『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文を書く予定の小学生の皆さん、こんにちは。
今回は本田有明さんが手がけた心温まる児童文学『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文について、書き方から例文まで詳しくお話ししていきますよ。
『願いがかなうふしぎな日記』は2012年に出版された作品で、小学5年生の光平が亡くなったおばあちゃんからもらった不思議な日記を通して成長していく物語です。
泳げるようになりたい、家族が仲直りしてほしいなど、さまざまな願いを日記に書き込む光平の姿から、努力することの大切さを学べる素晴らしい作品になっています。
この記事では、読書が趣味で年間100冊以上の本を読む私が、題名の付け方から書き出しのコツ、そして便利な例文やテンプレートまで、読書感想文の書き方を分かりやすく解説していきます。
コピペではなく、あなた自身の言葉で書ける感想文を目指していきましょう。
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文に書くべき3つのポイント
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文を書くとき、必ず含めてほしい重要なポイントが3つあります。
これらのポイントを押さえることで、深くて読み応えのある感想文が書けますよ。
- 願いを書くことと努力することの関係
- 失敗や挫折を乗り越える光平の姿
- 目標を持つことで変わっていく光平の成長
それぞれのポイントを読みながら、あなたがどう感じたかをメモしておいてくださいね。
そのメモが感想文を書くときの大切な材料になります。
願いを書くことと努力することの関係
光平は日記に「泳げるようになった」「家族が仲直りした」など、まるで既に叶ったかのように過去形で願いを書きます。
最初は本当に日記の不思議な力で願いが叶うのかと思いますが、読み進めていくと違うことが分かってきます。
実際には光平が一生懸命に努力しているから、願いが現実になっているんですね。
日記に書くという行為が、光平にとって目標をはっきりさせる道具になっています。
「なんとなく泳げるようになりたい」ではなく、「絶対に泳げるようになる」という強い気持ちを持てるようになるんです。
あなたも何かを頑張りたいとき、紙に書いてみたことはありませんか?
書くことで気持ちが整理されて、やる気が湧いてくることがありますよね。
光平の場合も同じで、日記に書くことで自分の願いと真剣に向き合えるようになったんです。
読書感想文では、この「書く」ことの大切さと、それに加えて「努力」することの重要性について、あなた自身の経験と重ねて書いてみましょう。
きっと共感できる部分がたくさん見つかるはずです。
失敗や挫折を乗り越える光平の姿
光平は「オボレンジャー」というあだ名を付けられるほど泳ぎが苦手で、水泳教室では失敗ばかりしています。
1メートルも泳げない状況から、少しずつ上達していく過程が丁寧に描かれています。
ここで注目してほしいのは、光平が失敗しても諦めずに挑戦し続ける姿です。
うまくいかないときでも、次はどうしたらいいかを考えて、また練習に取り組んでいきます。
誰もが学校の勉強やスポーツで、思うようにいかないことがありますよね。
そんなとき、光平のように「次はこうしてみよう」と前向きに考えられるでしょうか。
光平の頑張る姿を見ていると、失敗は恥ずかしいことじゃなくて、成長するための大切なステップなんだと気づかされます。
読書感想文では、光平が困難にどう立ち向かったかを書きながら、あなたが普段どんなことで挫折しそうになるか、そしてこの物語から何を学んだかを書いてみてください。
きっと勇気をもらえる内容になりますよ。
目標を持つことで変わっていく光平の成長
物語の最初の光平と最後の光平を比べてみると、大きく成長していることが分かります。
ただ願いを叶えたいと思っていた男の子が、自分で計画を立てて行動できる子になっているんです。
泳げるようになりたいという目標から始まって、家族のこと、友だちのことなど、いろいろなことを考えられるようになります。
特に公民館で出会ったおじさんの願いも日記に書いてあげるシーンでは、光平の優しさと成長がよく表れています。
自分のことだけでなく、他の人のことも考えられるようになったんですね。
目標を持つと、人はどんなふうに変わっていくのでしょうか。
光平の場合は、目標があることで毎日が充実して、前向きな気持ちで過ごせるようになりました。
そして何より、自分に自信を持てるようになったことが大きな変化です。
読書感想文では、光平の成長ぶりを見て、あなたがどんなことを感じたかを書いてみましょう。
そして、あなた自身がこれからどんな目標を持って生活していきたいかも書けると、とても素晴らしい感想文になります。
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文のテンプレート
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文を楽に書けるように、テンプレートを用意しました。
以下のステップ1~6の空欄を埋めていくだけで、しっかりとした感想文が完成しますよ。
- 【書き出し】この本を読んだきっかけと第一印象を書く
- 【あらすじ】簡単なストーリーの紹介をする
- 【印象的なシーン】特に心に残った場面について書く
- 【自分との共通点】光平と自分の似ているところを見つける
- 【学んだこと】この本から学べたことを書く
- 【これからの目標】読後に決めた自分の目標を書く
ステップ1:書き出し
私は( )で『願いがかなうふしぎな日記』を読んだ。
タイトルを見たとき、( )と思った。
ステップ2:あらすじ
この物語の主人公は( )で、( )をもらう。
その日記には( )という不思議な力があった。
ステップ3:印象的なシーン
特に心に残ったのは( )の場面だ。
なぜなら( )からである。
ステップ4:自分との共通点
光平と私には( )という共通点がある。
私も( )で困ったことがあるからだ。
ステップ5:学んだこと
この本を読んで、( )ということを学んだ。
光平の姿を見ていて、( )と感じた。
ステップ6:これからの目標
私もこれから( )を目標にして頑張りたい。
そのために( )をしていこうと思う。
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)
【題名】願いを叶える本当の力
私は夏休みの宿題で『願いがかなうふしぎな日記』を読んだ。
タイトルを見たとき、本当に願いが叶う魔法の日記があったらいいなと興味を持った。
主人公の光平は小学5年生で、私と同じ年齢だ。
光平は亡くなったおばあちゃんからもらった不思議な日記に願いを書くと、その願いが叶うという話を聞く。
うたがいながらも、泳げるようになりたいという願いを日記に書いてみるのだ。
光平は「オボレンジャー」というあだ名が付くほど泳ぎが苦手で、私も水泳は得意ではないので気持ちがよく分かった。
最初は日記の力で願いが叶うのかと思っていたが、読み進めていくうちに違うことに気づいた。
光平は願いを書いた後、毎日水泳の練習を頑張っているのだ。
うまくいかない日もあったけれど、諦めずに続けていた。
私はここで大切なことを学んだ。
願いを書くだけでは何も変わらない。
その願いを叶えるために、自分で努力することが一番大切なのだ。
光平が公民館で出会ったおじさんの話も印象的だった。
おじさんも故郷に帰りたいという願いを持っていて、光平がその願いを日記に書いてあげた。
でも結局、おじさん自身が行動したからその願いが叶ったのだ。
この場面を読んで、人の願いを応援することの大切さも知った。
私は今まで、何かを頑張りたいと思っても途中で諦めてしまうことが多かった。
でも光平の姿を見ていると、諦めずに続けることがどれだけ大切かが分かった。
失敗しても、また挑戦すればいいのだ。
光平は泳げるようになっただけでなく、心も大きく成長していた。
自分のことだけでなく、家族や友だちのことも考えられるようになっていたのだ。
私もこれから、はっきりとした目標を持って生活したいと思った。
まずは苦手な算数を頑張ってみようと決めた。
毎日少しずつでも勉強を続けて、テストでいい点数を取りたい。
『願いがかなうふしぎな日記』は、願いを叶える本当の力は自分の中にあることを教えてくれた。
これからは光平のように、目標に向かって努力を続けていきたい。
『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)
【題名】努力することの大切さを教えてくれた物語
私は図書館で『願いがかなうふしぎな日記』という本を見つけた。
表紙には男の子が机に座っている絵が描かれていて、どんな不思議なことが起こるのだろうと興味を持った。
主人公の井上光平は小学5年生で、私と同じ学年だ。光平は小学3年生のときに水泳教室で溺れ、「オボレンジャー」というあだ名を付けられるほど泳ぎが苦手だった。私も水泳は得意ではないので、光平の気持ちがよく分かった。
ある日、光平は亡くなったおばあちゃんの部屋で古い日記を見つける。その日記には「願いごとを書けば叶う」という不思議な言い伝えがあった。光平は「泳げるようになった」「お父さんとお母さんが仲直りした」など、まるで既に叶ったかのように過去形で願いを書いてみる。
最初は本当に魔法の力で願いが叶うのかと思ったが、読み進めるうちに、実際は光平が努力しているから現実になっていると分かった。光平は泳げるようになりたいと書いた後、毎日練習を続けた。1メートルも泳げない日があっても諦めず、練習方法を工夫したり友だちにアドバイスをもらったりして少しずつ上達していった。
ここで私は大切なことを学んだ。願いを書く行為は目標をはっきりさせるための道具なのだ。「なんとなく泳げるようになりたい」ではなく、「絶対に泳げるようになる」と強く決意できる。その決意があるから困難にぶつかっても努力し続けられるのだ。
光平が公民館で出会ったおじさんとのエピソードも印象深かった。おじさんは家族と離れて暮らし、故郷に帰りたいと願っていた。光平はその願いを日記に書いたが、最終的に叶ったのはおじさん自身が勇気を出して行動したからだった。この場面で、人の願いを応援することの素晴らしさを知った。光平が自分のことだけでなく他人の願いを考えられるようになったことに、成長を感じた。
私は今まで、ピアノの練習や縄跳びが難しくなると「無理だ」と思って諦めてしまった。でも光平の姿を見て、諦めることがどれほどもったいないかに気づいた。失敗は恥ずかしいことではなく、成長するための大切なステップなのだ。
物語の中で光平は大きく成長した。最初は自分の願いを叶えることだけを考えていたが、最後には家族や友だちのことを思いやれるようになった。目標を持って努力することで自分に自信を持てるようになったのだ。
私もこれから、はっきりとした目標を持って生活したい。まずは苦手な漢字の勉強を頑張ることにした。毎日10個ずつ新しい漢字を覚えて、来月の漢字テストで満点を目指す。そのために漢字ノートを作って繰り返し練習する。また友だちとけんかしたときは、光平のように素直に謝りたい。
『願いがかなうふしぎな日記』は、願いを叶える力は魔法ではなく自分の努力にあることを教えてくれた。そして目標を持つことで人は大きく成長できると伝えてくれた。この本を読んで私は前向きな気持ちになった。これからは光平のように、困難にぶつかっても諦めずに挑戦し続けていきたい。
振り返り
今回は『願いがかなうふしぎな日記』の読書感想文について、詳しく解説してきました。
この物語の素晴らしいところは、主人公の光平が努力を通して成長していく姿が丁寧に描かれていることです。
読書感想文を書くときは、光平の頑張る姿とあなた自身の経験を重ねて書いてみてください。
きっと心に響く素晴らしい感想文が完成しますよ。
大切なのは、テンプレートや例文を参考にしながらも、あなた自身の言葉で書くことです。
あなたが感じたこと、学んだことを大切にして、自分らしい感想文を書いてくださいね。
■参考サイト:願いがかなうふしぎな日記 | 本田有明著 | 書籍 | PHP研究所
※『願いがかなうふしぎな日記』のあらすじはこちらで簡単に短くご紹介しています。

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