『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文の例文や書き方を分かりやすく解説していきますよ。
この絵本は、ディー・ロミートさんが文を書き、ズユェ・チェンさんが絵を描いたノンフィクション。
身近なプラスチック・ストローを通じて環境問題とその解決策を学べるSDGsに結びついた作品ですね。
小学校低学年から読める内容で、約5000年前のストローの歴史から現代のプラスチックごみ問題、そして私たちにできる解決策まで丁寧に描かれています。
年間100冊以上の本を読む私が、小学生の皆さんが素晴らしい読書感想文を書けるよう、書き方のテンプレートや例文、そして書き出しから題名の付け方まで、しっかりとサポートしていきます。
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文を書くうえで大切な3つのポイント
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文を書く際には、以下の3つのポイントを必ず押さえておくことが重要です。
- プラスチックごみが海の生き物に与える深刻な影響
- 私たち一人ひとりにできる具体的な行動
- 環境問題解決への希望と未来への想い
これらのポイントを意識することで、ただの感想ではなく、環境問題について深く考えた質の高い読書感想文を書くことができるでしょう。
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきますね。
プラスチックごみが海の生き物に与える深刻な影響
『さようならプラスチック・ストロー』で最も印象的なのは、プラスチックごみが海の生き物たちにもたらす悲しい現実です。
この本では、ウミガメの鼻にストローが刺さってしまった事例や、魚や海鳥がプラスチックをエサと間違えて食べてしまう問題が描かれています。
読書感想文では、これらの場面を読んであなたがどんな気持ちになったかを素直に書くことが大切です。
「かわいそう」「悲しい」「怒りを感じた」など、心に浮かんだ感情をそのまま表現してください。
また、プラスチックが自然に分解されないという事実についても、その恐ろしさや深刻さをあなたなりの言葉で表現することで、読み手に強いメッセージを伝えることができるでしょう。
海の生き物たちの苦しみを自分のこととして感じ取り、それを文章にすることで、環境問題の重要性が伝わる感想文になります。
私たち一人ひとりにできる具体的な行動
この絵本の素晴らしいところは、問題を提示するだけでなく、解決策も示してくれることです。
9歳のマイロ・クレスさんが「ストローをなくそう」キャンペーンを始めた事例は、同じ小学生の皆さんにとって特に印象的だったのではないでしょうか。
読書感想文では、あなたが日常生活でできることを具体的に書いてみましょう。
ストローを断ること、マイストローを持参すること、家族や友達に環境問題について話すことなど、小さくても意味のある行動はたくさんあります。
「私にもできそう」「やってみたい」という前向きな気持ちを表現することで、読み手にも行動を起こしたいと思わせる力のある感想文になるでしょう。
また、4つのR（リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ）についても触れながら、環境にやさしい生活への決意を示すと良いですね。
環境問題解決への希望と未来への想い
『さようならプラスチック・ストロー』は、暗い話で終わるのではなく、希望に満ちたメッセージで読者を励ましてくれます。
紙や竹、シリコンなどの代替素材で作られたストローの存在や、世界中で環境を守るための取り組みが広がっていることなど、明るい未来への道筋が示されています。
読書感想文では、この希望的な内容についてもしっかりと書きましょう。
「一人ひとりの小さな行動が大きな変化につながる」という本のメッセージを受けて、あなたがどんな未来を描いているかを表現してください。
きれいな海で生き物たちが元気に暮らしている姿や、環境にやさしい社会になっている様子など、あなたの想像する理想的な未来を文章にしてみましょう。
このような前向きな締めくくりにすることで、読み手に希望と勇気を与える素晴らしい読書感想文になります。
読書感想文を書くために『さようならプラスチック・ストロー』を読みながらメモしたい3項目～環境問題に対してあなたが感じたこと～
読書感想文を書く際には、本を読みながら「あなたが感じたこと」をメモしておくことがとても重要です。
感情や気持ちの変化こそが、読書感想文の核となる部分だからです。
- ウミガメや海の生き物の苦しみを知った時の気持ち
- マイロさんの行動を知った時の驚きや感動
- 自分にもできることがあると気づいた時の心境
これらの感情をしっかりとメモしておくことで、あとで感想文を書く時に具体的で説得力のある文章を作ることができるでしょう。
それぞれの項目について、詳しく説明していきますね。
ウミガメや海の生き物の苦しみを知った時の気持ち
『さようならプラスチック・ストロー』を読んでいて、最も心を揺さぶられる場面の一つが、海の生き物たちが受けている被害を知る部分です。
特にウミガメの鼻にプラスチック・ストローが刺さってしまった画像や説明は、多くの読者にとって衝撃的な内容でしょう。
この場面を読んだ時、あなたはどんな気持ちになりましたか。
「痛そう」「かわいそう」「怒りを感じた」「人間がこんなひどいことをしているなんて知らなかった」など、様々な感情が湧いてきたはずです。
これらの生の感情をそのままメモしておくことが大切です。
また、魚や海鳥がプラスチックをエサと間違えて食べてしまう話についても、あなたがどう感じたかを記録しておきましょう。
こうした感情的な反応こそが、読書感想文に説得力と真実味を与える重要な要素になります。
マイロさんの行動を知った時の驚きや感動
9歳のマイロ・クレスさんが「ストローをなくそう」キャンペーンを始めたという話は、同じ小学生の皆さんにとって特に印象深い内容だったのではないでしょうか。
自分と同じくらいの年齢の子どもが、こんなに大きな問題に立ち向かっていることを知った時の気持ちを、ぜひメモしておいてください。
「すごい」「自分にもできるかも」「負けていられない」「勇気をもらった」など、様々な感情が湧いてきたと思います。
また、マイロさんの行動によって実際に多くの人がストローを使わなくなったという結果を知った時も、どんな気持ちになったでしょうか。
「一人の力でもこんなに変えられるんだ」「希望が持てた」「私もやってみたい」といった前向きな気持ちを感じたかもしれませんね。
これらの感情をしっかりと言葉にして記録しておくことで、あとで感想文を書く時に具体的で心のこもった文章を作ることができるでしょう。
自分にもできることがあると気づいた時の心境
『さようならプラスチック・ストロー』を読み進めていくと、私たち一人ひとりにできることがたくさんあることに気づかされます。
ストローを使わない、マイストローを持参する、家族や友達に環境問題について話すなど、身近でできることがたくさん紹介されています。
「自分にもできることがある」と気づいた瞬間の気持ちを、ぜひ詳しくメモしておいてください。
「やってみたい」「頑張ってみよう」「みんなにも教えてあげたい」「地球のために何かしたい」など、前向きな気持ちが湧いてきたはずです。
また、4つのR（リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ）について学んだ時も、どんなことを考えましたか。
「今まで何も考えずに捨てていた」「これからは気をつけよう」「家族みんなで取り組みたい」といった反省や決意の気持ちも、重要な感情の記録です。
これらの心境の変化をしっかりとメモしておくことで、環境問題に対する意識の変化と成長を表現した素晴らしい読書感想文を書くことができるでしょう。
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文のテンプレート
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文が楽に書けるようにテンプレートを作ってみました。
以下のステップ1～6に「自分が感じたこと」を当てはめると、自然と内容の濃い感想文に仕上がりますよ。
ステップ1：作品紹介を書く
- この本のタイトルと作者名を書く
- どんな内容の本か簡単に説明する
（例）「『さようならプラスチック・ストロー』は、プラスチックストローの歴史や環境問題をわかりやすく伝える絵本です。」
ステップ2：印象に残ったことを書く
- 本の中で特に心に残った話や場面を1～2つ挙げる
- そこから感じたことや考えたことを書く
（例）「海に流れたプラスチックストローが海の生きものに大きな影響を与えていることにびっくりしました。」
ステップ3：自分にできることを考える
- 本を読んで、自分ができそうな環境を守るための行動について考える
- 実際にやってみたいことを書く
（例）「これからはプラスチックストローを使わないように気をつけたいです。」
ステップ4：学んだことや気づきについて書く
- 環境問題の大切さや、身近なことが地球に影響していることに気づいたことを書く
- 本を読んでどう変わりたいか、自分の思いを書く
（例）「小さなことでもみんなで取り組めば、地球を守る力になるとわかりました。」
ステップ5：まとめと感想を書く
- 本を読んでよかったことや、周りの人にもすすめたい理由を書く
- 読後の気持ちや本の価値をまとめる
（例）「この本を読むことで環境問題について知ることができ、とても勉強になりました。みんなにも読んでほしいです。」
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文の例文（800字の小学生向け）
【題名】地球を守るために私ができること
私は『さようならプラスチック・ストロー』を読んで、とても考えさせられた。
この本を読む前まで、私は何も考えずにプラスチック・ストローを使っていた。飲み物を飲む時には当たり前のようにストローを使い、飲み終わったらそのままごみ箱に捨てていた。しかし、この本を読んで、そのストローがどれほど問題を引き起こしているかを知り、とてもショックを受けた。
一番心に残ったのは、ウミガメの鼻にプラスチック・ストローが刺さった話だった。その絵を見た時、胸が苦しくなった。「こんなにかわいそうなことになっているなんて知らなかった」と思い、人間が捨てたごみのせいで海の生き物が苦しんでいることに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。魚や海鳥がプラスチックをエサと間違えて食べる話も、とても悲しかった。プラスチックは自然に分解されないことも初めて知り、私たちが捨てたごみが永遠に地球を汚し続けることの恐ろしさを感じた。
でも、この本は悲しい話だけではなく、希望も教えてくれた。9歳のマイロさんが「ストローをなくそう」キャンペーンを始めた話を読んだ時、私はとても感動した。私と同じくらいの年の子どもが、こんな大きな問題に立ち向かっていることを知り、「私にもできることがあるはずだ」と思った。マイロさんの行動によって、多くの人がストローを使わなくなったことも知り、一人の力が大きな変化を生むことに驚いた。
この本を読んでから、私は生活を変えようと決心した。まず、ストローを使わないことから始めている。最初は少し飲みにくかったが、慣れれば全然平気だった。また、家族にもこの本の話をして、みんなでプラスチックごみを減らす努力をするようになった。エコバッグを持って買い物に行くことや、マイボトルを使うことも実践している。私一人の行動は小さいかもしれないが、それでも意味があると信じている。
『さようならプラスチック・ストロー』は、私に環境問題の深刻さと、私たちにできることの大切さを教えてくれた。これからも地球を守るために、私にできることを続けていきたいと思う。
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文の例文（1200字の小学生向け）
【題名】小さな行動が作る大きな変化
私が『さようならプラスチック・ストロー』を読んだきっかけは、学校の図書館で表紙の美しい絵に惹かれたからだった。最初は軽い気持ちで手に取ったが、読み終わった時には、私の環境問題に対する考え方が大きく変わっていた。この本は、プラスチック・ストローの歴史から現在の環境問題まで、とても分かりやすく教えてくれる絵本だった。
まず驚いたのは、ストローの歴史の長さだった。約5000年前の古代シュメール人が葦を使って作ったことから始まり、紙のストロー、そして現在のプラスチック・ストローまで、人々がずっと使い続けてきたことを知った。特に1950年代から大量に使われるようになった話は興味深かった。便利さの裏に、こんなに大きな問題が隠れていたなんて知らなかった。
最もショックを受けたのは、プラスチックごみが海の生き物に与えている被害だ。ウミガメの鼻にストローが刺さった絵を見た時、私は思わず「痛そう」と声を出してしまった。魚や海鳥がプラスチックをエサと間違えて食べる話も悲しかった。動物たちは何も悪くないのに、人間が捨てたごみで苦しんでいる。プラスチックが自然に分解されないことも知り、私が捨てたごみが何十年も地球に残ると思うと、人間の責任の重さを感じた。
しかし、この本の素晴らしいところは、絶望だけでなく希望も示してくれることだ。特に印象的だったのは、9歳のマイロ・クレスさんの話だ。私と同じ小学生が「ストローをなくそう」というキャンペーンを始め、大きな変化を生んだ。私も何かできるはずだと思った。そして、子どもでも行動すれば世界に影響を与えられるということを実感した。
この絵本を読んでから、私はさっそく生活を変えた。まずファストフードなどでストローを断ることがから始めた。すると家族も協力してくれるようになった。母は買い物で必ずエコバッグを使い、父は水筒を持参するようになった。弟も私の真似をしてストローを使わずに飲むようになった。学校でも友達に話し、クラスでできることを考えることもある。小さな行動かもしれないが意味があると信じている。
また、学んだ4つのR（リデュース・リユース・リサイクル・リフューズ）も日常で意識している。物を大切に使い、無駄を減らし、再利用できるものは再利用し、本当に必要でないものは断ることを心がけている。こうして少しずつでも行動を続けることで、私たちの生活や社会に良い影響を与えられると感じた。
『さようならプラスチック・ストロー』は、環境問題の深刻さと、私たち一人ひとりにできることの大切さを教えてくれた本だった。この本を読まなければ、私はずっと何も考えずにプラスチックを使い続けていただろう。でも今は違う。地球を守るためにできることを知り、実践している。これからも小さな行動を続け、いつか大きな変化につなげたいと思う。
振り返り
『さようならプラスチック・ストロー』の読書感想文について、書き方のポイントから具体的な例文まで詳しく解説してきました。
この絵本は環境問題という難しいテーマを扱っていますが、小学生の皆さんにも分かりやすく、そして感動的に描かれた素晴らしい作品です。
読書感想文を書く際には、まず海の生き物たちの苦しみを知った時の気持ち、次に自分にもできることがあると気づいた時の感動、そして未来への希望を込めた決意を表現することが大切です。
難しく考える必要はありません。
あなたが本を読んで感じた素直な気持ちを、自分の言葉で表現すればそれが一番良い読書感想文になるでしょう。
この記事で紹介したポイントやテンプレートを参考にしながら、ぜひ心のこもった素晴らしい読書感想文を書いてくださいね。
※『さようならプラスチック・ストロー』のあらすじはこちらで簡単にご紹介しています。
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