『青くて痛くて脆い』あらすじを短く簡単に【小説版】

『青くて痛くて脆い』のあらすじ あらすじ

※プロモーションが含まれています

『青くて痛くて脆い』は、大学生活を舞台にした住野よるさんの青春小説です。

理想を追いかける大学生たちの姿を描いた、心があたたかくなるお話ですよ。

今回は、あらすじを短く簡単に紹介したり、私が読んだ感想もくわしく解説していきますね。

※当記事のあらすじは「小説」の結末に触れない「ネタバレなし」です(映画のあらすじは扱っていません。)

『青くて痛くて脆い』のあらすじを短く

大学1年生の田端楓は、理想に燃える秋好寿乃と出会い、二人でサークル「モアイ」を立ち上げた。しかし4年生になると、モアイは理想とかけ離れた姿に変貌。楓は怒りに駆られてモアイを壊そうとするが、その過程で大切な気づきを得ていく。

『青くて痛くて脆い』の簡単なあらすじ

他人と深く関わらないことを信条とする大学1年生の田端楓は、理想に燃える秋好寿乃と出会う。二人は秘密結社のような形でサークル「モアイ」を設立。しかし4年生になると、モアイは就職活動支援がメインの大所帯なサークルへと変貌していた。理想を裏切られたと感じた楓は、バイト仲間の董介とともにモアイを壊そうと動き出す。その過程で、楓は自分自身と向き合うことになっていく。

『青くて痛くて脆い』の詳しいあらすじ

誰かの意見に反する意見を口にしないことを信条とする大学1年生の田端楓。ある日の授業で、子供のような理想論を発表する秋好寿乃と出会う。

理想の居場所を探す秋好に、楓は不用意に「自分でサークルを作れば」と提案。こうして二人は秘密結社のような形でサークル「モアイ」を設立する。

4年生になった楓は、モアイから距離を置いていた。かつて「世界を変える」という理想を掲げていたモアイは、就職活動支援をメインとする50人規模のサークルに成長。理想を裏切られたと感じた楓は、バイト仲間の董介とともにモアイを壊そうと動き出す。

しかし、スキャンダルを探るために近づいたモアイで、楓は思いがけない出会いと気づきを得ていく。そして自分自身の在り方を見つめ直すことになるのだった。

『青くて痛くて脆い』のあらすじを理解するための用語解説

『青くて痛くて脆い』のあらすじや物語に登場する専門的な用語を解説します。

用語 解説
モアイ 主人公たちが作った秘密結社的なサークル。
大きな理想を掲げて慈善活動などを行ったが、
メンバーや考え方が変化していくことが物語の軸となる。
青さ 未熟さや純粋さを指し、
理想や夢にまっすぐ向かうがゆえの
弱さや未完成さを表現している。
痛さ 理想と現実のギャップから生じる葛藤や、
他者や自分を傷つけてしまうことの辛さを含む。
脆さ 大切なものや信じていたものが
壊れてしまう危うさや心のもろさ。
タイトル上は否定的だが、
実は「青くて痛い」ことは「脆い」とは限らない、
という逆説も物語で語られる。
理想 現実では実現が難しい大きな夢や目標。
現実に妥協しながらも持ち続けることの
大切さが描かれる。
距離感 人間関係における心理的な距離。
関係性が変化することで心が揺さぶられるが、
変化を受け入れて再構築することも成長の一部。
成長 理想から現実、
未熟さから大人へと変わっていく心の変化。
痛みや葛藤を経て人は成長する。
モラトリアム 社会的責任を猶予された「青春」の時期。
終わることで「青さ」や「脆さ」と
向き合うことが求められる。

※『青くて痛くて脆い』を通して作者が伝えたいことは、以下の記事で解説しています。

『青くて痛くて脆い』が伝えたいこと。5つの未来への道しるべ
『青くて痛くて脆い』が伝えたいことを深夜のブックカフェで一気読みした経験から紐解きます。理想と現実の狭間で揺れ動く若者の心、他者を傷つけることへの痛みと後悔、そして本当の強さとは何かを探求する物語。この小説が秘める5つの本質的なメッセージを、あなたの心に響く言葉で解き明かしていきます。

『青くて痛くて脆い』の登場人物紹介

『青くて痛くて脆い』の魅力的な登場人物たちを紹介しますね。

名前 キャラクター紹介
田端 楓 主人公。
他人と深く関わらないことを
信条とする大学生
秋好 寿乃 理想に燃える女子大生。
モアイのリーダー
董介 楓のバイト仲間。
モアイを嫌うが活動を通じて考えが変化
ポンちゃん 愛媛県出身。
モアイの幽霊部員
川原 理沙 楓のバイト仲間。
率直な性格の持ち主
テン/天野 モアイの幹部。
チャラいが憎めないキャラクター
脇坂 モアイを外部から支援する存在
尋木 ミア モアイの3人目のメンバー。
冷静な性格

『青くて痛くて脆い』の作品情報

項目 内容
作者 住野よる
出版年 2018年3月2日(単行本)
現在の出版社 KADOKAWA(角川文庫でも刊行
ジャンル 青春小説・長編小説
対象年齢 中高生~一般
青空文庫の収録 なし

『青くて痛くて脆い』の文字数と読了時間

『青くて痛くて脆い』の文字数と読了時間の目安をまとめてみました。

項目 詳細
ページ数 312ページ
推定総文字数 約187,200文字
読了時間の目安 約6時間15分

『青くて痛くて脆い』を読んだ私の感想

普段あまりこういう小説は手に取らない私ですが、なんかタイトルに惹かれて読んでみたんです。いやー、正直なめてましたね。完全に私の負けです。

読み進めるうちに、学生時代に自分が抱えていた青臭い理想とか、どうしようもない不器用さとかがぶわっと蘇ってきて、終始胸が痛かったです。

「世界を変える」なんて大それた夢を語り合っていた「モアイ」の仲間たちが、現実の壁にぶつかって、脆く崩れていく様は読んでいて本当に辛かった。

信頼していた仲間とのすれ違いや、手のひらを返すような裏切り。ああ、青春ってこういうことだったよな、って妙に納得しちゃいました。

特に主人公の田端くんのモノローグがね、もうグサグサ刺さってくるんですよ。秋好さんに対する複雑な想いと、それを素直に表現できないこじらせた感情。

彼の内面の葛藤が丁寧に描かれていて、自分もこんな風に孤独を抱えていた時期があったなと、痛いほど共感しました。

この本は、甘酸っぱい青春を懐かしむだけじゃないです。忘れていた自分の弱さや、乗り越えたはずの痛みをもう一度思い出させてくれる。

私みたいな中年のおじさんにも、深く刺さるポイントがたくさんありました。読後感は少し切ないけれど、清々しい気持ちにもなれる、そんな傑作です。星5つじゃ足りないくらいですね。

※『青くて痛くて脆い』の読書感想文の中学生・高校生向けの例文と書き方はこちら。

『青くて痛くて脆い』読書感想文|中学生・高校生の例文と書き方
『青くて痛くて脆い』の読書感想文はどう書く?題名から書き出しまで、中学生・高校生向けの例文とコピペしない書き方のコツを分かりやすく解説します。

『青くて痛くて脆い』はこんな人におすすめ

『青くて痛くて脆い』は、以下のような方におすすめです。

  • 大学生活や青春時代に共感したい人
  • 人との関わり方に悩んでいる人
  • 理想と現実の間で揺れ動く心情を読みたい人
  • 成長物語が好きな人

『青くて痛くて脆い』に似た小説3選

『青くて痛くて脆い』の世界観や雰囲気が好きな方におすすめの小説をご紹介します。

『君の膵臓をたべたい』(住野よる)

同じ作者による青春小説です。

人との出会いが自分を変えていく様子が、繊細なタッチで描かれています。

『君の膵臓をたべたい』(小説)のあらすじを短く簡単に※ネタバレなし
『君の膵臓をたべたい』の小説のあらすじを短く簡単に分かりやすくネタバレなしでまとめました。読書感想文で外せない重要ポイントや登場人物紹介、読了時間の目安まで、きめ細かく解説しています。

『コンビニ人間』(村田沙耶香)

社会の中での居場所探しがテーマ。

人との関わり方や、自分らしさの追求という点で共通点があります。

『コンビニ人間』のあらすじを短く簡単に&詳しく※ネタバレなし
『コンビニ人間』のあらすじを簡単に短く&詳しく解説。村田沙耶香の芥川賞受賞作のストーリーや登場人物、感想をネタバレなしでご紹介。読書感想文を書く学生さんにも役立つ内容です。

『さくら』(西加奈子)

人との距離感に悩む主人公の成長物語。

心の機微が丁寧に描かれており、共感できる場面が多いです。

振り返り

『青くて痛くて脆い』は、理想と現実の狭間で揺れ動く若者たちの姿を描いた心温まる物語。

きっと読んでくださった方の心に、すとんと落ちる言葉が見つかるはずです。

一度じっくり読んでみませんか?

コメント