『また、同じ夢を見ていた』のあらすじをお伝えしていきますね。
住野よるさんによる感動的な長編小説で、2018年時点で累計発行部数80万部を突破した注目作品。
私は年間100冊以上の本を読む読書好きですが、この作品は特に印象深く、ストーリーの詳細もしっかりと頭に残っています。
それでは簡単なあらすじから詳しいネタバレなしの内容紹介、そして私の率直な感想まで、読書感想文作成に役立つ情報をていねいに解説していきましょう。
『また、同じ夢を見ていた』のあらすじを短く簡単に(ネタバレなし)
『また、同じ夢を見ていた』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)
小学生の奈ノ花は、自分を賢いと思い込み、周りの同級生を見下している少女。学校に友達はおらず、いつも一人で図書館で過ごしている。口癖は「人生とは○○のようなものね」で、大人びた発言をするのが特徴だ。
そんな奈ノ花には、学校以外で出会った三人の特別な友達がいる。怪我をした猫の介抱をきっかけで知り合った「アバズレさん」、偶然ノックして出会った温かい「おばあちゃん」、そして廃墟の屋上で出会った小説を書く女子高生「南さん」。奈ノ花は放課後、この三人のもとを訪れるのが日課となっている。
ある日、学校の国語の授業で「幸せとは何か?」というテーマについて考えることになる。奈ノ花は三人の大人たちにこの難しい問いについて相談する。アバズレさんは「誰かのことを真剣に考えられること」、南さんは「自分がここにいていいって、認めてもらうこと」と、それぞれ異なる答えを教えてくれる。
一方、クラスメートの桐生君が父親の濡れ衣によっていじめに遭うという出来事が起こる。今まで他人に無関心だった奈ノ花だが、桐生君を助けようと行動を起こす。しかし、その結果として自分もクラスで孤立してしまう。
そんな中、奈ノ花の周りで不思議な現象が起き始める。アバズレさんの部屋には別の人が住んでいると言い、おばあちゃんの家は忽然と消えてしまう。三人との出会いや体験は一体何だったのか。
奈ノ花は混乱しながらも、彼女たちとの出会いを通じて学んだ「本当の幸せ」について深く考えるようになる。自分勝手だった彼女が、他人を思いやる心や、人とのつながりの大切さを学んでいく成長物語。
『また、同じ夢を見ていた』を読んだ私の感想
住野よるさんのこの作品、読み終えた瞬間、もうね、心の底から「うわぁぁぁ…!」って、温かい感動が洪水みたいに押し寄せてきて、しばらく放心状態でしたよ。マジでやられたー!
まず、何がすごいって、小学生の奈ノ花ちゃんの視点から「幸せって何?」っていう、もう哲学レベルの深すぎる問いかけが飛んでくるんですよ!子どもならではの純粋な疑問なんだけど、これ、私たち大人も一緒に考えさせられるように仕組まれてるのが、もう巧妙すぎて脱帽。住野さん、天才ですか!?
特に胸アツだったのは、奈ノ花ちゃんが出会う3人の大人たちとの会話シーン!
アバズレさんの「誰かのこと真剣に考えられること」って言葉、もうグサッときたし、南さんの「自分がここにいていいって、認めてもらうこと」っていうのは、まさに現代人が求めてる承認欲求の本質を突いてる気がして、ハッとした。
そして、おばあちゃんの包み込むような温かさ…もうね、彼らの言葉一つ一つに、自分の人生を重ねて「私にとっての幸せってなんだろう?」って、めちゃくちゃ考えさせられました。
そして、物語の中盤で明かされる真実…これにはマジで鳥肌立ちましたよ!ゾクゾクって全身が震える感覚!住野よるさんの伏線の張り方と、その回収の仕方がもう神業すぎて、「え、そういうことだったの!?」って、声に出しちゃいましたもん!
何回か読み返したけど、そのたびに新しい発見があって、また感動しちゃうの、これ。最初、ただの小学生の日常の物語かと思ってたら、とんでもない。時間を超えた壮大な愛と繋がりが描かれてることに気づいた時、もう涙腺崩壊でしたね。
奈ノ花ちゃんの成長も、本当に丁寧で感動的だったなぁ。最初はちょっと生意気で、周りを見下してるようなところもあったのに、色々な人との出会いを通じて、本当の優しさとか思いやりを学んでいく姿が、もう健気すぎて抱きしめたくなった!特に、桐生君との関係性の変化は、もう青春すぎる!友情って、支え合うって、こういうことなんだなって、教えてもらった気がします。
正直、ちょっとだけ「ん?」ってなった部分もありましたよ。特に、終盤の現実と夢の境界が曖昧になるあたりは、何度か読み返してようやく「あ、そういうことね!」ってなった(笑)。でもね、それも含めて住野よるさんの計算された構成なんだろうな、って思うんです。読者に想像する余地を残してくれるからこそ、読後感がめちゃくちゃ深い!
この本、表面的には小学生の物語だけど、中身は人生の本質的な問いかけが詰まった、まさに「人生の教科書」レベルの傑作だと思います!読み終わった今でも、「私にとっての幸せって何だろう?」って問いが、ずっと心に残ってるんです。
読書好きなら、いや、人生に悩んでる人、生き方に迷ってる人、すべての人に、これはもう絶対読んでほしい一冊!きっと、あなたの心にも、温かい光が灯るはず!後悔はさせません!!
※『また、同じ夢を見ていた』で作者が伝えたいことはこちらの記事にまとめています。

『また、同じ夢を見ていた』の作品情報
『また、同じ夢を見ていた』の基本的な作品情報をまとめました。
項目 | 詳細 |
---|---|
作者 | 住野よる |
出版年 | 2016年 |
出版社 | 双葉社 |
受賞歴 | – |
ジャンル | 青春小説・ファンタジー・成長物語 |
主な舞台 | 現代日本の地方都市 |
時代背景 | 現代 |
主なテーマ | 幸福の意味・人間関係・成長・時間 |
物語の特徴 | 哲学的要素・時間軸の複雑な構造・感動的な結末 |
対象年齢 | 中学生以上(小学校高学年も理解可能) |
『また、同じ夢を見ていた』の主要な登場人物とその簡単な説明
『また、同じ夢を見ていた』に登場する重要な人物たちを紹介します。
物語を理解する上で欠かせない登場人物たちの関係性にも注目してみてくださいね。
登場人物 | 説明 |
---|---|
小柳奈ノ花 | 主人公の小学生。 自分を賢いと思い周りを見下している孤独な少女。 「人生とは○○のようなもの」が口癖 |
南さん | 廃墟で出会う女子高生。 小説を書いており、リストカットをしている。 両親を事故で亡くしている |
アバズレさん | 奈ノ花の友達の女性。 「季節を売る仕事」をしていると自称。 知的で奈ノ花の良き相談相手 |
おばあちゃん | お菓子作りが得意で奈ノ花を「なっちゃん」と呼ぶ。 美しい絵を家に飾っている |
桐生君 | 奈ノ花のクラスメイト。 絵を描くのが好きな気弱な少年。 父親の問題でいじめにあう |
ひとみ先生 | 奈ノ花のクラスの担任。 質問に対して「それはね」と指を立てて答える癖がある |
荻原君 | 奈ノ花のクラスメイト。 本好きで奈ノ花と共通点があるが、後に奈ノ花を無視するようになる |
彼女(黒猫) | 奈ノ花と行動を共にする黒猫。 「悪女」のような性格で、人間の心理を理解している |
奈ノ花の両親 | 仕事を優先しがちで授業参観に来られなくなり、 奈ノ花と喧嘩するが後に和解する |
『また、同じ夢を見ていた』の読了時間の目安
『また、同じ夢を見ていた』の読了時間について、ページ数や文字数から計算してみました。
読書感想文の準備をするみなさんの参考にしてくださいね。
項目 | 詳細 |
---|---|
総ページ数 | 264ページ |
推定文字数 | 約158,400文字(1ページ平均600文字) |
読了時間(平均的な読書速度) | 約5時間16分(1分間500文字で計算) |
1日1時間読書の場合 | 約5〜6日で完読 |
読みやすさ | とても読みやすい(中学生でもスムーズに読める文体) |
住野よるさんの文章は非常に読みやすく、物語に引き込まれるため、実際にはもっと早く読み終えることができるでしょう。
一気に読んでしまう人も多い作品ですね。
『また、同じ夢を見ていた』はどんな人向けの小説か?
『また、同じ夢を見ていた』がどのような読者に向いているか、私の読書経験から考察してみました。
- 人生の意味や幸せについて考えたい人
- 心温まる成長物語が好きな人
- 感動的な家族や友情の物語を求めている人
- 哲学的なテーマを扱った青春小説が好きな人
- 住野よる作品のファン
- 読書感想文を書く予定の中高生
- 人間関係に悩んでいる人
- 不思議な世界観やファンタジー要素のある物語が好きな人
- 泣ける小説を探している人
- 短期間で読める感動作品を求めている人
特に、人生の節目にいる人や、自分の生き方について考えたい人には、深く響く作品だと思います。
あの本が好きなら『また、同じ夢を見ていた』も好きかも?似ている小説3選
『また、同じ夢を見ていた』を気に入った方におすすめの、似たテーマや雰囲気を持つ小説を3つご紹介します。
同じような感動や読後感を求めている方の参考になれば幸いです。
『君の膵臓をたべたい』 – 住野よる
同じ住野よる作品で、死を間近にした少女と内向的な少年の交流を描いた感動作品です。
『また、同じ夢を見ていた』と同様に、人生の意味や他者との関わりの大切さをテーマにしており、読者の心を深く揺さぶります。
どちらも最後に明かされる真実に驚かされる構成や、登場人物の成長を通じて人生について考えさせられる点が共通しています。

『かがみの孤城』 – 辻村深月
不登校の中学生が鏡の向こうの世界で同じ境遇の子どもたちと出会う物語で、2018年の本屋大賞を受賞した名作です。
『また、同じ夢を見ていた』と同じく、孤独を抱えた主人公が他者との交流を通じて成長していく過程が丁寧に描かれています。
現実と幻想の境界が曖昧な世界観や、最後に全ての謎が解明される構成、そして温かい人間関係の描写が似ている点です。

『コーヒーが冷めないうちに』 – 川口俊和
過去に戻れる不思議な喫茶店を舞台に、後悔を抱える人々の物語を描いた連作短編集です。
『また、同じ夢を見ていた』と同様に、時間をテーマにした不思議な設定と、人と人とのつながりの大切さを描いている点が共通しています。
どちらも読後に温かい気持ちになれる作品で、人生や幸せについて深く考えさせられる哲学的な要素を持っています。

振り返り
『また、同じ夢を見ていた』のあらすじから感想までお伝えしてきました。
この作品は表面的には小学生の日常を描いた物語ですが、実際には「幸せとは何か」という人生最大の問いを投げかける深い作品。
住野よるさんの巧妙な構成と温かい人間描写により、読者の心に長く残る感動を与えてくれます。
読書感想文を書く際には、奈ノ花の成長過程や、それぞれの登場人物が示す幸せの定義について、自分なりの考えを深めてみてください。
きっと素晴らしい読書感想文が書けるはずですよ。
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