『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文の書き方と例文

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文 感想

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第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文を書く予定の小学生の皆さん、お疲れさまです。

この作品は、さかとくみ雪さんが描いた心温まる絵本で、書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞作品にも選ばれた注目の一冊ですね。

父親の転勤でライオンの国に引っ越したネズミの家族を通じて、異文化理解や友情について描かれた素晴らしい物語です。

私は読書が趣味で年間100冊以上の本を読んでいますが、『ライオンのくにのネズミ』は特に小学校低学年の皆さんにとって大切なメッセージが込められていると感じました。

この記事では、この作品の読書感想文の書き方を丁寧に解説していきます。

感想文を書くうえで押さえておきたいポイントから、実際の例文まで、皆さんが素敵な感想文を完成させられるよう全力でサポートしていきますよ。

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文を書くうえで大切な3つのポイント

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文を書く時に、特に重要なポイントが3つあります。

これらのポイントを意識して読書感想文を書けば、きっと心に響く素敵な作品になるでしょう。

  • 主人公が感じた「違い」による不安や困りごと
  • 勇気を出して行動した場面と主人公の成長
  • 違いを乗り越えて生まれる友情や相互理解

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきますね。

皆さんが自分なりの感想を書けるよう、どの部分に注目すればいいのか、どんな風に感じたらいいのかをお話ししていきます。

主人公が感じた「違い」による不安や困りごと

主人公のネズミの男の子は、お父さんの転勤で「ネズミの国」から「ライオンの国」に引っ越してきました。

新しい環境では、言葉も習慣も体の大きさも何もかもが違って、毎日が不安でいっぱいでした。

周りの大きなライオンたちがとても怖く感じられて、ライオン語も分からないし、何をどうしていいか分からない状況だったんです。

この部分を読書感想文に書く時は、主人公がどんなことで困っていたのか、どんな気持ちだったのかをしっかり理解することが大切です。

皆さんも新しいクラスになった時や、知らない場所に行った時に似たような気持ちを味わったことがあるかもしれませんね。

そういう自分の体験と重ね合わせて、主人公の気持ちに共感することで、より深い感想を書くことができるでしょう。

「違い」があることで生まれる不安や戸惑いは、誰にでもある自然な気持ちです。

主人公がどんな場面で特に困っていたか、どんな時に一番寂しかったかなどを具体的に思い出しながら、自分の言葉で表現してみてください。

勇気を出して行動した場面と主人公の成長

物語の中で最も重要なのが、主人公が勇気を出して行動する場面です。

リスの女の子がライオンたちにからかわれた時、主人公は怖い気持ちをこらえて「友達を守らなきゃ」という思いで立ち向かいました。

体は小さくても、大切な友達のために声を上げる勇気を見せたんですね。

また、サッカーを通じて自分の本当の姿をライオンたちに伝えることで、お互いを理解し合うきっかけを作りました。

この場面を感想文に書く時は、なぜ主人公が勇気を出せたのか、どんな気持ちでライオンたちに立ち向かったのかを考えてみることが大切です。

皆さんも友達が困っている時に助けてあげたことや、怖いけれど頑張らなきゃいけない時があったと思います。

そういう経験と主人公の行動を比べて、「私だったらどうするだろう」「主人公のどこがすごいと思ったか」を考えてみてください。

勇気というのは、怖くないということではなくて、怖いけれど大切なもののために行動することなんだということが、この物語からよく分かります。

主人公の成長ぶりや、勇気を出したことで何が変わったのかにも注目して感想を書いてみましょう。

違いを乗り越えて生まれる友情や相互理解

物語のクライマックスでは、主人公とライオンたちがお弁当を交換し合う素敵な場面があります。

最初は怖くて仕方なかったライオンたちと、食べ物を分け合うことで本当の友情を育んでいく過程が描かれています。

言葉や体の大きさ、文化が違っても、お互いを理解し合えることを教えてくれる大切な場面ですね。

また、サッカーという共通の楽しみを通じて、違いよりも共通点を見つけることの大切さも描かれています。

この部分を感想文に書く時は、「違いがあっても友達になれる」ということについて、自分がどう感じたかを書いてみてください。

皆さんの学校生活でも、最初は話したことがなかった子と仲良くなったり、好きなものが同じだと分かって急に親しくなったりした経験があるかもしれません。

そういう体験と重ね合わせながら、友情の素晴らしさや、お互いを理解することの大切さについて書いてみましょう。

『ライオンのくにのネズミ』が伝えたいメッセージの一つは、「違いは怖いものではなく、新しい発見や楽しさをもたらしてくれるもの」だということです。

主人公がライオンの国での生活を通じて学んだことを、皆さんなりに受け取って、自分の言葉で表現してみてくださいね。

読書感想文を書くために『ライオンのくにのネズミ』を読んだらメモしたい3項目

読書感想文を書く時に一番大切なのは、「読んでどう感じたか」という皆さんの素直な気持ちです。

『ライオンのくにのネズミ』を読みながら、心に残った場面や感じたことをメモしておくと、感想文がぐんと書きやすくなりますよ。

  • 主人公や自分が「不安」や「困った」と思った場面での気持ち
  • 心に残った出来事や勇気を出した場面への感想
  • 友情や「違い」を乗り越えてうれしかった気持ち

これらの項目について詳しく説明していきます。

感想文では、ただあらすじを書くのではなく、皆さんがどう感じたかが一番重要なんです。

自分の気持ちを大切にして、素直な感想をメモしておきましょうね。

主人公や自分が「不安」や「困った」と思った場面での気持ち

主人公のネズミくんが「ライオンの国」で体験した不安や困りごとを読んで、皆さんはどんな気持ちになったでしょうか。

「かわいそう」「分かる分かる」「私も同じ気持ちになったことがある」など、色々な感情が湧いてきたと思います。

主人公が言葉が分からなくて困っていた場面や、大きなライオンたちを見て怖がっていた場面で、皆さんがどう感じたかをメモしておいてください。

自分も似たような体験をしたことがあるなら、その時の気持ちも一緒に書いておくと、感想文に深みが出ます。

「私も転校した時に似たような気持ちになった」「知らない人ばかりの習い事に行った時を思い出した」など、具体的な体験と結びつけて考えてみましょう。

主人公の気持ちに共感することで、この物語がより身近に感じられるはずです。

感想文では、「主人公がこんな気持ちだった」ということだけでなく、「私はそれを読んでこう思った」ということを書くことが大切なんですね。

心に残った出来事や勇気を出した場面への感想

リスがからかわれた時に主人公が声を上げた場面や、サッカーで自分の実力を見せた場面など、勇気を出した瞬間を読んで皆さんはどう感じましたか。

「すごいな」「えらいな」「私にはできないかも」「私もやってみたい」など、色々な感想があると思います。

そういう素直な気持ちをメモしておくことが、感想文を書く時にとても役に立ちます。

なぜその場面が心に残ったのか、主人公のどこがすごいと思ったのか、自分だったらどうするかなど、詳しく考えてみてください。

勇気を出すということについて、皆さんなりに感じたことや学んだことがあれば、それも大切な感想の一つです。

友達を守るために行動することや、自分の得意なことで頑張ることについて、どんな風に思ったかも書いておきましょう。

感想文では、「こういう場面があった」という事実よりも、「この場面を読んで私はこう思った」という感想の方が重要なんです。

友情や「違い」を乗り越えてうれしかった気持ち

主人公とライオンたちがお弁当を交換したり、一緒にサッカーを楽しんだりする場面を読んで、皆さんはどんな気持ちになりましたか。

「よかったな」「ほっとした」「あたたかい気持ちになった」など、きっと嬉しい気持ちになったと思います。

違いがあっても友達になれるということについて、皆さんがどう感じたかをメモしておいてください。

自分の友達関係や学校生活を振り返って、似たような経験があるかどうかも考えてみましょう。

「最初は話したことがなかった子と仲良くなった」「違うクラスの子と友達になった」「外国から来た子と友達になった」など、皆さんにも色々な体験があるはずです。

そういう体験と物語を重ね合わせて、友情の素晴らしさや、お互いを理解することの大切さについて感じたことを書いてみてください。

この物語を読んで、これからの学校生活や友達との関係について考えたことがあれば、それも立派な感想です。

感想文では、物語から学んだことや、これから実践してみたいことなども書くことができるんですよ。

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)

【題名】ちがいを乗り越える勇気

私は『ライオンのくにのネズミ』を読んで、主人公のネズミくんの気持ちがとてもよく分かった。お父さんの仕事でライオンの国に引っ越して、言葉も分からないし、周りは体の大きなライオンばかりで毎日が怖くて仕方がない。私も去年転校した時、知らない子ばかりで話しかけるのが怖くて、休み時間はいつも一人でいた。だから、ネズミくんの寂しい気持ちがよく分かる。

一番心に残ったのは、リスの女の子がライオンたちにサッカーでからかわれた時、ネズミくんが「リスをわらうな!」と大きな声で言った場面だ。体は小さいのに、大きなライオンたちに向かって友達を守ろうとする姿がとてもかっこよかった。私は友達がいじめられているのを見たことがあるけれど、怖くて何も言えずに見ているだけだった。だから、ネズミくんの勇気がとてもすごいと思った。

その後、ネズミくんがサッカーで上手にシュートを決めて、ライオンたちに「小さくても頑張っている」ということを分かってもらえたのも良かった。体の大きさは違っても、同じようにサッカーが好きだということが伝わって、少しずつ仲良くなっていく様子が嬉しかった。私も転校先で、好きな本の話をした時に友達ができたことを思い出した。

最後にネズミくんとライオンたちがお弁当を交換して食べる場面では、とても温かい気持ちになった。最初は怖がっていたライオンたちと、食べ物を分け合うなんて考えられなかったけれど、お互いを知ることで友達になれるんだということが分かった。違う国の料理を食べ合うことで、「違い」が楽しいものに変わっていくのが素敵だと思った。

この本を読んで、違いがあることは怖いことじゃなくて、新しい発見があることなんだと学んだ。私も新しい人と出会った時、最初から「違うから無理」と思わずに、まず話しかけてみようと思う。友達が困っている時は、ネズミくんのように勇気を出して助けてあげたい。これからは「違い」を楽しめる人になりたいと思った。

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)

【題名】小さな勇気が生んだ大きな友情

私は『ライオンのくにのネズミ』を読んで、勇気を出すことの大切さと、違いを乗り越えて友達になる素晴らしさを学んだ。

主人公のネズミの男の子は、お父さんの転勤でライオンの国に引っ越すことになった。新しい国では言葉も習慣も違い、周りは体の何倍も大きなライオンばかり。不安で、ネズミの国に帰りたい気持ちでいっぱいだった。私も二年前に引っ越した時、新しい学校で知らない子ばかりに囲まれて心細かった。だからネズミくんの気持ちがよく分かる。言葉が通じない怖さや、一人ぼっちの寂しさは、本当につらいものだ。

でも、そんなネズミくんにも転機が訪れる。リスの女の子と友達になったのだ。リスは以前ネズミの国にいて、ネズミくんの気持ちを理解してくれた。一人じゃないと分かって、ネズミくんはきっとほっとしたと思う。私も引っ越し先で「大丈夫だよ」と声をかけてくれた子の安心感を、今でもよく覚えている。

物語で一番心に残ったのは、リスがライオンたちにサッカーでからかわれた時、ネズミくんが「リスをわらうな!」と勇気を出して言った場面だ。体は小さくてライオンたちは怖かったはずなのに、友達を守るために立ち上がった。その勇気がとてもかっこよかった。私は今まで、友達がいやな思いをしているのを見ても、見て見ぬふりをしたことがある。でもネズミくんの行動を見て、友達を助けることの大切さを感じた。

その後、ネズミくんはサッカーで実力を見せる。体は小さいけれど、上手にボールを扱い、シュートを決めた。ライオンたちはネズミくんの本当の姿を知って、からかうのをやめた。この場面を読んで、得意なことや好きなことを通じて相手に自分を分かってもらうことの大切さを学んだ。私も絵を描くのが好きで、それがきっかけで友達になった子がいる。共通の楽しみがあると、違いがあっても仲良くなれるんだと思う。

クライマックスで、ネズミくんとライオンたちがお弁当を交換して食べる場面では、温かい気持ちになった。怖かったライオンたちと食べ物を分け合って笑い合う。違う国の料理を食べることで文化を知り、「違い」が楽しいものに変わっていく。私の学校にも外国から来た子がいて、その子のお弁当を見せてもらった時、とても面白いと思った。違う文化を知ることは、新しい世界を広げてくれる。

この本を読んで、私は三つのことを学んだ。一つ目は、勇気を出すこと。怖くても、大切なもののために行動すれば状況は変えられる。二つ目は、違いがあっても友達になれること。お互いを知ろうとする気持ちがあれば仲良くなれる。三つ目は、自分の好きなことを大切にすること。それが相手との架け橋になる。

これからの学校生活で、私もネズミくんのように小さな勇気を持って過ごしていきたい。新しい友達に話しかけたり、困っている子を助けたり、自分とは違う子とも仲良くなったりしたい。『ライオンのくにのネズミ』は、勇気と優しさの大切さを教えてくれる、素晴らしい物語だった。

振り返り

『ライオンのくにのネズミ』の読書感想文の書き方について、詳しく解説してきました。

この記事で紹介した3つの重要ポイントと、メモしておきたい3項目を参考にして、皆さんなりの素敵な感想文を書いてみてくださいね。

読書感想文で一番大切なのは、皆さんが本を読んでどう感じたか、何を学んだかという素直な気持ちです。

例文も参考にしながら、自分の体験や思いを織り交ぜて、オリジナルの感想文を完成させてください。

きっと皆さんにも、心に響く素晴らしい感想文が書けるはずです。

頑張って取り組んでみてくださいね。

※読書感想文の作成に便利な『ライオンのくにのネズミ』のあらすじはこちらでご紹介しています。

『ライオンのくにのネズミ』のあらすじを簡単に短く&詳しく
課題図書に選ばれた話題の絵本『ライオンのくにのネズミ』のあらすじを簡単に詳しく解説します。異文化理解と友情をテーマにした感動的なストーリーの魅力とは?小学校低学年の読書感想文対策として知っておきたいポイントを分かりやすくまとめました。読書好きが語る作品の見どころもご紹介。

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