『アザラシのアニュー』読書感想文の書き方について、分かりやすく解説していきますね。
『アザラシのアニュー』は、あずみ虫さんが手がけた感動的な絵本で、2023年12月に童心社から出版されました。
第70回青少年読書感想文全国コンクール小学校低学年の課題図書にも選ばれた注目の作品。
タテゴトアザラシの赤ちゃん「アニュー」が、お母さんと別れて自立していく成長物語を描いています。
この記事では、年間100冊以上の本を読む私が、例文やテンプレート、題名の付け方、書き出しのコツまで丁寧に説明します。
コピペではない、あなただけのオリジナル感想文が書けるよう、小学生のみなさんを全力でサポートしていきますよ。
『アザラシのアニュー』の読書感想文に書くべき3つのポイント
『アザラシのアニュー』の読書感想文を書くときに、必ず含めてほしい大切なポイントが3つあります。
これらのポイントを意識して読み進めると、感想文がずっと書きやすくなりますよ。
読みながら「どう感じたか」をメモしておくと、あとで感想文を書くときに役立ちます。
- アニューの成長と冒険の様子
- 自然の厳しさと命の大切さ
- 環境問題や生き物への興味
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
アニューの成長と冒険の様子
アニューは生まれてわずか2週間で、お母さんと別れて一人で生きていかなければなりません。
これは人間の子どもには考えられないことですよね。
でもアニューは、とても勇敢で頑張り屋さんです。
自分で魚の取り方を覚えたり、危険なシャチから逃げたりする姿は、本当にたくましいですね。
あなたがアニューの立場だったら、どんな気持ちになるでしょうか。
怖いけれど、がんばって生きていこうとするアニューの勇気について、感じたことを書いてみてください。
アニューが成長していく過程で、どんなことを学んだと思いますか。
一人でできるようになったことや、仲間と出会って嬉しかったこともきっとあったでしょう。
そういう場面を思い出しながら、アニューの気持ちになって考えてみることが大切です。
小学生の皆さんも、幼稚園から小学校に上がったときや、新しいクラスになったときのことを思い出してみてください。
最初は不安だったけれど、だんだん慣れてできることが増えていく気持ちと似ているかもしれませんね。
自然の厳しさと命の大切さ
『アザラシのアニュー』を読んでいると、北極の自然がとても美しい一方で、厳しくて危険な場所でもあることが分かります。
アニューはシャチに襲われそうになったり、氷が割れて危険な目に遭ったりします。
でも、そんな厳しい環境の中でも、命をつないで生きていこうとする姿に感動しますよね。
自然の中で生きる動物たちは、毎日が命がけです。
食べ物を見つけることも、安全な場所を探すことも、すべて自分でやらなければなりません。
私たち人間の生活と比べてみると、どんなことを感じるでしょうか。
普段当たり前に思っている食事や暖かい家が、実はとても大切なものだということに気づくかもしれません。
アニューが懸命に生きる姿を見て、命の重さや大切さについて考えてみてください。
また、お母さんアザラシがアニューを愛情込めて育てる場面も印象的です。
短い期間でも、精一杯の愛情を注ぐ母親の気持ちについても書いてみるといいでしょう。
家族の愛や絆について、あなたはどんなことを感じましたか。
環境問題や生き物への興味
作者のあずみ虫さんは、実際にアラスカに滞在してアザラシたちを観察しながらこの絵本を作りました。
だからこそ、アザラシの生活がとてもリアルに描かれているんですね。
この絵本には、地球温暖化によって氷が減っていることも書かれています。
アザラシたちが住む氷の世界が小さくなっていることを知って、どんなことを感じましたか。
私たち人間の生活と、アザラシたちの住む環境との関係について考えてみることも大切です。
環境を守るために、自分たちにできることはないでしょうか。
例えば、電気を大切に使ったり、ゴミを減らしたりすることも、地球を守ることにつながります。
この絵本を読んで、動物たちのことをもっと知りたいと思った人もいるでしょう。
どんな動物に興味を持ちましたか。
図書館で動物の本を読んだり、水族館に行ったりして、もっと詳しく調べてみるのも楽しそうですね。
自然や動物を大切にする気持ちが芽生えたことについても、ぜひ感想文に書いてみてください。
『アザラシのアニュー』の読書感想文のテンプレート
読書感想文を書くのが苦手な人でも大丈夫です。
このテンプレートを使えば、順序立てて感想文が書けますよ。
- 【書き出し】この本を選んだ理由や第一印象を書く
- 【あらすじ】物語の内容を簡潔にまとめる(全体の4分の1程度)
- 【感想1】アニューの成長について感じたこと
- 【感想2】自然の厳しさや命の大切さについて考えたこと
- 【感想3】環境問題や動物への関心について
- 【まとめ】この本を読んで学んだことや今後の目標
「私は〇〇という理由で『アザラシのアニュー』を選んだ。表紙の〇〇を見て、〇〇だと思った。」
物語の結末は書かずに、アニューがどんな体験をするかを中心にまとめましょう。
「〇〇の場面で、私は〇〇だと感じた。なぜなら〇〇だからだ。」という形で、理由も一緒に書くと説得力が増します。
この本から学んだことを、自分の生活にどう活かしたいかを具体的に書きましょう。
このテンプレートに沿って、あなたの感じたことを素直に書いていけば、きっと素晴らしい感想文ができあがりますよ。
『アザラシのアニュー』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)
【題名】アニューから学んだ勇気と命の大切さ
私は『アザラシのアニュー』を読んで、とても感動した。
表紙に描かれた白くてかわいいアザラシの赤ちゃんが印象的で、どんな物語なのか興味を持った。
この絵本は、タテゴトアザラシの赤ちゃんアニューが、お母さんと別れて一人で生きていく成長の物語だ。
アニューは生まれてわずか2週間で、お母さんに置いて行かれてしまう。
私だったら絶対に泣いてしまうと思うが、アニューは一人でがんばって生きていこうとする。
自分で魚を取る方法を覚えたり、怖いシャチから必死に逃げたりする姿を見て、アニューの勇気と強さに驚いた。
私も新しい環境に慣れるのに時間がかかることがあるが、アニューのように前向きにがんばりたいと思った。
この物語で一番心に残ったのは、アニューが仲間と出会う場面だ。
一人ぼっちで寂しかったアニューが、他のアザラシたちと友達になって嬉しそうにしている様子が印象的だった。
友達がいることの大切さを改めて感じた。
また、北極の自然の美しさと厳しさも印象に残った。
きれいな氷の世界だが、そこには危険もたくさんある。
アニューたちが命がけで生きていることを知って、命の重さについて考えさせられた。
普段当たり前に思っている食事や家族との時間が、とても大切なものだということに気づいた。
この絵本には、地球温暖化で氷が減っているという環境問題についても書かれている。
アザラシたちの住む場所が少なくなっていることを知って、とても心配になった。
私たちにできることは何かを考え、電気を無駄使いしないようにしたり、ゴミを減らしたりしようと思った。
『アザラシのアニュー』を読んで、勇気を持って困難に立ち向かうことの大切さを学んだ。
アニューのように、どんなに大変なことがあっても諦めずにがんばりたい。
そして、自然や動物を大切にする気持ちを忘れずに過ごしていこうと思った。
『アザラシのアニュー』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)
【題名】アニューが教えてくれた生きる力
私は『アザラシのアニュー』という絵本を読んで、たくさんのことを学んだ。
課題図書の中からこの本を選んだのは、表紙のかわいいアザラシの赤ちゃんに興味を持ったからだ。動物が好きな私は、アザラシがどんな生活をしているのか知りたいと思った。
この物語は、北極の氷の上で生まれたタテゴトアザラシの赤ちゃん「アニュー」の成長を描いた絵本だ。アニューはお母さんから愛情を受けて育つが、生まれてわずか2週間で一人ぼっちになる。お母さんは餌を取りに海へ出かけ、アニューは自分の力で生きていかなければならない。人間の赤ちゃんなら考えられないことだが、これがタテゴトアザラシの世界なのだ。
アニューが一人で生きていく姿を見て、私は深く感動した。最初は何もできなかったアニューが、魚を取れるようになり、危険を察知して逃げられるようになる。特に印象に残ったのは、シャチに襲われそうになった場面だ。アニューは必死に泳いで逃げた。私だったらパニックになってしまいそうだが、アニューは冷静に行動していて驚いた。この場面を読んで、どんなに怖くても諦めてはいけないことを学んだ。私も苦手な算数に出会ったときは、アニューのように挑戦しようと思った。
また、アニューが他のアザラシと出会って仲間になる場面も心温まった。一人で頑張っていたアニューが、友達と泳いだり遊んだりする姿を見て、仲間の大切さを実感した。私も友達と助け合いながら挑戦していきたいと思った。
この絵本を読んで、自然の厳しさについても考えさせられた。北極の海は美しいが、そこで生きる動物たちにとっては命がけの世界だ。食べ物を探すことも、安全な場所を見つけることも自分でしなければならない。私たち人間の生活がいかに恵まれているかを改めて感じた。温かい食事や安全な家で眠れることは当たり前ではない。お父さんやお母さんに感謝したいと思った。
作者のあずみ虫さんがアラスカに行き、アザラシを観察しながらこの絵本を作ったことも印象的だった。だからこそアニューの生活がリアルに描かれているのだろう。巻末にはアザラシの生態についての説明もあり、勉強になった。特に気になったのは、地球温暖化で氷が減っている問題だ。アザラシたちの住む場所が小さくなっていると知り、心配になった。このままではアニューのような赤ちゃんアザラシが困ってしまう。
私たちにできることを考えて、環境を守る行動を起こさなければならないと思った。例えば電気をこまめに消したり、水を大切に使ったりすることから始めたい。ゴミを分別し、リサイクルできるものはリサイクルしようと思った。
『アザラシのアニュー』を読んで、私は生きることの素晴らしさと厳しさを学んだ。アニューのように勇気を持って困難に立ち向かいたい。そして自然や動物を大切にし、環境を守る行動を続けていこうと思った。この絵本は、命の大切さや生きる勇気を教えてくれる素晴らしい作品だった。多くの人に読んでほしいと思う。
振り返り
『アザラシのアニュー』の読書感想文について、書き方のポイントから具体的な例文まで詳しく解説してきました。
この記事で紹介した3つの重要ポイントを意識すれば、きっと素晴らしい感想文が書けるでしょう。
テンプレートを参考にしながら、あなた自身が感じたことを素直に表現することが一番大切です。
例文はあくまでも参考として活用し、あなただけのオリジナルな感想文を作り上げてくださいね。
『アザラシのアニュー』は命の大切さや自然への思いやりを教えてくれる素晴らしい絵本です。
この作品を通して学んだことを、ぜひ感想文に込めて表現してみてください。
きっと読む人の心に響く、素敵な作品に仕上がりますよ。
※『アザラシのアニュー』のあらすじはこちらでご紹介しています。

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