重松清さんの『その日のまえに』で読書感想文を書こうとしても、何から手を付けたらいいのか、悩んでしまう人も多いはず。
私は読書が趣味で、年間100冊以上の本を読んでいます。
その経験を活かして、この記事では書き方・例文・題名・書き出し・コピペで使えるテンプレートまで、まるっと解説していきますよ。
『その日のまえに』は、中学生にも高校生にも人気の高い小説。
だからこそ、書き方に迷っている人の力になれたらうれしいです。
『その日のまえに』の読書感想文に使える「あらすじ」の型
読書感想文の本文では、あらすじを長々と説明する必要はありません。
感想を書くための「導入」として、簡潔にまとめるのが基本です。
ここでは、そのまま使いやすい200字前後のあらすじを3パターン紹介します。
「だ・である調」で書いてありますので、そのままコピペしても使いやすいはずです。
タイプ1:作品全体を紹介する型
タイプ2:家族の絆をテーマにする型
この作品は、病気や別れと向き合う家族の日々を描いた連作短編集だ。登場人物たちは悲しみを抱えながらも、お互いを思いやり、限られた時間を大切に過ごしていく。その姿から、家族と過ごす何気ない時間の大切さを改めて感じさせられる一冊だ。
タイプ3:命の大切さをテーマにする型
『その日のまえに』は、命には限りがあることを描いた作品だ。しかし、悲しみだけを描いているのではない。限られた時間だからこそ、一日一日を大切に生きることの意味を、静かに伝えてくれる物語である。
※簡単なものと詳しく要約した『その日の前に』のあらすじはこちらにまとめています。

『その日のまえに』の読書感想文の書き方
ここからは、いよいよ本題の書き方について確認していきます。
重松清さんの『その日のまえに』の読書感想文で押さえておきたい重要な点は、大きく3つ。
この3つさえ押さえれば、あとは自分の経験を当てはめるだけで文章が組み立てられます。
難しく考える必要はありません。
この後に用意した穴埋め式テンプレートを使えば、誰でもスムーズに感想文を仕上げられるはずです。
絶対に書くべき「心に残る」3つのポイント
読書感想文で高評価をもらうコツは、ストーリーの説明に文字数を使いすぎないこと。
「何が起きたか」よりも「それを読んでどう感じたか」を書くことが、何より大事なのです。
『その日のまえに』を読んで必ず記述しておきたい要点は、以下の3つになります。
- 当たり前の日常の大切さ
- 家族や大切な人を思いやる気持ち
- 限りある命だからこそ「今」を大切に生きること
この3つについて、読みながら「自分がどう感じたか」をメモしておくのがおすすめです。
メモの取り方は、いたってシンプル。
ノートやスマホのメモ機能に「印象に残った場面」「そのとき感じたこと」「自分の似た経験」の3つを、それぞれ一行ずつ書き留めておくだけで十分です。
なぜ「どう感じたか」がそれほど重要なのかというと、あらすじの説明だけでは誰が書いても同じような文章になってしまうから。
感じ方や経験は人それぞれ違いますよね。
だからこそ、そこにオリジナリティが生まれるわけです。
ポイント1:当たり前の日常の大切さ
『その日のまえに』で最も印象的なのは、特別な出来事ではなく、家族との食事や会話といった何気ない日常が、丁寧に描かれていることです。
読み進めると、「今日という一日は決して当たり前ではない」ということに気付かされます。
自分の日常を振り返ってみると、案外似たようなことを当たり前だと思っていませんか。
メモには「自分が当たり前だと思っていること」を書き出してみるとよいでしょう。
ポイント2:家族や大切な人を思いやる気持ち
作品では、病気になった人だけでなく、残される家族の気持ちも丁寧に描かれています。
悲しみながらも相手を思いやり、最後まで普段どおりに接しようとする姿は、本当の優しさとは何かを考えさせてくれます。
正直、この視点には私も少し驚きました。
優しさとは、特別な行動ではなく、日々の小さな気づかいなのかもしれません。
ポイント3:限りある命だからこそ「今」を大切に生きること
『その日のまえに』は、「死」の物語であると同時に「生きること」の物語でもあります。
いつか終わりが来るからこそ、今日をどう生きるかが大切なのだ、というメッセージが伝わってきます。
ここでは、自分の将来の夢や、今頑張っていることと結び付けてメモしておくと、感想文にそのまま活かせますよ。
穴埋め式テンプレート
ここからは、実際に文章を組み立てるための穴埋め式テンプレートです。
空欄を埋めていくだけで、自然と一本の感想文が完成する構成になっています。
STEP1:本を選んだ理由を書く
私が『その日のまえに』を読もうと思った理由は、( )だったからです。
読む前は、( )という内容の小説だと思っていました。
しかし実際に読んでみると、( )が最も印象に残りました。
STEP2:あらすじを紹介する
この作品は、大切な人との別れを迎える家族や、その周囲の人々の日常を描いた連作短編集です。
登場人物たちは悲しみや不安を抱えながらも、お互いを思いやり、限られた時間を大切に過ごしていきます。
この作品を読んで、私は( )ことについて深く考えさせられました。
STEP3:当たり前の日常の大切さを書く
私が最も心に残ったのは、「当たり前の日常」が実はとても大切だということです。
作中では、( )という場面が印象的でした。
私は普段、( )を当たり前だと思っていました。
しかしこの作品を読んで、( )の時間をもっと大切にしたいと思いました。
STEP4:家族や大切な人を思いやる気持ちを書く
この作品では、家族がお互いを思いやる姿にも心を動かされました。
私は( )という場面から、相手を思いやることの大切さを感じました。
私自身も、( )のときに家族や友達に支えられた経験があります。
その経験を思い出し、( )と感じました。
STEP5:限りある命だからこそ「今」を大切に生きることを書く
この作品を読んで、「今」という時間は決して当たり前ではないことに気付きました。
私はこれまで、( )と考えていました。
しかしこの作品を読んでからは、( )と思うようになりました。
これからは( )を意識して生活していきたいです。
STEP6:まとめを書く
『その日のまえに』を読んで、私は( )の大切さを学びました。
これからは( )ようにしたいと思います。
毎日を当たり前と思わず、大切な人との時間を大事にしながら生活していきたいです。
『その日のまえに』の読書感想文の例文
ここからは、『その日の前に』の読書感想文の例文を紹介します。
中学生・高校生、それぞれの学年に合った文字数と言葉づかいでまとめてみました。
参考にしつつ、自分の言葉に置き換えて書いてみてくださいね。
1200字の中学生向け
【題名】当たり前の毎日は宝物だった
私は『その日のまえに』を読む前、「命」や「死」をテーマにした小説はきっと悲しいだけの話なのだろうと思っていた。
しかし実際に読んでみると、悲しさだけではなく、毎日の生活や家族と過ごす時間の大切さを教えてくれる作品だった。
この作品は、大切な人との別れを迎える家族や、その周りの人たちの日常を描いた連作短編集だ。
登場人物たちはそれぞれ不安や悲しみを抱えているが、それでも相手を思いやりながら毎日を過ごしていく。
特別な出来事ではなく、食事をしたり、会話をしたり、笑い合ったりする何気ない場面が多く描かれているのが印象的だった。
私が一番心に残ったのは、「当たり前だと思っている毎日は、本当は当たり前ではない」ということだ。
私は普段、学校へ行き、家に帰ると家族がいて、一緒に夕食を食べる生活を送っている。
それがずっと続くものだと、なんとなく思い込んでいた。
しかしこの作品では、そのような日常がどれほど大切で、かけがえのない時間なのかが静かに描かれている。
読みながら、自分の生活を思い浮かべて少し胸がざわついた。
私はこれまで、家族に「ありがとう」と言うことがあまりなかった。
親に注意されると反発してしまうこともある。
でも、この作品を読んで、家族がそばにいてくれること自体が幸せなのだと気付いた。
もし突然その時間がなくなってしまったら、きっと後悔する。
だから今のうちに感謝の気持ちを伝えたり、一緒に過ごす時間をもっと大切にしたりしたいと思うようになった。
また、この作品では家族がお互いを思いやる姿も強く印象に残った。
悲しい出来事があっても、自分のことより相手のことを考えて行動する姿は、とても温かい。
自分のことで精いっぱいになってしまうことがある私にとって、本当に優しい人とは相手の気持ちを考えられる人なのだと気付かされた瞬間だった。
正直、少し驚いた。
優しさというのは特別な行動ではなく、日々の小さな気づかいの積み重ねなのだと思う。
この本を読んで、「命には限りがある」ということを改めて考えた。
だからこそ、一日一日を大切に生きることが大事なのだと思う。
私はこれから、家族や友達との時間を大切にし、「また今度でいい」と後回しにするのではなく、今できることを大切にしていきたい。
頭では分かっていたつもりのことが、この作品を通してようやく実感として胸に落ちた気がする。
読み終えたあと、なんだか家族の顔を見たくなった。
そんな気持ちになったのは、この本が初めてだったかもしれない。
『その日のまえに』は、悲しいだけの物語ではなかった。
限りある命だからこそ、毎日の生活や人とのつながりを大切にすることを教えてくれる作品だ。
この本を読んだことで、私は普段の生活の見方が少し変わった。
かけがえのない日常。
それに気付けたことが、この読書の一番の収穫だと思う。
これからも、当たり前の日常に感謝しながら毎日を過ごしていきたい。
2000字の高校生向け
【題名】限りある時間の中で生きるということ
『その日のまえに』という題名を見たとき、私は「その日」とは何を指しているのだろうと考えた。
読み進めるうちに、それは人生の中で避けることのできない別れの日であり、その日を迎えるまでの時間、そして迎えたあとも続いていく人生全体を表していることが分かってきた。
この作品は「死」を描いているが、本当に伝えたいのは「どう生きるか」ということなのだと感じた。
作品では、大切な人との別れを前にした家族や、その周囲の人々の日常が丁寧に描かれている。
連作短編集という構成をとりながら、いくつもの物語がゆるやかにつながっていく作りになっているのも印象的だった。
驚くような事件や劇的な展開は少ない。
しかし、その静かな日常こそが、この作品の魅力だと思う。
食卓で交わされる会話、何気ない外出、普段なら気にも留めないような時間が、一つひとつかけがえのないものとして描かれていた。
そこに派手さ一切ない。それでも読み進めるうちに、なぜか目が離せなくなっていく不思議な作品だった。
私は普段、「今日」と「明日」は当然のように続くものだと考えている。
学校へ行き、友達と話し、家に帰れば家族がいる。
その繰り返しを当たり前だと思っていた。
しかし、この作品は、その当たり前が決して永遠ではないことを静かに教えてくれる。
だからこそ、今この瞬間を大切にしなければならないのだと気付かされた。
読んでいる途中、自分の日常と重ねてしまい、思わず本を閉じて少し考え込んでしまった場面もあった。
特に印象に残ったのは、登場人物たちが悲しみの中でも相手を思いやり続ける姿だった。
自分自身もつらいはずなのに、相手を安心させようとしたり、普段どおりに接したりする様子から、本当の優しさとは何かを考えさせられた。
優しさとは特別なことをすることではなく、相手の立場を想像し、その人が少しでも安心できるように振る舞うことなのかもしれない。
この発見は、私にとって小さいけれど確かな驚きだった。
私はこれまで、家族に対して素直になれないことが多かった。
忙しいことを理由に会話を後回しにしたり、感謝の気持ちを伝えなかったりしたこともある。
しかし、この作品を読んで、「いつでも伝えられる」という考えは思い込みに過ぎないのだと感じた。
後悔しないためには、伝えたいことを今伝える勇気が必要なのだと思う。
とはいえ、いざ家族の前に立つと、素直な言葉はなかなか出てこないものでもある。
分かっていても、実行するのは簡単ではない。
そのもどかしさも、この本を読みながら同時に感じていた。
読んでいて何度か言葉に詰まる場面があり、自分の中の未熟さを見透かされているような気持ちにもなった。
また、この作品は「死」を必要以上に恐れるのではなく、「命に限りがあるからこそ、生きる時間が輝く」という考え方を示しているように思えた。
終わりがあるからこそ、一日一日には価値がある。
もし永遠に時間が続くなら、今日を大切にしようとは思わないかもしれない。
限りがあるからこそ、人は誰かを大切にし、自分の生き方を考えるのだろう。
高校生である私は、進路や将来について考える機会が増えている。
目標を達成することばかりに気を取られ、「今」を十分に味わえていないこともある。
しかし、この作品は、未来だけではなく、今日という時間にも意味があることを教えてくれた。
夢を追うことも大切だが、その過程で出会う人や日々の出来事も、同じくらい大切にしたいと思うようになった。
でも一方で、目の前のことばかりに気を取られていると、大きな目標を見失ってしまう気もする。
両方のバランスを取ることは、思っていた以上に難しい。
将来の自分と今日の自分、そのどちらも大事にしていいのだと、この本は教えてくれたように思う。
読書とは、物語を知るだけではなく、自分自身を見つめ直す機会でもある。
『その日のまえに』を読んだ私は、自分がどれほど多くの「当たり前」に支えられているかを知った。
そして、その当たり前は決して保証されたものではないことにも気付いた。
この気付きを得られたことこそ、この本を読んで一番良かったことかもしれない。
これから私は、家族や友人との時間を以前より大切にしたい。
感謝の言葉を惜しまないこと、自分の気持ちを素直に伝えること、そして一日一日を後悔のないように過ごすことを意識して生活していきたい。
もちろん、頭で分かっていても行動に移すのは簡単ではない。
それでも、この本を読む前と後とでは、日常を見る目が少し変わったように思う。
『その日のまえに』は、「死」の物語ではなく、「生きること」の意味を静かに問いかける作品だった。
読み終えた今、私は以前よりも「今日」という一日を大切にしたいと思っている。
この作品から学んだことを忘れず、何気ない毎日に感謝しながら、自分らしく歩んでいきたい。
静かで穏やかな読後感。
それでいて、心の奥に長く残る一冊だった。
書き出し例×5
①読む前と読んだ後の変化から始める
『その日のまえに』という題名を見たとき、私は「悲しい別れを描いた物語なのだろう」と思った。
しかし、読み終えた今、心に残っているのは悲しみだけではない。
「当たり前の日常こそが一番大切なのだ」という作者のメッセージだった。
これから感想文を書く人には、この変化をぜひ意識してほしい。
読む前と読んだ後の気持ちの違いこそ、感想文の核になるので。
②自分の体験から始める
私は普段、家族と夕食を食べたり、学校で友達と話したりする毎日を当たり前だと思っていた。
しかし、『その日のまえに』を読んで、その当たり前の毎日は決して当たり前ではないことに気付かされた。
自分の体験と結び付けることで、感想文にぐっと説得力が生まれます。
難しく考えず、身近な出来事から思い出してみるといいかと。
③心に残った言葉やテーマから始める
「今日という一日は、もう二度と戻ってこない。」
この作品を読み終えたとき、私はそんな言葉が頭に浮かんだ。
『その日のまえに』は、「死」を描いた物語であると同時に、「どう生きるか」を考えさせてくれる作品だと思う。
印象的な一文を軸に据えると、テーマがぶれない文章になりやすいですよ。
④疑問を投げかける書き出し
もし、大切な人との時間があと少ししか残されていないと知ったら、私は何をするだろうか。
『その日のまえに』を読んでから、この問いが何度も頭に浮かんだ。
自分自身への問いかけから始めると、読み手の関心を引きやすい書き出しになります。
答えを急がず、じっくり考えながら文章を続けていくのがコツ。
⑤作品全体の印象から始める
『その日のまえに』には、派手な事件や大きなどんでん返しはない。
それでも、読み終えた後には長い余韻が残った。
それはこの作品が何気ない日常の尊さをとても丁寧に描いていたからだと思う。
作品全体の雰囲気を一言でまとめると、感想文の導入がぐっと引き締まります。
題名の例×5
| タイプ | 題名の例 |
|---|---|
| 日常の大切さ | 当たり前の毎日は宝物だった |
| 家族への感謝 | 家族と過ごす時間の意味 |
| 命の重み | 限りある命だからこそ |
| 成長・変化 | 今日という一日を大切にしたい |
| 作品全体のまとめ | 『その日のまえに』が教えてくれたこと |
題名は、作品名をそのまま使うよりも、自分が一番強く感じたことを短い言葉で表すと印象的になりますよ。
重松清『その日の前に』の読書感想文の振り返り
ここまで、重松清『その日のまえに』の読書感想文について、あらすじの型から書き方、テンプレート、例文、書き出し、題名まで一気に紹介してきました。
ポイントは、あらすじの説明に力を入れすぎず、「当たり前の日常の大切さ」「家族への思いやり」「限りある命だからこそ今を大切にすること」の3つを、自分の経験と結び付けて書くこと。
これさえ押さえれば、あとは穴埋め式テンプレートに沿って空欄を埋めていくだけです。
コピペしてそのまま使える例文も用意しましたので、自分の言葉に置き換えながら仕上げてみてください。
中学生でも高校生でも、あなたなりの言葉で書けば、きっといい感想文になります。
この記事が、あなたの読書感想文づくりの力になれたらうれしいです。
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