのだと思った。

私自身も、(   )という出来事を思い出した。

ステップ4:命のつながり・自分の存在

この作品では、命のつながりについても考えさせられた。

(   )という場面を読んで、命とは(   )ものなのだと感じた。

これからは、(   )という気持ちを大切にしたい。

ステップ5:相手を思いやること・人との絆

育生は、周りの人との関わりの中で少しずつ成長していく。

(   )という場面から、相手を思いやることは(   )ことにつながるのだと思った。

学校生活でも、(   )という経験があり、作品と重なった。

ステップ6:まとめ

私は『卵の緒』を読んで、(   )ということを学んだ。

これからは、(   )ということを大切にして生活したい。

この作品は、家族や命、人とのつながりについて、改めて考えさせてくれる一冊だった。

『卵の緒』の読書感想文の例文

ここからは、私が書いた『卵の緒』の読書感想文の例を、中学生と高校生、それぞれの文字数に合わせてご紹介します。

あくまで一例なので、そのままコピペするのではなく、自分の経験や考えを加えて書き直してみてくださいね。

1200字の中学生向け

【題名】血のつながりより大切なもの

私は『卵の緒』を読んだ。

読む前は、家族というのは血のつながりがあってこそ成り立つものだと、なんとなく思っていた。

しかし読み終えた今は、その考えが少し変わった気がする。

物語の主人公は、小学生の育生。

学校で「へその緒は親子をつなぐ証」だと教わったことをきっかけに、自分の出生に疑問を持つようになる。

母の君子に尋ねても、はぐらかされるばかり。

真面目な性格の育生は、証がないことに戸惑い、悩み続ける。

この書き出しには驚いた。

「僕は捨て子だ。」という一文から始まる物語なんて、なかなか出会わない。

しかし読み進めるうちに、この重いテーマが、君子のとぼけた言動によって、驚くほど軽やかに描かれていることに気づいた。

重い話なのに、なぜか読んでいて温かい気持ちになるのが不思議だった。

私が最も心を動かされたのは、母と息子の何気ない日常の場面だった。

君子は、育生の問いに真正面から答えることはしない。

それでも、腕まくりをして力いっぱい抱きしめる姿から、言葉よりも確かな愛情が伝わってくる。

証というのは、目に見える物ではなく、日々の関わりの中にあるのだと思った。

家族とは、いったい何だろう。

私はこの作品を読んで、その答えを自分なりに探すことになった。

血のつながりがあるかどうかより、そばにいて支え合うことの方が、ずっと大切なのかもしれない。

また、命についても考えさせられた。

育生がどのように生まれ、どんな思いで育てられてきたのか、その過程には多くの人の思いが重なっている。

私たちは一人で生きているわけではなく、誰かに支えられて今ここにいる。

そのことを、当たり前だと思ってはいけないと感じた。

命というのは、自分ひとりのものではなく、周りの人たちの思いが積み重なってできているものなのだと、改めて気づかされた。

さらに、人を思いやる気持ちの大切さにも触れられている。

育生も君子も、お互いの気持ちを想像しながら、時にすれ違い、時に支え合いながら生きている。

相手の立場に立って考えることの難しさと大切さを、この物語は静かに教えてくれる。

私は普段、家族に「ありがとう」と伝えることが少ない。

何かをしてもらっても、それが当然だと思ってしまうことがある。

でも一方で、この作品を読んでからは、その当たり前が実はとても尊いものなのだと考えるようになった。

どちらの気持ちも、私の中には正直まだ残っている。

『卵の緒』は、大きな事件が起こる話ではない。

しかし、だからこそ、家族の温かさや、日々の幸せの尊さがじんわりと伝わってくる。

派手な出来事がないからこそ、逆に自分の日常と重ねやすい物語だとも思った。

これから私は、家族と過ごす時間を今まで以上に大切にしたい。

そして、照れくさくても感謝の言葉を伝えられる人になりたいと思う。

この作品は、家族の愛情や命のつながりについて、静かに、しかし深く考えさせてくれる、大切な一冊になった。

2000字の高校生向け

【題名】証は目に見えなくても

私は『卵の緒』を読んだ。

この作品は家族というものの意味を静かに問いかけてくる小説だった。

主人公の育生は、小学生の頃、学校で「へその緒は親子の証」だと教わる。

それをきっかけに、自分の出生に疑いを持つようになり、母の君子にその証を求める。

しかし君子は、はぐらかすような態度を崩さない。

育生は次第に、自分は本当にこの母の子どもなのだろうかと悩み始める。

読み始めてすぐ、私はこの物語の重さに少し身構えた。

「僕は捨て子だ。」という書き出しは、あまりにも直接的で、正直かなり驚いた。

しかし読み進めていくうちに、そのシリアスなテーマが、君子のとぼけた言動によって、意外なほど軽やかに描かれていることに気づかされた。

私が特に印象に残ったのは、母と子の何気ない日常の描写である。

証を求める育生に対し、君子は「証って物質じゃないから目に見えないのよ」と答え、代わりに力いっぱい抱きしめてみせる。

理屈で納得したいはずの育生が、その体温の中で少しずつ安心していく様子に、私は胸を打たれた。

家族とは、いったい何によって成り立つのだろう。

私はこれまで、家族というのは生まれたときから決まっている、当たり前の存在だと考えていた。

しかしこの作品を読んで、その考えは少し揺らいだ。

血のつながりがあるかどうかよりも、日々どう関わり、どう思い合うかの方が、ずっと本質的なのかもしれない。

とはいえ、血縁を大切に思う気持ちも、決して否定されるべきものではないだろう。

両方の考えの間で、私は今も少し迷っている。

読み終えたあとも、この問いにきれいな答えは出せていない。

ただ、答えが一つに決まらないことこそが、家族というものの複雑さと豊かさを表しているのかもしれないと、今は思っている。

命のつながりについても、この作品は多くを考えさせてくれる。

育生がどのように生まれ、どんな経緯で育てられてきたのか、その背景には、いくつもの選択と思いが重なっている。

私たちは誰しも、自分の力だけで生きているわけではない。

多くの人の思いに支えられて、今この瞬間を生きている。

そのことを、この物語は静かに、しかし確かに伝えてくれる。

普段の生活の中で、自分がどれほど多くの人に支えられているか、意識することはあまりない。

しかしこの作品を読んだあとは、日常の小さな場面のひとつひとつに、誰かの気遣いが隠れているように感じられて、少し見え方が変わった。

さらに、相手を思いやる姿勢についても、多くの場面で描かれている。

君子は、育生の疑問に正面から答えることはしないが、その態度の裏には、息子を傷つけまいとする配慮があるようにも思えた。

育生もまた、母の様子をうかがいながら、聞いていいことと悪いことを、子どもなりに判断している。

お互いを思う気持ちが、時にすれ違いながらも、確かに存在しているのだと感じた。

私は友人関係の中で、相手の本音を知りたいと思う一方で、踏み込みすぎることをためらう場面がある。

育生と君子のやり取りを読みながら、そうした自分の経験と重なる部分が多くあることに気づき、少し驚いた。

私は高校生になり、進路や将来について、以前よりも真剣に考える機会が増えた。

自分という存在は何によって形づくられているのか、考え込むこともある。

そんな時期にこの作品に出会ったことで、自分らしさというのは、生まれや血筋だけで決まるものではなく、これまで関わってきた人々や積み重ねてきた経験によってつくられるのだと、改めて感じるようになった。

現代では、家族の形も多様になっている。

血縁だけでなく、さまざまな事情や選択によってつながる家族の形が、社会の中に当たり前のように存在している。

だからこそ、『卵の緒』が描く「心でつながる家族」という視点には、大きな意味があると思う。

家族とは、生まれによって一方的に決まるものではなく、お互いを大切に思い、支え合おうとする関係そのものなのではないだろうか。

私はこの作品を読んで、家族への見方が少し変わった。

家に帰れば誰かがいること、何気ない会話ができること、それは決して当たり前ではない。

その一つひとつに、もっと感謝しなければならないと思った。

忙しい毎日の中で、そうした感謝の気持ちをつい忘れてしまうこともある。

でも一方で、この作品を読んだ今なら、少しは素直にその気持ちを伝えられる気がしている。

『卵の緒』は、派手な展開のある物語ではない。

しかし、その静かな筆致の中には、人が生きていくうえで大切にすべきものが、たしかに描かれている。

私はこれから、自分を支えてくれる家族や周囲の人々への感謝を忘れずに過ごしたい。

そして、血のつながりだけにとらわれない「人との絆」を、これからの人生の中で、ひとつずつ丁寧に大切にしていきたいと思う。

書き出し例×5

感想文の書き出しに迷ったら、この5パターンから選んでみてください。

どれも200~300字程度なので、そのまま冒頭に使うこともできますよ。

①本を選んだ理由から始める

『卵の緒』という題名を見たとき、どんな物語なのだろうと興味を持った。

「卵」と「緒」という組み合わせに、少し不思議な響きを感じたからだ。

読み進めるうちに、これは家族の愛情や命の大切さについて、深く考えさせられる作品なのだと分かってきた。

ただの興味本位で手に取った一冊が、思いのほか自分の心に残る物語になった。

②自分の経験と結び付ける

私は普段、家族がそばにいることを当たり前だと思って生活している。

朝ごはんが用意されていること、帰る家があること、それらすべてが、実は当たり前ではないのかもしれない。

『卵の緒』を読んで、その当たり前がどれほど大切なものなのかを、改めて考えるようになった。

日常のありがたさに気づかせてくれる、そんな一冊だった。

③疑問から始める

「家族とは何だろう。」

『卵の緒』を読み終えたあと、私の頭に浮かんだのはこの問いだった。

血のつながりがあることだけが、家族の条件なのだろうか。

この作品は、そんな当たり前だと思っていた考え方に、静かに疑問を投げかけてくる物語だった。

④印象に残ったことから始める

『卵の緒』を読んで最も印象に残ったのは、主人公とお母さんとの関係だった。

とぼけた受け答えをする母親と、真面目に悩む息子。

そのやり取りは、どこかコミカルで、それでいて温かい。

何気ない毎日の中にある深い愛情が、読んでいてとても心に残った。

⑤学んだことから始める

私は『卵の緒』を読んで、家族とは支え合い、お互いを思いやる存在なのだということを学んだ。

血のつながりよりも、日々どう関わるかの方が、ずっと大切なのかもしれない。

そう思うと、普段はなかなか言えない「ありがとう」を、家族に伝えたくなった。

この作品は、そんな小さな気づきを与えてくれる一冊だった。

題名の例×5

題名は、本のタイトルをそのまま使うのではなく、自分が最も心に残ったテーマを言葉にすると、ぐっと印象的になります。

迷ったときは、以下の例を参考にしてみてください。

番号 題名の例
1 家族とは何だろう
2 当たり前の幸せに気づいて
3 命をつなぐ愛情
4 「ありがとう」を伝えたい
5 心でつながる家族

振り返り

ここまで、『卵の緒』の読書感想文について、あらすじの型・書き方・穴埋め式テンプレート・中学生と高校生それぞれの例文・書き出しと題名の例を紹介してきました。

正直なところ、この作品は派手な展開があるわけではありません。

しかし、だからこそ、自分自身の家族との関わりを重ね合わせやすい一冊だと、私は感じています。

読書感想文というのは、あらすじをきれいにまとめる作文ではなく、自分の心がどう動いたかを伝えるための文章です。

今回ご紹介したテンプレートや例文を参考にしながら、皆さんが感じたこと、気づいたことを、ぜひ自分の言葉で綴ってみてください。

コピペに頼らなくても、大丈夫。

この記事を読み終えた今の皆さんなら、きっと自分らしい、心のこもった読書感想文が書けるはずです。

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