今回は東野圭吾さんの心温まる小説『クスノキの番人』のあらすじを簡単ご紹介していきますよ。
私は読書が大好きで年間100冊以上の本を読むくらいの本の虫なんです。
とくにミステリー小説には目がありません。
ですので東野圭吾さんの作品は全作品を読破しています。
この記事では、読書感想文を書く予定の皆さんに向けて、『クスノキの番人』の短くて簡単なあらすじから登場人物の紹介や作品情報まで丁寧に解説していきますね。
『クスノキの番人』のあらすじを簡単に
『クスノキの番人』の中間の長さのあらすじ
『クスノキの番人』の詳しいあらすじ(ネタバレなし)
会社の製品の欠陥を顧客に話してしまい解雇された直井玲斗。給料も退職金ももらえないまま追い出された彼は、会社への恨みから高価な機械を盗もうとして逮捕される。
絶望的な状況の中、突然現れた柳澤千舟という女性が彼を救う。彼女は玲斗の亡き母の腹違いの姉だった。示談金を支払う条件として、玲斗はある神社のクスノキの番人になることを命じられる。
このクスノキには不思議な力があるという。満月と新月の夜になると、予約をした人々が訪れてクスノキに祈りを捧げる。その祈りの内容も、クスノキの力も、玲斗にはわからない。叔母の千舟は「いずれ理解できる時が来る」と言うだけだった。
玲斗は次第に、訪れる人々の様々な思いに触れていく。そして、クスノキが持つ神秘的な力と、叔母が自分をクスノキの番人に選んだ切ない理由を知ることになっていく。
『クスノキの番人』のあらすじを理解するための用語解説
『クスノキの番人』のあらすじやストーリーに出てくるなじみの薄い用語を解説します。
用語 | 簡潔な意味 |
---|---|
クスノキの番人 | 神社にある大きなクスノキの守り手。 満月と新月の夜に祈念に訪れる人々を 案内し見守る役割。 |
祈念 | ただの願い事とは異なり 心を込めて祈る行為や儀式。 |
満月と新月の夜 | 物語で重要な時間帯。 クスノキの番人の役目が際立つ特別な夜。 |
依頼人 | 主人公の釈放の条件を出した謎の人物。 物語の鍵を握る。 |
神社 | 物語の舞台となる場所。 クスノキがある場所で祈念が行われる。 |
祈念者 | クスノキに心からの祈りを捧げに来る人々。 |
後継者 | クスノキの番人を引き継ぐ者。 主人公がその役割を担う。 |
禁忌(きんき) | クスノキの秘密や力に関する話で 触れてはいけないことや謎。 |
祈願との違い | 「祈願」が一般的な願い事に対し、「祈念」はより深い心の込められた祈り。 |
『クスノキの番人』の作品情報
項目 | 内容 |
---|---|
作者 | 東野圭吾 |
出版年 | 2020年 |
出版社 | 実業之日本社 |
主な舞台 | 地方都市の神社 |
時代背景 | 現代 |
『クスノキの番人』の主要な登場人物
『クスノキの番人』を彩る個性豊かな登場人物たちをご紹介しますね。
人物名 | 説明 |
---|---|
直井玲斗 | 主人公。20代前半。 クスノキの番人となる。 |
柳澤千舟 | 玲斗の叔母。70歳近い。 ヤナッツ・コーポレーションの顧問 |
直井美千恵 | 玲斗の母親。 千舟の異母妹。すでに他界 |
直井富美 | 玲斗の祖母 |
佐治寿明 | クスノキに祈念に来る工務店社長 |
『クスノキの番人』の文字数と読了時間
『クスノキの番人』を読むのにどのくらい時間がかかるのか、目安をお伝えしますね。
項目 | 詳細 |
---|---|
ページ数 | 456ページ(単行本) |
推定総文字数 | 約273,600文字 |
読了時間の目安 | 約9時間 |
※『クスノキの番人』を通じて作者が伝えたいことは、下記の記事にて考察しています。

『クスノキの番人』を読んだ私の感想
いやぁ、参ったな、これ。東野圭吾さんの新作ということで、てっきりまた複雑なトリックのミステリーだろうと、身構えて読み始めたんです。
もちろん、過去の作品も大好きなんですが、今回はいい意味で裏切られましたね。まさか、ミステリーを読みながらこんなに心を揺さぶられるとは思いませんでした。
主人公の玲斗は、過去にやらかしてしまい、人生をやり直そうとクスノキの番人になります。最初はひねくれていて、なんだかんだ言っても「どうせまた犯罪に手を染めるんじゃないか」なんて思って読んでいたんです。
でも、彼がクスノキの力を信じ、人々の願いを真摯に受け止める姿を見て、少しずつ気持ちが変わっていくのがわかるんですよ。
「祈念」という言葉が、この物語のキーですね。クスノキに手を合わせて祈る人たちの心の奥底にある、隠された秘密や後悔、そして希望。それらを玲斗が守り、番人としての役割を全うしていく姿が、本当に胸に迫ってきました。
人の心を扱うのは、ミステリーの謎を解くよりもずっと難しい。でも、彼はそれをやり遂げていく。その過程が、彼の再出発そのものなんだなって感じました。
40を過ぎて、自分の人生を振り返ることも多くなったんですが、若い頃の自分と同じように、過去の失敗や後悔に縛られている人たちがたくさんいるんだなと、この小説を通じて改めて気づかされました。
誰だって、人生のやり直しはできる。そんな温かいメッセージを強く感じました。
最後の展開には、もう不覚にも涙腺が緩んでしまいましたね。ミステリー作家・東野圭吾もすごいですが、人間ドラマを描かせても、この人は本当に天才だと思いました。
※『クスノキの番人』の読書感想文の書き方と例文がコチラです。

『クスノキの番人』はこんな人におすすめ
『クスノキの番人』は、以下のような方に特におすすめです。
- 人間ドラマが好きな方
- 成長物語が好きな方
- 不思議な展開を楽しみたい方
- 心があたたかくなる物語を読みたい方
- 人と人とのつながりを大切にする方
※『クスノキの番人』の面白い点や魅力は下記の記事にて力説しています。

『クスノキの番人』に似た作品3選
『クスノキの番人』は以下のような作品がお気に入りなら、きっと楽しめるはずです。
『夜明けのすべて』by瀬尾まいこ
主人公が周囲の人々との関わりを通じて成長していく様子が似ています。
温かな人間ドラマとして、共通点が多い作品です。
『コンビニ人間』by村田沙耶香
社会の中で居場所を見つけていく過程が描かれている点で共通しています。
主人公の成長物語という面でも似ています。

『透明な螺旋』by東野圭吾
同じ作者による作品で、不思議な力を持つものが人々の人生に関わっていくという設定が似ています。
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