小学生の皆さんに『きみのなまえ』の読書感想文の書き方と例文をご紹介します。
『きみのなまえ』は、あんずゆきさんがお話を作り、かなざわまゆこさんが絵を描いた心あたたまる児童書。
2019年に福岡県で実際にあった出来事をもとにしたこの作品は、近所の林で見かけた栗毛の野良犬と、その犬を保護しようとする少年たくととお母さんのタチバナさんの物語です。
この記事では、読書感想文を書く際に押さえておくべき重要なポイントから、実際に使えるテンプレート、そして800字と1200字の例文まで、皆さんの感想文作りをサポートする内容になっています。
書き出しに悩んでいる方や、どんな題名をつければいいか分からない方も、この記事を参考にすれば、きっと素敵な読書感想文を書くことができるでしょう。
コピペではなく、自分の言葉で心を込めた感想文を書けるよう、一緒に頑張っていきましょうね。
『きみのなまえ』の読書感想文に書くべき3つのポイント
『きみのなまえ』の読書感想文を書くとき、特に大切にしてほしいポイントが3つあります。
この3つのポイントを意識して書くことで、心に響く素晴らしい感想文が完成しますよ。
- 野良犬「くり」を通して見える人と人のつながりの温かさ
- たくととお母さんの親子の絆と命を大切にする気持ち
- 実話だからこそ感じる現実の優しさと自分にできること
それぞれのポイントについて、詳しく説明していきますね。
読みながら「自分はどう感じたか」「どんなことを考えたか」をメモしておくと、感想文を書くときにとても役立ちますよ。
野良犬「くり」を通して見える人と人のつながりの温かさ
『きみのなまえ』の一番の魅力は、孤独だと思われていた野良犬「くり」が、実はたくさんの人に愛されていたという発見です。
たくとが「この犬を保護したい」という貼り紙を出すと、近所の人たちから次々と連絡が来ます。
「私もその犬を知っています」「いつも見守っていました」「名前をつけて呼んでいました」という声が集まってきたのです。
最初は一人ぼっちに見えた「くり」でしたが、実は多くの人の心の中で生きていました。
みんながそれぞれ違う名前で呼んでいたけれど、同じように「くり」のことを心配していたのです。
この場面を読んだとき、皆さんはどんなことを感じましたか。
きっと心がぽかぽかと温かくなったのではないでしょうか。
普段は見えないけれど、私たちの周りにもこんな風に優しい気持ちを持った人たちがいることを、この物語は教えてくれます。
一枚の貼り紙がきっかけで、隠れていた人々の優しさが見えてくる様子は、まさに奇跡のようですね。
皆さんの住んでいる町にも、きっとこんな温かい心を持った人たちがいるはずです。
たくととお母さんの親子の絆と命を大切にする気持ち
『きみのなまえ』のもう一つの大切なポイントは、主人公のたくととお母さんのタチバナさんの親子の絆です。
たくとが「くり」を助けたいと言ったとき、お母さんは息子の気持ちを理解して一緒に行動してくれました。
貼り紙を作ったり、地域の人に協力を呼びかけたり、親子で力を合わせて「くり」を守ろうとする姿はとても感動的です。
小学生のたくとにとって、野良犬を保護するのは簡単なことではありません。
でも、お母さんが支えてくれることで、たくとは諦めずに頑張ることができたのです。
この親子の関係を見ていると、家族の大切さがよく分かりますね。
また、動物を愛する純粋な子どもの心と、それを大切にする親の愛情が美しく描かれています。
命を大切にするということは、簡単に言葉で言えても、実際に行動に移すのは勇気がいることです。
たくととお母さんは、その勇気を持って「くり」を守ろうとしました。
皆さんも、困っている動物や友達を見かけたら、どんな行動ができるか考えてみてください。
小さなことでも、優しい気持ちを行動に変えることが大切なのです。
実話だからこそ感じる現実の優しさと自分にできること
『きみのなまえ』が特別な作品である理由の一つは、これが実話をもとにして書かれているということです。
作り話ではなく、2019年に福岡県で実際に起こった出来事なのです。
このことを知ると、物語の感動がより深くなりませんか。
現実の世界にも、たくととお母さんのような優しい人たちがいて、「くり」のような動物を守ろうとしている人たちがいるのです。
実話だからこそ、私たちも「自分にも何かできるかもしれない」と思えるのではないでしょうか。
皆さんの周りにも、助けを必要としている動物がいるかもしれません。
学校や家の近くで迷子になっている犬や猫を見かけたとき、皆さんならどうしますか。
たくとのように勇気を出して行動することができるでしょうか。
もちろん、小学生の皆さんが一人で野良犬を保護するのは危険です。
でも、大人の人に相談したり、家族に話したりすることはできますよね。
小さな優しさでも、それが集まれば大きな力になります。
この物語を読んで、皆さんがどんなことを感じ、どんなことをしようと思ったか、ぜひ感想文に書いてみてくださいね。
※『きみのなまえ』のあらすじはこちらでご紹介しています。
『きみのなまえ』の読書感想文のテンプレート
『きみのなまえ』の読書感想文を書くための、簡単なテンプレートをご紹介します。
この順番で書いていけば、きっと素敵な感想文が完成しますよ。
空欄の部分に皆さんの感じたことや考えたことを書き込んでいけば、オリジナルの感想文ができあがります。
ステップ1：書き出しと作品の紹介
まず最初に、この本を読んだきっかけや第一印象を書きましょう。
私は『きみのなまえ』という本を読んで、（ ）と感じました。
この本は、（ ）という物語で、（ ）が特に印象に残りました。
実話をもとにしたお話だと知って、（ ）と思いました。
空欄の部分には、皆さんの正直な気持ちを書き込んでくださいね。
「心が温かくなった」「感動した」「驚いた」など、素直な感想でかまいません。
ステップ2：印象に残った場面と理由
物語の中で最も心に残った場面について書きましょう。
物語の中で一番印象に残ったのは、（ ）の場面です。
なぜなら、（ ）だからです。
この場面を読んだとき、私は（ ）と思いました。
（登場人物の名前）の（ ）という気持ちが、とてもよく分かりました。
具体的な場面を思い出しながら、なぜその場面が心に残ったのか理由も一緒に書くと良いですね。
ステップ3：学んだことや気づいたこと
この本を読んで学んだことや新しく気づいたことを書きましょう。
『きみのなまえ』を読んで、私は（ ）ということを学びました。
特に、（ ）について深く考えるようになりました。
今まで（ ）だと思っていましたが、この本を読んで（ ）だということが分かりました。
命の大切さや思いやりの心について、（ ）と感じました。
皆さんの考え方や感じ方が、この本を読む前と後でどう変わったかを書いてみてください。
ステップ4：自分の体験や今後の目標
最後に、自分の体験と結びつけたり、今後どうしていきたいかを書きましょう。
私も以前、（ ）という経験をしたことがあります。
その時、（ ）と感じました。
この本を読んで、これからは（ ）していきたいと思いました。
たくととお母さんのように、（ ）な人になりたいです。
自分の実体験があれば書いてみてください。
なければ、「もし同じような場面に出会ったら」という想像で書いても大丈夫ですよ。
『きみのなまえ』の読書感想文の例文（800字の小学生向け）
【題名】みんなの優しい心
『きみのなまえ』は、近所の林で見つけた栗毛の野良犬「くり」と、小学生のたくととお母さんが、犬を保護しようと頑張る実話をもとにしたお話だ。
最初、くりは人になかなかなつかず、一人ぼっちで寂しそうに見えた。
でも、たくととお母さんが「この犬を保護したい」という貼り紙を出すと、たくさんの人からお返事が来た。
みんな「私もその犬を知っている」「見守っていた」「名前をつけて呼んでいた」と言ってくれたのだ。
この場面を読んだとき、私はおどろいた。孤独だと思われていたくりが、実はたくさんの人に愛されていたからだ。
一枚の貼り紙がきっかけで、隠れていた人々の優しさが見えてきたのが素晴らしいと思った。私たちの周りにも、きっとこんな風に優しい人がいるのだろう。普段は見えないけれど、困っている人や動物を心配している人がいることを、この物語は教えてくれた。
また、たくととお母さんの絆も感動的だった。たくとが「くりを助けたい」と言ったとき、お母さんは息子の気持ちを理解して一緒に行動してくれた。小学生にとって野良犬を保護するのは大変だが、お母さんの支えで最後まで頑張ることができたのだ。この親子の関係を見ていると、家族の大切さが分かる。
命を大切にすることは簡単ではない。でも、たくととお母さんは勇気を持って行動した。私も困っている動物や友達を見かけたら、何かできることを考えたいと思った。
この本が実話をもとにしていると知り、さらに感動が深まった。作り話ではなく、本当にあった出来事なのだという。現実の世界にも優しい人たちがいることが嬉しかった。私も学校や近所で困っている動物を見かけたら、家族に相談してお手伝いできることを探したい。小さな優しさでも集まれば大きな力になる。
『きみのなまえ』を読んで、思いやりの心をもっと大切にしたいと思った。
『きみのなまえ』の読書感想文の例文（1200字の小学生向け）
【題名】つながる心、広がる優しさ
『きみのなまえ』は、あんずゆきさんが文章を書き、かなざわまゆこさんが絵を描いた児童書である。2019年に福岡県で実際にあった出来事をもとにした物語で、近所の林で見かけた栗毛の野良犬「くり」と、その犬を保護しようとする少年たくととお母さんの物語だ。
物語は、たくとが林で一匹の野良犬を見つけるところから始まる。最初、その犬は人を怖がって近づこうとせず、一人ぼっちで寂しそうに見えた。たくとは何とか助けたいと思い、お母さんに相談する。するとお母さんも気持ちを理解してくれ、一緒に犬を保護することになった。
そこで二人は「この犬を保護したい」という貼り紙を作り、近所の人たちに協力を呼びかけた。すると驚くことが起こった。たくさんの人から連絡が来て、「私もその犬を知っている」「見守っていた」「名前をつけて呼んでいた」と言ってくれたのだ。孤独だと思われていたくりが、実は多くの人に愛されていたのである。一枚の貼り紙がきっかけで隠れていた優しさが次々と明らかになっていく様子は、まるで奇跡のようだった。普段は見えなくても、私たちの周りにはこんな風に優しい人がいるのだと知った。
また、たくととお母さんの親子の絆も感動的だった。たくとが「くりを助けたい」と言ったとき、お母さんは息子の純粋な気持ちを受け入れ、一緒に行動してくれた。小学生のたくとにとって野良犬を保護するのは簡単ではない。でもお母さんが支えてくれたから、最後まで諦めずに頑張ることができたのだ。命を大切にするというのは言葉で言うよりずっと難しいが、この親子は勇気を持って実行した。家族が力を合わせる姿は美しく、私も自分の家族を改めて大切に思った。
この本が実話をもとにしていると知って感動はさらに深まった。作り話ではなく、本当にあった出来事だからこそ重みがある。現実の世界にも、たくととお母さんのように動物を守ろうとする人たちがいると知り、とても嬉しかった。私も何か行動を起こしたいと強く思った。学校や家の近くで困っている動物を見かけたとき、今までなら素通りしていたかもしれない。でもこれからは立ち止まって考えてみたい。もちろん、小学生の私が一人で野良犬を保護するのは危険だから、まずは家族や先生に相談することから始めたい。小さなことでも優しい気持ちを行動に変えることが大切だと学んだ。
『きみのなまえ』を読んで、思いやりの心や命の大切さについて今まで以上に考えるようになった。一匹の犬を通して、人と人がつながっていく美しさを知ることができた。これからも周りの人や動物に優しい気持ちを忘れずに生活していきたいと思う。
振り返り
『きみのなまえ』の読書感想文の書き方について、詳しくご紹介してきました。
この記事では、感想文を書く際の重要な3つのポイントから、実際に使えるテンプレート、そして具体的な例文まで幅広くお伝えしました。
読書感想文は、皆さんの素直な気持ちや考えを表現する大切な機会です。
コピペに頼らず、自分の言葉で心を込めて書くことが一番大切ですね。
この記事のテンプレートや例文を参考にしながら、皆さんなりの感想文を書いてみてください。
きっと素晴らしい作品が完成するはずですよ。頑張ってくださいね。
■参考サイト：きみのなまえ – 佼成出版社-書籍紹介
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