『どんぐりと山猫』のあらすじを簡単に短く＆400文字で

宮沢賢治の名作『どんぐりと山猫』は、ファンタジーと教訓が織り交ぜられた不思議な物語です。

今回は、この童話のあらすじを短く簡単に100文字、もう少し長めの200文字と400文字の3パターンでご紹介するほか、登場人物やどんな人に向いている作品なのかもくわしく解説していきますね。

それでは、まずは短いあらすじから見ていきましょう。

『どんぐりと山猫』の短く簡単なあらすじ（100文字）
『どんぐりと山猫』の中間の長さのあらすじ（200文字）
『どんぐりと山猫』の詳しいあらすじ（400文字）
『どんぐりと山猫』の登場人物たち
『どんぐりと山猫』の文字数と読了時間
『どんぐりと山猫』はこんな人におすすめ
『どんぐりと山猫』に似た作品たち
振り返り

『どんぐりと山猫』の短く簡単なあらすじ（100文字）

一郎に山猫から裁判出席の葉書が届き、どんぐりたちの「誰が一番偉いか」の裁判に立ち会う。一郎の助言で争いは収まり、山猫は名誉判事の称号を与える。貰った黄金のどんぐりは茶色に変わり、葉書は届かなくなった。

『どんぐりと山猫』の中間の長さのあらすじ（200文字）

一郎少年のもとに「山猫」から乱雑な文の葉書が届き、裁判への出席を求められる。翌日、一郎は森で馬車別当と山猫に会い、どんぐりたちが「誰が一番偉いか」を巡る裁判を始めるが決着が延々とつかない。一郎が「一番ばかな者が一番偉い」と助言すると争いは見事収まり、山猫は「名誉判事」の称号を与える。そのお礼に黄金のどんぐりをもらうが、家に戻ると茶色に変わり、葉書は届かなくなった。一郎は少し寂しさを感じるのだった。

『どんぐりと山猫』の詳しいあらすじ（400文字）

一郎少年のもとに乱雑な文の葉書が届いた。翌日の裁判に出席してほしいとの内容で差出人は“山猫”と記されている。葉書を秘密にした一郎は、喜んで翌朝、山へ向かった。榧（かや）の森の奥に広がる草地で馬車別当と出会い、山猫も現れると、どんぐりたちが集まり「誰が一番偉いか」を巡る裁判が始まった。どんぐりたちはそれぞれの主張を繰り返し、三日間も決着がつかず、山猫も困り果てていた。一郎は「一番ばかな者が一番偉い」という知恵を山猫に授け、そのまま判決を下すと、争いは一瞬で収まる。山猫は一郎の機転に感心し、「名誉判事」の肩書きを与え、葉書に命令調の文を書いてよいか尋ねたが、一郎に否定されてしまう。礼として山猫は黄金のどんぐりを差し出し、一郎は白いきのこの馬車で家まで送られた。だが、どんぐりは茶色に変わり、それ以降、山猫からの葉書は届かなくなる。一郎は「出頭すべし」と言わせればよかったと少し寂しく思うのだった。

『どんぐりと山猫』の登場人物たち

『どんぐりと山猫』には、個性豊かなキャラクターたちが登場します。

主要な登場人物を表でまとめてみましょう。

名前	キャラクター紹介
かねた一郎	主人公の少年。利発で機転が利く反面、冒険好きな一面も。
山猫	裁判官を務める山猫。威厳はあるものの、実は頼りない面も。
馬車別当	山猫に仕える変わった風体の男。山猫に媚びを売る性格。
どんぐりたち	金色に輝き、赤いズボンをはいた大勢のどんぐり。自己主張が激しい。