『けんかのたね』読書感想文のテンプレートと例文&書き方

『けんかのたね』の読書感想文 感想

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『けんかのたね』の読書感想文のテンプレートから、書き方・例文を小学生のみなさんにご紹介していきますよ。

『けんかのたね』はラッセル・ホーバン作の心温まる児童文学作品。

家族の日常で起こる小さなけんかから大切なことを学べるストーリーになっています。

読書が趣味で年間100冊以上の本を読む私が、『けんかのたね』の読書感想文を書く予定の小学生のみなさんに向けて、書き方のポイントから具体的な例文まで丁寧に解説しますね。

題名の付け方や書き出しのコツ、そしてコピペではない自分らしい感想文を書くためのテンプレートもご用意しました。

それではさっそく進めていきましょう。

『けんかのたね』の読書感想文に書くべき3つのポイント

『けんかのたね』の読書感想文を書くときに必ず含めてほしい重要なポイントが3つあります。

まずはこの3つのポイントを確認してから、あなたが読んでどう感じたかをメモしてみてくださいね。

  • けんかの原因について深く考える
  • 登場人物たちが仲直りする過程に注目する
  • 自分の体験と結びつけて書く

これらのポイントを意識して感想文を書けば、きっと先生にも褒められる素晴らしい作品ができあがりますよ。

それでは各ポイントについて詳しく説明していきましょう。

けんかの原因について深く考える

『けんかのたね』というタイトルの通り、この物語ではけんかの「たね」つまり原因が何だったのかを考えることがとても大切です。

お父さんが家に帰ってきたとき、家の中は大騒ぎになっていました。

犬のボンゾーが猫のプッスを追いかけ回し、4人の兄弟姉妹も大げんかをしていたのです。

でも、お父さんがみんなの話をよく聞いてみると、けんかの始まりは本当に小さなことだったことが分かります。

あなたも感想文を書くときは「けんかの原因は何だったのか」「どうして小さなことが大きなけんかになってしまったのか」について考えてみてください。

きっと普段の生活でも同じようなことがあるはずです。

友達や家族とのけんかを思い出しながら、この物語のメッセージについて書いてみましょう。

登場人物たちが仲直りする過程に注目する

『けんかのたね』で一番感動的なのは、みんなが仲直りしていく場面です。

最初はみんな「自分は悪くない」と言い張っていましたが、だんだんと自分の悪いところを認めて謝るようになります。

特にねずみの行動には注目してほしいですね。

自分がけんかの原因だったことを素直に認めて、覚悟を決める姿はとても立派でした。

そのねずみの潔い態度を見て、猫のプッスも心を改めます。

そして犬のボンゾーも子どもたちも、順番に謝っていくのです。

あなたが感想文を書くときは「どうして登場人物たちは仲直りできたのか」「謝ることの大切さ」について考えてみてください。

素直に謝ることは簡単ではありませんが、それができたからこそ家族みんなが仲良くなれたのですね。

自分の体験と結びつけて書く

読書感想文で一番大切なのは、物語を読んで「自分はどう思ったか」「自分の経験と比べてどうだったか」を書くことです。

『けんかのたね』を読みながら、あなた自身のけんかの経験を思い出してみてください。

家族や友達とけんかしたとき、原因は何でしたか。

仲直りはどうやってできましたか。

それとも、まだ仲直りできていないけんかはありませんか。

この物語の登場人物たちのように、素直に謝ることができたでしょうか。

あなたの実際の体験と『けんかのたね』の物語を比べながら感想文を書けば、とても説得力のある作品になります。

「私だったら〜」「私の場合は〜」という表現を使って、自分の気持ちや体験を素直に書いてみてくださいね。

『けんかのたね』の読書感想文のテンプレート

『けんかのたね』の読書感想文を楽に書けるテンプレートをご紹介します。

このテンプレートに沿って空欄を埋めていけば、きっと素晴らしい感想文が完成しますよ。

  1. 【書き出し】私は『けんかのたね』を読んで、(    )と感じました。
  2. 【物語の印象】この物語で一番印象に残ったのは(    )です。なぜなら(    )だからです。
  3. 【けんかの原因について】『けんかのたね』では(    )が原因でけんかが始まりました。私はこの原因について(    )と思いました。
  4. 【仲直りの過程について】登場人物たちが仲直りできたのは(    )だからだと思います。特に(    )の行動が素晴らしいと感じました。
  5. 【自分の体験】私も(    )とけんかしたことがあります。その時の原因は(    )でした。
  6. 【学んだこと】『けんかのたね』を読んで、私は(    )ことを学びました。
  7. 【今後の決意】これからは(    )するように気をつけたいと思います。
  8. 【まとめ】この本を読んで、(    )の大切さがよく分かりました。

各ステップの空欄に自分の言葉を入れていけば、あっという間に読書感想文の完成です。

ただし、これはあくまでも基本の形なので、あなたらしい表現や感想を加えてオリジナルの作品にしてくださいね。

※『けんかのたね』のあらすじはこちらで簡単にまとめています。

『けんかのたね』あらすじを簡単に短く&詳しく!
『けんかのたね』のあらすじを簡単に短く、詳しく解説した記事です。ラッセル・ホーバンによる心温まる児童文学の感想やネタバレなしのストーリー紹介、登場人物など役立つ情報を丁寧にまとめています。

『けんかのたね』の読書感想文の例文(800字の小学校低学年向け)

【題名】小さなけんかから学んだ大切なこと

私は『けんかのたね』を読んで、けんかの怖さと仲直りの大切さを学んだ。

この物語では、お父さんが疲れて家に帰ってくると、家族みんなが大げんかをしていた。

犬のボンゾーが猫のプッスを追いかけ、子どもたちも「自分は悪くない」と言っている状況だった。

私が一番おどろいたのは、こんなに大きなけんかの原因が、とても小さなことだったということだ。

物語を読み進めていくと、けんかの始まりはねずみが動いたことだった。

ねずみを見ていた猫のプッスに末っ子のミーナが乗ったので、プッスがミーナを引っかいてしまった。

それがきっかけで家族全員が巻き込まれる大騒ぎになったのだ。

普段の生活でも、小さなことが大きなけんかになる。

私も弟とけんかすることがあるが、後で考えてみると「どうしてあんなことでけんかしたんだろう」と思うことが多い。

『けんかのたね』の登場人物たちのけんかも、最初は本当にささいなことだったのに、みんなが怒ってしまったから大きくなってしまったのだろう。

この物語で最も感動したのは、みんなが仲直りする場面だった。

特にねずみが自分の責任を認めて「好きにして」と言ったシーンは、とても勇気のあることだと思った。

私だったら、そんなふうに素直に認めることができるかどうか分からない。

そんなねずみを見て、猫のプッスも反省し、犬のボンゾーに謝りに行った。

そして子どもたちも順番に自分の悪いところを認めて謝り合うことになった。

このように、一人が勇気を出して謝ったことで、家族全員が仲直りできたのだ。

私はこの場面を読んで、謝ることの大切さを改めて感じた。

けんかをしているときは、自分が正しいと思いがちだが、相手の気持ちも考えて素直に謝ることが必要だと分かった。

『けんかのたね』を読んで、私は小さなことでけんかをしないよう気をつけたいと思った。

そして、もしけんかになってしまったら、この物語の登場人物たちのように、素直にあやまる勇気を持ちたい。

『けんかのたね』の読書感想文の例文(1200字の小学校中学年向け)

【題名】『けんかのたね』が教えてくれた家族の絆

私は『けんかのたね』を読んで、家族のけんかや仲直りのしかたについて考えさせられた。

お話は、お父さんが仕事から帰ってくると、犬のボンゾーが猫のプッスを追いかけて、4人のきょうだいたちが大げんかしている場面から始まる。みんな「自分は悪くない」と言っているので、お父さんもだれをしかっていいのかわからなくなる。私はこの場面を読んで、弟や妹とけんかしてお母さんやお父さんを困らせる自分の家の出来事を思い出した。小さなことから大さわぎになるのは、どの家でも同じなのだと思った。

お父さんが一人ひとりの話をちゃんと聞いていく場面がとても心に残った。がみがみと怒ったりしないで、冷静に話を聞いて原因を探すところが立派だと思った。けんかのはじまりはプッスだったけれど、プッスにも理由があって、最後には本当の「けんかのたね」がねずみだとわかる。この展開はおどろきだった。小さなできごとが大きなけんかに広がるのは、私たちの日常でもよくあることだと思う。

一番心に残ったのは、ねずみが自分のせいだと認めて「好きにして」と言ったところだ。自分が悪いとわかっても、なかなか正直に言えないことが多いのに、ねずみは勇気を出して素直に言った。その行動を見て、プッスはボンゾーに謝り、子どもたちも次々に自分の悪いところを認めて謝った。たった一人の勇気が、みんなをスムーズに仲直りさせたのだ。

私はこの場面を読んで、謝ることの本当の意味を考えた。謝るのはただ「ごめんなさい」と言うことではなく、自分のまちがいを認めて反省し、これから気をつけると心に決めることなのだと思った。私はときどき意地をはってすぐに謝れないことがあるけれど、このお話を読んで「素直に謝る勇気を持ちたい」と思った。

お母さんとお父さんが、子どもたちが仲直りしたのを見て安心する場面もよかった。親は子どもがけんかすると心配するけれど、自分たちで解決できるととても嬉しいのだと思う。そして最後に、ねずみが自分の家に帰ると子ねずみたちがけんかをしていたというオチには笑ってしまった。けんかはどこでも起こるけれど、大事なのはどうやって解決するかだというメッセージを感じた。

『けんかのたね』を読んで、私は人とのつき合い方を見直した。けんかはさけられないこともあるけれど、相手の話を聞き、自分の悪いところを考えて、勇気を出して謝ればきっと仲直りできる。これから私は、けんかをこわがるのではなく、どう解決するかを大事にしていきたい。そして、ねずみのように正直に謝って、家族や友達ともっと仲良くすごしたいと思う。

振り返り

今回は『けんかのたね』の読書感想文の書き方について詳しく解説してきました。

けんかの原因を深く考えること、登場人物たちの仲直りの過程に注目すること、そして自分の体験と結びつけて書くこと。

この3つのポイントを意識すれば、きっと素晴らしい感想文が書けるはずです。

テンプレートや例文も参考にしながら、あなただけのオリジナルな感想文を作ってくださいね。

読書感想文を書くのは決して難しいことではありません。

大切なのは物語を読んで「あなたがどう感じたか」を素直に表現することです。

『けんかのたね』という素晴らしい作品と出会えたあなたなら、きっと心に響く感想文が書けますよ。

頑張って取り組んでみてください。

■参考サイト:けんかのたね/ラッセル・ホーバン, 小宮 由, 大野 八生|児童書 – 岩波書店

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