『ぼくのねこポー』の読書感想文の書き方と例文(800字)

『ぼくのねこポー』の読書感想文 感想

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『ぼくのねこポー』の読書感想文について、みなさんのお手伝いをしていきますよ。

『ぼくのねこポー』は岩瀬成子さんが作り松成真理子さんが絵をかいた心あたたまる物語で、第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書・小学校低学年の部に選ばれた名作です。

主人公のとおるくんが雨の日に白いねこを見つけて家につれて帰り、「ポー」という名前を付けて大切に育てるお話。

でも、クラスに転校生の森あつしくんがやってきて、「ねこがいなくなった」と話すことから、とおるくんの心は複雑になっていきます。

私は年間100冊以上の本を読んでいる読書好きですが、この作品は「正しいこと」と「やさしさ」について深く考えさせてくれる素晴らしい作品だと感じています。

この記事では、『ぼくのねこポー』の読書感想文を書く皆さんが、心に響く感想文を完成させるための書き方を丁寧に解説していきます。

感想文の重要ポイントから例文まで、みなさんの力になる情報をたっぷりお届けしますので、最後まで読んでいってくださいね。

『ぼくのねこポー』の読書感想文に書くと良い3つのポイント

『ぼくのねこポー』の読書感想文を書くときには、絶対におさえておきたい重要なポイントが3つあります。

この3つのポイントを意識して感想文を書けば、きっと心に響く素晴らしい作品に仕上がりますよ。

  • とおるくんの気持ちの変化と成長
  • 動物や友だちとの「きずな」の大切さ
  • 「正しいこと」と「やさしさ」の意味

これらのポイントは、『ぼくのねこポー』というお話の中心の部分を表しています。

それぞれについて、くわしく見ていきましょう。

とおるくんの気持ちの変化と成長

主人公のとおるくんは、お話の中で大きく心が変わっていく男の子です。

最初は雨にぬれそうになったねこを見つけて、「かわいそう」「助けてあげたい」という優しい気持ちで家につれて帰りました。

ポーと名付けたねこと過ごす毎日は、とおるくんにとってとても幸せな時間だったでしょう。

ところが森くんという転校生が「ねこがいなくなった」と話すことで、とおるくんの心は急に不安になります。

「もしかして、ぼくのポーは森くんのねこかもしれない」という気持ちが生まれて、とおるくんはとても複雑な思いを抱くようになるのです。

「ポーと一緒にいたい」という自分の気持ちと、「本当の飼い主に返してあげるべきかもしれない」という正しい気持ちの間で、とおるくんは悩み続けます。

この心の変化こそが、『ぼくのねこポー』の一番大切な部分なのです。

感想文では、とおるくんの気持ちに共感して、「私だったらどう感じるかな」「私ならどうするかな」ということを書いてみてください。

きっと読む人の心に響く感想文になりますよ。

動物や友だちとの「きずな」の大切さ

『ぼくのねこポー』には、人と動物の間に生まれる特別な「きずな」が美しくかかれています。

とおるくんとポーの間には、短い間でもとても深いつながりが生まれました。

毎日一緒に過ごして、ポーの世話をして、遊んで、お話しして。

そんな時間の中で、とおるくんにとってポーは家族のような大切な存在になっていったのです。

また、とおるくんと森くんの友だち関係も、この物語の重要な部分です。

森くんは転校してきたばかりで、新しい環境になじもうとがんばっている男の子。

とおるくんと仲良くなって、お話しをする中で「ねこがいなくなった」という悲しい気持ちを打ち明けてくれました。

友だち同士だからこそ、本当の気持ちを話せるのですね。

でも同時に、その話を聞いたとおるくんは複雑な気持ちになってしまいます。

「きずな」というのは、うれしいことばかりではなく、時には悲しい気持ちや苦しい気持ちも生み出すものなのです。

感想文では、とおるくんとポーの関係、とおるくんと森くんの関係について、あなたがどう感じたかを書いてみましょう。

あなた自身の体験と重ねて考えてみると、より深い感想文になりますよ。

「正しいこと」と「やさしさ」の意味

『ぼくのねこポー』の中で一番難しくて、でも一番大切なテーマが、「正しいこと」と「やさしさ」について考えることです。

とおるくんは、ポーが森くんのねこかもしれないと気づいたとき、大きな悩みを抱えることになります。

「正しいこと」を考えれば、本当の飼い主である森くんにポーを返してあげるべきでしょう。

でも、とおるくんにとってポーはもう家族のような存在で、手放すのはとてもつらいことです。

「自分がしたいこと」と「正しいと思うこと」が違うとき、人はどうすればいいのでしょうか。

また、「やさしさ」とは何でしょうか。

ポーを森くんに返してあげるのがやさしさでしょうか。

それとも、ポーを大切に育て続けるのがやさしさでしょうか。

森くんの気持ちを考えるのがやさしさでしょうか。

ポーの気持ちを考えるのがやさしさでしょうか。

『ぼくのねこポー』は、そんな難しい問題について、みなさんに考えるきっかけを与えてくれる物語なのです。

感想文では、あなたなりの「正しいこと」「やさしさ」について考えて書いてみてください。

正解は一つではありませんから、あなたの素直な気持ちを大切にしてくださいね。

読書感想文を書くために『ぼくのねこポー』を読んだらメモする3項目~心に残ったことについて~

『ぼくのねこポー』を読み終わったら、感想文を書く前に必ずメモしておきたいことがあります。

感想文で一番大切なのは、「あなたがどう感じたか」ということだからです。

物語のあらすじを書くだけでは、本当の感想文にはなりません。

あなたの心が動いた場面、あなたが考えさせられたこと、あなたが学んだことをしっかりメモしておきましょう。

  • とおるくんの気持ちに共感したり驚いたりした場面
  • ポーや森くんとのやりとりで心に残った場面
  • 「正しいこと」や「やさしさ」について考えさせられた場面

これらの3つの項目について、あなたなりの感想をメモしておけば、きっと素晴らしい感想文が書けますよ。

それぞれについて、くわしく説明していきますね。

とおるくんの気持ちに共感したり驚いたりした場面

『ぼくのねこポー』を読んでいると、とおるくんの気持ちがとてもよく伝わってきます。

最初にポーと出会ったときの優しい気持ち、ポーと一緒に過ごす楽しい気持ち、森くんの話を聞いて不安になる気持ち。

そんなとおるくんの気持ちの変化の中で、あなたはどの場面で一番心が動きましたか。

「私もとおるくんと同じ気持ちになった」と思った場面はありませんか。

逆に、「えっ、とおるくんはそんなふうに考えるんだ」と驚いた場面はありませんか。

感想文では、あなた自身の体験と比べながら書くことが大切です。

たとえば、「私も前に動物を助けたことがあって、そのときの気持ちととおるくんの気持ちがそっくりだった」とか、「私だったらもっと早く森くんに聞いてしまうと思う」とか。

あなたなりの感じ方を大切にして、メモしておいてくださいね。

ポーや森くんとのやりとりで心に残った場面

『ぼくのねこポー』には、とおるくんとポーの温かいやりとり、とおるくんと森くんの友だち同士のやりとりが、たくさんかかれています。

どの場面があなたの心に一番残りましたか。

ポーとのやりとりでは、きっと微笑ましい場面もあれば、切ない場面もあったでしょう。

森くんとのやりとりでは、楽しい友だち関係を感じる場面もあれば、複雑な気持ちになる場面もあったはずです。

感想文では、「この場面が心に残った理由」を書くことが大切です。

なぜその場面が印象に残ったのか、その場面を読んでどんな気持ちになったのか、自分だったらどうするかなど。

あなたなりの感想をじっくり考えて、メモしておきましょう。

特に、動物との関係や友だちとの関係について、あなた自身の体験と重ね合わせて考えてみると、より深い感想が書けますよ。

「正しいこと」や「やさしさ」について考えさせられた場面

『ぼくのねこポー』を読んでいると、「正しいこと」や「やさしさ」について、いろいろ考えさせられます。

とおるくんが悩む気持ちを読んで、あなたはどんなことを考えましたか。

「とおるくんの気持ちがよくわかる」と思ったでしょうか。

それとも、「私だったら違う選択をするかもしれない」と思ったでしょうか。

感想文では、あなた自身の価値観について書くことがとても大切です。

「私は○○することが正しいと思う」「私にとってやさしさとは○○だ」など。

もちろん、正解は一つではありませんから、あなたなりの考えを素直に書いてください。

また、物語を読む前と読んだ後で、考え方が変わったことはありませんか。

「最初は○○だと思ったけれど、読み終わってからは○○だと思うようになった」というような変化があれば、それもぜひメモしておきましょう。

あなたの成長や気づきを感想文に書くことで、読む人にも感動が伝わりますよ。

『ぼくのねこポー』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)

【題名】ポーとわたしの心

わたしは『ぼくのねこポー』を読んで、とおるくんの気持ちがとてもよくわかった。

雨が降ってきて、白いねこがびしょぬれになってしまうと思ったとき、わたしも同じことをしたと思う。

動物が困っているのを見ると、助けてあげたくなるからだ。

ポーという名前をつけて、毎日お世話をしているとおるくんはとても優しい男の子だと思った。

でも、森くんが転校してきて「ねこがいなくなった」と言ったとき、とおるくんの気持ちがとても複雑になったのがよくわかった。

わたしもとおるくんと同じで、「どんなねこ?」と聞きたくなかったと思う。

もしポーが森くんのねこだったら、返さなければいけないかもしれないからだ。

でも返したくない気持ちもある。

とおるくんがそんな風に悩んでいるのを読んで、わたしも胸がドキドキした。

わたしは動物が大好きで、前に迷子の子犬を見つけたことがある。

そのときお母さんと一緒に飼い主を探したら、とても心配していたおじいさんが迎えに来てくれた。

子犬は飼い主のおじいさんにとても嬉しそうに飛びついていた。

そのときわたしは、動物にとって一番幸せなのは本当に大切にしてくれる人と一緒にいることなんだと思った。

『ぼくのねこポー』を読んで、正しいことをするのは時々とても難しいことなんだと感じた。

とおるくんはポーのことが大好きで、ずっと一緒にいたかったと思う。

でも森くんも同じようにねこのことを大好きで、心配していたはずだ。

どちらも間違っていないから、とおるくんが悩んだのもよくわかる。

わたしは、本当のやさしさというのは、自分のことだけじゃなくて相手のことも考えることなんだと思った。

とおるくんが最後にどうしたのかは読んでのお楽しみだけれど、とおるくんが一生懸命考えて決めた答えはきっと正しいと思う。

この本を読んで、わたしも困ったことがあったときは、自分のことだけじゃなくて相手のことも考えて決めたいと思った。

そして、大切な人や動物ともっと大切な時間を過ごしたいと思った。

『ぼくのねこポー』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)

【題名】ポーが教えてくれた大切なこと

わたしは『ぼくのねこポー』を読んで、心が温かくなったり、悲しくなったりした。

主人公のとおるくんの気持ちがとてもよく伝わってきて、まるで自分がその場にいるような気持ちになった。

学校からの帰り道で白いねこを見つけたけれど、雨がぽつっと首に当たって、ねこがびしょぬれになってしまうと心配したとおるくん。

わたしも動物が好きだから、その気持ちがとてもよくわかった。

とおるくんがポーという名前をつけて、毎日大切にお世話をしている様子を読んでいると、とても微笑ましい気持ちになった。

ねこと人間の間に生まれるきずなというものを、この本はとても上手に表現していると思う。

でも、森あつしくんという転校生がやってきて、物語は大きく変わった。

森くんが「ねこがいなくなった」と悲しそうに話したとき、とおるくんの心が急にドキドキしたという場面は、読んでいるわたしもドキドキした。

もしかしてポーは森くんのねこなのかもしれない。でも、それを確かめるのが怖い。

とおるくんの複雑な気持ちが、とてもよく伝わってきた。

この本を読んで、正しいことをするというのはとても難しいことなんだと感じた。

とおるくんにとってポーはもう大切な家族だ。でも、もしポーが森くんのねこだったら、本当の飼い主に返してあげるのが正しいことかもしれない。

どちらも間違っていないから、とおるくんが悩んだのもよくわかる。

わたしは以前、友だちが落とした消しゴムを拾ったことがある。その消しゴムはとてもかわいくて、わたしも欲しいと思っていたものだった。でも友だちのものだから返さなければいけない。そのとき少しだけとおるくんのような気持ちになった。

もちろんねこと消しゴムは全然違うけれど、「自分がほしいもの」と「正しいこと」が違うときの気持ちは似ているかもしれない。

本当のやさしさとは何かについても考えてしまう。とおるくんがポーのことを大切にするのもやさしさだし、森くんの気持ちを考えるのもやさしさだ。

やさしさにはいろいろな形があるけれど、本当のやさしさというのは相手のことを一番に考えることなんだと思った。

自分がどうしたいかではなく、相手にとって何が一番いいのかを考えること。

それはとても難しいけれど、とても大切なことだと思う。

この物語の中で、とおるくんも森くんもポーも、みんなそれぞれの気持ちを持っている。誰の気持ちも大切で、誰も悪くない。

だからこそとおるくんは悩んだのだし、読んでいるわたしたちも一緒に悩むことになるのだと思う。

『ぼくのねこポー』を読んで、わたしは大切なことをたくさん学んだ。

困っている人や動物を助けたいと思う優しい心を持つこと。でも、自分のことだけでなく相手のことも考えること。そして、正しいことを選ぶ勇気を持つこと。

わたしもとおるくんのように、いつも相手のことを考えて行動できる人になりたいと思った。

振り返り

『ぼくのねこポー』の読書感想文の書き方について、重要なポイントから例文まで詳しく解説してきました。

この記事で紹介した3つの重要ポイントと3つのメモ項目を参考にすれば、きっとあなたも心に響く素晴らしい感想文が書けるはずです。

大切なのは、物語のあらすじを書くことではなく、あなたがどう感じたかを素直に表現することです。

とおるくんの気持ちに共感したり、ポーとのきずなに感動したり、正しいことについて考えたり。

あなたなりの感想を大切にして、自分の言葉で書いてみてくださいね。

読書感想文は、あなた自身の心の成長を表現する機会でもあります。

『ぼくのねこポー』という素晴らしい物語と出会ったあなたなら、きっと読む人の心に届く感想文が完成しますよ。

がんばって書いてみてください。

※『ぼくのねこポー』のあらすじはこちらの記事にまとめています。

『ぼくのねこポー』のあらすじ!簡単に短く&詳しく
『ぼくのねこポー』のあらすじを詳しく解説。第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(小学校低学年の部)の本作は小学生の男の子とねこの絆を描いた感動的な児童文学で、友情や思いやり、心の成長がテーマ。登場人物紹介や用語の説明、読書感想文向けのポイントも。

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