『かがみの孤城』は2022年12月に映画化され、大きな話題を呼んだ辻村深月さんの小説です。
私も映画を観て原作小説も読んでみましたが、とても心に響く素敵な物語でした。
今回は、この作品のあらすじを簡単で簡潔な100文字、短い200文字、詳しくて長い400文字とボリューム別にまとめてみました。
また、重要なポイントや登場人物、読了時間なども詳しくご紹介していきますね。
『かがみの孤城』の一言あらすじ
『かがみの孤城』の100文字の簡単で簡潔なあらすじ
『かがみの孤城』の短い200文字のあらすじ
中一のこころは不登校で引きこもり生活を送っていたが、ある日、光る鏡に導かれ、不思議な孤城で同じ悩みを抱える中学生と「オオカミさま」と出会う。「願いの鍵」を見つければ願いが叶うが、午後5時までに帰らないと狼に喰われるルールが課される。
仲間との友情を深める中、ルール違反で危機が訪れるが、童話をヒントにこころは仲間を救おうとする。やがて孤城に隠された秘密が明らかになり、彼らの絆は意外な真実にたどり着く。
『かがみの孤城』の詳しくて長めの400文字のあらすじ
中学1年生の安西こころは、いじめによる不登校で引きこもり生活を送っていた。ある日、鏡が光り、不思議な孤城へ導かれた彼女は、狼の面をした「オオカミさま」が仕切る場所で、同じように悩みを抱えた中学生たちと出会う。オオカミさまは「願いの鍵」を見つければどんな願いでも叶うと告げるが、午後5時までに帰らなければ全員が狼に喰われる厳しいルールがあった。
こころは、現実世界で問題を抱えながらも、仲間たちと友情を築いていく。しかし、ある日、仲間の一人がルールを破り、彼らは消滅の危機にさらされる。鍵のヒントを童話から見つけたこころは、決死の覚悟で仲間を救おうとする。オオカミさまの言葉や、絆の中で明かされる秘密を通じて、彼らのつながりは意外な真実にたどり着く。
現実へ戻る準備をする中、別れと再会が訪れる。孤城での経験を胸に抱え、新学期に登校するこころ。すると転校生に声をかけられ、物語は新たに動き出そうとしていた。
『かがみの孤城』の読書感想文を書くうえ外せない3つの重要ポイント
『かがみの孤城』の読書感想文を書くなら、以下の3つのポイントにふれると充実した内容になりますよ。
- 不登校の中学生たちの心の傷と成長
- 孤城での出会いと絆
- 願いの鍵に込められた真実
不登校の中学生たちの心の傷と成長
7人の主人公たちは、いじめや家庭内の問題など、それぞれの理由で学校に通えなくなった子どもたち。
孤城での生活を通じて、少しずつ心を開いていく様子が丁寧に描かれています。
孤城での出会いと絆
現実では学校に行けない7人が、不思議な城の中で出会い、友情を育んでいきます。
マイペースなリオン、お姉さん的なアキ、ゲーム好きのマサムネなど、個性豊かなメンバーたちの交流は心温まるものです。
願いの鍵に込められた真実
物語の鍵となる「願いの鍵」には、深い意味が込められています。
オオカミさまの正体や、7人の子どもたちが集められた本当の理由が明かされていきます。
※『かがみの孤城』で作者が伝えたいことなど、よりくわしい物語の内容については以下の記事をご覧ください。

『かがみの孤城』の登場人物リスト
『かがみの孤城』には魅力的な登場人物がたくさん登場します。
主要なキャラクターを紹介しますね。
名前 | キャラクター説明 |
---|---|
安西こころ | 中学1年生の主人公。いじめがきっかけで不登校に。おとなしく内気な性格だが、城での生活で少しずつ変わっていく。 |
リオン | 明るく気さくなイケメン。母親にハワイへ留学させられている。 |
アキ | 中学3年生。明るく活発な性格で、メンバーのお姉さん的存在。 |
オオカミさま | 狼面をつけた謎の少女。城の案内人として7人の前に現れる。 |
『かがみの孤城』の文字数と読了時間
『かがみの孤城』の推定文字数と読了時間についてまとめてみました。
項目 | 詳細 |
---|---|
ページ数 | 558ページ |
推定文字数 | 約334,800文字(558ページ×600文字) |
読了時間 | 約11時間(334,800文字÷500文字/分) |
『かがみの孤城』はこんな人におすすめ
『かがみの孤城』は、特に以下のような方におすすめです。
- 学校や人間関係に悩んでいる中高生
- ファンタジー要素のある青春小説が好きな人
- 不登校や引きこもりについて理解を深めたい人
- 心温まる友情物語が好きな人
- ミステリー要素のある物語が好きな人
※具体的に『かがみの孤城』の面白いところは、以下の記事で解説しています。

『かがみの孤城』に似た小説5選
『かがみの孤城』を楽しんだ方には、以下の作品もおすすめです。
『冷たい校舎の時は止まる』(辻村深月)
同じ作者による学園ミステリー。
閉じ込められた校舎で、生徒たちが真実に向き合っていく展開は『かがみの孤城』と通じるものがあります。
『RDG レッドデータガール』(荻原規子)
現実世界とファンタジーが交錯する青春小説。
主人公の成長物語という点で共通しています。
『きみの友だち』(重松清)
不登校をテーマにした物語で、友情や絆の大切さを描いている点が『かがみの孤城』に似ています。
『ブレイブストーリー』(宮部みゆき)
異世界での冒険を通じて主人公が成長していく物語。
ファンタジー要素と現実の問題が織り交ぜられている点が共通しています。
『過ぎ去りし王国の城』(宮部みゆき)
中学生が不思議な城で冒険する設定や、自己発見のテーマなど、『かがみの孤城』との共通点が多い作品です。
振り返り
『かがみの孤城』は、不登校という現代的なテーマを、ファンタジーとミステリーの要素を織り交ぜながら描いた心温まる物語です。
7人の中学生たちの成長と、彼らを見守るオオカミさまの存在が印象的で、読後に深い余韻を残してくれる作品といえるでしょう。
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