辻村深月の話題作『傲慢と善良』のあらすじをご紹介させていただきます。
アラサー女性の婚活と成長を描いた心温まる物語のあらすじを、いろんな長さでまとめてみました。
それに加えて、登場人物たちの紹介や、読了時間、どんな人にオススメの小説なのかなどについても、くわしくお話ししていきますね。
それでは、まずはあらすじから見ていきましょう。
『傲慢と善良』のあらすじ(ネタバレなし)
『傲慢と善良』のあらすじを短いものから、長くて詳しいものまで4種類の長さで「すべてネタバレなし」でご紹介します。
短くて簡単なあらすじ(100文字)
中間の長さのあらすじ(200文字)
西澤架は坂庭真実と婚約するが、直後に真実が失踪する。かつて真美がストーカー被害を訴えていたため、警察に届けるが捜査は進まない。
真実の過去を探る中、友人からストーカー話が作り話であり、架の発言が真実を傷つけた可能性を指摘され、架は後悔の念に苛まれる。
一方、真実は被災地でボランティアをしつつ、自分を見つめ直していた。架のメッセージを見た真実は連絡を取ることを決意する。そして二人は再会を果たすのだった。
詳しいあらすじ(400文字)
西澤架は30代でマッチングアプリを通じ、坂庭真実と出会い婚約したが、婚約直後に真実が突如失踪する。かつてストーカー被害を訴えていたこともあり、架は彼女の身に危険が迫っていると考え、警察に届け出るも捜査は進まず、真実の両親も行方に心当たりはなかった。
真実の過去を探るため、架は結婚相談所を訪ね、真実が母親の勧めで婚活を始めたものの、上手くいかなかったことが明らかになる。友人の美奈子からはストーカー話が作り話だった可能性や真美を「70点」と評したことなど、架は自分の言動が真実を傷つけたことを深く後悔する。
一方、真実は宮城県の被災地でボランティア活動に従事し、活動を通じて自身の価値や生き方を見直す日々を送っていた。
架のメッセージを目にした真実は、気持ちを整理し、連絡を取ることを決意する。再会した二人は、それぞれの思いを胸に新たな未来を見据えようとしていた。果たして二人はどんな道を選び取るのか……。
超長いあらすじ(600文字)
西澤架は30代でマッチングアプリを通じ、坂庭真実と出会って婚約した。しかし、婚約直後に真実が突如失踪してしまう。かつて彼女はストーカー被害を訴えていたこともあり、架は彼女に危険が迫っていると確信。警察に届け出るも、事件性がないとして捜査は進まず、真実の両親も行方に心当たりはなかった。
真実の過去を探るため、架は彼女が通っていた結婚相談所を訪ねる。真実は母親の勧めで婚活を始め、いくつかの出会いを経験していたが、どれも上手くいかなかったことが明らかになる。過去の婚活相手を訪ねた架は、誰もストーカーではないと確信。そんな中、友人の美奈子から、ストーカー話が真実の作り話だった可能性を聞かされる。美奈子は、かつて真実が話を曖昧にしていたことや、架に結婚を急かすための方便だったのではと疑っていた。さらに、架が真美を「70点の相手」と評していたことをひどく気にしていたと知り、架は自身の言動に後悔の念を抱く。
一方、真実は宮城県の被災地でボランティア活動に従事していた。写真修復や地図作りといった活動を通じ、人々の悲しみや希望に触れながら、自分自身の価値や生き方を見直す日々を送る。
架からのメッセージを目にした真実は、気持ちを整理し、再び連絡を取ることを決意。再会した二人は、過去の誤解や心の傷を抱えながらも、それぞれの思いを胸に新たな未来を見据えようとしていた。果たして二人はどんな道を選び取るのか……。
『傲慢と善良』のあらすじと一緒に知っておきたい情報
ここからは『傲慢と善良』のあらすじを知りたい方が、一緒に知っていただきたい情報をまとめておきます。
主要な登場人物の一覧と紹介
『傲慢と善良』には、それぞれ個性的な魅力を持つ登場人物たちが登場します。
| 名前 | 説明 |
|---|---|
| 西澤架 | 39歳の主人公。東京育ち。ビールの輸入会社を経営。 |
| 坂庭真実 | 35歳のヒロイン。群馬県出身。大人しく控えめな性格。 |
| 美奈子 | 架の大学時代からの友人。仕事もできる美人で気が強い。 |
| 岩間希美 | 真実の姉。上京して結婚し、一児の母となっている。 |
文字数と読了時間
『傲慢と善良』を読むのにかかる時間の目安をご紹介します。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| ページ数 | 416ページ |
| 推定総文字数 | 約249,600文字 |
| 読了時間 | 約8時間20分 |
※『傲慢と善良』を通して作者が伝えたいことなど、内容を詳細に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

こんな人におすすめしたい!
『傲慢と善良』は、特に以下のような方におすすめです。
- 婚活中の方や結婚を考えている方
- 人間関係の機微に興味がある方
- 等身大の女性の成長物語が好きな方
- 現代の恋愛事情に関心がある方
※『傲慢と善良』の面白いところや魅力は以下の記事で解説しています。

似ている小説3選
『傲慢と善良』の世界観やテーマに近い小説をご紹介します。
『ツナグ』(辻村深月)
人と人とのつながりをテーマにした心温まる物語です。
人間関係の機微が繊細に描かれている点が『傲慢と善良』と共通しています。

『火車』(宮部みゆき)
失踪した人物を追う展開や、過去の真実を探っていく構成が『傲慢と善良』と似ています。

『流浪の月』(凪良ゆう)
現代を生きる女性の葛藤や選択が描かれており、テーマ性が『傲慢と善良』に近い作品です。

『傲慢と善良』のあらすじまとめ
この記事では、辻村深月さんの新作小説のあらすじを、さまざまな長さでご紹介してきました。
この小説は簡単にいえば「婚約者が突然姿を消したことで、主人公が彼女の過去や価値観と向き合い、人間関係の本質を問い直す物語」。
婚活や恋愛、人間関係など、現代を生きる私たちにとって身近なテーマを取り上げています。
きっと多くの方の心に響くはずです。ぜひお読みになってみてください。
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