『ワレワレはアマガエル』の読書感想文を書く予定の皆さん、こんにちは。
『ワレワレはアマガエル』は松橋利光さんが文と写真を手がけた科学絵本で、アマガエルの一年間の生活を豊かな写真とともに紹介した作品ですね。
第71回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた写真絵本でもあります。
春の産卵から冬眠まで、アマガエルの視点で語られるストーリーは、小学校低学年の皆さんにとって自然の不思議さや命の大切さを感じられる素晴らしい内容になっています。
私は読書が趣味で年間100冊以上の本を読んでいるのですが、この作品は写真絵本ならではの魅力がたっぷり詰まった一冊だと感じました。
読書感想文の書き方で悩んでいる皆さんのために、どんなポイントに注目して読めばいいのか、どうやって自分の気持ちを表現すればいいのかを詳しく解説していきますよ。
例文も2パターン用意しているので、きっと皆さんの読書感想文作りに役立つはずです。
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文に書くと良い3つのポイント
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文を書く時に、必ず触れておきたい大切なポイントが3つあります。
- アマガエルの一年間の「いのち」と「成長」の様子
- 写真を通じて伝わるリアルな自然のすがた
- アマガエル視点の語り口が生む「親しみ」や「気付き」
この3つのポイントを意識して読書感想文を書くと、アマガエルの命の営みへの驚きや感動、自分の生活と自然とのつながりまで考えが深まる内容になりますよ。
それでは、それぞれのポイントについて詳しく説明していきましょう。
アマガエルの一年間の「いのち」と「成長」の様子
『ワレワレはアマガエル』の一番大きな魅力は、アマガエルの一年間のサイクルが丁寧に写真と文章で描かれているところです。
春になると田んぼに水が入り、冬眠から覚めたアマガエルたちが活発に動き出します。
オスはメスに自分の場所を知らせるために大きな声で鳴き、産卵が始まるんですね。
アマガエルは大量の卵を産み、わずか数日でおたまじゃくしに孵化します。
おたまじゃくしは水草やコケ、死んだ虫などを食べながら成長し、約20日で後ろ足が生え、30日頃には前足が生えてきます。
この時期にえら呼吸から肺呼吸へと変化していくのも大きな変化ですね。
やがて立派な大人のカエルになり、夜行性で昆虫を捕まえて食べるようになります。
冬になると木の根元や岩の下に潜り込んで冬眠し、次の春を待つという一年のサイクルが完成するわけです。
感想文では「生きものの命の大切さ」や「命がつながっていく奇跡やふしぎさ」を自分なりにどう感じたか書いてみましょう。
どの場面で強く心に残ったかを具体的に書くと、作品の本質を捉えやすくなりますよ。
例えば「おたまじゃくしがしっぽをなくして足が生えてくる変化がとてもふしぎだった」とか「冬眠から目覚めて春に活動を始める姿に命の力強さを感じた」といった風に書けるといいですね。
写真を通じて伝わるリアルな自然のすがた
『ワレワレはアマガエル』は写真絵本という特徴があり、松橋利光さんが撮影したアマガエルの表情や動きがとてもリアルに伝わってきます。
著者の撮影した美しい写真は、アマガエルの表情や動きを細かく捉え、まるで彼らが自ら語りかけているかのような臨場感がありますね。
カエルが舌を虫に刺されたり、目玉を閉じたときの力で獲物を丸のみする仕組みなど、ユニークな生態の豆知識も写真で紹介されています。
感想文では、写真を見て「カエルと目が合った気がした」「自分も田んぼで観察してみたくなった」など、自分がどんな感情や興味を抱いたかを書き出してみましょう。
「実物を見る楽しさ」や「本物の生きものに触れることの大切さ」といった体験への意欲について触れることも大切ですよ。
印象に残った写真について具体的に書くのもいいですね。
例えば「アマガエルが虫を食べている写真を見て、カエルの口の中がどうなっているのか初めて知った」とか「冬眠している写真を見て、カエルも寒い冬を乗り越えるために頑張っているんだと思った」といった感想が書けるでしょう。
写真絵本ならではの魅力を感想文に書くことで、この作品の特徴をしっかりと理解していることが伝わります。
アマガエル視点の語り口が生む「親しみ」や「気付き」
『ワレワレはアマガエル』は「ワレワレはアマガエル」という語り口を通して、カエルの視点で物語が進んでいきます。
自分とは違う生きものの毎日を疑似体験できる点がとてもユニークですね。
読みながら「アマガエルはこんなふうに季節を感じているのか」「人間からは見えない自然のドラマがあるのだ」といった新しい気付きや発見について書くのがポイントです。
アマガエルの視点で書かれているので、まるで自分がアマガエルになったような気持ちで読むことができます。
感想文では、この特別な語り口によってどんな発見があったか、どんな新しい気持ちになったかを書いてみましょう。
「自分の暮らしや行動が自然や生きものにどんな影響を与えているだろう?」と考えを広げてみるのもおすすめですよ。
例えば「ワレワレという言葉で語りかけられると、アマガエルが友達のように感じられた」とか「人間の知らないところでアマガエルたちがこんなに一生懸命生きているんだと知って驚いた」といった感想が書けるでしょう。
また「田んぼの水がなくなったらアマガエルはどうなるんだろう」「人間がもっと自然を大切にしないといけないと思った」といった環境への関心も書けますね。
アマガエルの視点で自然を見ることで、普段は気づかない発見や気付きがたくさん生まれるはずです。
読書感想文を書くために『ワレワレはアマガエル』を読んだらメモする3項目
読書感想文を上手に書くためには、本を読みながら「自分がどう感じたか」をメモしておくことがとても大切です。
「どう感じたか」は感想文の中心になる部分で、これがあるかないかで感想文の質が大きく変わってきますよ。
- アマガエルの一年間のくらしや成長の流れで感じたこと
- 写真や絵本の表現で心に残ったシーン・感情
- 自分の発見・考えたこと・自然への興味
この3項目について自分の気持ちをメモしておけば、アマガエルの命のつながりや自然への興味、自分の気持ちの動きまでしっかり感想文に書き出すことができます。
それでは、それぞれの項目について詳しく説明していきましょう。
アマガエルの一年間のくらしや成長の流れで感じたこと
『ワレワレはアマガエル』を読んで、アマガエルの一年間のくらしや成長の流れでどんなことを感じたかメモしておきましょう。
春の産卵からおたまじゃくし、カエルへの変態といったアマガエルの一生のサイクルを見て、どう思ったでしょうか。
季節ごとにどんな出来事があり、それぞれどのような工夫をして生きているかを知って、どんな気持ちになったでしょう。
成長の過程で特に印象に残った場面や、驚いた生態について、自分の感情と一緒にメモしておくといいですね。
例えば「おたまじゃくしからカエルに変わる時、しっぽがなくなるのがふしぎだった」「えらから肺に呼吸が変わるなんて知らなかった」「冬眠するカエルの姿を見て、寒い冬を乗り越える強さを感じた」といった感想をメモできるでしょう。
また「春になって田んぼに水が入ると、カエルたちが嬉しそうに見えた」「産卵の時期に大きな声で鳴くオスのカエルが一生懸命に見えた」といった、カエルの気持ちを想像した感想も大切です。
自分がアマガエルだったらどう感じるだろう、という視点で考えてみるのもいいですね。
写真や絵本の表現で心に残ったシーン・感情
『ワレワレはアマガエル』は写真絵本なので、写真や絵本の表現で心に残ったシーンや感情をメモしておくことがとても重要です。
写真絵本ならではのリアルな表情や動き、特に心ひかれた一枚やページについて記録しておきましょう。
実際の自然の迫力や「カエルの目線に立つ」感覚をどう感じたかも大切なポイントですね。
写真で気づいた細かい工夫や、カエルの日常が伝わる描写についても感想をメモしておくといいでしょう。
例えば「アマガエルの目がキラキラしていて可愛かった」「舌を虫に刺されて腫れている写真を見て、カエルも痛いんだと思った」「目玉を使って獲物を丸のみする写真が面白かった」といった具体的な感想が書けるでしょう。
また「写真を見ていると、本当にアマガエルがそこにいるような気がした」「カエルの表情がよくわかって、まるで話しかけられているみたいだった」といった写真絵本ならではの魅力についても感想をメモできますね。
どの写真が一番印象に残ったか、その写真を見てどんな気持ちになったかを具体的に書いておくと、感想文を書く時にとても役立ちますよ。
自分の発見・考えたこと・自然への興味
『ワレワレはアマガエル』を読んで、自分なりの発見や考えたこと、自然への興味について感じたことをメモしておきましょう。
絵本を通じて新しく知ったことや、自分が面白いと感じたポイントは何だったでしょうか。
自分の日常や身近な自然とつなげて考えたこと(例えばカエルを見かけた経験など)も大切な感想になります。
読みながら「自分も観察してみたい」「ほかの生きもののことも知りたい」と思ったことがあれば、それもしっかりメモしておきましょう。
例えば「今度、田んぼでアマガエルを探してみたくなった」「公園の池にもおたまじゃくしがいるかもしれない」「他の動物の一年間の生活も知りたくなった」といった興味の広がりを書けるでしょう。
また「人間も季節に合わせて生活しているけど、カエルの方がもっと季節と密接に関わって生きているんだと思った」「自然を大切にしないと、アマガエルたちが困ってしまう」といった環境への関心も重要な発見ですね。
自分の体験と結びつけて考えることも大切です。
「前に雨の日にカエルの鳴き声をたくさん聞いたことがあるけど、あれは仲間を呼ぶ声だったんだ」「家の庭にもカエルがいるかもしれない」といった具体的な体験との結びつきを書けるといいですね。
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文の例文(800字の小学生向け)
【題名】アマガエルの一年間
私は『ワレワレはアマガエル』を読んで、アマガエルの生活がとてもおもしろいと思った。
春になると田んぼに水が入って、冬眠から目覚めたアマガエルたちが元気に動き出すところから物語が始まる。
オスのカエルがメスのカエルを呼ぶために大きな声で鳴く場面では、カエルも恋をするんだなと思って驚いてしまった。
一番ふしぎに感じたのは、おたまじゃくしからカエルに変わる成長の様子だった。
最初はしっぽがあって魚のように泳いでいるのに、だんだん足が生えてきて、最後にはしっぽがなくなってカエルの形になる。
えらで呼吸していたのが肺で呼吸するように変わるのも、とても不思議だと思った。
私も小さい頃から大きくなったけれど、アマガエルの変化の方がずっと大きくて驚いた。
松橋利光さんが撮った写真もとても素晴らしかった。
特に印象に残ったのは、アマガエルが虫を食べる時に舌を使う写真と、目玉の仕組みで獲物を丸のみする写真だった。
カエルがこんな風に食べ物を食べるなんて知らなかったので、とても勉強になった。
写真を見ていると、本当にアマガエルがそこにいるような気がして、まるで友達になったような気持ちになった。
「ワレワレはアマガエル」という語り口も面白くて、カエルが自分のことを話してくれているみたいだった。
人間の知らないところで、アマガエルたちがこんなに一生懸命生きているんだということが分かって、自然ってすごいなと思った。
冬になると木の根元や岩の下に潜り込んで冬眠するカエルの姿を見て、寒い冬を乗り越える強さも感じた。
この本を読んで、私も実際に田んぼや公園でアマガエルを探してみたくなった。
今度お父さんやお母さんと一緒に、アマガエルの観察をしに行きたいと思う。
そして、アマガエルが安心して住める自然を大切にしたいと思った。
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文の例文(1200字の小学生向け)
【題名】アマガエルから学んだ命の大切さ
私は『ワレワレはアマガエル』を読んで、アマガエルの一年間の生活を通して、命の大切さと自然のすばらしさを学ぶことができた。
カエルは苦手だったけれど、松橋利光さんの撮った美しい写真と「ワレワレはアマガエル」という親しみやすい語り口のおかげで、とても身近に感じられるようになった。
春に田んぼに水が入ると、冬眠から目覚めたアマガエルたちが活発に動き出す場面から物語が始まる。
オスのアマガエルがメスを呼ぶために大きな声で鳴く姿を見て、カエルにも家族を作りたいという気持ちがあることを知って驚いた。
人間と同じように、パートナーを探して子どもを育てようとする気持ちがあるんだなと思った。
アマガエルが大量の卵を産んで、それがわずか数日でおたまじゃくしに孵化する様子も印象的だった。
小さな卵からたくさんの命が生まれる瞬間は、まさに命の奇跡だと感じた。
一番ふしぎで面白かったのは、おたまじゃくしからカエルに変わる成長の段階だった。
水草やコケ、死んだ虫などを食べて育つおたまじゃくしが、約20日で後ろ足が生え、30日頃には前足が生えてくる。
この時期にえら呼吸から肺呼吸へと変わっていく様子は、本当に不思議で感動的だった。
人間も赤ちゃんから大人になるけれど、アマガエルの変化はもっとドラマチックで、まるで魔法を見ているようだった。
松橋さんの写真はどれもリアルで美しかった。
特に印象に残ったのは、アマガエルが舌を虫に刺されて腫れている写真だった。
カエルも痛い思いをするんだと分かって、生きることの大変さを感じた。
また、目玉をつぶった力で獲物を丸のみする仕組みの写真もとても興味深かった。
それぞれの生きものに合った食べ方、生き方があるんだなと思った。
写真を見ているとアマガエルの表情がよく分かって、まるで話しかけられているような気持ちになった。
うれしそうに、時には必死に見えたりして、感情があるようにも思えた。
「ワレワレはアマガエル」という語り口もこの本の大きな魅力だった。
カエルが自分の生活を話してくれているようで、とても親しみやすかった。
人間の知らないところで、アマガエルたちがこんなに頑張って生きていると分かって、自然の中にはたくさんのドラマがあると思った。
夜行性で昆虫を捕まえて食べる生活を知って、私たちが寝ている間にも自然ではいろんなことが起こっていると気づいた。
冬には木の根元や岩の下に潜って冬眠する姿を見て、寒い冬を乗り越える強さと知恵を感じた。
この本を読んで、私も実際に田んぼや公園でアマガエルを探してみたくなった。
今度家族と自然観察に行って、アマガエルやおたまじゃくしを見つけたいと思う。
そして、アマガエルが安心して住める田んぼや池を大切にしたいと思った。
人間が自然を汚したり壊したりすると、アマガエルたちが困ってしまうということも分かった。
私にできることから始めて、自然や生きものを大切にしていきたい。
振り返り
『ワレワレはアマガエル』の読書感想文について、書き方のポイントから例文まで詳しく解説してきました。
この作品は写真絵本という特徴を活かして、アマガエルの一年間の生活をリアルに描いた素晴らしい科学絵本ですね。
アマガエルの視点で語られる物語は、命の大切さや自然の不思議さを教えてくれる内容になっています。
読書感想文を書く時は、アマガエルの成長過程、美しい写真から感じたこと、そして自分なりの発見や気づきを中心にまとめてみてください。
きっと皆さんも、この記事を参考にして素敵な読書感想文が書けるはずです。
自分の気持ちを大切にして、アマガエルとの出会いを通して感じたことを素直に表現してくださいね。
※『ワレワレはアマガエル 』のあらすじは以下の記事でご紹介しています。

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