『ともだち 』の読書感想文の書き方と例文【リンダ・サラ作】

『ともだち 』の読書感想文 感想

※プロモーションが含まれています

『ともだち』の読書感想文を書こうと思っている小学校低学年のみなさん、こんにちは。

リンダ・サラ作、ベンジー・デイヴィス絵、しらいすみこ訳の『ともだち』は、仲良しだった2人の友だちの関係に新しい友だちが加わることで生まれる心の揺れ動きを描いた心温まる絵本。

ひさかたチャイルドから出版され、第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた作品ですね。

僕は読書が趣味で年間100冊以上の本を読んでいますが、『ともだち』は友情の変化や子どもの繊細な心情を見事に表現した素晴らしい作品だと感じました。

この記事では、『ともだち』の読書感想文の書き方について、重要なポイントから具体的な例文まで詳しく解説していきます。

読書感想文を書くのが初めてでも大丈夫です。一緒に頑張っていきましょう。

『ともだち』の読書感想文に書くと良い3つのポイント

『ともだち』の読書感想文を書くときには、大切なポイントが3つあります。

  • 主人公「ぼく」の気持ちの変化
  • 友だちの輪が広がることの意味
  • 段ボール遊びに込められたメッセージ

これらのポイントを意識して読書感想文を書くと、『ともだち』の素敵なメッセージがしっかりと伝わる感想文になりますよ。

それでは、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

主人公「ぼく」の気持ちの変化

『ともだち』で一番大切なのは、主人公「ぼく」の心の動きです。

最初、ぼくはエトと2人だけで仲良く遊んでいました。

でも、シューという新しい友だちがやってきて、エトがシューと仲良くするようになると、ぼくは「自分だけ仲間はずれにされているかもしれない」と感じるようになります。

この気持ち、みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか。

仲良しの友だちに他の友だちができると、なんだかさみしい気持ちになったり、自分の場所がなくなったような不安を感じたりすることがありますよね。

ぼくも同じような気持ちになって、「もう丘になんか行くもんか」と思ってしまいます。

でも、物語の最後には、ぼくの気持ちが変わっていきます。

エトとシューがぼくを呼びに来てくれて、3人で一緒に遊ぶことになるのです。

この気持ちの変化は、友だち関係で悩んだことがある子どもたちにとって、とても励みになる部分です。

読書感想文では、ぼくの気持ちがどのように変わったのか、そして自分だったらどんな気持ちになるかを書いてみましょう。

きっと、同じような経験をしたことがある人や、これから友だち関係で悩むかもしれない人の心に響く感想文になりますよ。

友だちの輪が広がることの意味

『ともだち』のもう一つの大切なメッセージは、友だちの輪が広がることの素晴らしさです。

最初は2人だけの世界だったぼくとエトの関係に、シューが加わることで3人の新しい関係が生まれます。

友だちは独り占めできるものではありません。

むしろ、友だちの輪が広がることで、もっと楽しいことや新しい発見があるのです。

『ともだち』では、3人になったことで、今まで2人では作れなかった大きな段ボールの車を作ることができました。

これは、友だちが増えることで、できることも増えるということを表しています。

みなさんも、新しい友だちができたときのことを思い出してみてください。

最初は緊張したり、戸惑ったりしたかもしれませんが、仲良くなってからは、今まで以上に楽しい時間を過ごせるようになったのではないでしょうか。

友だち関係は、ずっと同じではありません。

時には変化することもありますが、それは悪いことではなく、新しい楽しさや発見につながることなのです。

読書感想文では、友だちの輪が広がることについて、自分の経験と重ねて書いてみると良いでしょう。

新しい友だちができたときの気持ちや、みんなで一緒に遊んだときの楽しさを思い出して書いてみてくださいね。

段ボール遊びに込められたメッセージ

『ともだち』では、段ボール遊びが重要な役割を果たしています。

最初は、ぼくとエトが2人で段ボール箱を運んで遊んでいました。

でも、3人になったときに作った巨大な段ボールの車は、2人では作れなかった特別なものでした。

この段ボール遊びには、協力することの大切さや、みんなで力を合わせることで素晴らしいものが作れるというメッセージが込められています。

段ボールという身近な材料を使って、子どもたちが自由に想像力を働かせて遊ぶ姿は、とても微笑ましく、読んでいる人も楽しい気持ちになります。

みなさんも、友だちと一緒に何かを作ったり、協力して遊んだりした経験があるでしょう。

そのときの楽しさや達成感を思い出してみてください。

一人では難しいことも、友だちと力を合わせることで成し遂げることができます。

読書感想文では、段ボール遊びの場面を読んでどう感じたか、自分も友だちと一緒に何かを作ったときのことなどを書いてみると良いでしょう。

協力することの楽しさや、みんなで作り上げたときの嬉しさについて書くと、『ともだち』の素敵なメッセージが伝わる感想文になりますよ。

読書感想文を書くために『ともだち』を読んだらメモしたい3点

読書感想文を書くときには、「どう感じたか?」ということがとても大切です。

本を読んで心が動いた部分や、印象に残った場面について、自分の気持ちを素直に書くことで、読む人の心に響く感想文になります。

『ともだち』を読むときには、以下の3つの項目について、どう感じたかをメモしておきましょう。

  • ぼくが感じた寂しさや不安について
  • 3人で遊ぶことになったときの気持ちについて
  • 一番印象に残った場面について

これらの項目について、自分の経験や気持ちと重ねながらメモを取ることで、心のこもった読書感想文を書くことができます。

感想文は、ただあらすじを書くだけではありません。

自分がどう感じたか、どう思ったかを書くことで、その人らしい素敵な感想文になるんですよ。

ぼくが感じた寂しさや不安について

『ともだち』の主人公「ぼく」は、エトとシューが仲良くするのを見て、とても寂しい気持ちになります。

「自分だけ仲間はずれにされているかもしれない」「ひとりぼっちになってしまった」と感じて、不安になってしまいます。

この場面を読んだとき、あなたはどんな気持ちになりましたか。

ぼくの気持ちがよくわかったでしょうか。

それとも、「そんなに心配しなくても大丈夫なのに」と思ったでしょうか。

みなさんも、友だちとの関係で似たような経験をしたことがあるかもしれません。

仲良しの友だちに他の友だちができたとき、どんな気持ちになったか思い出してみてください。

寂しかったですか?

不安でしたか?

それとも、嬉しかったですか?

自分の経験と重ねて、ぼくの気持ちについてどう感じたかをメモしておきましょう。

「私も同じような気持ちになったことがある」「ぼくの気持ちがよくわかった」「私だったらもっと違う気持ちになったと思う」など、素直な気持ちを書いてみてください。

このメモが、読書感想文を書くときの大切な材料になります。

3人で遊ぶことになったときの気持ちについて

物語の終わりで、ぼくはエトとシューと一緒に、3人で段ボールの車で遊ぶことになります。

この場面を読んだとき、あなたはどんな気持ちになりましたか。

ぼくが3人の仲間に入れてもらえて良かったと思いましたか。

それとも、3人で遊ぶのは楽しそうだと思いましたか。

みなさんも、新しい友だちが増えたときのことを思い出してみてください。

最初は緊張したり、どうしたらいいかわからなかったりしても、だんだん慣れてきて、今度は今まで以上に楽しく遊べるようになったのではないでしょうか。

3人になったからこそできる遊びや、みんなで力を合わせる楽しさがあります。

『ともだち』でも、3人だからこそ作れた大きな段ボールの車がありました。

この場面を読んで、友だちが増えることの良さや、みんなで遊ぶ楽しさについて、どう感じたかをメモしておきましょう。

「3人で遊ぶのは楽しそう」「私も友だちと一緒に何かを作ってみたい」「友だちが増えるのは素敵なこと」など、あなたが感じたことを素直に書いてみてください。

一番印象に残った場面について

『ともだち』を読んで、一番心に残った場面はどこでしたか。

ぼくが寂しそうにしている場面でしょうか。

それとも、3人で大きな段ボールの車を作る場面でしょうか。

エトとシューがぼくを呼びに来てくれる場面も、とても印象的です。

一番印象に残った場面と、なぜその場面が心に残ったのかをメモしておきましょう。

「この場面を読んで泣きそうになった」「この場面を読んで嬉しくなった」「この場面で私も同じような経験を思い出した」など、その場面を読んだときの気持ちを具体的に書いてみてください。

また、その場面で「もし自分がぼくの立場だったらどうするか」「もし自分がエトの立場だったらどうするか」ということも考えてみると良いでしょう。

印象に残った場面について詳しく書くことで、読書感想文に深みが出ます。

ただ「面白かった」「良かった」だけではなく、具体的にどの場面がどのように良かったかを書くことで、読む人にもその良さが伝わる感想文になりますよ。

『ともだち』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)

【題名】友だちの大切さ

私は『ともだち』を読んで、友だちとの関係について深く考えた。

この本では、ぼくとエトという仲良しの友だちのところに、シューという新しい友だちがやってくる話だった。

最初にぼくの気持ちがとてもよくわかった。

エトと2人だけで仲良く遊んでいたのに、シューが来てエトがシューと仲良くするのを見て、ぼくは自分だけ仲間はずれにされたような気持ちになってしまった。

私も同じような経験がある。

仲良しの友だちに他の友だちができたとき、なんだか寂しい気持ちになったことがあった。

ぼくが「もう丘になんか行くもんか」と思ってしまう気持ちが、とてもよくわかった。

でも、物語の最後で、エトとシューがぼくを呼びに来てくれたところが一番印象に残った。

2人は、ぼくのために巨大な段ボールの車を作ってくれていた。

この場面を読んだとき、とても嬉しい気持ちになった。

友だちは、本当は私のことを忘れていなかったのだと思った。

そして、3人で一緒に遊ぶことになったとき、友だちが増えることの素晴らしさを感じた。

2人では作れなかった大きな段ボールの車を、3人の力を合わせて作ることができた。

私も友だちと一緒に何かを作ったことがあるが、みんなで協力するととても楽しいし、一人では絶対にできないようなすごいものができる。

『ともだち』を読んで、友だちは独り占めするものではなく、みんなで分け合うものだということがわかった。

新しい友だちができるのは、寂しいことではなく、もっと楽しいことが増えるということなのだ。

これからは、新しい友だちができたときも、最初のように不安になったりしないで、一緒に遊べることを楽しみにしたいと思った。

そして、私も困っている友だちがいたら、声をかけてあげたいと思った。

『ともだち』は、友だちの大切さと、友だちの輪が広がることの素晴らしさを教えてくれる素敵な本だった。

『ともだち』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)

【題名】みんなで作る友だちの輪

私は『ともだち』を読んで、友だち関係について今までよりもずっと深く考えることができた。

この絵本は、主人公のぼくとエトが仲良く遊んでいるところに、シューという新しい友だちがやってきて、3人の関係がどう変わっていくかを描いた物語だった。

最初に強く印象に残ったのは、ぼくの気持ちの変化だった。

エトと2人で丘の上に段ボール箱を運んで遊んでいた日々に、シューが「いっしょに遊びたい」と言ってきた。

エトはシューと仲良くなったが、ぼくは仲間はずれになったような気がした。

この場面を読んだとき、私も同じような経験を思い出した。

私にも仲良しの友だちがいるが、その子に新しい友だちができたとき、なんだか寂しかった。

「私のことを忘れてしまうのでは」「もう一緒に遊んでもらえないのでは」と不安になったこともある。

ぼくが「もう丘になんか行くもんか」と思ってしまう気持ちがよくわかった。

でも、物語の中でエトとシューがぼくを呼びに来る場面が一番心に残った。

2人は、ぼくのために巨大な段ボールの車を作ってくれていた。

「君に、いいもの作ったんだ」と言ってくれたとき、ぼくはきっととても嬉しかったと思う。

私もその場面を読んだとき、とても温かい気持ちになった。

本当の友だちは、新しい友だちができても、前の友だちを忘れたりしないのだとわかった。

そして3人で段ボールの車で遊ぶ場面では、友だちが増えることの素晴らしさを感じた。

2人では作れなかった車を、3人の力を合わせて作ることができた。

これは、友だちが増えることで、できることが広がるということを表していると思った。

私も友だちと一緒に工作したり遊んだりするのが大好きだ。

一人では思いつかないアイデアが出たり、重いものもみんなで運べる。

協力することで、もっと楽しくてすごいことができるのだ。

『ともだち』を読んで、友だちは独り占めするものではないと学んだ。

友だちの輪が広がるのは寂しいことではなく、楽しいことが増えるということなのだ。

新しい友だちができれば、新しい遊びや知らなかったことも知ることができる。

また、段ボール遊びの楽しさも改めて感じた。

身近な材料を使って、子どもたちが自由に想像して遊ぶ姿が素敵だった。

私も今度、友だちと段ボールで何か作ってみたいと思った。

みんなで力を合わせて大きな車や家を作ったら、きっと楽しいと思う。

これからは、新しい友だちができても不安にならず、一緒に遊べることを楽しみにしたい。

そして、困っている友だちや新しく来た子がいたら、自分から声をかけたいと思った。

みんなで仲良く遊ぶことで、もっと楽しい毎日になると思う。

『ともだち』は、友だちの大切さと、友だちの輪が広がることの素晴らしさを教えてくれる絵本だった。

この本を読んで、私の友だちに対する気持ちが前よりもずっと優しくなったような気がする。

振り返り

『ともだち』の読書感想文の書き方について、詳しく解説してきました。

この記事で紹介した3つのポイントと、メモの取り方を参考にすれば、きっと素敵な読書感想文が書けるでしょう。

『ともだち』は、友情の変化や子どもの繊細な心情を美しく描いた素晴らしい作品です。

主人公の気持ちに共感しながら読むことで、友だち関係について深く考えることができます。

読書感想文を書くときは、自分の経験や気持ちと重ねながら、素直な思いを表現することが大切です。

例文も参考にしながら、あなたらしい感想文を書いてみてくださいね。

きっと、読む人の心に響く素敵な読書感想文になりますよ。

※『ともだち 』のあらすじはこちらでご紹介しています。

『ともだち 』のあらすじ【リンダ・サラ作】課題図書
『ともだち』のあらすじが知りたい方へ。課題図書(小学校低学年)に選定されたリンダ・サラ作のこの絵本について、簡単なあらすじから詳しい内容、登場人物まで完全解説。友情をテーマにした物語の魅力も併せてご紹介します。

コメント