『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文、なにから書けばいいか迷っていませんか?
オトフリート・プロイスラーが書いたこの作品は、世界中で読み継がれているドイツの児童文学で、日本でも長く親しまれている名作です。
おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまうところから、カスパールとゼッペルという二人の男の子の大ぼうけんが始まります。
私は年間100冊以上の本を読む読書家なのですが、この『大どろぼうホッツェンプロッツ』は、子どもの頃に読んだときのドキドキを、今でもはっきり覚えている一冊です。
この記事では、感想文を書く予定の小学生の皆さんに向けて、書き方から例文、書き出し、題名まで、テンプレート形式で紹介していきますよ。
「あらすじをどう書けばいいか分からない」「テーマが見つからない」という悩みも、このページを読めばきっと解決できるはずです。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文を書くときは、まず本文の中に短いあらすじを入れる必要があります。
あらすじを長く書きすぎると、感想文なのにストーリー紹介だけで終わってしまうことも……。
ここでは200字前後にまとめた「あらすじの型」を3パターン紹介するので、自分の感想文に合うものを選んでくださいね。
タイプ①:コーヒーひきを中心にまとめる型
カスパールのおばあさんは、歌が流れる特別なコーヒーひきを大切にしていた。ある日、大どろぼうホッツェンプロッツがその家に押し入り、コーヒーひきを力ずくで奪ってしまう。怒ったカスパールと親友のゼッペルは、コーヒーひきを取り戻すために、自分たちでホッツェンプロッツを追いかける決意をする。
タイプ②:カスパールとゼッペルの視点でまとめる型
カスパールとゼッペルは、力ではなく知恵を使ってホッツェンプロッツに立ち向かおうとする。しかし作戦を見破られ、逆に捕まってしまい、二人は別々の場所に連れていかれてしまう。それでも二人はあきらめず、それぞれの場所で、脱出のチャンスをうかがい続ける。
タイプ③:友情と知恵をテーマにまとめる型
『大どろぼうホッツェンプロッツ』は、友情と知恵と勇気を描いた冒険物語です。力の強い大どろぼうを相手に、二人の少年は工夫を重ねながら立ち向かっていく。おたがいを信じ、協力し合う姿が、物語を通してえがかれています。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文の書き方
読書感想文の書き方に、決まった正解があるわけではありません。
とはいえ、押さえておくべきポイントを外してしまうと、あらすじの説明だけで終わる感想文になりがちなんですよね。
ここでは、必ず書いておきたい3つのポイントを確認したうえで、そのまま使える穴埋め式テンプレートを用意しました。
順番に沿って埋めていくだけで、まとまりのある感想文が完成する作りになっています。
小学生が書くべき3つのテーマやポイント
『大どろぼうホッツェンプロッツ』で読書感想文を書くなら、次の3つのポイントは外せません。
- ① ゼッペルとカスパールの友情
- ② 勇気だけではなく「知恵」を使って立ち向かうこと
- ③ 怖くてもあきらめず、困難に立ち向かう勇気
この3つは、いずれも作品の中心にあるテーマ。
それぞれについて「自分はどう感じたか」をメモしておくと、感想文がぐっと書きやすくなります。
メモの仕方は簡単で、ノートやスマホのメモ帳に「場面」と「感じたこと」をセットで書くだけでOKです。
たとえば「帽子を交換する場面→この工夫が後で役立ちそうでワクワクした」というように、短くていいので書き出してみましょう。
なぜ「どう感じたか」のメモが大事なのかというと、読書感想文で一番評価されるのは、あらすじの正確さではなく、あなた自身の気持ちだからです。
同じ場面を読んでも、感じ方は人それぞれ。
だからこそ、自分だけの感想が、そのまま感想文の一番の魅力になるんですね。
①ゼッペルとカスパールの友情
二人はホッツェンプロッツに立ち向かう中で、お互いに協力し合います。
一人では難しいことでも、友達と力を合わせることで乗り越えられることが描かれているんですね。
友達と協力して何かをやり遂げた経験、皆さんにもありませんか?
困ったときに助けてくれる友達の大切さについて、この本を通して考えてみてください。
②勇気だけではなく「知恵」を使って立ち向かうこと
ホッツェンプロッツは大どろぼうなので、子どもたちが力だけで勝つのは簡単ではありません。
そこで二人は、いろいろと考えたり工夫したりしながら、困難を乗り越えようとします。
「強い=勝つ」とは限らないのではないか、この本を読みながら考えてみましょう。
困ったときに頭を使って考えることの大切さが、じんわり伝わってくる作品です。
③怖くてもあきらめず、困難に立ち向かう勇気
ゼッペルとカスパールは、相手が大どろぼうだと分かっていても、何とかしようとします。
二人は怖くなかったのか、なぜ逃げずに行動できたのか、考えてみると感想文の材料が見つかるはずです。
勇気とは、怖くないことではなく、怖くても行動することなのではないか。
自分なら同じことができるか、ぜひ想像してみてくださいね。
穴埋め式テンプレート
ここからは、3つのポイントを盛り込んだ穴埋め式テンプレートを、ステップごとに紹介します。
空欄を埋めていくだけで、感想文の骨組みが完成する作りになっていますよ。
STEP1 この本を選んだ理由
私が『大どろぼうホッツェンプロッツ』を選んだ理由は、( )です。
「大どろぼう」というタイトルを見て、( )というお話だと思い、読んでみたいと思いました。
読む前は、( )ような物語だと思っていました。
STEP2 簡単なあらすじ
この物語には、ゼッペルとカスパールという二人の少年が登場します。
ある日、二人の大切な( )が、大どろぼうホッツェンプロッツに奪われてしまいます。
二人は( )を取り戻すために、ホッツェンプロッツを追いかけることにします。
しかし、相手は( )なので、簡単にはうまくいきません。
STEP3 一番おもしろかった場面
私が一番おもしろいと思った場面は、( )です。
その場面では、( )ということが起こります。
私はそのとき、(笑ってしまった/びっくりした/ドキドキした/ )です。
STEP4 友情について考えたこと
私が一つ目に大切だと思ったことは「友情」です。
ゼッペルとカスパールは、( )ということがあっても、二人で協力します。
私にも、( )という友達がいます。
この本を読んで、友達とは( )存在なのだと思いました。
STEP5 知恵と工夫について考えたこと
二つ目に大切だと思ったことは「知恵と工夫」です。
ホッツェンプロッツは( )ので、二人が力だけで勝つのは簡単ではありません。
私はこの場面を読んで、困ったときには( )ことが大切なのだと思いました。
STEP6 勇気について考えたこと
三つ目に大切だと思ったことは「勇気」です。
ゼッペルとカスパールは、きっと怖かったと思いますが、( )ために行動しました。
私は二人の姿を見て、勇気とは( )なのではないかと思いました。
STEP7 これからの自分について
この本を読んで、私はこれから( )ことを大切にしたいです。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読んで、私は( )ことの大切さを学びました。
私もこれから、友達と( )ながら、いろいろなことに挑戦したいと思います。
小学生向けの『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文の例文
ここからは、実際にテンプレートを使って書いた『大どろぼうホッツェンプロッツ』の感想文の例文を紹介します。
800字と1200字、それぞれの長さでまとめてみたので、参考にしてみてくださいね。
800字(小学1~2年生向け)
【題名】ゼッペルとカスパールの友じょう
私は「大どろぼうホッツェンプロッツ」を読んだ。
主人公は、カスパールとゼッペルという、なかよしの男の子二人だ。
ある日、カスパールのおばあさんが大切にしていたコーヒーひきを、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまう。
そのコーヒーひきは、ハンドルを回すと歌まで流れる、特別なコーヒーひきだった。
私はこの場面を読んで、とても悲しい気持ちになった。
おばあさんの大切なものを勝手に盗むなんて、ひどいと思ったからだ。
カスパールとゼッペルは、警察にまかせるのではなく、自分たちでホッツェンプロッツを追いかけることに決める。
二人が作戦を立てる場面を読んで、私はドキドキした。
でも、ホッツェンプロッツは思っていたよりずっと頭が良くて、二人の作戦はうまくいかない。
それどころか、反対につかまってしまう。
私はこの展開に、びっくりした。
てっきり作戦がうまくいくと思っていたからだ。
つかまる前に、カスパールとゼッペルは自分たちの帽子を交かんする。
この工夫が、あとで役に立つのかもしれないと思うと、続きが気になって仕方なかった。
つかまったあとも、二人はあきらめなかった。
はなればなれになっても、おたがいのことを心配しながら、自分にできることを考え続ける。
私はこの姿を読んで、二人の友じょうの強さを感じた。
自分だけ助かろうとせず、相手のことも考えられるのは、すごいことだと思う。
私にも、いっしょに遊ぶ友だちがいる。
もし友だちがこまっていたら、私も助けたいと思った。
ホッツェンプロッツは力も強くて、こわい大どろぼうだ。
でも、カスパールとゼッペルは、力ではなく知えを使って立ち向かおうとする。
私はそこがいちばんかっこいいと思った。
この本を読んで、こわいことがあっても、あきらめずに考えることが大切なのだと分かった。
私もこれから、こまったことがあったときは、友だちと協力して乗りこえたいと思う。
1200字(小学3~4年生向け)
【題名】知えと勇気で立ち向かった二人
私は「大どろぼうホッツェンプロッツ」を読んだ。
主人公は、カスパールとゼッペルという、なかよしの男の子二人だ。
ある日、カスパールのおばあさんが大切にしていたコーヒーひきを、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまう。
そのコーヒーひきは、ハンドルを回すと歌まで流れる、特別なコーヒーひきだった。
私はこの場面を読んで、とても悲しい気持ちになった。
おばあさんの大切なものを、力ずくで奪っていくホッツェンプロッツに、腹が立って仕方なかったからだ。
カスパールとゼッペルは、警察にまかせるのではなく、自分たちでホッツェンプロッツを追いかけることに決める。
二人が知えをしぼって作戦を立てる場面を読んで、私はドキドキした。
でも、ホッツェンプロッツは思っていたよりずっと頭が良くて、二人の作戦はあっさり見やぶられてしまう。
それどころか、反対につかまってしまうのだ。
私はこの展開に、びっくりしてしまった。
てっきり作戦がうまくいくと思っていたからだ。
つかまる前に、カスパールとゼッペルは自分たちの帽子を交かんする。
赤い帽子と青い帽子を交かんしておくことで、あとで何かの役に立つのかもしれないと思うと、続きが気になって仕方なかった。
つかまったあと、二人はそれぞれちがう場所に連れていかれてしまう。
はなればなれになっても、二人はあきらめなかった。
おたがいのことを心配しながら、自分にできることを考え続けるのだ。
私はこの姿を読んで、二人の友じょうの強さを感じた。
自分だけ助かろうとせず、相手のことも考えられるのは、すごいことだと思う。
私にも、いっしょに遊ぶ友だちがいる。
もし友だちがこまっていたら、私も助けたいと思った。
そう考えると、少しうれしい気持ちにもなった。
ホッツェンプロッツは力も強くて、こわい大どろぼうだ。
でも一方で、食べ物にこだわったりするところもあって、どこかにくめない人物にも見えた。
こわいだけの悪者ではないところが、この本のおもしろいところだと思う。
カスパールとゼッペルは、力ではなく知えを使って立ち向かおうとする。
私はそこがいちばんかっこいいと思った。
強い相手だからといって、力で勝とうとしないところが、二人らしいと感じたからだ。
町の中では、けいさつのディンペルモーザー警部もホッツェンプロッツを追いかけている。
でも、なかなか見つけられず、少し頼りない場面もある。
とはいえ、最後には少年たちの力も借りながら、事けんに立ち向かっていく。
私はこの本を読んで、こわいことがあっても、あきらめずに考えることが大切なのだと分かった。
一人でむずかしいことも、友だちと協力すれば、乗りこえられることがあるのだと思う。
私もこれから、こまったことがあったときは、友だちと相談しながら乗りこえたいと思う。
そして、こわいと感じても、すぐに逃げるのではなく、まず知えをしぼって考えるようにしたい。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」は、友じょうと知えと勇気の大切さを、私に教えてくれた一冊だ。
書き出し例×5
「どう書き始めればいいか分からない」という人のために、書き出しのパターンを5つ紹介します。
気に入ったものがあれば、そのまま使ってもらってもOKです。
①ワクワク感から始める
『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読み始めて、私はすぐに物語の世界に引き込まれた。
大どろぼうが登場して、ゼッペルとカスパールが立ち向かっていく展開がとてもおもしろく、「この二人はどうなるのだろう」と、次のページをどんどん読みたくなった。
②タイトルから始める
「大どろぼう」と聞くと、私は怖くて悪い人を想像する。
でも、『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読んでみると、ただ怖いだけのお話ではなかった。
ゼッペルとカスパールの行動を読んで、私は友達と協力することや、勇気を出して行動することについて考えた。
③「自分だったら?」から始める
もし私の大切なものを大どろぼうに盗まれたら、私はどうするだろう。
怖くなって何もできなくなるかもしれない。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』のゼッペルとカスパールは、そんな私なら逃げてしまいそうな相手に立ち向かう。
二人の姿を見て、私は「勇気」について考えた。
④友情から始める
私には、困ったときに相談できる友達がいる。
いつも一緒に遊んでいるだけでなく、困ったときに助け合える友達がいることは、とても心強いことだと思う。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読んで、ゼッペルとカスパールの友情を見ながら、私は改めて友達の大切さを感じた。
⑤知恵と工夫から始める
強い相手に勝つためには、強い力が必要だと思っていた。
でも、『大どろぼうホッツェンプロッツ』を読んで、その考えが少し変わった。
ゼッペルとカスパールは、力だけではなく、二人で考えたり工夫したりしながら困難に立ち向かう。
私は二人の姿から、困ったときこそ考えることが大切なのだと感じた。
題名の例×10
感想文の顔になる題名。
迷ったときは、以下の10個から選んでみてください。
| No. | 題名 |
|---|---|
| 1 | 大どろぼうに立ち向かった二人の勇気 |
| 2 | 友達と力を合わせるということ |
| 3 | ゼッペルとカスパールの勇気 |
| 4 | 知恵と勇気で大どろぼうに挑戦! |
| 5 | ぼくも勇気を出してみたい |
| 6 | 友達がいるからできること |
| 7 | あきらめない二人から学んだこと |
| 8 | 困ったときこそ、よく考える |
| 9 | 私にとっての「勇気」とは |
| 10 | 大どろぼうより強かった二人の友情 |
小学校低学年なら「知恵と勇気で大どろぼうに挑戦!」、中学年なら「友達と力を合わせるということ」あたりが特におすすめですよ。
振り返り
『大どろぼうホッツェンプロッツ』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、テンプレート、例文、書き出し、題名まで一気に紹介してきました。
正直、冒険の場面が多い作品なので、あらすじをまとめるのが大変だと感じる人も多いはず。
でも一方で、友情、知恵と工夫、勇気という3つのポイントさえ押さえれば、意外とすんなり書けてしまう作品でもあります。
テンプレートの空欄を埋めながら、自分の言葉で気持ちを書き足していけば、あなただけのオリジナルな感想文が完成するはずです。
まずは一文字ずつ、自分の気持ちを言葉にしてみることから始めてみませんか?
この記事が皆さんの感想文づくりの助けになれば嬉しいです。
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