『ぼくはうそをついた』読書感想文の書き方と例文|小中学生向け

『ぼくはうそをついた』の読書感想文 感想

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『ぼくはうそをついた』の読書感想文を書く予定の小学生・中学生のみなさん。

西村すぐりさんが作者のこの作品は、広島を舞台に小学5年生のリョウタが戦争の記憶と向き合いながら、やさしい嘘の意味を考える心温まる物語ですね。

読書が趣味で年間100冊以上の本を読む私が、小学生・中学生の皆さんに向けて、この作品の読書感想文の書き方や例文、題名の付け方、書き出しのコツまで詳しく解説していきますよ。

コピペではなく、皆さん自身の言葉で心に響く感想文が書けるよう、しっかりとテンプレート付きでサポートしていきますので、安心してお付き合いください。

『ぼくはうそをついた』の読書感想文で書くべき3つのポイント

読書感想文を書く際は、ただストーリーを追うだけでなく、作品のテーマや登場人物の心情について深く考えることが大切です。

ぼくはうそをついた』を読んだあと、以下の3つのポイントについて「自分はどう感じたか」をメモしておくことをおすすめします。

  • 「やさしい嘘」の意味とリョウタの葛藤について
  • 戦争の悲惨さと命の大切さについて
  • 世代を超えて受け継がれる平和の願いと家族の絆について

感想をメモする方法は簡単で、読みながら心に残った場面や印象的だった台詞の隣に付箋を貼り、そこに自分の気持ちを一言で書き込んでおくだけでOKです。

なぜ「どう感じたか」が重要なのかというと、読書感想文は本の紹介文ではなく、あなた自身の心の動きや考えを表現する文章だからですね。

それぞれのポイントについて、具体的にどんなことを書けばよいか詳しく説明していきますよ。

「やさしい嘘」の意味とリョウタの葛藤

主人公のリョウタがレイの曾祖母タヅさんのためについた嘘は、単なるごまかしではありません。

相手を思いやる優しさから生まれた嘘であり、この物語の最も重要なテーマの一つですね。

リョウタは戦争で息子を亡くしたタヅさんの悲しみを少しでも和らげたいという気持ちから、やさしい嘘をつくことを選択します。

しかし、その嘘をつくことで自分自身も深く悩み、葛藤することになるのです。

感想文を書く際は、リョウタの気持ちになって考えてみましょう。

あなたなら大切な人を守るために嘘をつくことができますか?

その嘘をついたあと、どんな気持ちになると思いますか?

普段の生活の中で、相手を思いやって本当のことを言わなかった経験はありませんか?

こうした自分の体験と重ね合わせながら書くことで、読み手の心に響く感想文になります。

また、リョウタの選択について、あなたは賛成するか反対するか、その理由も含めて書くと良いでしょう。

嘘には「悪い嘘」と「やさしい嘘」があることを、この物語は教えてくれています。

その違いについて自分なりに考えた内容を書けば、深い感想文になりますね。

戦争の悲惨さと命の大切さ

この作品の舞台は広島で、原爆投下という歴史的な悲劇が物語の重要な背景となっています。

リョウタの祖父シゲルから聞かされる兄ミノルの話や、タヅさんが息子ショウタを探し続ける姿を通して、戦争がどれほど多くの人々から大切な命を奪ったかが描かれています。

現在の私たちにとって戦争は遠い昔の出来事のように感じられるかもしれませんが、この物語を読むと戦争の恐ろしさがリアルに伝わってきます。

感想文では、戦争の悲惨さについて読んでどう感じたかを素直に書いてみましょう。

家族を失った人々の悲しみを読んで、どんな気持ちになりましたか?

もし自分の家族が戦争に巻き込まれたらと考えて、どう思いましたか?

命の大切さについて、この本を読む前と読んだあとで考えが変わったことはありませんか?

また、現在の平和な日常がどれほど貴重なものかということも、この作品を通して感じられるはずです。

当たり前のように家族と過ごせること、友だちと笑い合えること、好きなことを学べることの有り難さについて書くのも良いでしょう。

戦争体験者の高齢化が進む中で、私たち若い世代が平和の大切さを受け継いでいく責任についても触れられると、より深い感想文になります。

世代を超えて受け継がれる平和の願いと家族の絆

祖父シゲルがリョウタに語る戦争体験や、タヅさんがレイに残そうとする記憶など、この物語では世代を超えた記憶の継承が重要なテーマとして描かれています。

過去の辛い体験や悲しい記憶を次の世代に伝えることの意味について考えてみましょう。

なぜ祖父は孫に戦争の話をしたのでしょうか?

なぜタヅさんは年老いても息子を探し続けるのでしょうか?

それは、忘れてはいけない大切なことがあるからですね。

感想文では、家族から聞いた戦争の話や平和について考えた経験があるかどうか書いてみると良いでしょう。

おじいちゃんやおばあちゃんから昔の話を聞いたことはありませんか?

その時どんな気持ちになりましたか?

また、この物語を読んで、家族の絆についてどう感じたかも大切な視点です。

リョウタとシゲルじいちゃん、レイとタヅさんの関係を見て、家族のつながりの深さを感じませんでしたか?

世代が違っても、家族を思う気持ちは変わらないということを、この作品は教えてくれます。

平和な世界を次の世代に引き継いでいくために、私たちにできることは何かを考えて書くのも素晴らしいアプローチです。

一人ひとりの小さな行動が、大きな変化につながることもあるはずです。

『ぼくはうそをついた』の読書感想文のテンプレート

『ぼくはうそをついた』の読書感想文を簡単に書けるようにした埋め込み式テンプレートをご用意しました。

以下の1~6のそれぞれの「( )/カッコ内」部分に、自分の考えや感想を入れてください。

1.『ぼくはうそをついた』は、(物語の大まかなテーマや舞台を簡単に説明)

例:広島の原爆を背景にした戦争の悲惨さと命の大切さを描いた物語です。

2.主人公のリョウタは(主人公の特徴や行動)

例:優しい心を持ち、家族や友だちを思いやる気持ちから「やさしい嘘」をつきます。

この「やさしい嘘」について、私は(自分の考えや感じたこと)

例:嘘にも良い面があることに気づきました

3.物語の中で特に印象に残った場面は(具体的なエピソード)

例:リョウタがレイのおばあちゃんのために嘘をつく場面です。

この場面を読んで、私は(その場面から学んだことや感じたこと)

例:他人の気持ちを考える大切さを実感しました。

4.また、この本から私は(本を通して学んだことや大切だと思ったこと)

例:戦争のむごたさや命の尊さ、家族や友だちを大切にすることを深く考えました。

5.これからは(自分の行動や考え方の変化)

例:周りの人にやさしく接し、平和のありがたさを忘れないようにしたいと思います。

6.この本は(読む人へのおすすめポイントや感想のまとめ)

例:戦争のことや命の大切さを学びたい人にとてもおすすめの一冊です。ぜひ多くの人に読んでほしいです。

このテンプレートに沿って書くと、自然に良い読書感想文が完成します。

『ぼくはうそをついた』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)

【題名】やさしい心が教えてくれること

私は『ぼくはうそをついた』を読んで、「うそ」には二つの種類があることを知った。

主人公のリョウタは、友だちのレイやそのおばあちゃんを守るために、やさしい嘘をついた。

普段私たちは「嘘をついてはいけない」と教わるけれど、この本を読んで、相手を思いやる嘘もあることがわかった。

リョウタの祖父から聞いた戦争の話は、とても悲しくて恐ろしいものだった。

原爆で亡くなったミノルおじさんの話を読んでいると、戦争がどれほどむごいものなのかがよくわかった。

今の私たちが当たり前だと思っている平和な毎日が、実はとても大切で貴重なものなのだと感じた。

家族と一緒に過ごしたり、学校で友だちと遊んだりできることが、どんなに幸せなことかを改めて思った。

レイのおばあちゃんのタヅさんが、息子のショウタさんを今でも探し続けている場面では、涙が出そうになった。

家族を失った人の悲しみは、時間がたっても消えないのだということがわかった。

そんなタヅさんの心を少しでも楽にしてあげたいと思ったリョウタの気持ちは、とても優しいものだと思う。

私も友だちや家族が悲しんでいる時に、何かしてあげたいと思うことがある。

でも実際に行動するのは勇気がいるし、どうしたらいいかわからないこともある。

リョウタのように、相手のことを真剣に考えて行動できる人になりたいと思った。

この本を読んで、戦争について今まで以上に考えるようになった。

学校の平和学習では習ったことがあったけれど、この物語を読むとより身近なこととして感じられた。

私たちの世代が平和を大切にして、次の世代にも伝えていかなければいけないのだと思う。

また、家族の大切さについても深く考えさせられた。

おじいちゃんやおばあちゃんが私たちに昔の話をしてくれるのは、忘れてはいけないことを教えてくれているからなのだと気づいた。

今度家族と会った時は、昔の話をもっとよく聞いてみようと思う。

『ぼくはうそをついた』は、やさしさとは何かを教えてくれる本だった。

相手を思いやる心を持ち続けて、平和な世界を大切にしていきたいと思う。

『ぼくはうそをついた』の読書感想文の例文(1200字の中学生向け)

【題名】やさしい嘘が紡ぐ平和への祈り

私は『ぼくはうそをついた』を読んで、嘘というものが単純に善悪で判断できるものではないことを深く理解した。

主人公のリョウタが戦争で息子を亡くしたタヅさんのためについた嘘は、相手を傷つけないための思いやりにあふれたものだったからだ。

リョウタの祖父シゲルから語られる戦争の記憶は、私にとって衝撃的だった。原爆投下によって命を奪われたミノルの話や、タヅさんが息子ショウタを探し続ける姿を通して、戦争がもたらす深い悲しみと絶望が伝わってきた。

これまで歴史の授業で学んだ戦争の知識は遠い出来事のように感じていたが、この作品を読むことで恐ろしさを自分の心で理解することができた。

リョウタがタヅさんのためについた嘘について考える時、私は複雑な気持ちになった。正直であることは大切だが、時として真実が人を深く傷つけることもある。リョウタの選択は、真実よりも相手の心を優先した行為であり、そこには愛情と思いやりが込められている。

私も日常で友人や家族を傷つけないために言葉を選んだり、時に気持ちを隠したりすることがある。その経験を通して、リョウタの葛藤と決断を理解できた。

戦争によって家族を失った人々の悲しみは、時間が経っても癒えない。タヅさんが年老いても息子を探し続ける姿は、母親の愛の深さを示すと同時に、戦争が残した傷を物語っている。現在の私たちの平和な日常は、多くの犠牲の上に築かれたものだと改めて認識した。家族と食事をしたり友人と笑い合ったりできることが、どれほど幸せかを強く感じた。

この物語で特に印象的だったのは、世代を超えて受け継がれる記憶と平和への願いである。祖父が孫に戦争体験を語るのは、忘れてはいけない歴史を伝え、同じ過ちを繰り返さないための行為だ。私も祖父母から戦争時代の話を聞いたことがあるが、以前はただの昔話に思っていた。しかし今は、彼らが伝えようとした思いの深さを理解できる。

レイとタヅさんの関係も家族の絆を表している。レイが守ろうとする気持ちや、タヅさんが残そうとする記憶は、血のつながりを超えた愛情に満ちていた。

リョウタの「やさしい嘘」は相手の心を守るための勇気ある行動だった。真実を告げることが必ずしも正しいとは限らず、状況や気持ちを考えて言葉を選ぶことも必要な優しさだ。ただし、その嘘に対して責任を感じることが大切である。

この作品を読み、私は平和の尊さを改めて感じると共に、それを次の世代に引き継ぐ責任を意識した。戦争体験者の高齢化が進む中、若い世代が平和への願いを受け継ぎ語り継いでいく必要がある。また日常で相手を思いやる心を大切にし、小さな優しさを積み重ねることで平和な社会を築いていきたい。

『ぼくはうそをついた』は、戦争の記憶と平和への祈り、人とのつながりの大切さを教えてくれる作品だった。リョウタの優しさと勇気を見習い、私も誰かのために行動できる人になりたいと思う。

振り返り

今回は『ぼくはうそをついた』の読書感想文の書き方について、3つの重要なポイントと具体的な例文をお伝えしました。

やさしい嘘の意味、戦争の悲惨さと命の大切さ、世代を超えた平和への願いという3つのテーマを中心に書くことで、この作品の魅力を十分に表現できる感想文になりますね。

例文を参考にしながらも、皆さん自身の体験や気持ちを大切にして、オリジナルの感想文を書いてください。

読書感想文は決して難しいものではありません。

この物語を読んで心に残った場面や印象的だった言葉について、素直な気持ちで書けば、きっと素晴らしい作品に仕上がりますよ。

皆さんが書く感想文を通して、この美しい物語のメッセージがより多くの人に届くことを願っています。

※『ぼくはうそをついた』のあらすじはこちらで簡単に短くまとめています。

『ぼくはうそをついた』あらすじを簡単に短く※ネタバレなし
『ぼくはうそをついた』のあらすじを簡単に詳しく解説。西村すぐりの児童文学作品で、広島を舞台に小学生が戦争と平和について学ぶ物語。読書感想文に役立つネタバレなしの本格的な作品紹介をお届けします。

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