小学生に『どっちでもいい子』の読書感想文の書き方と例文をご紹介します。
『どっちでもいい子』は、かさいまりさんが2021年に発表した児童文学作品で、優柔不断で自分の意見を言えない少女・はるが成長していく物語。
読書感想文って「何を書けばいいの?」と悩んでしまいがちですよね。でも大丈夫です。
この記事では、題名の付け方から書き出しのコツ、さらには800字と1200字の例文まで、コピペではなく自分の言葉で書けるテンプレートを用意しました。
小学生でも簡単に取り組める内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
『どっちでもいい子』の読書感想文に書くべき3つのポイント
『どっちでもいい子』の読書感想文を書くときに、必ず含めてほしい大切なポイントが3つあります。
読みながら「どう感じたか」をメモしておくと、感想文を書くときにとても役立ちますよ。
まずは3つのポイントを確認してみましょう。
- はるの「どっちでもいい」という性格への共感
- ダンスを通したはるの成長過程
- 周りの人たちがはるに与えた影響
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきますね。
はるの「どっちでもいい」という性格への共感
主人公のはるは、いつも「どっちでもいい」と答えてしまう女の子です。
自分の意見をはっきり言えず、周りに合わせてしまう性格に悩んでいます。
クラス替えのときに「いてもいなくてもどっちでもいい子」と言われて、とても傷ついてしまうんです。
読書感想文では、このはるの気持ちに共感した部分を書くことが大切です。
「なぜはるは自分の意見を言えなかったのかな」「もし自分がはるだったらどんな気持ちになるかな」と考えながら読んでみてください。
きっと、はると同じような経験をしたことがある人も多いはずです。
「友達の意見に合わせてしまった」「本当は違うことを思っていたけど言えなかった」など、自分の体験と重ねて書くと、とても説得力のある感想文になります。
はるが「目立たない」と言われて落ち込む場面では、どんな気持ちになったでしょうか。
自分だったらどう感じるか、はるにどんな言葉をかけてあげたいかを考えて書いてみてくださいね。
このポイントを書くことで、物語の主人公に対する理解が深まり、読み手にもあなたの気持ちが伝わりやすくなります。
ダンスを通したはるの成長過程
『どっちでもいい子』で最も印象的なのは、はるがヒップホップダンスと出会い、少しずつ変わっていく場面です。
偶然見学したダンススクールで「これだ!」と感じたはるは、初めて自分から「やりたい」という気持ちを表現します。
ダンスを始めてから、はるの中でどんな変化が起こったのかを詳しく観察してみてください。
内向的だったはるが、ダンスを通して自己表現の楽しさを知っていきます。
体を動かすことで、今まで言葉にできなかった気持ちを表現できるようになるんです。
読書感想文では、この成長過程のどの部分が一番心に残ったかを書いてみましょう。
「はるが初めてダンスを見たときの気持ち」「練習を重ねていく中での変化」「自信を持てるようになった瞬間」など、具体的な場面を思い出しながら書くと良いですね。
また、自分自身の経験と比べて書くのもおすすめです。
「新しいことを始めるときの気持ち」「何かに夢中になった経験」「自分らしさを見つけた瞬間」など、はるの体験と重なる部分があるかもしれません。
ダンスがはるにとってどんな意味を持っていたのか、なぜダンスがはるを変えることができたのかを考えて書いてみてください。
このポイントを通して、「自分らしさを見つけることの大切さ」や「挑戦することの意味」について深く考えることができます。
周りの人たちがはるに与えた影響
はるが成長できたのは、ダンスだけではありません。
新しい友達の玲奈、幼なじみの颯太、家族、ダンススクールの先生など、周りの人たちの支えがとても大きな役割を果たしています。
読書感想文では、これらの人物がはるにどんな影響を与えたかを書いてみましょう。
特に玲奈は、社交的で明るい女の子として描かれています。
はるにとって初めてできた新しい友達で、はるが変わっていくきっかけを作る大切な存在です。
玲奈がはるにどんな言葉をかけたか、どんな行動を取ったかを思い出してみてください。
幼なじみの颯太も、はるを励ましてくれる大切な人物です。
はるの悩みを理解し、優しく支えてくれる姿が印象的ですね。
家族も、はるの成長を温かく見守っています。
ダンスを始めることを応援してくれる家族の存在は、はるにとってとても心強いものでした。
ダンススクールの先生は、はるが自分を表現するきっかけを与えてくれる人物です。
読書感想文では、「誰がはるにとって一番大切な存在だったか」「その人のどんな行動や言葉がはるを変えたか」を具体的に書いてみてください。
また、自分自身の経験と重ねて、「困ったときに支えてくれた人」「自分を変えるきっかけを与えてくれた人」について書くのも良いでしょう。
人は一人では成長できません。
周りの人たちの支えがあるからこそ、勇気を持って変わることができるのです。
このポイントを書くことで、「人とのつながりの大切さ」や「感謝の気持ち」について考えを深めることができます。
※『どっちでもいい子』のあらすじはこちらでご紹介しています。

『どっちでもいい子』の読書感想文のテンプレート
ここからは、『どっちでもいい子』の読書感想文を簡単に書けるテンプレートをご紹介します。
先ほどお伝えした3つのポイントがしっかり含まれるように作りましたので、空欄を埋めていけば立派な感想文の完成です。
ステップごとに進めていきましょう。
ステップ1:書き出し(本を読んだきっかけと第一印象)
私は『どっちでもいい子』を読んで、( )と感じた。
この本を読むきっかけは( )で、最初に題名を見たときは( )と思った。
主人公のはるは( )な性格の女の子で、私は( )と感じた。
ステップ2:はるの性格への共感
はるが「どっちでもいい」と答えてしまう場面で、私は( )と思った。
なぜなら、私も( )な経験があるからだ。
はるが「いてもいなくてもどっちでもいい子」と言われた場面では、( )な気持ちになった。
もし私がはるだったら、( )と感じただろう。
ステップ3:ダンスを通した成長
はるがヒップホップダンスと出会う場面で、一番印象的だったのは( )だ。
ダンスを始めてから、はるは( )に変わっていった。
この変化を見て、私は( )と感じた。
私にも( )という経験があり、はるの気持ちがよくわかった。
ステップ4:周りの人たちの影響
はるの成長に一番大きな影響を与えたのは( )だと思う。
なぜなら、( )だからだ。
また、( )も、はるにとって大切な存在だった。
私も( )に支えられた経験があり、人のつながりの大切さを感じた。
ステップ5:まとめ(この本から学んだこと)
『どっちでもいい子』を読んで、私は( )ということを学んだ。
これからは、( )ように心がけたいと思う。
また、( )も大切にしていきたい。
はるのように、( )勇気を持って生活していきたい。
『どっちでもいい子』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)
【題名】自分らしく生きる勇気
私は『どっちでもいい子』を読んで、自分について深く考えてしまった。
主人公のはるは小学4年生で、いつも「どっちでもいい」と答えてしまう女の子だ。
クラス替えのときに「いてもいなくてもどっちでもいい子」と言われ、とても傷ついてしまう。
この場面を読んだとき、私もはると同じ気持ちになったことを思い出した。
はるが自分の意見を言えず悩む姿は、とてもよくわかる。私も友達の前で本当の気持ちを言えず、後悔したことがある。
「みんなと違うことを言ったら嫌われるかもしれない」と思い、つい周りに合わせてしまうのだ。
でも「どっちでもいい子」と言われるのは、とても悲しいことだと思った。
物語の中で、はるがヒップホップダンスと出会う場面が印象的だった。
偶然見学したダンススクールで「これだ!」と感じるはるの気持ちが伝わってきた。
ダンスを始めてから、はるは少しずつ変わっていく。体を動かして音楽に合わせることで、言葉にできなかった気持ちを表現できるようになったのだ。
私もピアノを習っているが、音楽は自分の気持ちを表現する素晴らしい方法だと思う。
はるがダンスを通して自信を持てるようになる様子を見て、私も自分の好きなことを大切にしたいと感じた。
また、はるの周りの人たちも素晴らしかった。新しい友達の玲奈は社交的でいつも支えてくれる。幼なじみの颯太も悩みを理解して励ましてくれる。家族も、はるの挑戦を温かく応援してくれる。こうした支えがあったからこそ、はるは変わることができたのだと思う。
私も困ったときに助けてくれる友達や家族がいることに、改めて感謝したいと思った。
『どっちでもいい子』を読んで、自分らしく生きることの大切さがわかった。他の人と違っていても、自分の気持ちを大切にすることが重要なのだ。
これからは、はるのように勇気を持って意見を言えるようになりたい。そして、周りの人たちへの感謝も忘れずに、自分らしく成長していきたいと思う。
『どっちでもいい子』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)
【題名】「どっちでもいい」から「これがいい」へ
『どっちでもいい子』という題名を見たとき、私は少しドキッとした。なぜなら、私も「どっちでもいい」と言うことが多いからだ。
主人公のはるは小学4年生で、いつも「どっちでもいい」と答えてしまう女の子だ。自分の意見をはっきり言えず、周りに合わせてしまうことに悩んでいる。読み始めてすぐに、私ははるの気持ちがよくわかった。
はるがクラス替えのときに「いてもいなくてもどっちでもいい子」と言われる場面では、胸が痛くなった。きっとはるは、その言葉に傷ついたことだろう。私も体育の授業でチーム分けのとき「どっちのチームでもいいよ」と言われた経験があり、必要とされていないように感じた。もし私がそばにいたら「大丈夫だよ」と声をかけてあげたいと思った。
けれど、物語が進むにつれて、はるには素晴らしい出会いが待っていた。新しい友達の玲奈だ。玲奈は社交的で明るい女の子で、自然に友達になってくれる。この存在が、はるにとってどれだけ大切だったかが伝わってきた。一人でも理解してくれる人がいれば、人は勇気を持てるのだ。私にも転校したときに声をかけてくれた友達がいて、その子のおかげで孤独にならずにすんだ。友達の力の大きさを改めて感じた。
そして最も印象的だったのは、はるがヒップホップダンスと出会う場面だ。偶然見学したダンススクールで「これだ!」と感じる瞬間の描写は鮮やかで、読んでいる私もワクワクした。今まで「どっちでもいい」と言っていたはるが、初めて「これがいい!」と思えるものに出会ったのだ。ダンスを始めてから、はるは少しずつ変わっていく。体を動かし音楽に合わせることで、言葉にできなかった気持ちを表現できるようになった。内向的だったはるが自分らしさを見つけていく姿は感動的だった。
私は絵を描くことが好きだが、確かに言葉では表せない気持ちを絵で表現できる。だから、はるがダンスに感じた気持ちはよくわかった。
また、はるの成長を支えた周りの人たちも忘れてはいけない。幼なじみの颯太は、悩みを理解して励ましてくれる優しい存在だ。家族も、はるの挑戦を温かく応援してくれる。ダンススクールの先生も、自分を表現するきっかけを与えてくれた大切な人だ。はるが一人で変わったのではなく、多くの人の支えがあったからこそ成長できたのだと思う。私も、困ったときに支えてくれる家族や友達、先生たちに感謝したい。
『どっちでもいい子』を読んで、私は多くのことを学んだ。まず、自分の気持ちを大切にすること。他の人と違っていても、自分が「これがいい」と思えるものを持つことだ。また、新しいことに挑戦する勇気も必要だと感じた。はるがダンスを始めたように、私も恐れずにチャレンジしていきたい。そして、周りの人たちへの感謝の気持ちも忘れずにいたい。
これからは、はるのように「どっちでもいい」ではなく、「これがいい」と言える人になりたい。自分の意見をしっかり持ち、勇気を持って表現できるようになりたい。そして、困っている友達がいたら、玲奈のように支えてあげられる人になりたいと思う。
振り返り
『どっちでもいい子』の読書感想文について、書き方のポイントから具体的な例文まで詳しくお伝えしてきました。
この作品は、多くの小学生が共感できる内容で、自分自身の経験と重ねながら深く考えることができる素晴らしい物語です。
大切なのは、はるの気持ちに寄り添い、自分なりの感想を素直に表現することです。
今回ご紹介したテンプレートや例文を参考にしながら、ぜひあなただけの読書感想文を書いてみてください。
きっと、はるのように新しい自分を発見できるはずです。
あなたにも必ず、心に響く素晴らしい感想文が書けますよ。
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