『先生、しゅくだいわすれました』あらすじを短く簡単に!

『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじ あらすじ

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『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじを簡単にから詳しくまで、そしてネタバレなしで丁寧に解説していきますね。

『先生、しゅくだいわすれました』は山本悦子さんによる、宿題を忘れた理由を楽しい言い訳で発表する子どもたちの創造力あふれる物語です。

2022年には箕面・世界子どもの本アカデミー賞「作品賞」を受賞した、教育現場でも注目されている児童文学作品でもあります。

年間100冊以上の本を読む私が、この本の魅力や登場人物、そして私自身の率直な感想まで、余すことなくお伝えしていきますよ。

山本悦子『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじを短く簡単に

4年2組のゆうすけは宿題を忘れてしまい、えりこ先生に嘘をついてしまった。しかし先生は「嘘をつくなら、聞いた人が楽しくなるような嘘をつきなさい」と言う。翌日、ゆうすけは宇宙人に九九を教えていたという楽しい言い訳を発表した。するとクラスメイトのりなも、ランドセルに住む小さなねずみとの交流を理由に宿題忘れを説明する。こうして『先生、しゅくだいわすれました』は、宿題を忘れた理由を創造的な物語として発表するというクラスの新しい習慣が生まれるのだった。

山本悦子『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじを詳しく(ネタバレなし)

4年2組のゆうすけは、ある朝学校に行って大変なことに気がつきました。昨日の宿題をすっかり忘れてしまっていたのです。どうしよう、どうしよう…ゆうすけは慌てて考えました。そして担任のえりこ先生に「おなかが痛くて宿題ができませんでした」と言い訳をしました。

でも、えりこ先生はすぐに「それは嘘ね」と見抜いてしまいます。ゆうすけはドキドキしました。怒られるかな、と思ったその時、先生は意外なことを言いました。「嘘をつくなら、もっと上手につかなくちゃ。聞いた人が楽しくなるような嘘じゃないとね」えりこ先生のその言葉を聞いて、ゆうすけは考えました。楽しくなるような嘘って、いったいどんな嘘?

翌日、またしても宿題を忘れてしまったゆうすけ。今度は先生の言葉を思い出して、とっても面白いお話を作って話しました。なんと宇宙人が家にやってきて、九九を教えてほしいと言うので、一晩中宇宙人に九九の歌を教えていたから宿題ができなかった、というのです。

すると先生は「それじゃあ、宿題できなくてもしかたないわね」と、にっこり笑って許してくれました。ゆうすけはびっくりしました。

その様子を見ていたクラスメイトのりなも、今度宿題を忘れた時に面白いお話をしました。ランドセルに小さなねずみが入り込んで、そのねずみの家でごちそうを食べたり歌ったり踊ったりして夜遅くまで過ごしたから宿題ができなかった、という楽しいお話です。これも先生は「そうなの、それは大変だったわね」と納得してくれました。

こうして4年2組では、宿題を忘れた人が面白いお話を発表するのが流行になりました。でも、毎日毎日面白いお話を考えるのは、だんだん大変になってきて…。

『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじを理解するための用語解説

『先生、しゅくだいわすれました』を読み進める上で知っておきたい重要な用語をまとめました。

これらの言葉の意味を理解しておくと、物語の展開がより深く味わえますよ。

用語 説明
宿題 学校で先生が子どもたちに
家でやってくるように出す勉強や課題のこと。
物語の中心的なテーマになっています。
言い訳 本当の理由ではなく
何かを誤魔化したり説明したりするための話。
ゆうすけやクラスのみんなが
いろいろな楽しい言い訳を考えます。
創造力 新しいアイデアや考えを思いつく力。
子どもたちが宿題を忘れた理由を考えるのに使います。
想像力 見たり経験したことのないことを心の中で思い描く力。
物語の中で重要な要素となっています。

これらの用語を頭に入れておけば、『先生、しゅくだいわすれました』の世界観により深く入り込めるはずです。

『先生、しゅくだいわすれました』の感想

『先生、しゅくだいわすれました』を読んでみて、正直に言っちゃうと、「こんな先生、ほんとにいたら最高じゃん!」って思っちゃいました。

だって、宿題忘れた子どもを、頭ごなしに怒るんじゃなくて、逆に「なんで忘れたのか、面白い話をしてごらん?」って言うんですよ。普通、「嘘はダメ!」で終わりなのに、「嘘をつくなら、聞いてる人が楽しくなる嘘にしなさい」って教えるなんて、その発想がもう天才的ですよね。

宇宙人に九九を教えたっていう、ゆうすけの話とか、ランドセルに住んでるねずみの話とか、子どもの想像力が豊かすぎて、読んでて思わず笑っちゃいました。子どもって本当に、とんでもないことを考えつくんだなーって、改めて感動です。

あと、この本の構成がめちゃくちゃうまいんですよ。先生が説教するわけでもないのに、最後は子どもたちが自分から「めんどくさい言い訳を考えるより、宿題やったほうが楽じゃん!」って気づいちゃうんです。この自然な流れで大事なことを教えてくれるのが、本当にすごかった。

ま、現実の世界で同じことやったら、ちょっと大変なことになりそうですけど(笑)。でも、そこは物語だからこそですよね。子どもたちの気持ちに寄り添って、一緒に考えてくれる先生の姿は、教育ってなんだろうって、大人にこそ読んでほしい内容だなって思いました。

読み終わった後、自分の小学生時代を思い出して、なんだか懐かしい気持ちになりました。子どもも大人も、みんなで楽しく読める、素敵な本でしたよ。

※『先生、しゅくだいわすれました』の読書感想文の書き方と例文はこちらで解説しています。

『先生、しゅくだいわすれました』読書感想文の例文と書き方!小中生向け
『先生、しゅくだいわすれました』の読書感想文の書き方を詳しく解説。小学生・中学生向けの例文やテンプレート、題名の付け方、書き出しのコツを紹介。コピペではない自分だけの感想文が書けます。

『先生、しゅくだいわすれました』の作品情報

『先生、しゅくだいわすれました』の詳しい作品データをまとめました。

項目 詳細
作者 山本悦子
出版年 2014年10月25日
出版社 童心社
受賞歴 箕面・世界子どもの本アカデミー賞「作品賞」(2022年)
ジャンル 児童文学、読み物
主な舞台 学校(主に教室やクラス)
時代背景 現代
主なテーマ 創造力、コミュニケーション、学習の意味
物語の特徴 ユーモラスで教育的、想像力あふれる展開
対象年齢 小学校中学年〜(3〜4年生向け)
青空文庫の収録 なし

『先生、しゅくだいわすれました』の主要な登場人物とその簡単な説明

『先生、しゅくだいわすれました』に登場する魅力的なキャラクターたちを紹介します。

各人物の役割や特徴を理解しておくと、物語がより楽しめますよ。

人物名 紹介
ゆうすけ 宿題を忘れて先生に言い訳をする主人公の男の子。
宇宙人との交流など楽しい理由を考えて話します。
えりこ先生 4年2組の担任の先生。
子どもたちの言い訳に寛容で
楽しい話を聞くことで学びにつなげます。
りな ゆうすけのクラスメイト。
宿題を忘れるのが珍しく
みんなを驚かせます。
宇宙人 ゆうすけが話す楽しい言い訳に登場するキャラクター。
九九を教わりに来たという設定です。
小さな野ねずみ りなの言い訳に登場する愛らしいキャラクター。
ランドセルに住み着いているという設定です。
赤ちゃん竜 先生の話に登場する幻想的なキャラクター。
白いとかげの正体として描かれます。

『先生、しゅくだいわすれました』の読了時間の目安

『先生、しゅくだいわすれました』の読書にかかる時間を計算してみました。

読書計画の参考にしてくださいね。

項目 詳細
ページ数 95ページ
推定文字数 約57,000文字
読了時間(大人) 約1時間54分
読了時間(小学生) 約3時間30分

児童書としては標準的な長さで、小学生でも2~3日あれば無理なく読み終えられます。

挿絵も豊富なので、読書が苦手な子どもでも飽きずに最後まで楽しめるでしょう。

『先生、しゅくだいわすれました』はどんな人向けの小説か?

『先生、しゅくだいわすれました』は特に以下のような方におすすめの作品です。

  • 小学校中学年の子どもで、学校生活や宿題に親しみを感じている人
  • 創造力やユーモアのある物語が好きな子どもや大人
  • 教育について考えたい保護者や教育関係者

逆に、現実的で論理的な物語を好む人や、ファンタジー要素が苦手な人には少し物足りなく感じるかもしれません。

ただし、この作品の温かいメッセージは多くの人の心に響くはずです。

読書感想文を書く予定の学生にとっては、感想が書きやすいテーマ性と親しみやすいストーリーが魅力的でしょう。

あの本が好きなら『先生、しゅくだいわすれました』も好きかも?似ている小説3選

『先生、しゅくだいわすれました』を気に入った方におすすめの、テーマや雰囲気が似ている作品をご紹介します。

学校生活や子どもたちの成長を描いた心温まる物語を中心に選びました。

山本悦子『二年二組のたからばこ』

同じ山本悦子さんによる作品で、クラスの子どもたちが宝物を巡って冒険や交流を繰り広げる学校生活を舞台にした心温まる物語です。

『先生、しゅくだいわすれました』と同様に、子どもたちの純粋な心と創造力が丁寧に描かれている点が共通しています。

教師と生徒の温かい関係性も魅力的で、読後感の良さも似ていますね。

山本悦子『がっこうかっぱのイケノオイ』

こちらも山本悦子さんの作品で、学校を舞台にしたファンタジー要素のある物語です。

子どもたちの日常に小さな不思議や冒険が入り込む楽しい展開が、『先生、しゅくだいわすれました』の宇宙人やねずみの登場と似た雰囲気を持っています。

現実と想像の世界が自然に混じり合う描写も共通点の一つです。

後藤竜二『しゅくだい、なくします!』

宿題がなくなることを願う気持ちや、その裏にある子どもたちの悩みを描いた作品です。

『先生、しゅくだいわすれました』と同じく宿題をテーマにしており、子どもたちの本音と建前を巧みに描いている点が似ています。

宿題への考え方を問いかける内容も、両作品に共通するメッセージ性です。

振り返り

『先生、しゅくだいわすれました』のあらすじを簡単にから詳しくまで、そして感想や作品情報まで幅広くご紹介してきました。

この本は宿題を忘れた子どもたちの創造的な言い訳を通じて、学習の意味や想像力の大切さを教えてくれる素敵な児童文学です。

読書感想文を書く予定の皆さんにとって、きっと心に残るメッセージが見つかるはずですよ。

ぜひ実際に読んで、子どもたちの豊かな想像力と先生の温かい指導を味わってみてくださいね。

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