『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文の書き方にお悩みの皆さん、こんにちは。
この作品は第26回電撃小説大賞を受賞し、2022年には映画化もされた人気の恋愛小説。
前向性健忘という病気で毎日記憶を失ってしまう女子高生・真織と、そんな彼女を支える透の切ない恋愛を描いた物語ですね。
今回は年間100冊以上の本を読む私が、この小説の読書感想文の書き方や例文、テンプレートまで丁寧に解説していきます。
書き出しに悩んでいる中学生や高校生の皆さんが、コピペではない自分らしい感想文を書けるよう、具体的な題名の付け方まで含めてお手伝いしていきますよ。
『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文で触れたい3つの要点
『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文を書く際に必ず押さえておきたい要点を3つご紹介します。
- 記憶とアイデンティティの関係性
- 献身的な愛と自己犠牲の美しさ
- 日常の尊さと儚さへの気づき
これらのポイントをしっかり理解して、自分がどう感じたかをメモしておくことが大切です。
感想文を書く前に、以下の3つの要点について「なぜそう思ったのか」「どんな場面で感動したか」「自分の体験と重ね合わせてどう感じたか」を具体的にノートに書き出してみてください。
なぜ事前にメモを取ることが重要なのかというと、読書感想文で最も大切なのは「自分がどう感じたか」を具体的に表現することだからです。
ただあらすじを書くだけでは感想文になりませんから、そこだけは意識しておいてくださいね。
記憶とアイデンティティの関係性
『今夜、世界からこの恋が消えても』で最も印象的なテーマが「記憶」の持つ意味です。
真織は前向性健忘という病気で、眠ると前日の記憶をすべて失ってしまいます。
私たちは普段、昨日の出来事や過去の経験を積み重ねて「自分らしさ」を作っていますよね。
でも真織にとって、毎朝目覚めるたびに昨日は白紙の状態です。
この設定を通して作者は「記憶がなくなったとき、人間の存在とは何なのか」という深いテーマを投げかけています。
真織が日記を書き続ける行為は、単なる記録ではなく「自分自身を取り戻そうとする必死の努力」なのです。
読書感想文を書く際は、この記憶の問題について自分はどう感じたか、もし自分が真織の立場だったらどうするかを考えてみてください。
献身的な愛と自己犠牲の美しさ
透と真織の関係性は、普通の恋愛物語を超えた深い愛情の形を示しています。
最初は友人を助けるための嘘の告白から始まった二人の関係が、本物の愛へと変化していく過程がとても美しく描かれています。
透は真織の病気を知った後も、毎日彼女のそばにいて支え続けます。
記憶を失ってしまう真織に対して、透は何度も「はじめまして」を繰り返すことになります。
でも透はそれを負担に思うのではなく、真織が幸せになれるよう献身的に尽くすんです。
この献身的な愛の形について、あなたはどう感じましたか。
愛とは何なのか、人を大切に思うとはどういうことなのか、透の行動を見て考えたことをメモしておきましょう。
日常の尊さと儚さへの気づき
『今夜、世界からこの恋が消えても』は、私たちが当たり前だと思っている日常がいかに尊いものかを教えてくれます。
真織にとって、昨日友達と笑い合ったこと、好きな人と手をつないだこと、美味しいものを食べたことはすべて消えてしまう記憶です。
でも私たちには、そうした小さな幸せの積み重ねがあります。
朝起きて家族と顔を合わせること、友達と他愛のない話をすること、好きな人からのメッセージを読み返すこと。
真織の境遇を知ると、こうした何気ない瞬間がどれほど大切なものかがわかります。
物語を読んで、あなたの日常生活に対する見方は変わったでしょうか。
家族や友人との時間について、新しく気づいたことがあれば感想文に書いてみてください。
※『今夜、世界からこの恋が消えても』のあらすじはこちらで簡単・簡潔にご紹介しています。

『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文のテンプレート
ここからは『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文を効率よく書くためのテンプレートをご紹介します。
このテンプレートの空欄を埋めていけば、しっかりとした感想文が完成しますよ。
ステップ1:導入部分の作成
最初に物語の印象と読むきっかけを書きましょう。
空欄に入れる内容のヒント
– 1つ目の空欄:記憶、愛、日常の大切さなど、最も印象に残ったテーマ
– 2つ目の空欄:本を選んだ具体的な理由
– 3つ目の空欄:前向性健忘の設定を簡潔に説明
– 4つ目の空欄:物語を読み始めたときの率直な感想
ステップ2:記憶をテーマにした感想
真織の記憶障害について感じたことを具体的に書きます。
ステップ3:愛情をテーマにした感想
透と真織の関係性について自分なりの感想を書きます。
ステップ4:日常への気づき
物語を通して日常生活について考えたことを書きます。
ステップ5:まとめ
全体の感想と学んだことをまとめます。
『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文の例文(1200字の中学生向け)
【題名】記憶と愛の物語から学んだこと
『今夜、世界からこの恋が消えても』を読んで、私は記憶の大切さと愛の深さについて考えさせられた。
この小説を選んだ理由は、友達が「とても感動する」と勧めてくれたからだ。普段はあまり恋愛小説を手に取らない私だったが、その一言に心を動かされて読み始めた。読み進めるうちに、確かにただの恋愛小説ではなく、生きることや人を思う気持ちの本質に迫る深い物語だと感じた。
最初に前向性健忘という病気の設定を知ったとき、毎日記憶がリセットされてしまうなんて想像できないと思った。主人公の真織は、眠ると前日の記憶をすべて失ってしまう。そのため彼女は日記に毎日の出来事を書いて、翌朝それを読み返すことで記憶をつなぎとめている。
この設定を読んだとき、私は今まで当たり前だと思っていた「昨日の記憶がある」ということがどれほど大切なことかを初めて実感した。友達との楽しい会話、家族との何気ない時間、好きなことに夢中になった瞬間。そうした小さな思い出の積み重ねが、私たちの人生を作っているのだと気づいた。記憶があるからこそ、私たちは「自分」という存在を継続して感じられるのだと思う。
透と真織の関係についても深く感動した。最初は嘘の告白から始まった二人の恋だったが、真織の病気を知った透は彼女を見捨てることなく支え続ける。記憶を失ってしまう真織に対して、透は毎日新しく関係を築き直していく。その姿を見て、本当の愛とは相手を思いやり続けることなのだと学んだ。困難な状況でも相手を大切に思い続ける強さに憧れを感じたし、もし自分が同じ立場なら同じようにできるだろうかと考えさせられた。
また、この物語を読んで自分の日常生活を見つめ直すことができた。真織のように記憶を失うことはないが、私も毎日を何となく過ごしてしまうことがある。友達との時間、家族との会話、学校での出来事。それらを当たり前だと思わず、もっと大切にしなければいけないと反省した。もし明日が突然なくなったら、今日の時間はどれほど貴重なものになるのだろうか。そう思うと、一日の中にある何気ない瞬間をもっと大事に味わいたいと感じた。
特に印象的だったのは、真織が日記に「今日も幸せだった」と書く場面だ。記憶を失う辛さがあっても、その日一日を肯定的に受け止めようとする真織の強さに心を打たれた。彼女は「今日」という瞬間に誠実に生きていた。その姿は、過去や未来ばかりに気を取られがちな私に、「今を大切にする」ことを教えてくれた。私も毎日を大切に過ごし、一日の終わりに「今日も良い日だった」と思えるような生活をしたい。
『今夜、世界からこの恋が消えても』は、記憶の大切さと愛の深さを教えてくれる作品だった。この本を読んで、私は人との関係を大切にすることや、毎日を丁寧に生きることの意味を学んだ。これからの学校生活では、友達や家族との時間を大切にして、一日一日を丁寧に過ごしていきたい。そして、いつか大切な人と出会ったときには、透のように相手を思いやり、支えられる人になりたいと思う。
『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文の例文(2000字の高校生向け)
【題名】失われゆく記憶と永遠の愛
『今夜、世界からこの恋が消えても』を読んで、私は人間の記憶と愛情の本質について深く考えることになった。
一条岬さんのこの作品は、前向性健忘という特殊な設定を通して、私たちが普段意識していない「記憶」と「愛」の関係性を浮き彫りにしている。物語を読み進めるうちに、私は小説を楽しむだけでなく、自分自身の生活や人との関わり方を振り返るきっかけを多くもらった。
物語の中心となる真織の境遇は、読者である私に多くの問いを投げかけてくる。真織は毎晩眠ると、その日一日の記憶をすべて失ってしまう。この設定を最初に知ったとき、私は言いようのない恐怖を感じた。昨日友人と交わした約束、昨日読んだ本の内容、昨日感じた喜びや悲しみ。それらがすべて朝になると消えてしまうという現実は、想像するだけで胸が苦しくなる。
しかし物語を読み進めるうちに、真織の強さと前向きさに心を打たれた。記憶を失う辛さと向き合いながらも、彼女は日記を書き続け、毎日を精一杯生きようとしている。その姿を見て、記憶とは単なる過去の蓄積ではなく、今を生きる力になるものなのだと感じた。自分ならきっと途中で投げ出してしまうだろうと思うのに、真織は「今日一日を大切にしたい」と願いながら前に進んでいた。その生き方に、私は強さと美しさを見た。
透の存在もまた、この物語の核心部分だ。嘘の告白から始まった関係だったが、真織の病気を知った透は逃げ出すことなく彼女を支え続ける。毎日記憶がリセットされる真織に対して、透は何度でも「はじめまして」を繰り返す覚悟を決める。この献身的な愛の形に、私は深い感動を覚えた。愛とは相手が困難な状況にあるときこそ、その真価が問われるものなのだろう。透の行動は、私に本当の愛とは何かを教えてくれた。
私は透の姿に、家族や友人との関わり方を重ねて考えた。誰かと長く関係を続けていくためには、相手を思いやる気持ちや、同じことを繰り返す根気が必要だと思う。透が毎日真織に自分を知ってもらうように努力する姿は、一見するととても大変で苦しいことのように思える。しかし、その積み重ねこそが「愛する」ということなのではないかと気づいた。私は「人を大切に思う」という言葉を軽く口にしてしまいがちだが、透の行動を見て、その言葉の重さを改めて知った。
また、この物語は日常の尊さについても気づかせてくれる。真織にとって、透と過ごした楽しい時間は一晩で消えてしまう儚いものだ。しかし私たちには、昨日の思い出を今日につなげ、明日への希望を抱く力がある。友達との何気ない会話、家族との団らん、好きな人との時間。これらの日常的な瞬間が、実はかけがえのない宝物なのだと実感した。
真織の境遇を知ることで、私は自分の生活を見つめ直すことができた。毎日同じような日々を過ごしていると、つい一日一日の価値を忘れがちになる。でも真織のように記憶を失う人にとって、今日という日は二度と戻ってこない特別な一日なのだ。私も毎日を大切に生きなければいけないと強く思った。もし明日が突然なくなってしまったら、私は今日をどんな風に思い出すだろうか。そう考えたとき、友達と笑い合った時間や家族と交わしたささいな会話も、とても大切に感じられるようになった。
特に印象に残ったのは、真織が日記に書く言葉の温かさだった。記憶を失う不安や悲しみもあるはずなのに、彼女は日記に前向きな言葉を綴っている。その強さと美しさに、私は人間の持つ希望の力を感じた。どんなに困難な状況でも、希望を失わずに生きていく真織の姿勢は、私の心に深く刻まれた。自分も日記やメモにその日の小さな幸せを書き残してみようと思った。そうすれば、毎日の中にある幸せをもっと意識して感じられるようになるかもしれない。
『今夜、世界からこの恋が消えても』は、恋愛小説でありながら、人生の本質について考えさせてくれる作品だった。記憶を失うという特殊な設定を通して、愛の意味、日常の価値、人間の強さについて学ぶことができた。この物語を読んで、私は今を大切に生きることの重要性を痛感した。
これからの学校生活でも、友達や家族との時間を当たり前だと思わず、一瞬一瞬を大切にしていきたい。テストや部活で悩む日もあるけれど、それすらも振り返れば大切な思い出になるのだと思う。また、困難に直面している人に対して、透のような温かい心で接していきたい。たとえ小さなことでも、自分にできる思いやりを行動に移していきたいと思った。
最後に、この作品を読んで「人を愛する」ということの意味を少し理解できた気がする。愛は特別な言葉や派手な行動で表されるものではなく、相手を思いやり、寄り添い続ける中で生まれるものなのだろう。私はまだ高校生で、恋愛や人生について深い経験があるわけではないが、この小説から学んだ気持ちを大切にして、これからの自分の生き方につなげていきたいと思う。
『今夜、世界からこの恋が消えても』に出会えたことに心から感謝している。
振り返り
今回は『今夜、世界からこの恋が消えても』の読書感想文の書き方について詳しく解説しました。
記憶というテーマを通して描かれる深い愛情の物語は、多くの気づきを与えてくれる作品です。
ご紹介した3つの要点とテンプレートを活用すれば、あなたも心に響く読書感想文が書けるはずです。
大切なのは、物語を読んで自分がどう感じたかを素直に表現することです。
あなたなりの視点で『今夜、世界からこの恋が消えても』と向き合って、素敵な感想文を完成させてくださいね。
■参照サイト:今夜、世界からこの恋が消えても – Wikipedia
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