『エルマーとりゅう』の読書感想文の書き方と例文を小学生の皆さんにご紹介します。
この作品は、ルース・スタイルス・ガネットが書いた「エルマーのぼうけん」シリーズの続編。
主人公の9歳の男の子エルマーが、りゅうの子どもと一緒にどうぶつ島を脱出し、帰り道でカナリヤ島に立ち寄って新たな冒険を繰り広げる物語ですね。
この記事では、読書が趣味で年間100冊以上の本を読む私が、読書感想文の書き方から具体的な例文まで、コピペではない皆さんオリジナルの感想文が書けるようにテンプレートを用意しました。
書き出しから題名の付け方まで、小学生の皆さんが迷わずに感想文を完成できるよう丁寧に解説していきますよ。
『エルマーとりゅう』の読書感想文に書くべき3つのポイント
『エルマーとりゅう』の読書感想文を書くときに必ず含めたい重要なポイントが3つあります。
これらのポイントを意識して読むことで、より深い感想文が書けるようになりますよ。
- エルマーの優しさと成長について
- 人間と動物の価値観の違いについて
- 家族の大切さについて
それぞれのポイントを読みながら、自分がどう感じたかをメモしておくことが大切です。
感想文を書くときに、そのメモを見返すことで自分の気持ちを思い出せますからね。
では、3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
エルマーの優しさと成長
エルマーは最初、りゅうを助けるという目的で冒険を始めました。
でも、カナリヤ島に不時着したとき、カナリヤたちが「知りたがり病」で困っているのを見て、自分から進んで助けようとします。
これは、エルマーがもともと持っている優しい心を表していますね。
困っている人を見過ごせない、そんなエルマーの性格がよく分かる場面です。
また、エルマーはカナリヤ島での冒険を通して、いろいろなことを学びます。
宝箱の中身を見つけたり、カナリヤの王様の悩みを解決したりする中で、エルマー自身も成長していくのです。
皆さんも、エルマーがどんなふうに優しさを見せているか、どんなところで成長しているかを考えながら読んでみてください。
そして、自分だったらエルマーと同じようにできるかな、と想像してみることも大切ですよ。
人間と動物の価値観の違い
カナリヤ島で見つかった宝箱の中身は、人間にとっては価値があるものでした。
金貨や純銀のハーモニカ、金の時計などが入っていましたね。
でも、カナリヤにとっては使い道がないものばかりだったのです。
食器セットがあっても、カナリヤは手がないから使えません。
時計があっても、時間を気にして生活する必要がないのです。
ところが、カナリヤの王様は金貨を見て「金持ちになれる」と喜びました。
これは、人間の価値観を真似しようとしているからですね。
一方で、エルマーはハーモニカをお父さんへのプレゼントに選びました。
金貨の方が高価なのに、なぜハーモニカを選んだのでしょうか。
それは、ハーモニカの音色や、プレゼントに込めた気持ちの方が大切だと思ったからです。
このエピソードから、本当の豊かさとは何かを考えることができますね。
お金や物よりも、心のつながりや思いやりの方が価値があることを、エルマーは教えてくれています。
家族の大切さ
エルマーの冒険は、家に帰ることで終わります。
どんなに楽しい冒険をしても、最後は家族の元に帰ってくるのです。
お父さんとお母さんは、エルマーが帰ってくることを心から喜んでいました。
これは、家族がエルマーをどれだけ大切に思っているかを表しています。
また、エルマーが帰った日は、偶然にもお父さんの誕生日でした。
エルマーは、カナリヤ島でもらったハーモニカをお父さんにプレゼントします。
このシーンでは、エルマーも家族を大切に思っていることが分かりますね。
冒険で得たものを、一番大切な人と分かち合おうとする気持ちが表れています。
ハーモニカを吹くエルマーの姿は、きっと家族に冒険の話を聞かせてくれることでしょう。
皆さんも、家族の温かさや、家に帰ることの安心感について考えてみてください。
冒険はとても楽しいけれど、やっぱり家族がいる場所が一番安心できる、そんなエルマーの気持ちが理解できると思いますよ。
※『エルマーとりゅう』のあらすじはこちらで簡単にご紹介しています。

『エルマーとりゅう』の読書感想文のテンプレート
読書感想文を書くのが苦手な皆さんも、このテンプレートを使えば簡単に『エルマーとりゅう』の感想文が完成します。
空欄を埋めるだけで、しっかりとした感想文になるように作っていますよ。
順番に進めていけば、必ず良い感想文が書けますから、ぜひ使ってみてください。
ステップ1:書き出しと本の紹介
まず最初に、この本を読んだきっかけや簡単な紹介を書きましょう。
ステップ2:一番印象に残ったシーン
物語の中で一番心に残った場面について書いてみましょう。
ステップ3:エルマーについて感じたこと
エルマーの行動や性格について、自分が感じたことを書きましょう。
ステップ4:物語から学んだこと
この物語を読んで学んだことや気づいたことを書いてみましょう。
ステップ5:自分の体験と重ね合わせる
物語の出来事と自分の体験を比べて書いてみましょう。
ステップ6:まとめと今後への思い
最後に、この本を読んだ感想をまとめて、これからどうしていきたいかを書きましょう。
『エルマーとりゅう』の読書感想文の例文(800字の小学校低学年向け)
【題名】エルマーから学んだ優しさ
私は『エルマーとりゅう』という本を読んだ。この本は学校の図書室で見つけて、表紙の絵がきれいだったので読むことにした。『エルマーとりゅう』は、エルマーという9歳の男の子がりゅうと一緒に冒険する物語だ。
この物語で一番印象に残ったのは、エルマーがカナリヤ島で王様の悩みを解決してあげる場面である。なぜならエルマーは自分の旅の目的を達成した後なのに、困っているカナリヤたちを見過ごすことができなかったからだ。このとき、エルマーはカナリヤたちを何とか助けてあげたいという気持ちだったと思う。
エルマーの優しいところがすばらしいと思った。特にカナリヤの王様が知りたがり病で困っているのを聞いて、すぐに宝箱を掘り出すことを手伝ったときに、エルマーの優しさがよく分かった。もし自分がエルマーの立場だったら、疲れているから早く家に帰りたいと思ってしまうかもしれない。
『エルマーとりゅう』を読んで、困っている人を助けることの大切さを学んだ。カナリヤ島での出来事を通して、思いやりが大切だということが分かった。また、エルマーが家族の元に帰るシーンを読んで、家族の絆はとても強いものなんだと感じた。
エルマーがお父さんにハーモニカをプレゼントしたときの気持ちは、私がお母さんの誕生日にカードを作ったときの気持ちと似ていると思った。そのときの私は、お母さんに喜んでもらえるかなとドキドキする気持ちだった。
宝箱の中身について考えたときも、とても面白かった。人間には価値があるものでも、カナリヤには使えないものばかりだった。でもエルマーは、一番高い金貨ではなく、音の出るハーモニカを選んだ。きっと音楽を通してお父さんと楽しい時間を過ごしたかったのだと思う。本当に大切なものは、お金の価値では決まらないのだと気づいた。
『エルマーとりゅう』は、優しさと思いやりの大切さを教えてくれる物語だった。エルマーのように困っている人を見たら進んで助けられる人になりたいと思った。これからは、家族や友達を大切にして生活していきたい。
『エルマーとりゅう』の読書感想文の例文(1200字の小学校中学年向け)
【題名】冒険を通して成長するエルマー
私は『エルマーとりゅう』という本を読んだ。この本は先生が読書感想文におすすめだと言っていたので選んでみた。『エルマーとりゅう』は、エルマーという9歳の男の子がりゅうと一緒にどうぶつ島を脱出し、帰り道で新たな冒険をする物語である。
最初にこの本を手に取ったとき、表紙の絵を見てわくわくした。エルマーとカナリアが踊っている絵がとてもきれいで、どんな冒険が待っているのかと楽しみになった。実際に読み始めると、想像以上に面白い物語だった。
この物語で一番印象に残ったのは、エルマーがカナリヤ島で王様の「知りたがり病」を解決してあげる場面である。エルマーはりゅうを助けるという最初の目的を果たしたのに、困っているカナリヤたちを見捨てることができなかった。悩みを何とかしてあげたいという優しい気持ちがよく伝わった。
エルマーの思いやりがすばらしいと思った。王様から宝箱の話を聞いたとき、すぐに「掘り出してあげる」と言ったことにもそれが表れていた。もし自分がエルマーの立場なら、疲れているから早く帰りたいと思ったかもしれない。でもエルマーは自分より困っている人を助けることを選んだのだ。
宝箱を開けたときの場面も興味深かった。中から出てきた食器セットや金の時計、純銀のハーモニカは、人間には価値があるがカナリヤには使えないものばかりだった。同じものでも立場によって価値が変わるのだと分かった。特に王様が金貨を見て「金持ちになれる」と喜んだのは、人間の価値観に影響されていて少し変に感じてしまった。
一方で、エルマーがお土産に選んだのは金貨ではなくハーモニカだった。金貨の方が高価なのに、なぜだろうと考えた。きっとエルマーは、音楽を通してお父さんと楽しい時間を過ごしたかったのだ。お金よりも家族との時間の方が大切だと考えたからだろう。
『エルマーとりゅう』を読んで、困っている人を助けることの大切さを学んだ。カナリヤ島での出来事を通して、相手の立場に立って考える思いやりの心が大切だと分かった。また、エルマーが家族の元に帰るシーンを読んで、家族の絆はどんな冒険よりも大切だと感じた。
エルマーがお父さんにハーモニカをプレゼントしたときの気持ちは、私がおじいちゃんの誕生日に手紙を書いたときの気持ちに似ていると思った。そのとき私は、喜んでくれるかなとドキドキしながらも、きっと笑顔になってくれると信じていた。
エルマーが家に帰ったシーンでは、両親がとても喜んでいた。これを読んで、私も家族にとって大切な存在なのだと改めて感じた。普段は当たり前に思っている家族の愛情が、本当はとても貴重なものだと気づいた。
『エルマーとりゅう』は、優しさと思いやり、そして家族の大切さを教えてくれる物語だった。エルマーのように困っている人を見たら助けられる人になりたい。これからは、友達が困っているときはエルマーを見習って手を差し伸べ、家族との時間も大切にしていきたい。
振り返り
今回は『エルマーとりゅう』の読書感想文について、書き方から具体的な例文まで詳しく解説しました。
3つの重要なポイントを押さえることで、深みのある感想文が書けることがお分かりいただけたでしょうか。
エルマーの優しさ、価値観の違い、家族の大切さというテーマは、皆さんの日常生活にもつながる大切なメッセージです。
テンプレートを活用すれば、感想文を書くのが苦手な人でも必ず良い作品に仕上がります。
例文も参考にしながら、皆さんなりの感想や体験を盛り込んで、オリジナルの感想文を完成させてくださいね。
きっと先生や家族にも褒められる素晴らしい感想文が書けると思いますよ。
■参考サイト:エルマーとりゅう|福音館書店
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