『成瀬は天下を取りにいく』のあらすじを簡単に※ネタバレなし

『成瀬は天下を取りに行く』のあらすじ あらすじ

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成瀬あかりが目標に向かって突き進む『成瀬は天下を取りにいく』。

2024年に本屋大賞を受賞した話題の作品です。

今回は、この物語のあらすじを「50文字」「100文字」「200文字」「400文字」「600文字」と5段階でまとめてみました。

簡単に短くまとめたものから、詳しくまとめたものまで、よりどりみどり。

それにくわえて登場人物の紹介や、読了時間、どんな人向けの小説なのかもくわしくお伝えしていきます。

当記事のあらすじは「ネタバレなし」でお届けします。

『成瀬は天下を取りにいく』の短い50文字のあらすじ

中2の成瀬あかりは閉店する西武に通い詰め、高校では島崎と漫才コンビを結成。だが島崎の東京転居が迫り…

『成瀬は天下を取りにいく』の簡単な100文字のあらすじ

中学2年の成瀬あかりは、閉店する西武に通い詰める夏を過ごす。高校に進学すると幼なじみの島崎と漫才コンビを結成してM-1を目指したり、かるた大会では恋も芽生える。だが高3の夏には島崎の東京転居が決まり…

『成瀬は天下を取りにいく』の中間の200文字のあらすじ

14歳の成瀬あかりは閉店を控える西武大津店にライオンズのユニホーム姿で通い続けるが、閉店日は祖母の葬儀で欠席し、親友の島崎が代わりに訪れる。二人は漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成する一方、会社員の稲枝敬太は失踪した旧友タクローを探し始める。

膳所高校に進学した成瀬は、かるた大会で西浦航一郎と出会い、「ゼゼカラ」は夏祭りの司会を務めるが、高3の夏、島崎の東京転居が決まり、成瀬は受験勉強に身が入らなくなる。

『成瀬は天下を取りにいく』の詳しい400文字のあらすじ

14歳の中学生・成瀬あかりは、幼馴染の島崎みゆきに「この夏を西武に捧げる」と宣言し、閉店を控える西武大津店に西武ライオンズのユニホーム姿で毎日通い始める。地元番組への出演を目指すも叶わず、夏休みが終わっても通い続けるが、閉店日は祖母の葬儀で欠席し、代わりに島崎が訪れることになる。

その後、成瀬は島崎と漫才コンビ「ゼゼカラ」を結成しM-1出場を目指す一方、大阪のWeb会社員・稲枝敬太は、西武大津店の閉店をきっかけに、旧友タクローを探すためのWebサイトを立ち上げる。閉店日に屋上で会う約束のメッセージを受け取った敬太は、期待を胸に待ち合わせ場所へ向かう。

膳所高校に進学した成瀬は、苦手な大貫かえでとクラスメートになり、かるた大会で出会った広島の西浦航一郎とデートすることに。高校生の「ゼゼカラ」は夏祭りの司会を務めるが、高校3年の夏、島崎の東京転居が決まり、成瀬は受験勉強に集中できなくなってしまう。

『成瀬は天下を取りにいく』の長めの600文字あらすじ(ネタバレなし)

14歳の中学生・成瀬あかりは、幼馴染の島崎みゆきに「この夏を西武に捧げる」と宣言し、さる事情から閉店を控える西武大津店に西武ライオンズのユニホームを着て毎日通い始める。地元番組の生中継に映ることを目指すも、テレビ局は彼女を避けるように放送を続ける。夏休みが終わっても通い続けた成瀬だが、閉店日は祖母の葬儀で欠席し、代わりに島崎が訪れることになる。

その後、成瀬は「お笑いの頂点を目指す」と宣言し、島崎と共に「ゼゼカラ」という漫才コンビを結成。M-1グランプリへの出場を決め、さらに学校の文化祭での発表も計画する。

一方、大阪のWeb会社に勤める稲枝敬太は、西武大津店の閉店をSNSで知り、旧友の吉嶺マサルと共に店を訪れる。そこで同級生たちと再会し、同窓会を企画するも延期となってしまう。敬太は小学6年の冬に転校した旧友タクローを探すためのWebサイトを制作。閉店日に屋上で会う約束のメッセージを受け取る。

膳所高校に進学した成瀬は、中学時代に苦手だった大貫かえでと同じクラスになり、坊主頭姿で現れる。全国高校かるた大会で広島から来た西浦航一郎は成瀬に一目惚れし、琵琶湖クルーズにデートを申し込む。

高校生になった「ゼゼカラ」は、吉嶺マサルのスカウトで地元夏祭りの総合司会を務めるようになる。しかし高校3年の夏、島崎から東京への転居と進学の報告を受けた成瀬は、受験勉強に身が入らなくなってしまうのだった。

『成瀬は天下を取りにいく』のあらすじを理解するための用語解説

用語 解説
膳所(ぜぜ) 滋賀県大津市にある地域。
成瀬の主な生活圏であり、物語の舞台となることが多い。
西武大津店 滋賀県大津市にあった百貨店。
成瀬が閉店前に毎日通い、テレビ中継に映り込もうとした場所。
ゼゼカラ 成瀬と島崎が組んだ漫才コンビ名。
「膳所から来ました」に由来。
ミシガン 琵琶湖を周遊するエンターテインメントクルーズ船。
成瀬がたびたび乗船する。
近江神宮 滋賀県大津市にある神社。
かるたの聖地としても知られ、
成瀬が競技かるたに取り組む舞台となる。
競技かるた 小倉百人一首を用いた競技。
成瀬が高校で熱中する活動の一つ。
ときめき坂 滋賀県大津市にある坂。
成瀬がパトロールと称して歩いている場所。
M-1グランプリ 漫才の日本一を決める大会(テレビ番組)。

※『成瀬は天下を取りにいく』の解説はこちらでどうぞ。

『成瀬は天下を取りにいく』の解説!10代の心に響く理由を考察
『成瀬は天下を取りにいく』を読んでも理解できなかった疑問を解決します。「天下を取る」の意味、成瀬の行動原理、若者に響く理由など、作品の深層を読書家の視点で丁寧に解説しています。

『成瀬は天下を取りにいく』の主要登場人物

『成瀬は天下を取りにいく』を彩る魅力的な登場人物たちをご紹介しますね。

名前 人物紹介
成瀬 あかり 主人公。
興味の赴くままに突き進む個性的な女の子。
周りから「変わった子」と思われても気にしない
島崎 みゆき 成瀬の幼なじみ。
成瀬を見守るのが自分の役目だと思っている優しい女の子
大貫 かえで 成瀬の高校の同級生。
以前は苦手意識があったけれど、
少しずつ関係が変化していく
西浦 航一郎 広島の高校生。
かるた大会で成瀬に一目惚れする純粋な男の子

『成瀬は天下を取りにいく』の文字数と読了時間

『成瀬は天下を取りにいく』を読むのにどのくらい時間がかかるのか、目安をお伝えしますね。

項目 内容
ページ数 208ページ(新潮社
推定文字数 約124,800文字
(1ページ600文字として計算)
予想読了時間 約4時間10分
(1分間に500文字を読むペースで計算)

『成瀬は天下を取りにいく』を読んだ私の感想

『成瀬は天下を取りにいく』を読み終えて、なんだか心がほんのりあたたかく、肩の力が思いきり抜けてしまいました。

この小説、派手さや大きな事件とは無縁ですが、「自分らしく生きるって、意外とすごく良いものだな」と静かに実感できる一冊です。

主人公の成瀬は、好きなこと、やってみたいことに素直に飛び込んでいきます。

たとえば「西武大津店」に毎日通うという、周りから見ればちょっと変わったチャレンジも、成瀬にとってはただの“やってみたいからやる”だけ。

一歩一歩を気負わず進む姿には、思わず「それでいいんだよなぁ」とうなずいてしまいました。

自分も若いころは妙に型を気にして、小さな楽しさや挑戦を見送っていたなあと少し照れくさくなります。

でも成瀬みたいに、特別じゃない日々のなかで自分の気持ちに正直になれたら、それってすごく自由で幸せなことなんだと気づかされます。

200歳まで生きてみたい、なんてセリフも、ただのおふざけじゃなくて、「もっと好きなようにやっていい」という前向きな後押しみたいに感じました。

気がつけば、読み終えた今の自分にも、ちょっとだけチャレンジしてみたくなる軽さが残っていました。

若い人にももちろんおすすめですが、むしろ日々にちょっぴりお疲れ気味な大人世代こそ、深呼吸するみたいな気持ちで一度手に取ってみてほしいです。

変に気張らず、ふっと笑って、今を楽しむヒントが一つくれる本でしたね。

※『成瀬は天下を取りにいく』の読書感想文の書き方と例文はこちらでご紹介しています。

『成瀬は天下を取りにいく』の読書感想文!小中高生の例文と書き方
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『成瀬は天下を取りにいく』はこんな人におすすめ

『成瀬は天下を取りにいく』は、以下のような方にぴったりの作品ですよ。

  • 自分の夢や目標に向かって頑張りたい人
  • 周りと違うことを気にせず、自分らしく生きたい人
  • 青春時代の輝かしい思い出を振り返りたい人
  • 地方都市を舞台にした温かな物語が好きな人

『成瀬は天下を取りにいく』のどんなところが面白いかは、以下の記事にて解説しています。

『成瀬は天下を取りにいく』はなぜ人気?面白いところ3選!
『成瀬は天下を取りにいく』はなぜ人気?具体的に面白いところとして、予測不能な主人公の行動と共感できる地元愛、漫才シーンや最終章の本音シーンなど、名場面もたっぷり紹介します。

『成瀬は天下を取りにいく』に似た小説4選

『成瀬は天下を取りにいく』を楽しんだ方におすすめの小説をご紹介しますね。

『コンビニ人間』村田沙耶香

主人公が自分らしい生き方を探す姿が印象的な作品です。

ユーモアを交えながら深いテーマに迫るところが『成瀬は天下を取りに行く』と共通しています。

『コンビニ人間』のあらすじを短く簡単に&詳しく※ネタバレなし
『コンビニ人間』のあらすじを簡単に短く&詳しく解説。村田沙耶香の芥川賞受賞作のストーリーや登場人物、感想をネタバレなしでご紹介。読書感想文を書く学生さんにも役立つ内容です。

『カラフル』森絵都

魂の成長を描いた物語で、生き方や選択について考えさせられる作品です。

人生の岐路に立つ若者を描く点が『成瀬は天下を取りに行く』に通じます。

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森絵都の小説『カラフル』のあらすじを簡単に短く、また詳しく様々な長さで紹介。他者の人生を生きることで見えてくる「生きる意味」とは?感動のストーリーを読書感想文執筆のポイントもあわせて解説します。

『リカバリーカバヒコ』青山美智子

登場人物たちの関係性が徐々に絡み合う連作短編集です。

温かみのある筆致が『成瀬は天下を取りに行く』と似ています。

『武士道シックスティーン』誉田哲也

剣道に打ち込む高校生を描いた青春小説です。

主人公の個性的な性格や現代的な描写が『成瀬は天下を取りに行く』と共通点を持ちます。

振り返り

自分の道を突き進む成瀬あかりの姿は、暗いニュースが多い今だからこそ、読者の心に勇気と元気をまっすぐに届けてくれますね。

中学生から高校生までの青春期を舞台に、笑いあり、涙あり、恋ありの温かな物語が描かれています。

読了後は、なんだかふわふわした気持ちになれる、そんな素敵な1冊でしたね。

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