『君の名は。』小説のあらすじを簡単に短く&長くネタバレなしで

『君の名は。』小説のあらすじ あらすじ

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新海誠による小説『君の名は。』のあらすじを簡単に短く、そして長く詳しく紹介していきますね。

映画で大ヒットを記録した『君の名は。』ですが、実は新海誠監督自身が手がけた小説版もあるんです。

この記事では、年間100冊以上の本を読む私が、読書感想文を書く予定の学生の皆さんに向けて、『君の名は。』のあらすじをネタバレなしで丁寧に解説していきますよ。

さらに私が実際に読んだ感想や、この本がどんな人向けなのかまで、一言で言えば完全ガイドとしてお届けします。

当記事では小説(原作本)のあらすじを結末を明かさず「ネタバレなし」で掲載しています(映画版のあらすじは扱っていません)。

新海誠の小説『君の名は。」のあらすじを一言でいうと?

東京に住む少年と田舎町の少女が、不思議な入れ替わりを経て時空を超えた絆を紡ぎ、運命的な再会を目指す青春ファンタジー。

新海誠の小説『君の名は。』のあらすじを簡単に短く

東京に住む男子高校生・立花瀧と、岐阜県の山奥の町・糸守町に住む女子高生・宮水三葉が、夢の中で身体を入れ替わる不思議な現象に巻き込まれる。最初は奇妙な夢だと思っていた二人だが、やがてそれが現実に起きている入れ替わりだと気づく。性別も環境も全く違う二人の生活は混乱するが、次第に互いの存在を意識し始める。しかし突然入れ替わりが止まり、心配になった瀧は三葉に会うため飛騨へ向かう。

新海誠の小説『君の名は。』のあらすじを長く詳しく(ネタバレなし)

東京に住む高校生・立花瀧と、飛騨の田舎町・糸守町に住む女子高生で神社の巫女・宮水三葉は、ある日突然身体が入れ替わるという不思議な現象に見舞われる。最初は戸惑いながらも、互いの生活を尊重しつつ、スマホのメモを通じてコミュニケーションを取り始める二人。

しかし、その入れ替わりは突然途絶えてしまう。三葉との再会を願う瀧は、友人たちと共に糸守町を探し当てるが、そこで衝撃的な事実を知ることになる。町はティアマト彗星の破片の落下により壊滅しており、三葉たちの運命も…。

瀧は真実を求めて三葉の形見である口噛み酒を飲み、時を超えた不思議な体験をする。一方の三葉も、東京で瀧を探そうとするが、時間の壁に阻まれていた。

黄昏時(カタワレ時)、二人は奇跡的に出会うが、その時間は限られていた。瀧は三葉の手に何かを書き、三葉もまた瀧に何かを伝えようとするが…。

小説『君の名は。』のあらすじを理解するための用語解説

小説『君の名は。』には独特な用語や概念が登場します。

物語を深く理解するために重要な用語を表にまとめました。

用語 説明
カタワレ時 夕暮れの黄昏時を指す糸守町の言葉。
「片割れ」を意味し
二人が時空を越えて結ばれる神秘的な時間帯。
結び(ムスビ) 日本古来の神話的概念で
「結ぶこと」「繋ぐこと」を意味する。
時間や人の繋がりを表す物語の重要なテーマ。
口噛み酒 三葉の家の伝統的な方法で作られる神聖な酒。
結びの力を持ち
時空を超えた魂を繋ぐ役割を果たす。
ティアマト彗星 1200年周期で地球に接近する彗星。
物語の重要な転機となる天体現象を引き起こす。

これらの用語を押さえておくことで、『君の名は。』の深いテーマをより理解できるでしょう。

『君の名は。』を読んだ私の感想

年間100冊以上読む私ですが、率直に言って、これは本当にすごい小説でした!

映画を先に見ていたので「小説版はどうなんだろう?」と半信半疑でしたが、読み始めてすぐに引き込まれましたね。

映画では描ききれなかった瀧と三葉の心情が、小説では本当に細かく丁寧に描かれているんです。

特に印象的だったのは、入れ替わりが起きた時の二人の戸惑いや混乱の描写。

映画だとコミカルに描かれていた部分も、小説では「本当にこんなことが起きたら怖いだろうな」というリアルな恐怖感が伝わってきました。

瀧が三葉の身体になって初めて女性の身体を体験する時の困惑とか、三葉が男子高校生の瀧になった時の戸惑いとか、そういう細かい心理描写が本当にうまいんですよ。

新海誠さんって映像作家のイメージが強かったんですが、文章力も半端ないですね。

特に感動したのは「カタワレ時」のシーン。

映画でも美しかったあの場面が、小説では言葉によって違った美しさで表現されていて、思わず涙が出そうになりました。

「時間」というものに対する新海誠さんの独特な感性が、文章を通してダイレクトに伝わってくるんです。

ただ正直に言うと、理解できなかった部分もありました。

特に「ムスビ」という概念。

三葉のおばあちゃんが語る日本古来の神話的な話なんですが、これがちょっと抽象的で難しかったですね。

でもそれが逆に物語に深みを与えているとも感じます。

すべてを理解しようとするんじゃなくて、感覚的に受け入れる部分があってもいいのかもしれません。

あと驚いたのは、映画では気づかなかった時系列のトリック。

小説で読み返してみると「あ、ここでこういう仕掛けがあったのか!」という発見がたくさんありました。

新海誠さんの脚本力の高さを改めて感じましたね。

文章のリズムも素晴らしくて、読んでいて心地よい流れがあります。

特に瀧と三葉が互いを想う気持ちが高まっていく部分は、もう本当に胸キュンでした。

40代のおじさんが読んでも、青春時代の甘酸っぱい気持ちを思い出させてくれる力がこの小説にはあります。

映画版ファンの方にも、小説版ならではの魅力がたくさんあるので、ぜひ読んでみてほしいですね。

きっと『君の名は。』の世界がさらに深く、豊かに感じられるはずです。

※『君の名は』の読書感想文の書き方と例文はこちらにまとめています。

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小説『君の名は。』の作品情報

項目 内容
作者 新海 誠(しんかい まこと)
出版年 2016年6月18日
出版社 KADOKAWA(角川文庫
受賞歴
ジャンル 青春・ファンタジー小説
主な舞台 岐阜県の山深い田舎町(糸守町)と東京
時代背景 現代(2010年代)
主なテーマ 時間を超えた絆、運命的な出会い、日本古来の神話的世界観
物語の特徴 身体の入れ替わりというファンタジー要素と青春ロマンスの融合
対象年齢 一般(中高生から大人まで幅広く楽しめる)
青空文庫の収録 なし

小説『君の名は。』の主要な登場人物と簡単な説明

小説『君の名は。』に登場する重要な人物たちを紹介します。

物語を理解する上で欠かせないキャラクターたちです。

人物名 紹介
立花 瀧(たちばな たき) 東京に住む男子高校生。
美術や建築に興味があり
イタリアンレストランでアルバイトをしている。
密かに先輩の奥寺ミキに好意を抱いている。
宮水 三葉(みやみず みつは) 岐阜県糸守町に住む女子高校生。
宮水神社の家系に生まれ育ち、
伝統的な生活を送っている。
都会の生活に強い憧れを抱いている。
奥寺 ミキ(おくでら みき) 瀧のアルバイト先の先輩。
瀧が密かに憧れる女性で、
明るく親切な性格をしている。
藤井 司(ふじい つかさ) 瀧の同級生で友人。
建築に興味を持つクールな性格。
瀧の糸守への旅に同行する。
宮水 俊樹(みやみず としき) 三葉の父で、糸守町の町長。
元宮水神社の神主で独特な過去を持つ。
宮水 四葉(みやみず よつは) 三葉の妹。
明るく元気な性格で、家族の中の重要な存在。
勅使河原 克彦(てしがわら かつひこ) 三葉の同級生で地元建設会社の社長の息子。
三葉に思いを寄せている。
名取 早耶香(なとり さやか) 三葉の親友。
糸守町での避難計画に協力する重要な人物。

これらの登場人物が織りなす人間関係が、『君の名は。』の魅力的な物語を支えています。

小説『君の名は。』の読了時間の目安

小説『君の名は。』を読むのにかかる時間をまとめてみました。

読書計画を立てる際の参考にしてくださいね。

項目 内容
総ページ数 272ページ
推定文字数 約163,200文字
読了時間の目安 約5時間26分
1日1時間読書の場合 約6日で完読
1日30分読書の場合 約11日で完読

『君の名は。』は比較的読みやすい文体で書かれているので、普段あまり本を読まない方でも無理なく読み進められると思います。

中高生なら週末の2日間でも十分読み切れる分量ですね。

『君の名は。』はどんな人向けの小説か?

年間100冊以上読む私の経験から、『君の名は。』がどんな人におすすめかをお話しします。

この小説は特に以下のような人にぴったりだと思います。

  • 青春ものやロマンス小説が好きな人
  • ファンタジー要素のある現代小説を読みたい人
  • 映画『君の名は。』が好きで、より深い世界観を楽しみたい人

逆に、リアリティを重視する人や、ファンタジー要素が苦手な人には少し難しいかもしれません。

ただし『君の名は。』は幅広い世代に愛される作品なので、普段小説を読まない人でも楽しめる内容になっていますよ。

あの本が好きなら『君の名は。』も好きかも?似ている小説3選

『君の名は。』を読んで気に入った方におすすめしたい、似た魅力を持つ小説を3つ紹介します。

どれも時間や運命をテーマにした感動的な作品ばかりです。

筒井康隆『時をかける少女』

タイムリープをテーマにしたSF青春小説の古典的名作です。

主人公の少女が時間を移動する能力を得て、過去と未来を行き来しながら成長していく物語。

『君の名は。』と同様に、時間の不思議さと青春の切なさが絶妙に組み合わされています。

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住野よる『君の膵臓をたべたい』

現代の青春小説として大ヒットした感動作品。

『君の名は。』と同じく、運命的な出会いと深い感情のやり取りが描かれています。

人と人との繊細な心の交流に焦点を当てた点で、両作品は共通する魅力を持っています。

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新海誠『秒速5センチメートル』

『君の名は。』と同じ新海誠による作品。

時間と距離によって引き裂かれる男女の切ない恋愛を描いた短編集です。

新海誠特有の美しい描写と、心に残る恋愛描写が『君の名は。』ファンにも響くはずです。

振り返り

新海誠による小説『君の名は。』のあらすじから感想まで、詳しく紹介してきました。

映画版では伝えきれない細やかな心情描写や、日本古来の神話的要素が織り込まれた深い物語は、多くの読者に愛され続けています。

読書感想文を書く予定の学生の皆さんにとって、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

時間を超えた運命的な出会いを描いた『君の名は。』を、ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

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